2024年のボートレースも、いよいよ1つ目のSG競走を迎えます。「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」の開幕です。
今回の開催地は、埼玉県戸田市のボートレース戸田。埼玉支部のホーム水面であり、競艇の時代からボートレースの今に至るまで、劇的なレースをいくつも生んできました。
「全24場でも屈指のイン受難水面」において、どのような戦いが繰り広げられるのか。予想に役立つ情報を軸に、2024年のボートレースクラシックにおける見どころや注目選手を解説していきます。当サイトが推奨する「優良おすすめサイト」ともども、2024年最初のSG開催を勝ち切る一手としてお使いください。
- ボートレースクラシック＝総理大臣杯争奪鳳凰賞！近年だけでも名勝負が続々
- 2024年のボートレースクラシックのドリーム戦6名を分析！逆転V候補を見つけよう
- 夫婦でSG参戦の快挙！中田竜太＆浜田亜理沙が地元SGで至高の座を狙う
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目次
「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」の詳細情報
| 開催年(開催地) | 優勝選手 | 所属支部 |
|---|---|---|
| 2019年(戸田) | 吉川 元浩 | 兵庫 |
| 2020年(平和島) | 吉川 元浩 | 兵庫 |
| 2021年(福岡) | 石野 貴之 | 大阪 |
| 2022年(大村) | 遠藤 エミ | 滋賀 |
| 2023年(平和島) | 土屋 智則 | 群馬 |
ボートレースクラシック。2014年にこの通称がついて、10年が経ちました。正式名称は変わらず「総理大臣杯争奪 鳳凰賞競走」であり、多くの人が使う呼び名は「総理大臣杯」でしょう。
そして、「競艇」が「ボートレース」の呼称を採用し、より親しみやすくなる方向へ舵を切った2014年。第49回総理大臣杯は「ボートレースクラシック」の通称を戴くようになり、新時代へ向けた船出を飾りました。
過去5回の優勝選手は上記のとおりであり、兵庫の吉川元浩選手による同一SG連覇の偉業に加え、滋賀の遠藤エミ選手による”女子選手史上初のSG競走優勝”が光ります。また、これら5回の優勝戦は、いずれも1号艇1コース艇によるイン逃げ決着である点も、大いに注目に値するでしょう。
＜前回優勝戦回顧＞「ボートレースクラシック2023(平和島競艇SG)」は土屋智則が篠崎元志の強襲を跳ね除けてSG初優勝！
| 艇番 | 選手名 | 所属 |
|---|---|---|
| 1 | 土屋 智則 | 群馬 |
| 2 | 羽野 直也 | 福岡 |
| 3 | 池田 浩二 | 愛知 |
| 4 | 篠崎 元志 | 福岡 |
| 5 | 石野 貴之 | 大阪 |
| 6 | 茅原 悠紀 | 岡山 |
「東の横綱」とも言えるボートレース平和島で開催された、2023年のボートレースクラシック。前年の2022年に群馬支部の重鎮中の重鎮、山崎智也選手が48歳にして電撃引退を表明した群馬支部ですが、”名選手の宝庫”は決して色褪せていませんでした。
山崎智也選手が引退して数ヶ月後の「オーシャンカップ2022(尼崎競艇SG)」では、椎名豊選手がイン逃げでSG初制覇。しかも、それだけでは終わりません。昨年のこのボートレースクラシックにおいて、再びSGタイトルホルダーの栄誉を勝ち取るレーサーが現れました。それが土屋智則選手です。
非の打ち所なし。コンマ08のトップスタートは、1コース艇として理想的なものでした。しかし、そこへ迫るのが、直前の展示タイムで最速をマークしていた福岡の篠崎元志選手。長い不調を経てようやくたどり着いたSG優勝戦ですから、期するものがあったでしょう。「ボートレースメモリアル2015(蒲郡競艇SG)」以来のSG獲得を目指し、4カドからの一撃が放たれます。
ですが、土屋選手は冷静でした。こういう時の抵抗は難しいもので、うかつに張りにいけば艇が流れてしまい、他の選手に大きな展開利を与えることになってしまいます。
事実、6号艇6コースの茅原悠紀選手が2014年のボートレースグランプリで見せた大逆転の再現を狙い、鋭い攻めを見せてきました。
それでも、土屋智則選手はこれらに屈さず、道中で勝負を決めてゴール。1985年2月6日生まれで、当時38歳。SG優出はまだ2回目ながらも、決して勝利の女神の前髪を掴み損ねることはありませんでした。
ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)展開予想＆ドリーム戦メンバーと注目選手ピックアップ
| 艇番 | 選手名 | 所属 |
|---|---|---|
| 1 | 石野 貴之 | 大阪 |
| 2 | 峰 竜太 | 佐賀 |
| 3 | 馬場 貴也 | 滋賀 |
| 4 | 磯部 誠 | 愛知 |
| 5 | 片岡 雅裕 | 香川 |
| 6 | 桐生 順平 | 埼玉 |
2024年最初のSG競走となる、「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」。伝統的な言い方をすれば、「2024年の戸田総理大臣杯」として語り継がれることになるでしょう。
今回も、初日第12Rにドリーム戦が組まれています。SGの高みにあってなお「夢の戦い」と呼ぶにふさわしい6名のトップレーサーが、ドリーム戦の出場選手として選抜されました。
さっと見ただけでわかる、昨年の「ボートレースグランプリ2023(住之江競艇SG)」本戦に出場した選手たちの輝きです。何しろ、1号艇に配されているのが、他ならぬグランプリウィナーである大阪の石野貴之選手なわけですから。
2号艇には、昨年のSG復帰初戦となった「ボートレースダービー2023(蒲郡競艇SG)」で優勝し、通算100Vと全24場制覇を同時に成し遂げるというインパクト充分の業績を達成した最強人気レーサー、峰竜太選手が入りました。
この2人の注目度は否が応でも高まるでしょうが、戸田水面は2人にとって目を見張るような実績が残る場所ではありません。ならば、ドリーム戦から番狂わせが起きても不思議ではなく、ひいてはシリーズを引っ張る選手も違うところから現れるのではないでしょうか。
- 馬場貴也(4262/滋賀)
- 桐生順平(4444/埼玉)
3号艇の馬場貴也選手、6号艇の桐生順平選手。当記事ではこの2名がシリーズリーダーになりうる、ひいては舟券貢献度の高い活躍をしてくれるものと見込み、ピックアップしました。それぞれの項目で、最近の成績や戸田水面での実績を確かめていきましょう。
- 中田竜太(4547/埼玉)
- 浜田亜理沙(4546/埼玉)
加えて、今回の「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」では珍しい、「類例の少ない快挙」があります。すなわち「夫婦そろってのSG出場」です。
達成したのは地元埼玉支部の中田竜太選手と浜田亜理沙選手。中田選手は昨年「トーキョー・ベイ・カップ2023(平和島競艇G1)」で優勝し、最終的に獲得賞金ランキングの第44位にランクインしました。
また、浜田亜理沙選手は年末の最終決戦である「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」で、初出場にして初優出、そしてイン逃げ初優勝の快挙が賞金も評価も押し上げています。賞金ランキングも全体で第53位、女子のみでは遠藤エミ選手、守屋美穂選手に続く第3位にまでなったのです。
SGのメンバーのなかにあっては、2人とも数字的に中位から下位に分類されてしまうでしょう。夫婦の絆でもって、強敵相手の戦いを乗り越えることができるでしょうか。また、番組編成によっては直接対決もありえるため、そうした点でも注目が集まります。
ちなみに、SG競走への夫婦同時参戦は、「ボートレースオールスター2021(若松競艇SG)」に深谷知博選手と鎌倉涼選手が出場した事例に続くケースとなりました。
ドリーム戦注目選手①／馬場貴也(4262/滋賀)
今回のドリーム戦では、3号艇に配された滋賀の馬場貴也選手。ただ、開催の引き立て役に甘んじるような存在でないことは、近年の成績だけでも一目瞭然です。
2022年はグランプリを制した白井英治選手と最後まで競り合いながらの、獲得賞金ランキング第2位。2023年も「近畿地区選手権2023(住之江競艇G1)」「ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)」「京極賞2023(丸亀競艇G1)」と大きいタイトルを複数獲得しました。
2024年も、地元お正月開催の「新春滋賀県知事杯争奪戦～琵琶湖より愛をこめて～杯(びわこ競艇一般)」で貫禄の優勝発進。さらに、2月も「第26回日本財団会長杯争奪戦競走(常滑競艇一般)」で優勝し、アウェイでの強さも証明しました。
そして、何よりのアピールポイントとして、戸田水面での強さが挙げられます。最も鮮烈なのが、「戸田プリムローズ2022(戸田競艇G1)[4月開催/66周年記念]」勝ちの実績でしょう。
同年には「ボートレースダービー2022(常滑競艇SG)」も制しており、ここ2年連続でSG制覇、かつ2018年から2023年の6年間で4つのSGを制している勝負強さが光ります。
このドリーム戦単体にしても、3号艇という点が魅力です。というのも、馬場貴也選手は2コースおよび3コースからの逆転勝利を非常に得意としているからです。
2022年にいたっては、「競帝王決定戦2022(下関競艇G1)[3月開催/67周年記念]」は3号艇3コースから”まくり差し”、戸田プリムローズは2号艇2コースからの”抜き”、ボートレースダービーは2号艇2コースからの”差し”と、1号艇を打ち負かす力に満ちた競走を繰り出しています。
今節もまた、初日から「やっぱり馬場は怖かった」という展開が待っているかもしれません。
ドリーム戦注目選手②／桐生順平(4444/埼玉)
埼玉支部の期待の若手から、間違いない支部最強のボートレーサーへ。桐生順平選手は「埼玉支部が誇る最高の華」として、ボートレースのトップ層で戦い続けてきました。
これまでに制したSG競走は3つ。2024年3月上旬現在で最後のSG優勝にあたるのが、”賞金王決定戦”こと「ボートレースグランプリ2017(住之江競艇SG)」な点は、桐生選手のすごさを端的に証明してくれています。
以後も活躍は続き、「SGは優出20回と優勝3回」、「G1は優出58回と優勝17回」を数えるまでになりました。今年も1月に開催された「競帝王決定戦2024(下関競艇G1)」で優出し、優勝戦では5号艇5コースから3着まで持ってきています。
埼玉支部の絶対的存在として、ホームたる戸田水面での強さはアピールポイントになるでしょう。周年競走の戸田プリムローズひとつをとっても、「2017年1月の60周年記念」「2022年2月の65周年記念」「2023年6月の67周年記念」のV3を達成しています。
地元周年Vというのは、全国に名の知れた選手でも案外達成していないものです。遠征勢も虎視眈々と優勝を狙っているわけですから、当然といえば当然かもしれません。にもかかわらず、桐生順平選手は周年3つを含めた16回もの優勝を戸田水面で挙げてきました。
これぞグランプリレーサーの面目躍如とばかりに、ドリーム戦6号艇の不利さえも覆す活躍を期待すること。ひいては6日間の開催を通じて舟券予想面での信頼を置くことは、決して的外れではないと考えます。
SG夫婦参戦達成／中田竜太(4547/埼玉)＆浜田亜理沙(4546/埼玉)
SG競走に出場できるのは、それ自体がすごいことです。プロフェッショナルたるボートレーサーのうち、わずか3%ほどしか出場を許されない狭き門。そして、この重要な戦いでスタート事故などを起こそうものなら、通常より重いペナルティが課されることになる究極の舞台です。
そんなSG競走に、ともに現役のボートレーサーの夫婦が同時出場を実現させました。地元埼玉支部に所属する、中田竜太選手と浜田亜理沙選手です。浜田亜理沙選手はもともと出身地である広島支部の所属でしたが、中田竜太選手との結婚を機に埼玉支部へと移籍した経緯があります。
中田竜太選手は先に述べたとおり、昨年は平和島周年の「トーキョー・ベイ・カップ2023(平和島競艇G1)」を制覇。これは5年ぶりのG1優勝だったわけですが、その前のG1優勝こそ地元周年の「戸田プリムローズ2018(戸田競艇G1)」でした。
このように戸田での強さには定評があり、さらに3節前の「夜の九州スポーツ杯(大村競艇一般)」で”差し”による逆転優勝も決めているのですが、4節前の「関東地区選手権2024(平和島競艇G1)」でF1を抱える身になってしまっています。
F1というリスクを抱えたまま、SGでどこまでやれるか。舟券面での不安があるのは認めざるを得ません。あとは勝手知ったるホームの利をどこまでプラスと見るか。舟券予想では悩ましい存在になりそうです。
浜田亜理沙選手も見ていきましょう。なんといっても、昨年末の「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」における優勝。これによって今回のボートレースクラシック夫婦出場を確定させたこともあり、今回の浜田選手を語るトピックとして外せない事柄になっています。
さすがに”賞金女王決定戦”を制する実力の持ち主なだけあり、男子相手でも引けを取らぬ実力を有しています。何なら、関東地区選手権では夫の中田竜太選手以上の成績を残した形になりました。
戸田は難水面ということもあって、モーターの率の良さがそのまま結果につながりにくい強があるのですが……。それでも戸田の「8号機」「16号機」「31号機」「42号機」あたりが当選するようであれば、波乱を演出する立場になってくれる可能性があります。舟券の穴目を考える時、浜田亜理沙選手は意識しておきたい存在になるでしょう。
「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」まとめ
現在のボートレースにおいて、ボートレースクラシックは1年のスケジュールで最初のSG競走に位置づけられます。
そして、今なお「総理大臣杯」の呼び名で親しまれることも多く、いくつもの競艇史、ならびにボートレース史に残る勝負と結果を刻み込んできました。
2011年には、「東日本大震災による開催中止」という悲しい出来事もあった「ボートレースクラシック(総理大臣杯争奪鳳凰賞)」。奇しくもその時の開催予定地こそ、この戸田でした。
しかし、同じ公営競技である競輪のいわき平競輪場が本場開催を休止し、救援物資置き場としての役目を果たしたように、ボートレース戸田もまた「尊い命を救う」ことを主眼として「東日本復興支援競走」を開催し、多くの義援金を被災地に届けることになったのです。
今年、2024年。元日からまたも地震の悲劇が日本列島を襲いました。「令和6年能登半島地震」の発生です。失われた生活を取り戻すのは容易ではなく、まして命は二度と戻らぬ代物です。なればこそ、ボートレーサーたちは命懸けで己の職務をまっとうすることで、再び多くの人々の心身の傷を癒やすことになるでしょう。
そのうえで、今回の開催地である戸田水面が、再び「1コース進入艇がびっくりするほどよく負ける」特徴を取り戻してきている点にご注意ください。最後まで「よもやよもや」が待っているかもしれないSG競走で、2024年最初のビッグマネーをかけた戦いが始まります。
ボートレース戸田のアクセス／イン受難の戸田水面の帰還
「良かった良かった。いつもの戸田だ」
そう喜ぶべきかどうなのか。一時期、戸田の1コースが比較的勝ちやすい時期が続いていましたが、ここ3ヶ月(2022年12月～2023年2月)の1コース1着率は41.2%と、「やっぱりイン受難の戸田水面」が戻ってきました。
構造的にも波乱を約束された戸田では、長期的に1コース1着率が5割を超えるのは難しいことが、逆説的に証明されたのかもしれません。
何しろ、水面の横幅が日本一狭く、スタートの上手さやターンの質によっては、一気に形成が変わることもありえます。ゆえにこそ「エキサイティング」な戸田は、首都圏からもアクセスしやすい好立地。SGという簡単に巡ってこない機会ですから、直接観戦へ赴くのも良いかもしれません。
| 住所 | 埼玉県戸田市戸田公園8-22 |
|---|---|
| 電話番号 | 048-441-7711 |
| 最寄り駅 | JR東北本線・埼京線「戸田公園駅」 ※無料送迎バス 約5分 |
| 最寄りIC | 東京外郭環状道路「戸田東IC」 東京外郭環状道路「戸田西IC」 ※約5分 首都高速5号池袋線「戸田南出入口」 ※約3分 |
| 無料駐車場 | 有(1,600台) |
| 公式サイト | ボートレース戸田 |
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