高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、これがプレミアムG1やSG競走でないことが不思議なくらいの豪華メンバーが集まりました。聖地住之江を舞台に、新しい時代を切り開く激戦の幕が上がります。
本記事では、高松宮記念2021(住之江競艇G1)の予想に有用な情報をお届けするとともに、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連した規制情報、住之江へのアクセス情報、レース展望の分析など、舟券予想に役立つとともにボートレースそのものを楽しめる内容で開催を盛り上げていきます。
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目次
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の詳細情報
高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、聖地たるボートレース住之江ならではの競走です。周年競走である太閤賞とは別枠のG1競走であり、基本的に同年中に同じ場所で複数のG1以上のレースが開催されないボートレースにあって、住之江が特別な存在であることを示す象徴にもなっています。
そして、今年もそのスペシャルな戦いを彩るCM動画が公開されました。最強軍団の誇りを抱く大阪支部が待ち受ける、住之江での決戦が始まります。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の出場資格
高松宮記念特別競走はG1競走ですが、先述のとおりにその位置づけは特殊です。1971年にボートレース住之江(当時は住之江競走場)に高松宮親王がご来場されたことを記念し、1972年から開催が始まりました。
1990年のグレード制導入時には、高松宮記念はG2でした。G1競走は各場に1つであるべきとの考えがあったためですが、その位置づけの特殊さ、レースレベルの高さから、1997年には早々にG1へと格上げされました。
2014年のレース格付け改正の際にはプレミアムG1への昇格も検討されましたが見送られ、2021年現在まで誉れあるG1競走として開催を継続しています。なお、本競走は設立の経緯から、ボートレース住之江のみでの継続開催です。
出場選手に求められる資格は通常のG1に近いものの、「原則A1選手の主催者推薦のレーサー」というくくりになっています。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の開催期間
2021年9月2日(木)~9月7日(火)
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の出場選手
高松宮記念2021(住之江競艇G1)に出場する選手の一覧です。聖地住之江での最高の一戦ながら、ひとつだけ無念な事実があります。それは、輝ける王者である松井繁選手が不在という点です。
松井繁選手は、8月の時点でF2を抱えていました。このため、8月末から9月末まで30日のフライング休み。いったんその停止期間が明けて3節走ったのち、今度は60日のフライング休みが待っています。
たとえ王者といえども、規程は公平に適用されます。そして、大阪支部のドンが不在ではあるものの、複数のSGウィナーが堂々と参戦してくる点に変わりはありません。すばらしいレースへの期待は、いささかも揺らがないでしょう。
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3300 | 川崎 智幸 |
A1 | 3554 | 仲口 博崇 |
A1 | 3556 | 田中 信一郎 |
A1 | 3557 | 太田 和美 |
A1 | 3590 | 濱野谷 憲吾 |
A1 | 3622 | 山崎 智也 |
A1 | 3654 | 武田 光史 |
A1 | 3721 | 守田 俊介 |
A1 | 3783 | 瓜生 正義 |
A1 | 3854 | 吉川 元浩 |
A1 | 3874 | 山本 寛久 |
A1 | 3897 | 白井 英治 |
A1 | 3898 | 平田 忠則 |
A1 | 3959 | 坪井 康晴 |
A1 | 3960 | 菊地 孝平 |
A1 | 4013 | 中島 孝平 |
A1 | 4024 | 井口 佳典 |
A1 | 4025 | 山本 隆幸 |
A1 | 4033 | 伊藤 将吉 |
A1 | 4042 | 丸岡 正典 |
A1 | 4044 | 湯川 浩司 |
A1 | 4075 | 中野 次郎 |
A1 | 4108 | 吉村 正明 |
A1 | 4134 | 杉山 貴博 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A1 | 4227 | 安達 裕樹 |
A1 | 4238 | 毒島 誠 |
A1 | 4262 | 馬場 貴也 |
A1 | 4330 | 奈須 啓太 |
A1 | 4342 | 谷野 錬志 |
A1 | 4369 | 丹下 将 |
A1 | 4370 | 山口 達也 |
A1 | 4397 | 西村 拓也 |
A1 | 4427 | 秦 英悟 |
A1 | 4444 | 桐生 順平 |
A1 | 4472 | 尾嶋 一広 |
A1 | 4475 | 末永 祐輝 |
A1 | 4477 | 篠崎 仁志 |
A1 | 4503 | 上野 真之介 |
A1 | 4505 | 島田 賢人 |
A1 | 4509 | 平見 真彦 |
A1 | 4512 | 高野 哲史 |
A1 | 4561 | 藤山 翔大 |
A1 | 4579 | 中嶋 健一郎 |
A1 | 4586 | 磯部 誠 |
A1 | 4659 | 木下 翔太 |
A1 | 4688 | 永井 彪也 |
A1 | 4719 | 上條 暢嵩 |
A1 | 4734 | 安河内 将 |
A1 | 4808 | 松尾 拓 |
A1 | 4908 | 上田 龍星 |
A1 | 4959 | 井上 忠政 |
高松宮記念2021(住之江競艇G1)のアクセスと新型コロナウイルス対策
高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、大阪府大阪市住之江区にあるボートレース住之江(住之江競艇場)で開催されます。
大阪府も8月初めから緊急事態宣言の対象地域に入っており、変異株を中心とした感染力の高い新型コロナウイルス(COVID-19)との戦いが続いています。有観客開催を予定してはいますが、本場観戦を予定されている場合は最新の情報を確かめるとともに、万全の対策が必要になるでしょう。
参考記事:「緊急事態宣言」に伴う対応について 8月2日(月)~当面の間 – ボートレース住之江
ボートレース住之江(住之江競艇場)の住所・電話番号
住所 | 大阪府大阪市住之江区泉1-1-71 |
電話番号 | 06-6685-5112 |
ボートレース住之江(住之江競艇場)への電車でのアクセス
ボートレース住之江(住之江競艇場)の最寄り駅は、大阪メトロ四つ橋線の住之江公園駅です。住之江公園駅からはまさに目の前といってもいい距離感で、徒歩5分もかかりません。好アクセスの都市型ボートレース場と表現できるでしょう。
大阪メトロ四つ橋線へのアクセスとしては、大阪駅を利用する場合は西梅田駅まで歩く、新大阪駅を利用する場合は御堂筋線新大阪駅から大国町駅まで移動して乗り換える、これら2つのルートが考えられます。
ボートレース住之江(住之江競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース住之江(住之江競艇場)の最寄りインターチェンジは、阪神高速15号堺線の玉出出口IC、または阪神高速4号湾岸線の南港中出口ICです。いずれも約10分ほどの距離であり、自動車でもアクセスしやすい立地です。
ただし、好立地なぶんだけのデメリットも存在します。ボートレース住之江には、無料の駐車場は用意されていません。付近の有料駐車場(タイムズ)を利用することになります。このため、ボートレース住之江も公式で「可能な限りご来場には公共交通機関をご利用ください」とアナウンスしています。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)のレース展望
高松宮記念2021(住之江競艇G1)のレース展望について、ボートレース住之江公式が聖地にふさわしい「総展望」をアップロードしていました。その内容を解き明かしていきましょう。
ほぼオールスター!グランプリの前哨戦
ファン待望の「G1第49回高松宮記念特別競走」は、9月2日から9月7日まで6日間開催される。獲得賞金上位の選手は、グランプリの前哨戦として、レース、整備の方向性を再構築。住之江だけの名物G1戦をしっかり楽しみたい。
高松宮記念といえば地元強し!のイメージ。今回は松井繁がF休みで不参加だが、それでも石野貴之、太田和美、田中信一郎、丸岡正典、湯川浩司のSG覇者軍団に、西村拓也、秦英悟、木下翔太、上條暢嵩の記念常連組、藤山翔大、上田龍星、井上忠政のフレッシュ組とバランスの取れた勢力図。
その中で、現在(8月初旬)賞金ランク第3位の石野がしっかりグランプリに照準を合わせている。グランプリは2019年に制しているが、その時は高松宮記念も初制覇だった。高松宮V→グランプリ勝利のイメージは脳裏に色濃く残っているはずで、初日から戦闘モード突入か。この大会最多V4の太田も夏場から調子を上げてくるタイプで、ベテランらしく静かな闘志を秘めている。
もちろん遠征組も豪華布陣。オーシャンカップ制覇の濱野谷憲吾に、山崎智也、瓜生正義、吉川元浩、中島孝平、井口佳典、桐生順平のグランプリ覇者連。今年こそグランプリ初制覇を!は、菊地孝平、坪井康晴、白井英治、毒島誠、馬場貴也、篠崎仁志ら超実力派の面々。この6選手はいずれも高松宮はV歴がなく、このシリーズがいかに大事なG1であるかを認識している。
初日、2日の12Rに組まれているドリーム戦は誰がオレンジ機(連対率上位6基)を引き当てるか?が焦点。間違いなく強パワーが期待できるのは38、37、62号機で今の時点ではこれがベスト3で、前検のモーター抽選が楽しみだ。
このとおり、なるほど連対率上位モーターである「オレンジ機」のゆくえは、選手の調子ともども注目に値します。
高松宮記念はほとんどSGとも言える豪華メンバー。微差が大差になるこの顔ぶれでは、少しでも良いモーターを引きたいところでしょう。前検日の抽選から当日以降の試運転まで、目が離せない展開が続きます。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)が行われるボートレース住之江の特徴
高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、ボートレース住之江(住之江競艇場)で開催されます。都市型競艇場の代表格でもあるこのコースについては、本サイトでもたびたび触れてきました。特に、住之江を総合的に評価した記事は、このレースを含めてあらゆる場面で役に立つでしょう。
本年の周年競走である太閤賞は2回実施されましたが、うち2回目の記事でも詳しく取り上げました。聖地住之江の水面の概要について、その特徴がよくわかる内容になっています。
本記事では、夏の住之江水面に特化し、より攻略に役立つ特徴を見ていきます。夏の住之江は、オーソドックスな水面としての側面が最も出やすい環境にあるといえるでしょう。
また、全季節のなかでも夏季には4コースの1着率が最も高くなります。これは高い気温やナイター開催時の環境から、ダッシュからの一撃が決まりやすい環境が生まれるためと考えられます。他方、秋は4コースの1着率が統計的には最も低いですが、これは大レースが概ね終わり、一般戦が主体になることも原因でしょう。
とかく「ボートが跳ねやすい水面」である住之江は、ボートが暴れると一気に失速してしまいます。道中の逆転も起こりやすく、最後の最後まで目が離せない、エキサイティングな競走が見られることでしょう。
風向きも重要です。夏から初秋にかけてはホーム向かい風になることが多く、このことからもダッシュ勢に有利に働きます。インは平均値ほどに信頼できる住之江ではありますが、4~6コースからの強襲には注意が必要です。
特に、ホーム向かい風が4mや5mを超えるようだと、そもそもイン艇はターン自体が大変になります。文字通りの波乱の予感がしてくるコンディションです。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)はなんといっても大阪支部に注目!
高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、全国からトップレーサーが集まります。であれば、どの選手も注目すべき存在なのは一目瞭然でしょう。
しかし、今回はあえて「大阪支部の伸び盛りのレーサー」に注目してみました。地元の利があるのはもちろんのこと、高松宮記念というビッグタイトルを獲得して、さらなる飛躍を遂げてほしいという願いも込めての選出です。
もちろん、舟券での貢献も期待されます。すでにSGを制しているようなトップレーサーは名前だけで舟券が売れてしまいますが、実力が今まさに伸びてきている選手は、まさしく「買い時」の選手です。
今回は大阪支部所属で成績が伸びてきているレーサーとして、3人の注目選手をピックアップしています。それぞれ今開催でも活躍が楽しみであり、大きな配当をもたらしてくれるかもしれません。ぜひともその競走を見届けてみてください。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の注目大阪支部勢①/秦英悟
秦英悟選手は、1985年9月生まれの35歳。今月には36歳になります。伸び悩んだ時期もありましたが、2020年には3つの一般戦で優勝を果たし、内外に成長を証明しました。
そして、2021年は8月までに4つの開催で優勝を成し遂げ、年間の自己最多記録を更新しています。これまでグレードレースの優勝は長府製作所杯2019(下関競艇G3)のみですが、今の勢いであれば、G1の高みにすら手が届くでしょう。
事実、前回の算定期間における勝率は7.34で、間違いなく一流と呼べる成績を計上しています。これでG1の優勝経験がないのが不思議なくらいです。
優勝した前節のスポーツクラブルネサンス杯(福岡競艇一般)を始め、過去3節はいずれも優勝戦まで駒を進めています。そのうえで地元水面での大レースに臨むわけですから、好勝負が期待できるでしょう。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の注目大阪支部勢②/木下翔太
木下翔太選手は、1991年4月生まれの30歳。一昨年と昨年にはイースタンヤングを連覇するなど、若手の中ではものが違うことを証明してきました。
若手選手の看板から巣立つことになった今年、1月に戸田で優勝して以降は栄冠を勝ち取れていないものの、前回の算定期間の勝率は6.98と、高い水準での競走が続く事実を示しています。
地元の住之江水面では3度の優勝があり、2度はルーキーシリーズでしたが、残る1つは大阪支部勢同士の戦い(第58回全大阪王将戦)を制してのものだったため、確かな実力が身についてきたことを示しました。
身長が172cmとボートレーサーにしては大柄ながら、しっかりと体重管理を行って、一線級での戦いを続けています。今回、得意の地元たる住之江水面に戻るからには、ファンを喜ばせる快走が見られるやもしれません。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)の注目大阪支部勢③/上條暢嵩
上條暢嵩選手は1994年1月生まれの27歳。しかし、25歳のときにはダイヤモンドカップ2019(下関競艇G1)を制し、早くもG1ウィナーの仲間入りを果たしました。
その勢いもそのままに、2020年には4つの優勝を重ね、2021年も8月までに各地で4回の優勝を成し遂げています。大阪支部が誇る期待の若手であり、将来のSG優勝を嘱望される存在といっても過言ではないでしょう。
しかも、ダイヤモンドカップ2019(下関競艇G1)の優勝戦は3号艇3コースからのまくりでの勝利でした。ここ一番での勝負勘もずば抜けており、その良さが今回の開催でも発揮されることが期待されます。
近走でも3節前の第5回徳島ヴォルティスカップ(鳴門競艇一般)が圧巻で、優勝戦では4号艇4コースからのまくり差しでイン艇への逆襲を果たしました。今回も地元水面で侮れない存在感を醸し出します。
高松宮記念2021(住之江競艇G1)のまとめ
高松宮記念2021(住之江競艇G1)は、大阪支部の最注目レーサーである松井繁選手が不在ながら、豪華絢爛なメンバーがずらりとそろいました。
勝つのは地元大阪か、それとも遠征勢か。そういった構図が浮かぶほどに、大阪支部は全国でも有数の超強力なメンバーが在籍しています。SGウィナーの名前がどうしても目立ちますが、それ以外にもすさまじいポテンシャルを秘めたレーサーがいる事実に目を向けていきましょう。
今なお新型コロナウイルス(COVID-19)が流行を続けています。現地に向かわれる際には対策をしっかりとして、係員の方々の指示に従いましょう。何はともあれ、無事に開催が始まり、終わることが最も望まれるものです。
住之江ならではのビッグレース。夏から秋への移り変わりを告げる戦いが、新しい時代の到来をも告げるかもしれません。