ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)。その響きが、すべてのボートレースを愛する人々の胸を打ちます。今年の舞台は、大阪府大阪市住之江区にあるボートレース住之江。聖地とも呼ばれるこの地に、ボートレースグランプリが帰ってきました。
2021年も、世界は新型コロナウイルス(COVID-19)の惨禍に見舞われました。もちろん、日本も例外ではなく、興行としてのボートレースも非常に大変な時節を乗り切ってきました。
そのうえで、こうして年末の大一番が開催できることは、実に喜ばしいことだといえるでしょう。当記事では予想に役立つ情報のほか、入場規制や入場に必要なものに関する情報も網羅し、2021年のボートレースグランプリについてわかりやすく解説していきます。
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目次
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の詳細情報
グランプリで勝つということ。それはすべてのボートレーサーが夢見る至上の目的のひとつであり、究極の栄誉と賞金を手に入れる手段でもあります。今年もまた選び抜かれた精鋭が、激しい戦いを経てここまでたどり着きました。
ボートレース住之江がアップロードしたCM動画には、そこで戦う選手や動画中継を盛り上げるタレントなど、多くの人たちのコメントが寄せられています。その「真実」が、ボートレースファン一人ひとりにあるでしょう。
2021年の総決算。この日、この時を目指して戦ってきた選手たちのドラマが、堂々たる完結編を迎えます。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の出場資格
ボートレースグランプリ、およびボートレースグランプリシリーズの出場資格は単純明快です。すなわち、当年1月1日からチャレンジカップ最終日までの成績対象期間において、「獲得賞金ランキングの上位18位がグランプリ」に、「上位19位から60位までがグランプリシリーズ」への出場権を得るというものです。
ランキング18位と19位では天と地ほどの差があることが、よくわかる内容です。また、グランプリに出場する18名の中でも、さらに上位6名はトライアル1stを免除され、トライアル2ndから好モーターを優先的に振り分けられて登場します。6位と7位でも大きな違いがあると言えるでしょう。
優勝賞金1億円の超ド級のビッグマネーをかけたグランプリはもちろんのこと、トライアルで敗れた選手も合流して行われるグランプリシリーズもまたSG開催です。年の最後の大一番。誰もが気高き栄誉を目指して、水面を高速で滑走します。
- 前年ボートレースグランプリから当年チャレンジカップまでのSG優勝戦でスタート事故を起こした選手
- 当年オーシャンカップから当年チャレンジカップまでのSG準優勝戦でスタート事故を起こした選手
- ただし、上記2つの要件は上位18位までの選手には適用されない
- 負傷や病気や出産などによって出場を辞退した選手
- 褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手
選出除外の要件はこの通り。SG優勝戦やSG準優勝戦でのスタート事故を起こしていると、グランプリシリーズでは選出除外となって出られませんが、グランプリ本戦の対象者であればこの「祭り」に参加を許されていることがわかります。
一方、逆説的にわかることもあります。褒賞懲戒規程による出場停止処分は、たとえランキング1位であっても優先されるため、相当に重い罰則であるということです。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の開催期間
2021年12月14日(火)~12月19日(日)
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の出場選手
級別 | 登録番号 | 選手名 | GP出場 |
A1 | 3388 | 今垣 光太郎 | |
A1 | 3557 | 太田 和美 | |
A1 | 3573 | 前本 泰和 | ○ |
A1 | 3590 | 濱野谷 憲吾 | ○ |
A1 | 3623 | 深川 真二 | |
A1 | 3719 | 辻 栄蔵 | ○ |
A1 | 3737 | 上平 真二 | |
A1 | 3744 | 徳増 秀樹 | |
A1 | 3779 | 原田 幸哉 | ○ |
A1 | 3780 | 魚谷 智之 | |
A1 | 3783 | 瓜生 正義 | ○ |
A1 | 3897 | 白井 英治 | ○ |
A1 | 3941 | 池田 浩二 | ○ |
A1 | 3942 | 寺田 祥 | |
A1 | 3946 | 赤岩 善生 | |
A1 | 3959 | 坪井 康晴 | |
A1 | 3960 | 菊地 孝平 | ○ |
A1 | 3996 | 秋山 直之 | |
A1 | 4013 | 中島 孝平 | |
A1 | 4028 | 田村 隆信 | |
A1 | 4042 | 丸岡 正典 | |
A1 | 4052 | 興津 藍 | |
A1 | 4061 | 萩原 秀人 | |
A1 | 4074 | 柳沢 一 | |
A1 | 4075 | 中野 次郎 | |
A1 | 4148 | 枝尾 賢 | |
A1 | 4168 | 石野 貴之 | ○ |
A1 | 4205 | 山口 剛 | |
A1 | 4238 | 毒島 誠 | ○ |
A1 | 4262 | 馬場 貴也 | ○ |
A1 | 4266 | 長田 頼宗 | |
A1 | 4290 | 稲田 浩二 | |
A1 | 4296 | 岡崎 恭裕 | |
A1 | 4320 | 峰 竜太 | ○ |
A1 | 4337 | 平本 真之 | ○ |
A1 | 4344 | 新田 雄史 | ○ |
A1 | 4350 | 篠崎 元志 | |
A1 | 4371 | 西山 貴浩 | ○ |
A1 | 4397 | 西村 拓也 | |
A1 | 4418 | 茅原 悠紀 | |
A1 | 4427 | 秦 英悟 | |
A1 | 4444 | 桐生 順平 | ○ |
A1 | 4450 | 平高 奈菜 | |
A1 | 4459 | 片岡 雅裕 | |
A1 | 4468 | 大池 佑来 | |
A1 | 4477 | 篠崎 仁志 | ○ |
A1 | 4502 | 遠藤 エミ | |
A1 | 4503 | 上野 真之介 | |
A1 | 4512 | 高野 哲史 | |
A1 | 4524 | 深谷 知博 | |
A1 | 4573 | 佐藤 翼 | |
A1 | 4586 | 磯部 誠 | |
A1 | 4604 | 岩瀬 裕亮 | |
A1 | 4686 | 丸野 一樹 | ○ |
A1 | 4688 | 永井 彪也 | |
A1 | 4719 | 上條 暢嵩 | |
A1 | 4757 | 山田 祐也 | |
A1 | 4760 | 山崎 郡 | |
A1 | 4787 | 椎名 豊 | |
A1 | 4831 | 羽野 直也 |
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)のアクセスと新型コロナウイルス対策
従前のとおり、ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)は大阪府大阪市住之江区のボートレース住之江で開催されます。都市型競艇場の代表格だけあって好アクセスな立地ですが、残念ながら開催中は誰でも入れるわけではありません。
そうです。新型コロナウイルス(COVID-19)の影がある以上、密集の発生を抑制しなければならないのです。超満員のゲストで埋め尽くされるボートレース場が戻ってくるのはいつの日か。
ともあれ、今は耐えねばならないでしょう。幸いにして、日本の感染状況は諸外国に比べれば恵まれています。ここで大きなクラスター感染を起こさぬよう、万全の備えが必要なのです。
したがって、ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)およびボートレースグランプリシリーズ2021(住之江競艇SG)の観戦にあたっては、はっきりとした制限が設けられています。詳しくは次項でご確認ください。
[重要]ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の入場は完全事前申し込み制&有料席での観戦に限定されています
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)およびボートレースグランプリシリーズ2021(住之江競艇SG)の開催中、一般入場のためには事前応募に当選した証である当選ハガキを持参する必要があります。関西の2府4県の在住者を対象とした事前応募期間は、2021年12月8日現在、すでに終了しています。
この当選ハガキの所持者のほか、20歳以上の同行者を連れて入ることが認められていますが、在住する都道府県が移動自粛勧告を出している場合はそれに従わないといけません。
また、初日から4日目までは同行者の入場が認められるものの、「5日目と最終日は当選ハガキの持参者のみの入場」となります。
前売りで有料席を購入した場合は、当選ハガキがなくても観戦可能です。しかし、5日目と最終日は2021年12月6日時点ですでに完売しており、初日から4日目も完売すれば、この方策は使えなくなります。
いずれの入場方法にしても、ボートレース住之江が定めた感染拡大防止対策に従う必要があります。「マスク着用の義務」「入場時の検温と消毒の実施」「体温が37.5度以上ある場合、または風邪症状がある場合の入場不可」「入場制限を実施する可能性」「飲食は指定エリアでのみ可能」といった内容に、しっかり目を通しておきましょう。
参考記事1:SG第36回グランプリの入場に関するお知らせ – ボートレース住之江
参考記事2:入場時の新型コロナウイルス感染症対策について – ボートレース住之江
ボートレース住之江(住之江競艇場)の住所・電話番号
住所 | 大阪府大阪市住之江区泉1-1-71 |
電話番号 | 06-6685-5112 |
ボートレース住之江(住之江競艇場)への電車でのアクセス
都市型競艇場であるボートレース住之江(住之江競艇場)は、公共交通機関でのアクセスがしやすく、同時にその利用が推奨される立地です。最寄り駅は大阪メトロ四つ橋線の「住之江公園駅」であり、北改札2号出口から徒歩3分です。
住之江公園駅へは西梅田駅から1本であり、西梅田駅はJR大阪駅から徒歩6分で近接しています。また、JR新大阪駅からは近場の大阪メトロ新大阪駅から御堂筋線に乗り、大国町駅で四つ橋線に乗り換えることが可能です。
ボートレース住之江(住之江競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース住之江(住之江競艇場)には民間の有料駐車場しか存在しません。このため、可能な限り公共交通機関で来場してほしい旨、ボートレース住之江公式も注意を喚起しています。
もし車を利用して来場する場合、阪神高速道路を利用してのアクセスが便利です。ボートレース住之江(住之江競艇場)の最寄りインターチェンジは、阪神高速15号堺線の「玉出出口IC」、および阪神高速4号湾岸線「南港中出口IC」です。いずれも下りてから約10分強の道のりになるでしょう。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)のレース展望
ボートレースグランプリこそ、今年の賞金王を決める頂上決戦です。この竜虎相打つグランプリを解き明かすためにも、ボートレース住之江がアップする詳細なレース展望を引用し、その全体像を把握していきましょう。
群雄割拠のグランプリ!
2021は群雄割拠の年だった。福岡クラシック・石野貴之、若松オールスター・峰竜太、児島グラチャン・前本泰和、芦屋オーシャン・濱野谷憲吾、蒲郡メモリアル・原田幸哉、平和島ダービー・平本真之、多摩川チャレンジ・辻栄蔵と、実力者がSGを制したが、誰が絶好調というわけではなく、このグランプリでナンバーワンに決着をつける流れは、よりファンの期待感を膨らませる
ただ、注目のベスト6は峰、平本、濱野谷、原田と続き、5位は桐生順平、6位は白井英治が食い込んだ。桐生、白井はSGVなしでこの順位だから、いかに好リズムで走ってきたかを証明している。
その中でグランプリをけん引するのは今年もトップ発進の峰だろう。『いつでもSGを勝てる!』の自己暗示?は己の精神力強化剤。1枠イン発進を最大限に発揮してグランプリを席巻する。
平本、濱野谷、原田、白井は夢のグランプリVへ渾身の走りを披露する。特に近況リズム上々の濱野谷は2010年の決勝で1枠をゲットしながら痛恨の握り遅れ。あのトラウマを解消できずに選手引退はありえない…その決意を見せそうな雰囲気がある。もちろん、1stからスタートする7位~18位の選手もチャンスがある。というのも、今年のエンジンは傑出機がなく、むしろこの順位あたりに上昇機がたくさんある。
前本、辻の広島ラインに、三国周年で完全優勝を飾った毒島誠、さらにリズム回復の瓜生正義、池田浩二、馬場貴也と3日目からの2ndをしっかりにらんでいる。問題は今年中盤から絶不調の石野貴之。引いたエンジンを超抜に仕上げられるかどうかだが、仕上げれば無類の勝負強さで世界を一変させる。
当然といえば当然ながら、今年も最大の注目株は、ランキング第1位でここまでやってきた佐賀の峰竜太選手でした。峰選手なくして現代のボートレースは語れず、しかるに2021年のボートレースグランプリも始まらないでしょう。
そこから数多のヒーローたちに触れていきますが、やはり想いがこもるのは濱野谷憲吾選手。2010年に賞金王優勝戦1号艇のチャンスをものにできなかった悔しさは、悲願のグランプリVでしか晴らせません。
注目なのはモーターの評価。今年は傑出機がないため、トライアル1stの面々が好モーターを掴む可能性が高いとの分析です。であれば、賞金ランキング第7位から第18位までの選手による「下剋上」も、十分に視野に入ってくるのは間違いなく。
誰もが1億円の賞金と金に輝くヘルメットをかぶる栄誉に手が届く。2021年のボートレースグランプリは、こういった様相を呈しています。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)が行われるボートレース住之江の特徴
工業用水を使った淡水プールの住之江水面は、その硬さゆえにボートを御してターンできるかどうかが勝負の分かれ目です。安定が保たれなければ、たちまちほかの選手の餌食になるでしょう。
冬の住之江は、どの季節でも吹くホーム追い風の北風が、特に強く吹き付ける傾向にあります。これにより、イン艇は加速がつきやすく優位を守りやすい、ボートレースのセオリーどおりの展開が見られます。
事実として、住之江の1コースの1着率は、初冬から中春まで非常に高くなり、全国平均から見ても「イン安泰」な数字を計上します。実力者ならば、なおさらイン戦は落とせないといえます。
しかし、この風向きが時折ホーム向かい風の南風に変わることも。このときに安穏とした住之江水面は一変し、イン艇にとってはたちまち「掴みづらい」水面へと早変わりします。直前情報による風向きおよび風速の確認が、おいしい舟券へのヒントになるかもしれません。
当サイトでは、ボートレース住之江(住之江競艇場)を特集した記事を公開しています。あわせてご覧いただき、ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)とボートレースグランプリシリーズ2021(住之江競艇SG)を最高に楽しむ助けとしていってください。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)を過去10年の結果から分析する
開催年 | 優勝選手 |
2011年 | 池田 浩二 |
2012年 | 山崎 智也 |
2013年 | 池田 浩二 |
2014年 | 茅原 悠紀 |
2015年 | 山崎 智也 |
2016年 | 瓜生 正義 |
2017年 | 桐生 順平 |
2018年 | 峰 竜太 |
2019年 | 石野 貴之 |
2020年 | 峰 竜太 |
過去10年のボートレースグランプリの優勝選手です。どの年も壮大なドラマがありました。決してグランプリ優勝戦といえども「インの1号艇で決まり」というわけではない、ボートレース(競艇)の魅力がたっぷり込められた名勝負ばかりでした。
今年は2つのトライアルを経て、誰がグランプリ優勝戦まで勝ち上がるのでしょうか。そして、その6名の顔ぶれには、ここで名前の挙がった選手が何人登場するのでしょうか。楽しみの尽きない「歴史」が横たわっています。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の注目選手3選!トライアル突破は目前か!?
獲得賞金ランキングの上位18名にだけ与えられた、「ボートレースグランプリ出場」という輝かしい栄誉。しかし、出るからにはたった1人にだけ与えられる頂点を目指すでしょう。それはボートレーサーにとって最大のきらめきが約束された舞台です。
今回、グランプリへの扉を押し開いた18名の中から、特に3名をピックアップし、注目選手として紹介していきます。誰もが勝つチャンスのある決戦だからこそ、「知っている」何かが増えることは、舟券予想においても大きな武器となるでしょう。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の注目選手①/峰竜太
2021年獲得賞金ランキング第1位。その「1位」の響きが似合うスターレーサー。紛れもない国士無双の顕現、佐賀の峰竜太選手です。今年は5月にボートレースオールスター2021(若松競艇SG)を勝利。涙のVとして話題になりました。
同時に、今年は猛烈な危機にも見舞われました。浜名湖賞2021(浜名湖競艇G1)における全艇フライングの当事者となったことは、その最たるところでしょう。あまりの衝撃的な光景ゆえ、一般のニュースにも取り上げられたほどでした。
しかし、それで折れない胆力ゆえに、峰竜太選手は頂点を極められました。その後もビッグタイトルで好戦し、先述のボートレースオールスター制覇などの結果を積み重ね、年末を迎えることになりました。
勝ち続けるのは大変なことです。どれだけ自らに厳しくし、自主自立によって理想を追い求め続けなければならないか。想像もできないような努力と鍛錬の日々を送っていることでしょう。
そんな非日常的な日常を越えて、峰竜太選手は3度目のボートレースグランプリ制覇へ向け、住之江へと出陣していきます。2018年に最高の喜びを味わった同地です。相性が悪いはずもありません。良い思い出を増やすための決戦が、そこにあります。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の注目選手②/濱野谷憲吾
よみがえった東都のエース、濱野谷憲吾選手。オーシャンカップ2021(芦屋競艇SG)で14年ぶりのSG制覇を果たし、「恵まれ」だった2007年の総理大臣杯以来の喜びを勝ち取りました。今度の今度こそ、完璧なるVの瞬間です。
それ以外にも多くのタイトルで質の高い競走を重ね、濱野谷憲吾選手はトライアル2ndから参戦の賞金ランキング上位6人に名を連ねました。あの2010年、グランプリ優勝戦1号艇で痛恨の握り遅れの後悔を、「忘れ物の回収」で払拭するチャンス到来です。
もとより、トップクラスの濱野谷憲吾選手です。住之江参戦46節、うち20回の優出と4回の優勝は輝かしい実績であり、当地水面の適性は間違いないものがあります。この4つのVにはSGやG1が含まれていることも、その信頼性をますます高めてくれます。
久しく関東に黄金のヘルメットがやってきていません。2020年の平和島開催でも、その輝きは九州へと去っていきました。ならば、今回こそは箱根を越え、首都東京へと持ち帰るときです。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の注目選手③/丸野一樹
SGはなお優勝歴なし。それでも、すばらしい力でもって、ベスト18入りを果たした選手がいます。それが京都府出身、滋賀支部所属の丸野一樹選手です。今回が初めてのボートレースグランプリ本戦への参加。昂る心は誰にも負けないでしょう。
2021年は丸野一樹選手にとって、まさしく飛躍の年でした。1991年8月5日生まれの30歳。ようやくルーキーシリーズからの卒業となった年齢ですが、まだ29歳当時の年明けから大活躍。1月には尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)を、3月には全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)を制し、「丸野一樹ここにあり」を高らかに謳い上げました。
しかも、グランプリに影響する期間が終わった12月に入ってもビッグニュース。なんと超一流選手が集まったBBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)で優勝し、初めてのプレミアムG1制覇を果たしたのです。優勝戦はBBCトーナメント特有のくじ引きによって3号艇でしたが、3コースからの鋭いまくり差しが1号艇1コースの瓜生正義選手を捉えました。
この走り。この実績。もはや丸野一樹選手がトップクラスであることを疑うファンはいないでしょう。多くの英雄を生んだ滋賀支部に、間違いなく新たなスターが誕生しました。
トライアル1stからの挑戦にはなりますが、勝ち上がりの可能性は十分。唯一の初出場選手として、先輩選手たちの胸を借りるのみならず、打ち負かして上へ上へと駆け上がる力さえ持っています。「終わってみれば丸野のためのグランプリだった」と言われている未来さえ、ボートレースグランプリは夢見させてくれます。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)のまとめ
冬の決戦、ボートレースグランプリ。これで2021年シーズンが終わりに近づくとなると、少し寂しささえ感じます。もちろん、グランプリだけがすべてではなく、一般戦もありますし、女子選手の祭典であるクイーンズクライマックス2021(福岡競艇PG1)もありますが、それでもひとつの「締めくくり」になるのは確かです。
どうか、無事にすべてが終わりますように。良い年の瀬、そして年明けを迎えるためにも、まずはこのボートレースグランプリが万事問題なく終わることが、ボートレースファンにとっての願いになるでしょう。そこに会心の当たり舟券を添えられたら、これに勝る喜びはそうそうありません。身も心も財布の中身も温かく。新年へ向けて、ラストスパートのときです。