2021年3月の最後のG1競走、全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)が開幕します。3月下旬はボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)が開かれるため、今月のG1競走はここで打ち止めです。
しかも、今回はボートレース若松の周年競走である以上に、2021年5月に開催されるボートレースオールスター2021(若松競艇SG)の前哨戦としての役割も果たしています。
そうした背景もあって、福岡支部の精鋭を筆頭に、楽しみなメンバーが集まりました。今年の覇者は誰になるのか、出場選手の一覧から若松の水面の特徴、さらには優勝に近いであろうドリーム戦のメンバーからのピックアップまでを実施し、徹底的に分析します。
暑くなったり寒くなったりしながら迎えたこの季節。懐は温かいままでありたいものです。全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の舟券攻略の面からも、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
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目次
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の詳細情報
前回の開催は、全日本覇者決定戦2019(若松競艇G1)でした。優勝したのは佐賀の峰竜太選手。圧巻のイン逃げで、他艇が付け入るスキをまるで与えませんでした。ここまで完璧なターンだと、もはや何をしても揺るがないでしょう。
5号艇5コースの吉田俊彦選手も覚悟をもって攻めたのですが、無念のフライングでした。それでも、ほぼ横一線だったので、全員がギリギリの線で勝負したといえるでしょう。超一流のせめぎあいは、まさしく覇者を決めるにふさわしい攻防でした。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の開催期間
2021年3月13日(土)~3月18日(木)
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の出場選手
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)に出場する選手の一覧です。福岡支部がほとんどオールスター級の顔ぶれであり、遠征勢も実力者がずらりとそろいました。全日本の覇者を決める戦いにふさわしいメンバーといえるでしょう。
なお、全日本王座決定戦はボートレース芦屋の周年、全日本王者決定戦はボートレース唐津の周年です。似た名前はすべて福岡県の3場かと思いきや、佐賀の唐津が入ってきている点がミソ。ボートレース福岡の周年競走は福岡チャンピオンカップです。
このあたりの差異は面白いところですが、水面特徴の相違もあって、競走の性格もまた変わってくるのがボートレースの楽しい点といえるでしょう。
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3304 | 烏野 賢太 |
A1 | 3502 | 渡邉 英児 |
A1 | 3557 | 太田 和美 |
A1 | 3622 | 山崎 智也 |
A1 | 3623 | 深川 真二 |
A1 | 3685 | 荒井 輝年 |
A1 | 3719 | 辻 栄蔵 |
A1 | 3780 | 魚谷 智之 |
A1 | 3783 | 瓜生 正義 |
A1 | 3813 | 佐藤 大介 |
A1 | 3956 | 横澤 剛治 |
A1 | 3978 | 齊藤 仁 |
A1 | 4002 | 古結 宏 |
A1 | 4033 | 伊藤 将吉 |
A1 | 4042 | 丸岡 正典 |
A1 | 4044 | 湯川 浩司 |
A1 | 4072 | 森永 淳 |
A1 | 4096 | 石橋 道友 |
A1 | 4148 | 枝尾 賢 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A1 | 4188 | 久田 敏之 |
A1 | 4227 | 安達 裕樹 |
A1 | 4238 | 毒島 誠 |
A1 | 4262 | 馬場 貴也 |
A1 | 4266 | 長田 頼宗 |
A1 | 4287 | 今井 貴士 |
A1 | 4294 | 古賀 繁輝 |
A1 | 4296 | 岡崎 恭裕 |
A1 | 4337 | 平本 真之 |
A1 | 4344 | 新田 雄史 |
A1 | 4350 | 篠崎 元志 |
A1 | 4364 | 池永 太 |
A1 | 4371 | 西山 貴浩 |
A1 | 4397 | 西村 拓也 |
A1 | 4398 | 船岡 洋一郎 |
A1 | 4418 | 茅原 悠紀 |
A1 | 4427 | 秦 英悟 |
A1 | 4428 | 有賀 達也 |
A1 | 4477 | 篠崎 仁志 |
A1 | 4504 | 前田 将太 |
A1 | 4532 | 秋元 哲 |
A1 | 4547 | 中田 竜太 |
A1 | 4566 | 塩田 北斗 |
A1 | 4643 | 近江 翔吾 |
A1 | 4659 | 木下 翔太 |
A1 | 4686 | 丸野 一樹 |
A1 | 4715 | 村上 遼 |
A1 | 4757 | 山田 祐也 |
A1 | 4759 | 今泉 友吾 |
A1 | 4831 | 羽野 直也 |
A1 | 4848 | 仲谷 颯仁 |
A1 | 4852 | 川原 祐明 |
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)のアクセスと新型コロナウイルス対策
ボートレース若松(若松競艇場)は、福岡県北九州市若松区赤岩町に位置しています。小倉駅からは離れていますが、複数の拠点から無料バスが運行しているなど、アクセスしやすい環境が整っています。
今なお猛威を振るう新型コロナウイルス対策も実施されているため、来場を予定されている方は万全の用意をしていきましょう。
幸い、福岡県は2021年3月1日(月)に緊急事態宣言が解除されました。これに伴って、ボートレース若松(若松競艇場)の対策も一部が緩和しています。それでも、感染予防の取り組みが変わらずに続いていますので、マスク着用、こまめな消毒、大声を出さない、選手の出待ち入り待ちをしないなどの協力が大切です。
参考資料:「緊急事態宣言の解除」に伴う営業時間等について – ボートレース若松
若松本場の開門時間 | 14:00~21:00 |
入場口の制限 | 中央入場口のみを使用し、西入場門は閉鎖します。 |
当面の閉館 | レッドロック・わかわくらんどは閉館しています。ただし、2021年3月20日(土・祝)から開館予定です。 |
入場時の注意事項 | ・入場時および場内ではマスクの着用が義務付けられています。 ・検温を実施しており、体温が37.0度以上ある場合は入場できません。 ・場内の混雑状況によっては、入場制限が実施されます。 ・感染症対策に非協力的な場合、入場できず、また入場していても退場措置となります。 ・緊急事態宣言が発出されている地域からの来場は、認められません。 |
ボートレース若松(若松競艇場)への電車&無料バスでのアクセス
ボートレース若松(若松競艇場)の最寄り駅は、JR筑豊本線の奥洞海駅です。もともと若松競艇場のために作られた駅なだけあり、すぐ目の前に競艇場があるアクセスの良さが魅力です。
また、JR戸畑駅、JR黒崎駅、およびJR小倉駅からは、無料バスが運行されています。一部はJR門司駅前から発車してJR小倉駅前を経由しているため、幅広い利用が可能です。
ボートレース若松からの復路も用意されており、それぞれ戸畑、黒崎、小倉、天神行きです。ただし、行き先によって便数が違うため、乗り遅れに注意しましょう。
参考資料:無料バス時刻表 – 全日本覇者決定戦2021特設サイト
ボートレース若松(若松競艇場)への自動車でのアクセス
九州自動車道の小倉東ICが最寄りのインターチェンジです。若戸大橋を経由して国道199号線を進み、奥洞海駅交差点を左折する行程で、およそ30分ほどでボートレース若松(若松競艇場)に着くでしょう。
また、若戸大橋へのアクセス地として、門司ICや八幡ICで下りても問題なくたどり着けます。紫川JCTを若戸大橋方面へ向かってください。
ボートレース若松(若松競艇場)の周囲には、駐車場が用意されています。掲示や係員の誘導に従って駐車しましょう。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)のレース展望
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)について、ボートレース若松の公式ウェブサイトがレース展望を公開していました。本開催の概略を知るうえで貴重な情報ですので、引用して確かめてみましょう。
安定感随一・瓜生 西山の勢いに注目!
地元勢の中心に立つのが瓜生正義(福岡)だ。 昨年はGIに15戦参戦し、9優出2優勝と抜群の安定感を見せた。前回大会はドリーム1枠で大敗し優出を逃しただけに、初戦に集中し56周年以来の2度目の当地GI優勝を狙う。
西山貴浩(福岡)は、昨年のグランプリ優出が 大きな自信となり、今年1月江戸川周年で2度目のGI優勝と勢いが止まらない。当地には並々ならぬ熱い思いがあり、期待に応えたい。
昨年SG覇者となった篠崎仁志(福岡)は、芦屋正月戦で優勝と好発進。今年はイチからやり直す気概の篠崎元志(福岡)も中心を担う。
地元福岡支部の面々、瓜生正義選手、西山貴浩選手、篠崎仁志選手、篠崎元志選手が紹介されていました。
篠崎兄弟は、昨年に弟の篠崎仁志選手が大きく躍進し、ケガに悩まされた兄の篠崎元志選手を超える勢いで成長を遂げた感があります。
また、西山貴浩選手もグランプリ優勝戦まで進出して自信をつけ、ビッグタイトルを次々に勝ち取れる選手に育ちました。
彼ら福岡支部の中核を成すのが、正義のヒーローこと瓜生正義選手です。福岡の選手たちの多くについては、後ほどドリーム戦の出場メンバーの紹介でも触れるほか、ピックアップ選手の中でも紹介します。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)が行われるボートレース若松の特徴
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)が開催されるボートレース若松(若松競艇場)は、洞海湾に面した水面です。よって、水質は海水であり、季節によっては波が立ちやすい傾向にあります。冬から春へと移行するこの時期は、季節替わりの強風に注意が必要でしょう。
かつて艇王と呼ばれた名選手である植木通彦さん(2007年引退)のホーム水面であり、同氏を顕彰する施設も立地していて、オールドファンも多く訪れる場所となっています。
潮の満ち引きも重要です。満潮時と干潮時で性質が変わる、海に面したボートレース場の特徴が備わっている点に気をつけましょう。満潮時はインが有利であり、実際に全国平均よりも1コースの1着率は高くなっています。
ただし、干潮時には外からのまくりが決まりやすくなり、追い風が吹くと差しも入りやすい特性があるので、常にイン有利と考えるのは危ういでしょう。
現在はパイナップルナイターの愛称で、通年ナイター開催を実施しています。全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)もナイター開催が予定されており、日の入り前と日の入り後の変化にも適応できる、ナイターに強い選手を狙いたい舞台です。
本サイトでは、ボートレース若松(若松競艇場)を特集した記事を公開しています。本記事とあわせてご覧いただき、全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)において舟券で覇を唱える助けとしてください。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)のドリーム戦に出場する12名の優勝候補
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)では、初日(3/13)の第12Rと2日目(3/14)の第12Rに、ダブルでドリーム戦が組まれました。全国から集まった覇者を目指すレーサーたちの中でも、とびきりの人気と実力を有した12名が選抜されています。
地元の福岡支部からは4名が選出され、うち2名が各1号艇に編成されました。遠征勢は、いかにしてイン逃げを決めんとする地元のスターを打ち破るかの戦いから始まります。
以下に選ばれた12名を記載するとともに、その中でも注目の選手を4名ピックアップして紹介しましょう。
所属支部 | 登録番号 | 選手名 |
福岡 | 3783 | 瓜生 正義 |
群馬 | 3622 | 山崎 智也 |
大阪 | 4044 | 湯川 浩司 |
福岡 | 4477 | 篠崎 仁志 |
愛知 | 4337 | 平本 真之 |
滋賀 | 4262 | 馬場 貴也 |
福岡 | 4371 | 西山 貴浩 |
群馬 | 4238 | 毒島 誠 |
福岡 | 4350 | 篠崎 元志 |
大阪 | 4168 | 石野 貴之 |
三重 | 4344 | 新田 雄史 |
岡山 | 4418 | 茅原 悠紀 |
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)こそ「正義のヒーロー」瓜生正義に任せた
若松パイナップルナイターで開催される全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)は、福岡支部のオールスターが勢ぞろいといった雰囲気です。
そして、その先頭に立つのが、ボートレースグランプリ2016(住之江競艇SG)の覇者、瓜生正義選手です。重ねたSGの制覇歴は10回。期別勝率も高い水準で推移しており、一時期の不調がウソのような活躍といえるでしょう。
そんな瓜生正義選手が、初日のドリーム戦の1号艇に入りました。相手も強力ですが、それを上回るスタートとターンで押し通るのは明白。もはや1号艇の頭固定で良いと感じさせてくれる魅力があります。
2021年3月7日現在は、太閤賞2021(住之江競艇G1)に出場中であり、3日目まで終わった時点で得点率第2位につけています。このままいけば、準優勝戦でも好枠を得ることになるでしょう。
太閤賞2021(住之江競艇G1)での良い気分を携えて、地元若松の決戦へと戻ってくるかもしれません。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)でも篠崎仁志の快進撃は続くか
期別勝率がとうとう8点台。すさまじい勢いで好成績を積み上げてきたのが、これまた地元福岡の篠崎仁志選手です。
篠崎兄弟の弟、または篠崎元志選手の弟として語られることが多かった篠崎仁志選手も、SG初制覇から一気に輝きを増してきました。今や篠崎仁志という一個の存在として、十二分なくらいに艇界を引っ張っていけるレーサーです。
初日のドリーム戦の4号艇に入った篠崎仁志選手は、4コースが大の得意。4コース進入の3連対率は88.9%にも及びます。1コースの97.1%は別格としても、一撃が狙えるこの位置での強さは、度胸の強さにも通じているのではないでしょうか。
今回、1号艇には同じ福岡の瓜生正義選手がいます。2号艇には群馬の山崎智也選手、3号艇には大阪の湯川浩司選手と、攻略する難易度が高いベテランです。
ただ、山崎智也選手は2コースからでもまくりを放つ傾向があるため、もしかしたらインがガラ空きになる可能性も。そうなったら、篠崎仁志選手は最大限の展開の恩恵を受けられるかもしれません。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)が西山貴浩で染め上げられてしまうかも
福岡の西山貴浩選手といえば、お調子者のお祭り男で、どんな大レースでもトークが冴え渡るA1級選手として有名でした。
しかし、今やグランプリ優勝戦まで駒を進め、G1優勝歴を重ねてきている実力派おもしろボートレーサーに進化しています。単なるコメディリリーフと思ったら大間違いで、その人気は峰竜太選手に迫る勢いです。実力がさらに伸びたことで、より多くのファンの心を掴んだのでしょう。
2日目のドリーム戦の1号艇に組まれたのも、近走の実績を鑑みれば当然の措置です。今の西山貴浩選手ならば、タフな5人を相手にしても、難なく逃げ切ってしまいそうな気配が漂います。
無論、ボートレースはそんなに簡単な競技ではありません。ちょっとしたボタンの掛け違いが大波乱を生み出します。
それでもなお、勢いというものもまた軽視できない存在です。福岡支部でも随一の人気を誇る西山貴浩選手が、福岡支部でも随一の実力さえも兼ね備えた西山貴浩選手として、ドリーム戦へと突き進みます。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の新田雄史が遠征勢の輝く星
三重の新田雄史選手は、2020年の賞金ランキングを第9位でフィニッシュしました。積み上げた賞金額は1億187万円。これは同じ2日目のドリーム戦の面々では、西山貴浩選手の9,438万円や茅原悠紀選手の7,487万円をしのぐ数字です。
一方、2日目ドリーム戦の2号艇に入った毒島誠選手は、2020年は1億5,520万円を稼いでの第3位だったため、その点では補足が必要でしょう。
ただし、近況の出来でいえば、新田雄史選手のほうが上です。2日目のドリーム戦のメンバーで、全国勝率8.02点は最も良い数字です。4号艇の石野貴之選手が苦しんでいるだけに、5号艇の新田雄史選手には展開が向く可能性もあります。
福岡支部の強力メンバーに対し、どのように対抗するか。過去の優勝者一覧を紐解いてみても、決して地元勢が有利というわけでもないので、充分に戦える材料はそろっていると考えられます。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)のまとめ
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)は、2021年の第1クォーターを締めくくる四半期決算的な立ち位置です。これが終われば、より高い技量を持つ選手たちは、同じ福岡県にあるボートレース福岡に向かうでしょう。全日本覇者決定戦が閉幕して5日後には、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)が始まるためです。
G1競走は、4月1日の2回目の太閤賞2021(住之江競艇G1)までお預けです。SG競走のボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)につなげる意味でも、また、4月以降の暖かな春を笑顔で迎える意味でも、全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)の舟券予想は大いに的中させたいところです。
春風が大切な資金を奪っていかないよう、じっくりと若松に適合した舟券戦略を立て、優良な予想でもって的中を勝ち取りましょう。