「江戸川のあっせんだけは受けない」と決めている選手がいるほど、「全24場で最も特殊な水面」として有名なボートレース江戸川。その開設を祝う「江戸川大賞」ですから、シリーズ6日間が壮絶な戦いになるのは、当然とさえ言えるでしょう。
そして、江戸川大賞の魅力はその特異性にこそあります。ボートレース自体が決して知り尽くせない魅力に満ちているスポーツですが、江戸川はもはや「たったひとつの真実、見抜けるもんなら見抜いてみろ」な矜持さえ感じさせるレベル。
ビギナーからベテランまで楽しめて、しかも「ビッグボーナス」の予感に満ちた江戸川68周年記念競走「江戸川大賞2024」。ぜひ当記事、当サイト、そして玄人だからこそ知り得る情報網と確かな予想力を持つ「優良おすすめサイト」を使いこなし、最高に楽しめる6日間にしましょう。
- 東京支部と福岡支部が圧倒的な強さ!江戸川大賞を制する技術を痛感
- 江戸川といえば石渡鉄兵でしょう!しかし侮れぬレーサーも続々参戦
- ドリーム戦を中心にシリーズ展開を予想!さらに江戸川の最近のデータも把握だ
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目次
「江戸川大賞2024(江戸川競艇G1)」の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
---|---|---|
2019年(1月) | 若林 将 | 東京 |
2019年(9月) | 枝尾 賢 | 福岡 |
2021年(1月) | 西山 貴浩 | 福岡 |
2021年(10月) | 大池 佑来 | 東京 |
2023年 | 前田 将太 | 福岡 |
全24場でも「他と違いすぎる河川型ボートレース場」として有名なボートレース江戸川の周年競走、「江戸川大賞」。近年の優勝選手を一覧として並べてみて、改めて感じました。
「東京支部と福岡支部しか勝ってねぇ!」
上記5回の優勝戦2着艇も敬称略で並べれば、福来剛(東京)、石渡鉄兵(東京)、濱野谷憲吾(東京)、秋山直之(群馬)、石渡鉄兵(東京)の5名。
はい、見えてきましたね。「地元東京支部」および「地元地区ゆえに準地元であっせんが入りやすい関東地区」できれいに占められました。3着には遠征勢もいるんですが、とかく2連対となると福岡以外は「地元東京の強さが際立つ」内容です。
そして、前回の江戸川大賞の優勝戦もまた「エキサイティング」な決着となりました。次項で解説しますので、詳細をご確認ください。
<前回優勝戦回顧>「江戸川大賞2023(江戸川競艇G1)」は前田将太が3艇の絡む1着争いを制する!
艇番 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1 | 長田 頼宗 | 東京 |
2 | 前田 将太 | 福岡 |
3 | 山口 達也 | 岡山 |
4 | 石渡 鉄兵 | 東京 |
5 | 平本 真之 | 愛知 |
6 | 磯部 誠 | 愛知 |
優勝戦はそのシリーズの有望な選手、ならびに好調な選手が集まります。必然的に、1号艇の強さは他レースに比べて安定しており、それは多少の悪天候や外枠艇の前付けといった不利さえも跳ね除けるものです。
問題は、ボートレース江戸川は「多少」で済ませてくれる環境ではなく、他のグレードレース以上に”何かが起きる”と予感させる点でしょうか。
前回、2023年2月の「江戸川大賞」優勝戦も、穴予想のファンが期待し、本命予想のファンが頭を抱える。そういった展開になりました。
大激戦、大激戦、大激戦!
ここまできれいにそろったスリットラインから、かくも激しい展開になる。まさしく江戸川の魅力を伝えるレース。それが2023年の江戸川大賞の優勝戦でした。
2号艇の前田将太選手がリードをつくったあとも、江戸川ではよくある「波に翻弄されて危うく失速未遂」を見せていて危うさ満点。極端に単純な言い方をすれば、以下の通りになります。
「すごい選手に、すごい水面が合わさると、とてもすごい」
3連単2-4-3は62番人気、27,430円の2万舟決着。前田将太選手は直前の展示がまったく動けておらず、加えてホーム向かい風4mの波高5cmという水面状況も鑑みると、3号艇から外の仕掛けが有力に思われていました。
実際、レースを劇的に面白くしたのは、展示タイム超抜の3号艇の山口達也選手だったわけですし、ここから舟券を組み立てた方もいらっしゃるでしょう。しかし、「人と人の意志がぶつかりあう時、思わぬ展開が生まれる」から、ボートレースはやめられません。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想&Wドリーム戦と注目選手PICKUP
近年の江戸川大賞の結果から考えても、シリーズを引っ張るのは地元東京支部勢、次いで層の厚い福岡支部勢、さらに江戸川での経験が多めの関東地区勢あたりが有力でしょうか。
- 石渡鉄兵(3716/東京)
- 西山貴浩(4371/福岡)
- 馬場剛(4769/東京)
今回の「江戸川大賞2024(江戸川競艇G1)」では、初日と2日目にドリーム戦が設定されています。2つのドリーム戦出場メンバー12名のなかから2名。さらにはドリーム戦に出場しないものの、シリーズを通して活躍が期待できそうな1名。合計3名の注目選手をピックアップしました。
これらの選手が予選、準優勝戦、優勝戦と駆け上がるかどうか。最近の戦いやこれまでの実績を中心としつつ、ドリーム戦メンバーも俯瞰しながら、今節の見どころを総合的に紹介していくとしましょう。
ドリーム戦①/初日第12R「ドリームレーサー賞」:石渡鉄兵(3716/東京)
艇番 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1 | 石渡 鉄兵 | 東京 |
2 | 前田 将太 | 福岡 |
3 | 磯部 誠 | 愛知 |
4 | 井口 佳典 | 三重 |
5 | 瓜生 正義 | 福岡 |
6 | 中島 孝平 | 福井 |
初日第12Rに設定されたのが、1つ目のドリーム戦である「ドリームレーサー賞」です。シリーズで強い東京支部からは、「江戸川でめちゃ強いといえばこの人」こと石渡鉄兵選手が1号艇に選ばれていますね。
さらに、福岡支部も注目。2号艇には前回覇者の前田将太選手がいます。前回優勝戦でも2号艇から栄冠を手にしたのは、先ほどの項目で触れたとおりです。なんと江戸川が全24場で最も勝率が高いあたり、「福岡の波乗り王」とさえ言えるかもしれません。十分に優勝候補です。ここで石渡選手を倒せれば、という大きな壁が立ちはだかりますが。
ただ、驚きなのが5号艇に瓜生正義選手がいることです。珍しい江戸川参戦ですね。調べてみたところ、瓜生正義選手の江戸川参戦は、2021年1月の「江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)」以来でした。この時は優出して4着。さすがに良いレースをしています。
とはいっても、やっぱり江戸川です。このドリーム戦で勝利し、一気にシリーズリーダーとして予選トップ通過を決め、ついには地元周年3回目のVを決めるのではないか。そんな期待が掛かるのが、1号艇の石渡鉄兵選手です。
今や息子の石渡翔一郎選手もボートレーサーとしてデビューし、時に同じレースで「親子対決」を見せるようにもなりました。しかも、石渡鉄兵選手が予選突破を逃すなか、石渡翔一郎選手のほうが準優勝戦に進むなどの出来事も起きており、東京支部がどんどん盛り上がりを見せています。
それにしても、当サイトの2021年江戸川大賞の記事でも、やはり石渡鉄兵選手を推しまくっていました。
江戸川、そしてドリーム戦でも1号艇。最近の成績も悪くないとなれば、今回も同様の選択になるのも必然でしょうか。
すべてのボートレース場のなかで、江戸川での成績が飛び抜けて良好な石渡鉄兵選手。それでも、この江戸川大賞は「2010年10月(55周年記念)」および「2012年7月(57周年記念)」に制しているものの、以後は優出こそあれ優勝までは勝ち取れていません。G1タイトルを獲る困難さですね。
それでも、昨年2023年には「関東地区選手権2023(江戸川競艇G1)」で9年ぶりのG1制覇を成し遂げました。これまでに勝ったG1は4つ。江戸川で3つ、平和島で1つ。さらに言うなら、「江戸川大賞で2つ」と「関東地区選手権で2つ」です。この得意水面での傑出した成績を、今回また伸ばしてくれるかもしれません。
ドリーム戦②/2日目第12R「ゴールデンレーサー賞」:西山貴浩(4371/福岡)
艇番 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1 | 茅原 悠紀 | 岡山 |
2 | 湯川 浩司 | 大阪 |
3 | 長田 頼宗 | 東京 |
4 | 片岡 雅裕 | 香川 |
5 | 平本 真之 | 愛知 |
6 | 西山 貴浩 | 福岡 |
2日目第12Rがダブルドリーム戦の2つ目、「ゴールデンレーサー賞」です。1号艇には岡山の茅原悠紀選手が選ばれました。
茅原悠紀選手といえば、もう誰もが語るのが「ボートレースグランプリ2014(平和島競艇SG)」での6号艇6コース大逆転優勝ですが、あの時27歳だった超新星も36歳となり、技術に円熟味が加わってきました。
昨年2023年も「中国地区選手権2023(児島競艇G1)」と「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」を制覇。しかも、意外かもしれませんが、江戸川水面では4つもの優勝を重ねている「波乗り巧者」です。これには「モーターボート大賞/江戸川634杯2016(江戸川競艇G2)」を含んでいるのが、より力量の高さを感じさせてくれますね。
しかし、その2016年の制覇が、江戸川での最後の優勝歴です。優勝候補なのは間違いありませんが、ここは当初の方針どおり、「福岡支部の波乗り男」が波乱を巻き起こすと見て、6号艇の西山貴浩選手にスポットライトを当ててみましょう。
波乗りも上手ければ、ノリノリでもある。艇界屈指のお調子者と言われつつも、その実力は間違いなく高く、何よりファンに愛されるボートレーサー。西山貴浩選手を表現するには、これでも足りないくらいに個性に満ちています。
今回のドリーム戦では6号艇ですが、それでもシリーズを通して期待できますし、何なら6号艇での1着率が10%に及ぼうかというほど勝負強い一撃を持っているところも、西山選手の魅力でしょう。2日目ドリーム戦からいきなり「高配当の使者」になるかもしれないわけです。
先の項目で、当サイトの「江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)」を特集した記事を紹介しましたが、このシリーズで優勝したのが西山貴浩選手でした。2021年1月の開催で、今回の2024年2月とコンディションは似た状況の水面です。これもまた狙い要素ですね。
近況では「競帝王決定戦2024(下関競艇G1)」で優勝戦4着、「九州地区選手権2024(芦屋競艇G1)」で優勝戦6着と、相次いでG1競走において優出を決めています。
一方、一般戦の「創刊55周年記念夕刊フジ杯(多摩川競艇一般)」では準優勝戦3着まで。節間も1着は1回で、成績どおりに”西山貴浩は多摩川水面がめっちゃ苦手”というのも、あわせて覚えておくといいかもしれません。それでも、予選を突破するくらいにはA1級らしい力を見せてはくれるので、ほどほどの一要素として。
さあ、G1タイトルを勝ち取った経験のある江戸川水面です。多摩川とは違います。突出して成績が良いわけではないものの、近年の成績が向上ぎみなのも含めて、終わってみれば「ドリーム戦6号艇からシリーズを支配した男」になっているかもしれません。
激走注目選手/馬場剛(4769/東京)
ドリーム戦に選出されていない選手として、注目したいのが東京支部の馬場剛選手です。1992年7月6日生まれ。2024年2月現在では31歳で、「成長著しい東都の期待株」と表現できるでしょう。
これまで優勝は6回。喜ばしいことに、3節前の「マンスリーBOATRACE杯(常滑競艇一般)」が1年8ヶ月ぶりのVとなりました。また、2019年9月に「ルーキーシリーズ第14戦/スカパー!・JLC杯(江戸川競艇一般)」で江戸川水面の優勝歴があるのも良いですね。
2節前には「関東地区選手権2024(平和島競艇G1)」に出場したものの、ここは残念ながら途中帰郷となってしまいました。しかしながら、「日本財団会長賞・WINWINパーク戸田開設記念(戸田競艇一般)」では、2連対率25.00%の”やべーモーター”である戸田3号機で予選突破。コンディションに問題はないと捉えたいところです。
ホーム水面と呼べるのは多摩川ですが、最も成績が良いのは江戸川水面な点も「好配当をもたらしてくれそうなポイント」ですね。どのコースでもスタートタイミングを取るのが上手く、現在の平均STは0.13。全国勝率が7点台に乗っているのも頷ける安定感です。
G1競走では優勝はおろか、優出の経験すらありません。それでも、着実な実力の上昇が見られます。条件的には良いと考えられるので、モーターとの相性なども含めれば、さらに高いところを目指せるやも。「好配当狙い舟券のおとも」としては、格好の逸材になりえるでしょう。
「江戸川大賞2024(江戸川競艇G1)」まとめ
個性派のボートレース江戸川に、個性派のボートレーサーたちがそろい、G1タイトルを争います。これで極上のエンタメにならないわけがありません。
初日から前回の優勝選手である前田将太選手が、”江戸川のヌシ”たる石渡鉄兵選手に挑む構図のドリーム戦が組まれている時点で、もう楽しみで仕方ないでしょう。もちろん、どのレースも事故なく、無事に終わるのが最良です。
なんといっても、冬の江戸川は大雪や強風で中断がよく起きます。「風速が10mを超えても、波高が50cmに達しても、とりあえず頑張ってもらいます」を敢行することもありますが、ここまで来るともう「違うスポーツやんけ」になってしまうので、ほどほどの天気も祈りつつ……。
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少なくとも、これらの3点については間違いないことを保証します。でも、当てるのはすさまじい困難が伴うことも、同時に保証せねばなりません。優良おすすめサイトの導きを借りるなどして、決して無理のない舟券予想をしていきましょう。
ボートレース江戸川のアクセス&水面特徴から見る舟券攻略のコツ
東京都江戸川区にあるボートレース江戸川は、ボートレース平和島とともに東京23区内に立地するボートレース場です。その特徴は、当記事でも述べたとおり。「個性的」などという、それ自体がありきたりな形容詞では表現しきれない特殊性にあります。
現存する全24場で唯一の、河川に作られた「川コース」。したがって、常に水面は川下へ向かっての流れがあり、ピットアウトから待機行動までのあいだにもどんどん流されてしまいます。これはコース取りやスタート位置を難しくするのはもちろん、結果として待機行動違反を誘発する可能性もあるので、他場以上の技量が求められるでしょう。
江戸川という名前ながらも、立地しているのは「中川(人工河川の中川放水路)」です。また、東京湾と接続する河口に近いため、水質も淡水ではなく、海水と入り混じった汽水に分類されます。
さらに言えば、海が近いために潮の満ち引きの影響もあって、1年を通して風が強いコンディションで開催中断になることもザラ。そして、今回の「江戸川大賞2024(江戸川競艇G1)」の時期は特に北風が激しく吹くため、台風の季節なみに「風が落ち着くのを待つ」パターンが多くなります。
そんなコンディションが常識化しているので、風速10m超だろうが、波高20cm超だろうが、安定板装着や周回短縮によって開催が強行されることも。まさしく、「艇界のびっくり玉手箱」コースの江戸川は、直接見に行くことでもっとダイナミックさを堪能できる施設であるとも言えるでしょう。
住所 | 東京都江戸川区東小松川3丁目1-1 |
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電話番号 | 03-3656-0641 |
最寄り駅 | 都営新宿線「船堀駅」 ※無料送迎バス(南口) JR総武線「平井駅」 ※無料送迎バス(北口)or有料都営バス |
最寄りIC | 首都高速中央環状線「船堀橋出入口」 首都高速7号小松川線「小松川出入口」 ※約5分 |
無料駐車場 | 無 |
公式サイト | ボートレース江戸川 |