尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)は、2022年のボートレースシーズンの本格開幕を告げる、同年最初のグレードレースです。その意味において、ボートレース尼崎の開設を祝う周年競走である以上に、メモリアル的な意味も込められているといえるでしょう。
開催期間は2022年1月11日(火)から1月16日(日)まで。本年のキャッチコピーは「熱狂で染め上げろ」であり、まさしくファンの待ち望んだ熱狂が吠え猛る開催になるでしょう。
ただし、新型コロナウイルスの再びの流行が見られる2022年1月11日現在、現地観戦が決して推奨されないのも事実です。当記事では入場規制の情報もあわせて紹介するとともに、ステイホームでも楽しめる情報を満載でお届けします。
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト
目次
尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)の詳細情報
ボートレース尼崎の開設を祝う周年競走が、尼崎センプルカップです。この名称は、ボートレース尼崎が尼崎競艇場時代から使っている通称「尼崎センタープール」に由来します。
尼崎市の中核となることを期待され、1952年に開業して以来、その役目をしっかりと果たしてきました。近隣のボートレース住之江(大阪府大阪市住之江区)とは密接な関係にあり、シナジー効果のある開催を続けています。
昨年の尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)では、滋賀支部の丸野一樹選手が優勝の誉れを手にしました。
そして、2021年の丸野一樹選手はまさしくキャリアハイの大活躍。全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)やBBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)をも勝ち取り、賞金を猛烈に積み上げます。
特に、BBCトーナメントの決勝戦(この開催特有の呼び名)では、3号艇の丸野選手が躍動。1号艇1コースの瓜生正義選手に鋭いまくり差しを決め、逆転優勝をもぎ取りました。
その直後、ボートレースグランプリ2021のグランプリ優勝戦に進んだ両雄が、また別の気持ちを味わうことになろうとは……。ボートレースというものは、あらゆる波乱に満ちています。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
2022年のボートレース、ならびにグランプリへ向けた「号砲」ともいえる尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)。いったいどのようなシリーズになるのでしょうか。
ここでは3つのポイントから、今回の開催がどのように進むかを推理していきます。全体の展開を正しく見通すことで、舟券戦略にも有効なバイアスを与えられるでしょう。
シリーズ展開予想①/グランプリ組が引っ張る
尼崎センプルカップは年明けの開催ということもあり、昨年末の好調選手の活躍が引き続き望まれる開催です。
そうした前提に立つならば、昨年末のボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)、ならびにボートレースグランプリシリーズ2021(住之江競艇SG)に出場した選手は、ここでも主役としてけん引していってくれるはず。
最注目としては、やはりグランプリ優勝戦で最高の高速ツケマイを決めた、福岡の瓜生正義選手が挙げられます。黄金のヘルメットの獲得者として、今年も年明けから最高のパフォーマンスが期待できそうです。
シリーズ展開予想②/強いぞ、滋賀支部!
本シリーズは年明け開催で、各地のスターレーサーが集まってきています。その中でも注目なのは、多くの場面で活躍している滋賀支部勢でしょう。
特に、馬場貴也選手と丸野一樹選手は必ずチェックしなければならない存在です。
馬場選手は2021年もSG戦線で活躍し、時には6コースからの勝利で11万舟に貢献するなど、卓抜した技術を存分に見せてくれました。
丸野選手も一時期の大怪我から復調を果たし、昨年末のBBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)では逆転優勝をもぎ取り、グランプリ優勝戦にも駒を進めています。
滋賀支部の選手にとって、尼崎は同地区の水面です。準ホームと捉えるならば、奮起が期待できる環境といえるでしょう。
シリーズ展開予想③/公式のレース展望分析
ボートレース尼崎が開設した尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)の特設サイトには、今回の開催を俯瞰したレース展望がアップされています。
この内容はシリーズをより楽しむ効果のみならず、勢力図を読み解くのにも有用であり、必然的に有効な舟券予想へとつなげられるでしょう。
- グランプリ覇者の瓜生正義選手は冬に強く最注目
- 丸野一樹選手もグランプリ優出を含めて好調で連覇を狙える
- 毒島誠選手も2014年にこのレースを制していて調子も上向きだ
- 地元勢の注目は昨年F2で賞金王争いから脱落した吉川元浩選手の復活走
レース展望で強調されている点としては、上記のようにまとめられます。ここで気になるのは、地元タイトルの防衛の願いを託された吉川元浩選手です。
なかでも注目したいのは吉川だ。21年は6月と7月に立て続けにフライングを切ってまさかのF2となり、賞金王戦線から脱落する失意のシーズンに。22年は巻き返しを期す一年になる。まずは年始の地元周年で結果を残して勢いに乗りたいところ。18年に続く2回目の尼崎周年制覇を狙う。
このように書かれているとおり、吉川元浩選手はこの地元周年が「捲土重来の舞台」となるでしょう。モーターの引きにもよりますが、人気があまり上がらないようなら、好配当の使者として抜群の適性を発揮する可能性が生まれます。
ボートレース尼崎の水面の特徴
ボートレース尼崎(尼崎競艇場)の水面の特徴について、3つのポイントに着目し、それぞれ解説します。いずれも冬の尼崎水面の攻略に使える要素ですので、覚えていて損はありません。
なお、当サイトでは、ボートレース尼崎をたっぷり解説した記事も公開しています。あわせてご覧いただき、尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)の娯楽性を高める手伝いとしてください。
特徴①/インが強く大外は特に不利
尼崎の水面は、四季を通じて全国平均よりもインが強い傾向にあります。このため、1号艇アタマの大口投票での勝負が見られるほどです。関西地区制作のテレビ番組でも、住之江より尼崎が選ばれる傾向にあるのは、そうした「ビギナーに優しい」「ベテランはテレビ映えする大勝負ができる」点が大きいでしょう。
かつては「センタープール」の愛称通りにセンター艇がとりわけ強い時代もありましたが、今は王道のセンターを突き進むイン艇の逃げ切りが基本です。また、センター「プール」というようにプール型水面かつ淡水で満たされており、程よく技量を要求される硬さを保持しています。
特徴②/冬は「六甲おろし」が吹く
近畿地区では最も静水面と呼べる安定性を持っていますが、冬には阪神タイガースの球団歌でも有名な「六甲おろし」が吹き付け、時として強いホーム向かい風が吹きます。
尼崎水面におけるホーム向かい風は、セオリー通りにイン艇の立ち上がりを妨げ、センター艇からアウト艇の仕掛けを助ける働きをします。1マークからバック側が広々としているため、思い切った作戦を選ぶ余地があり、個々の選手の良さを引き出す水面といえます。
特徴③/3コースに気をつけろ!
「イン艇が強いセンタープール」について触れましたが、実はまだ「センター艇が強いセンタープール」の面影も残っています。それが3コース進入のボートの成績です。
尼崎水面において、3コースは2コースよりも上位に来る確率が高くなっています。これは上述の六甲おろしなどの影響でホーム向かい風が吹きやすい環境にあり、なおかつ1マークが広いために全速戦を仕掛けやすいことが理由になるでしょう。加えて、3コースからのまくり差しもかなりの確率で決まっており、「まくり差しが上手い選手の3コース想定」には特注が必要です。
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト
尼崎センプルカップの歴代優勝者の分析
開催年 | 優勝選手 |
2012年 | 松井 繁 |
2013年(1月) | 平山 智加 |
2013年(6月) | 徳増 秀樹 |
2014年 | 毒島 誠 |
2016年(1月) | 松井 繁 |
2016年(11月) | 桐生 順平 |
2017年 | 松井 繁 |
2018年 | 吉川 元浩 |
2020年 | 峰 竜太 |
2021年 | 丸野 一樹 |
尼崎は住之江の選手たちのお膝元。これぞ「王者」松井繁の真骨頂!
そんな声が聞こえてきそうな、近年の優勝者一覧です。過去10回のうちで3回も勝っているという事実は、目をみはるべき記録と言えるでしょう。
さらに、2018年の吉川元浩選手の勝利にもご注目。吉川選手はここからさらなる名選手への階段を踏み出しました。地元周年であるとともに、飛躍のきっかけをくれたレースでもあります。シリーズ展望でも触れたとおり、ぜひとも注目したいものです。
2022年の尼崎センプルカップで注目!シリーズリーダー候補の2人
ここまで幾人か有力選手の名前が出てきましたが、特に尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)において注目すべきはどの選手でしょうか。
今節のシリーズリーダーとなりうる2人の選手を選出し、それぞれ最近の戦績とともに紹介します。
今節のシリーズリーダー候補①/丸野一樹
勇躍するディフェンディングチャンピオン、それが滋賀の丸野一樹選手です。昨年のすさまじい勝ちっぷりは、この尼崎センプルカップから始まったと言っても過言ではありません。今年も尼崎水面を席巻できるポテンシャルがあります。
何しろ、2節前のボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)ではオール3連対でグランプリ優勝戦まで勝ち進みました。その優勝戦こそ大アクシデントに巻き込まれて無念のリタイアとなりましたが、丸野選手の高い技術はあらためて全国のファンの知るところとなりました。
3節前のBBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)もすばらしいまくり差しで逆転優勝。前節の超豪華メンバーの年始一般戦、新春滋賀県知事杯争奪戦(びわこ競艇一般)でも馬場貴也選手などともに優出しました。
となれば、今回もその余勢を駆り、優勝の高みまで突き進む活躍が望まれるでしょう。それができるだけの手腕も実績も、ここまで積み上げてきたのですから。
今節のシリーズリーダー候補②/吉川元浩
兵庫支部の大黒柱として、吉川元浩選手にかかる期待はとても大きいものがあります。その表れとして、初日のセンプルドリームでは1号艇に抜擢されました。隣の2号艇にはこのレースで幾度となく美酒を味わってきた松井繁選手。絶対に負けられない戦いの幕開けです。
シリーズ展望でも触れたとおり、吉川元浩選手の2021年はフライングによって完全に打撃を受けてしまいました。攻めた結果ゆえの落着とはいえ、これほど悔しい結果もないでしょう。
3節前の赤城雷神杯2021(桐生競艇G1)から3ヶ月のフライング休みに入り、年末の12月に復帰し、2つの一般戦に出場しました。しかし、いずれも優勝戦には駒を進められず。妨害失格もあり、不安が残る年の瀬となりました。
それでも、ホーム水面である尼崎での強さは突出しており、心機一転の「巻き直し」には絶好の舞台といえます。まして初日ドリーム戦を勝ち切るようなら、俄然シリーズリーダーの道を突き進むことになるでしょう。
尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)のまとめ
新年の到来を告げる、尼崎センプルカップ。まさしく「ボートレースのセンター」の誇りに満ちた周年競走です。
例年の結果を見ても、G1優勝経験者が強い傾向にあるこのレース。ニューカマーというよりは、たとえ若手であっても実績を持った選手を優先するほうが、効果的な舟券を構築できそうです。
2022年のボートレース、そのグレードレース戦線の幕開け。今年はどのような展開になるか。再びボートレースグランプリの高みを目指す旅路の始まりです。
[※現地観戦希望者向け]ボートレース尼崎(尼崎競艇場)のアクセス
2022年1月11日現在、ボートレース尼崎で開幕予定の尼崎センプルカップ2022(尼崎競艇G1)は、予定どおり有観客開催で行われることがわかっています。
しかし、2022年の年明け以来、新型コロナウイルス(COVID-19)の新しい変異株であるオミクロン株を中心として、ついに新規感染の爆発的な波、いわゆる第6波が観測され始めました。
ボートレース尼崎は2022年の最初を彩るG1として、小康状態になった感染状況を鑑みて、優勝選手の表彰式を以前のような形式、すなわちファンの目の前で執り行う計画を立てていました。
しかしながら、昨今の情勢から再検討を行い、これらのイベントの中止が決定しています。したがって、有観客開催ながらも感染拡大防止の取り組みは引き続き厳しく行われますし、場合によっては無観客開催へ移行することも考えられます。
この施策は場内が混雑した際の「入場規制の実施可能性」にも触れているため、尼崎本場での観戦を希望される方は、事前によく確認し、当地では係員の方の指示に従いましょう。2022年も引き続き新型コロナウイルスとの戦いが続くことになります。
参考記事:新型コロナウイルス感染症に係る対応について – ボートレース尼崎
ボートレース尼崎(尼崎競艇場)の住所・電話番号
住所 | 兵庫県尼崎市水明町199?1 |
電話番号 | 06-6419-3181 |
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース尼崎(尼崎競艇場)は、公共交通機関でのアクセスが有用なロケーションです。特に、最寄り駅である阪神本線「尼崎センタープール前駅」からは徒歩3分の好立地で、改札を出てすぐのところに専用直通スロープ「ファンロード」が整備されているので、迷うことがありません。
無料のファンバスも運行しており、JR「立花駅」や阪急電鉄「塚口駅」とボートレース尼崎本場を結んでいます。利便性に応じて、これらの利用も検討しましょう。
有料の路線バスの場合、阪神バスの30系統に乗車し、「尼崎競艇場」バス停で降りましょう。また、80-1系統の「大庄小学校」バス停からも至近です。
自動車でのアクセス
ボートレース尼崎(尼崎競艇場)には、あまり多くの駐車スペースがありません。公設駐車場の収容台数は150台ほどであり、ここが埋まると有料駐車場を利用することになります。
また、有料駐車場については最大金額での差や時間制での金額の増え方の違いなどがあることから、事前に滞在時間を考えた利用候補の絞り込みが推奨されるでしょう。
最寄りのインターチェンジは、阪神高速3号神戸線の「尼崎西IC」です。また、「武庫川IC」も十分に近い位置です。阪神高速5号湾岸線を利用する場合、「尼崎末広IC」を使うと良いでしょう。
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト