年度の半ばを過ぎたヴィーナスシリーズ。後半戦の2つ目は「マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)」です。開催名のとおり、舞台となるのはボートレース徳山。勝負の月ということもあって、濃厚なメンバーが集まりました。
当記事では、舟券の的中に貢献する情報とともに、「一歩進んだ」思考を得られるおすすめ優良サイトも紹介していきます。ボートレース(競艇)を勝って楽しむための一助として、長く楽しめて役に立つ内容を整えました。それぞれ、良い予想のおともにお使いください。
- 前回のマクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズがもたらした感動！3月の徳山を彩った復活走
- 遠藤エミが抜群の優勝候補！ただし他のメンバーも虎視眈々と頂点を狙う注目選手ピックアップ
- 徳山は全国屈指のイン天国！水面特性を知って舟券的中につなげよう
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目次
マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)の詳細情報
前回の徳山でのマクール杯争奪は、今年(2023年)3月に実施されました。年度末ということもあり、ヴィーナスシリーズは最終盤。「マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第22戦(徳山競艇一般)」がこれに当たります。
優勝したのは、岡山の喜井つかさ選手。同開催では有力候補の1人だったものの、2回の産休などもあって、久しぶりの戴冠にかける想いは人一倍でした。
優勝戦1号艇。圧倒的有利な状況において、コンマ08のトップスタートからのイン逃げ圧勝。喜井つかさ選手は、文句のつけようのないパフォーマンスでもって、6年7ヶ月ぶりの優勝を成し遂げたのです。直近の長期休みからの復帰は2021年4月。2年半の苦闘を経て、ようやく掴んだ通算3回目の優勝でした。
今回も、こうした「喜び」に満ちたシリーズとなるか。美の女神たちの戦い、ひいてはボートレース専門メディアである『マクール』が協賛する戦いを、当サイトも全力で応援していきます。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
今節の中心は明確であり、それはボートレース徳山のレース展望も認めるところです。すなわち、2023年10月中旬現在の獲得賞金ランキングにおいて、女子選手累計第1位に位置している滋賀の遠藤エミ選手が、間違いなく中心となるということです。
- 遠藤エミは今年も女子獲得賞金ランキング第1位！年末までトップで走り抜ける戦い
- 田口節子がビッグタイトル獲りを逃すはずもない？ヴィーナスシリーズ連勝もあるぞ
- 喜井つかさが再びの歓喜をこの徳山で！3月の優勝に続いて良い走りの期待が高まる
一方、V候補は他にもこのとおり。ヴィーナスシリーズは半ばですが、1年の賞金ランキング競走、すなわち終盤のビッグタイトルへの出走権争いという要素も絡み、長期的視野に立った「勝負駆け」の可能性も生まれてきます。そのような中でピックアップしたこの3名、それぞれの項目で詳しく見ていきましょう。
シリーズ展開予想①／遠藤エミは今年も女子獲得賞金ランキング第1位！年末までトップで走り抜ける戦い
滋賀の遠藤エミ選手について、もう何度「史上初の女子選手によるSG競走制覇」の肩書きを使ったことでしょう。それでも、「一生の伝説」であるからには、やはり触れなければいけないポイントです。加えて、今年は「レディースチャンピオン2023(津競艇PG1)」での逆転優勝も果たし、抜きん出た実力を証明してくれました。
都度都度で触れていますが、この開催で遠藤エミ選手をピックアップできなかったのは、さすがに気恥ずかしさと申し訳なさが生まれます。おすすめ優良サイトも当然に遠藤選手に注目していたので、「特落ち」になってしまいました。
それほどに、遠藤エミ選手は「2023年のボートレース、特に女子戦においては枢要たる存在」として君臨しています。
今回、その遠藤選手が久しぶりに一般戦である「マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)」にやってきました。2023年7月の「2023モーターボートレディスカップ／ヴィーナスシリーズ第8戦(住之江競艇一般)」以来になりますね。
上記シリーズでもきっちり優出していますし、直後のレディースチャンピオンを制したのは既報のとおり。その後、地元戦として大本命の「オールレディース／ビーナスちゃんカップ2023(びわこ競艇G3)」では優勝戦1号艇で2着準優勝となったものの、間違いないポテンシャルを見せました。
この時の結果は、6号艇6コースの平田さやか選手のまくり差しによる大逆転でした。競艇からボートレースにいたるまで「”絶対”はない」を見せつける結末でしたが、ともあれ遠藤選手の舟券貢献率を損なうものではない開催だったとも言えます。
今回の舞台となる徳山での成績も良好で、12節走って7回の優出と2回の優勝。勝率は7.16を計上しており、「優勝候補」と呼ぶのにためらう必要のない数字が並びました。2023年10月のマクール杯争奪は、「誰が遠藤エミ選手を打倒できるのか？」という側面も持っていることになりそうです。
シリーズ展開予想②／田口節子がビッグタイトル獲りを逃すはずもない？ヴィーナスシリーズ連勝もあるぞ
前項のとおりに、絶対的な優勝候補が遠藤エミ選手だとしましょう。その大本命に「待った」をかけるとすれば、やはり確かな実績を持つトップレーサーになりそうです。つまり、岡山の田口節子選手がその候補となります。
2023年10月中旬現在の獲得賞金ランキングは第9位。額面にして、約2,830万円。年末の「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」の出場権は上位12名に与えられるため、スタート事故を絶対に回避するのはもちろんのこと、少しでも賞金を積む競走が求められてきます。
何しろ、田口節子選手は”賞金女王決定戦”のディフェンディングチャンピオンです。しかも、「クイーンズクライマックス2021(福岡競艇PG1)」と「クイーンズクライマックス2022(住之江競艇PG1)」を連覇中。同一競走2連覇でも偉業なところ、同一競走3連覇の「神話」さえも視界に入っているのです。
なお楽しみなことに、ここに来て調子が上昇中ときています。3節前の「ヴィーナスシリーズ第11戦／第13回クラリスカップ(児島競艇一般)」では優勝戦2着の準優勝。
当サイトの特集記事でも優勝候補として注目していましたが、期待どおりの力強い競走を見せてくれました。さらに、前節の「ヴィーナスシリーズ第13戦／マクール杯(大村競艇一般)」では、優勝戦2号艇から逆転優勝。1号艇の川野芽唯選手を見事に差し切ってみせました。
思えば、クイーンズクライマックスの連覇にしても、いずれも優勝戦2号艇から1号艇を打ち倒しての戴冠でした。ここ一番で怖いのが、田口節子選手です。どんなに仕上がっている1号艇であっても、「もしかしたら？」と思わせてくれる魅力。今節「『マクール』の協賛競走で連続好走」という形で、またも「一撃」を見せてくれるやもしれません。
シリーズ展開予想③／喜井つかさが再びの歓喜をこの徳山で！3月の優勝に続いて良い走りの期待が高まる
先の項目で紹介した、こちらも岡山支部の喜井つかさ選手。3月の開催に続き、今節もやってきてくれました。実績としては先に紹介した遠藤エミ選手や田口節子選手に譲りますが、長い休みを経てA1級まで駆け上がり、6年7ヶ月ぶりの歓喜を得た徳山水面。またも目頭を熱くする良いレースを見せてくれるのでは……そんな期待が高まります。
3節前の「ヴィーナスシリーズ第11戦／第13回クラリスカップ(児島競艇一般)」では、2日目に転覆失格。気合を入れて迎えたドリーム戦で、悔しい結果となってしまいました。
一方、体への影響は軽微だったようです。2節前の「江戸川ヴィーナスシリーズ(女子戦)・Yes!高須クリニック杯2023(江戸川競艇一般)」には元気に参戦してきて、見事に優出を達成。5号艇5コースの6着と優勝争いこそできなかったものの、2連対率26.44%の低率モーターで奮闘してくれました。
「喜井つかさ選手は2コースから4コースでの安定感がすばらしい」という舟券的に重要な要素を念頭に置いておけば、今節も好配当を手にすることができるかもしれません。
ボートレース徳山の水面特徴
「ボートレース徳山は、インが強い」
こうした風評がありますが、結論をもう先に書いておきます。「徳山でインが強いという話は、まったくもって正しい」というものです。もちろん、毎回1コース艇が確実に勝つわけではないとはいえ、数字的には間違いなく”イン天国”と呼べる安定感を誇ります。その点も含めて、以下の2点から徳山水面の特徴を見ていきましょう。
- 徳山水面はイン天国ながら干満差の大きい海コース！環境によっては大波乱まであるぞ
- 徳山の水面における1コースの圧倒的強さと6コースのしんどさ！舟券戦略に役立つ数字
これらのポイント、当サイトの他の特集記事、さらにおすすめ優良サイトの情報を仕入れて丹念に理論を組み上げることで、徳山は「ドル箱水面」に変身するポテンシャルを秘めています。
特徴①／徳山水面はイン天国ながら干満差の大きい海コース！環境によっては大波乱まであるぞ
山口県周南市の南部に粭島という島があります。周南市の市街地からはやや離れた位置にあるこの島、そもそも漢字がとても珍しく、一時期は「これって使われてないのでは？」という幽霊文字に分類されていたことさえありました。そんな粭島の読み方は「すくもじま」です。
ボートレース徳山は、この粭島の入り口部分に立地しています。したがって、瀬戸内海の笠戸湾の内奥にコースが作られているのですが、湾の奥という立地などが影響し、満潮干潮でまるで景色が変わる水面です。すなわち、「徳山水面では、選手にとって非常にスタートタイミングが取りづらい時間帯がある」ことを覚えておくべきでしょう。
加えて、「満潮に向かう時間帯は”うねり”が起きやすく、2マーク付近での逆転劇やキャビテーションの確率が高まる」「バック側が非常に広いため、1マークの全速まくりが上手い選手が大物食いを果たすことがある」というのもポイント。徳山水面での波乱パターンです。
![2023年10月12日「スカパー!・JLC杯徳山ルーキーシリーズ第17戦(徳山競艇一般)[4日目]」第8R・特賞競走結果](https://alpedeveroski.com/wp-content/uploads/2023/10/tokuyamavs2023_suimen01a.jpg)
直近の開催である「スカパー!・JLC杯徳山ルーキーシリーズ第17戦(徳山競艇一般)」の4日目第8R、特賞競走はその好例でしょう。
このレース、干満の条件には合致しなかったものの、「仕上がりの良いA1級の上田龍星選手が前に出る」「外に”まくり”が得意な選手がそろっている」という条件が重なり、6号艇6コースの柳瀬幹太選手がコンマ10の好発から大まくり一閃。人気の中心だった上田選手が着外に沈んだこともあって、3連単6-1-5は108番人気の140,800円の14万舟と超荒れ。2連単6-1でも27番人気の24,210円という特大配当になりました。
改めて確認しておきますが、6艇で行われるボートレースにおいては、3連単は120通り、2連単は30通りしかありません。その中での108番人気と27番人気ですから、いかに「いやぁ有り得んでしょ」と思われていたかがわかります。
そして、「徳山ではそれが有り得る」のです。
特徴②／徳山の水面における1コースの圧倒的強さと6コースのしんどさ！舟券戦略に役立つ数字
最近3ヶ月の徳山水面は、いよいよイン有利が際立つものとなりました。1コースの1着率は65.2%もあり、2コースの2着率28.9%も非常に目立ちます。徳山を中心に2連単”1-2″で大勝負するファンがいるというのも、決して風評に留まらない本当の話だと考えられます。
そして、同傾向は通年で見られる点から、決して統計の揺らぎではないことがわかります。実際に、昨年秋季(2022年9月1日～11月30日)のデータも抜き出してみましょう。
| コース | 1着(%) | 2着(%) | 3着(%) | 4着(%) | 5着(%) | 6着(%) |
| 1 | 62.7 | 15.5 | 9.9 | 5.1 | 3.4 | 3.0 |
| 2 | 14.6 | 29.6 | 19.6 | 17.1 | 11.3 | 7.6 |
| 3 | 9.7 | 22.4 | 22.6 | 17.8 | 14.9 | 12.4 |
| 4 | 9.0 | 18.0 | 20.8 | 21.2 | 19.7 | 11.1 |
| 5 | 4.4 | 12.1 | 17.2 | 18.7 | 27.2 | 20.1 |
| 6 | 0.7 | 3.7 | 11.2 | 21.5 | 23.9 | 38.7 |
ご覧のとおり、1コースがすさまじく強い結果です。一方、6コースに入ると、1着が遠いのはおろか、2着でさえも相当なレア現象になってしまいます。
先日の「オールレディース(女子戦)／平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)[2013年10月開催]」の特集記事。こちらはもうご覧いただいたでしょうか。
「平和島では、6コースがめちゃめちゃ舟券に絡んでくる」
これがイメージに留まらぬ事実であることを、数字を交えて解説しました。そんな平和島がいかに特殊であるか、この徳山のデータと照らし合わせてみるとわかろうものです。むしろ、徳山の6コースのほうが「いくらなんでも2連対が遠すぎる」という面で、これはこれで特殊と言えるかもしれません。
かくのごとき明確なデータがあるからこそ、1つ目の特徴のように「セオリーどおりにいかない環境の時にドカ荒れする」と言えます。時間や気候天候を読み取って方針を変更するなど、状況に応じた明敏な判断が大切になってくるでしょう。
マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)のまとめ
絶対的な存在が臨戦する、今回の「マクール杯争奪／徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)」。しかし、そもそもボートレースに絶対はないうえに、徳山という舞台が「もしかしたら、とんでもない荒れ方をするのではないか」という”ざわつき”を与えてきます。
とはいえ、選手と同じくファンも油断は禁物。いくらリスクを考えるためといっても、手を広げすぎては勝てる舟券も勝てなくなってしまいます。ぜひとも自らの考える「ヴィーナスのように美しい勝ち方、何より楽しみ方」を忘れずに。それでこそ、存分にこの魅力に満ちた開催が最高のエンタテインメントになろうものです。
ボートレース徳山のアクセス
| 住所 | 山口県周南市栗屋1033 |
| 電話番号 | 0834-25-0540 |
通称は他の競艇場と同様に「ボートレース徳山(BOAT RACE徳山)」ですが、正式名称が「周南市徳山モーターボート競走場」と、いかにも公営競技の開催地らしい名前です。旧・徳山市、現・周南市が主導的にこの事業を守り育ててきたことがわかる、そんな名前であるとも言えるでしょう。
電車・無料タクシーでのアクセス
ボートレース徳山への公共交通機関でのアクセスは、近隣の駅まで電車で移動した後に無料タクシーで本場へ向かうというルートがおすすめされています。すなわち、無料タクシーが運行しているJR山陽新幹線・山陽本線「徳山駅」、およびJR山陽本線・岩徳線「櫛ケ浜駅」がその候補となるでしょう。
徳山駅は「みなと口」から、櫛ケ浜駅は「駅前」から、それぞれ往路の無料タクシーが運行しています。なお、復路は無料バスが櫛ケ浜駅経由で徳山駅まで運んでくれるので、ご安心ください。
自動車でのアクセス
ボートレース徳山は自動車での来場に向いており、無料駐車場が約2,000台ぶん完備されています。市街地から離れている利点を生かしたつくりであり、ぜひとも利用していきたい設備です。
ボートレース徳山の最寄りインターチェンジは、山陽自動車道「徳山東IC」です。下りてからは国道366号線を約15分ほど走行すると、本場へと到着できます。
