芦屋の周年競走である「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」。今年2回目となるこのシリーズは、71周年記念です。
今回の開催期間は2023年12月6日(水)から12月11日(月)まで。同年3月に開催された70周年記念は、驚きを伴う結末となりました。その優勝戦で起きた出来事の解説も含め、舟券予想に役立つ情報をたっぷり提供するのが、この記事です。
現在、ボートレース芦屋では新作ゴジラ、通称「マイゴジ」とのコラボを開催中。全日本王座決定戦においても「ゴジラvsアシヤ」と大々的に銘打ち、”怪獣王”の威風が漂っています。最恐ゴジラが見守る、最強の王座を巡る戦い。それにまつわるあらゆる「楽しみ」を、この記事で予習&復習していきましょう。
- やたら強いぞ峰竜太!全日本王座決定戦におけるその強さと前回優勝戦の波乱を解説
- 今回も強いか峰竜太!?舟券貢献度が高いであろう3人の選手をピックアップ
- 芦屋水面はやっぱりインが強い?各コース別の数字と関連記事から見る芦屋水面攻略
- ゴジラ!西川貴教!ハリウッドザコシショウ!2023年12月の全日本王座決定戦はイベントも特濃
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト
目次
「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
2019年(1月) | 峰 竜太 | 佐賀 |
2019年(11月) | 太田 和美 | 大阪 |
2020年 | 峰 竜太 | 佐賀 |
2022年 | 毒島 誠 | 群馬 |
2023年(3月) | 寺田 祥 | 山口 |
全日本王座決定戦は、ボートレース芦屋の開設を祝う周年競走です。似た名前の「全日本王者決定戦」は唐津の周年競走で、「全日本覇者決定戦」は若松の周年競走なので、混同しないように注意が必要でしょう。
最も目立つのは、佐賀の峰竜太選手の大暴れ。ここで挙げた2回以外に、2016年9月の64周年と2017年の65周年も制しており、ここ10年で4回(3連覇含む)も峰選手が優勝していることになります。
また、ここ2回の優勝戦では1号艇が敗戦。2022年の69周年では、群馬の毒島誠選手が3号艇3コース進入から差しで勝利。さらに、今年2023年3月の70周年でも3号艇の寺田祥選手が逆転優勝を飾りました。この前回開催の優勝戦について、次の項目で詳しく見ていきます。
<前回優勝戦回顧>「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)[3月]」(芦屋70周年記念)では複数フライングの悲劇……
艇番 | 選手名 | 所属 |
1 | 羽野 直也 | 福岡 |
2 | 新田 泰章 | 広島 |
3 | 寺田 祥 | 山口 |
4 | 平本 真之 | 愛知 |
5 | 長岡 良也 | 兵庫 |
6 | 西山 貴浩 | 福岡 |
2023年3月、芦屋70周年記念となる全日本王座決定戦の優勝戦。結果的には3-5-4なのですが、3連単は1番人気で550円の払い戻し。多くの方が気づいたことでしょう。つまり、フライング艇が出てしまったのが、前回の優勝戦でした。1号艇1コースの羽野直也選手がコンマ04、2号艇3コースの新田泰章選手がコンマ01。痛恨と言えるでしょう。
これは6号艇の西山貴浩選手が、大きく2コースまで前付けしたのが影響しています。結果的に、地元福岡勢がイン2艇で食い合う形となったわけですが、こうなるとチャンスなのは3コース進入の新田泰章選手。勝負に行くだけの動機は整いました。
ただ、それが裏目に出てしまった。結果から導く答えとしては、そのようなものになるでしょうか。全体的に早いスリットとなったため、わずかコンマ01だけ勇み足となってしまったのです。
勝った3号艇4コースの寺田祥選手もまたコンマ01スタートで、ギリギリでの勝利。しかしながら、決まり手は「恵まれ」ではなく「まくり差し」であり、見事に勝ち取った逆転優勝だったと言えます。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
2023年12月の全日本王座決定戦(芦屋71周年)について、間違いない注目点があります。「出れば間違いない優勝候補」である、佐賀の峰竜太選手が参戦するからです。しかも、直近の「チャレンジカップ2023(三国競艇SG)」などの結果も踏まえれば、さらにシリーズを引っ張るにふさわしい選手の姿が見えてくるでしょう。
- 峰竜太(4320/佐賀):5度目の王座を獲得せよ!最強の男が芦屋周年に帰ってきた
- 今垣光太郎(3388/福井):地元SGで手から栄光がこぼれ落ちた……!芦屋で反撃へ
- 高倉和士(4736/福岡):地元勢の奮戦期待!成長株が初のG1タイトルを目指す
このシリーズを展望する上で外せないスターであり、また未来に渡って注目したい”才能”を見出す意味でも、毎日その名前を確認したいラインナップとしました。2023年の王座を展望し、良好な舟券予想につなげていきましょう。
シリーズ展開予想①/峰竜太(4320/佐賀):5度目の王座を獲得せよ!最強の男が芦屋周年に帰ってきた
復帰後初SGの「ボートレースダービー2023(蒲郡競艇SG)」で見事に優勝。通算100Vと24場全制覇を達成したのみならず、「海の王者決定戦2023(大村競艇G1)」と「チャレンジカップ2023(三国競艇SG)」でも優出。後者では優勝戦2着の準優勝と、一気に今年の賞金王争いの先頭へ突き抜けたのが佐賀の峰竜太選手です。
強いとわかっていたものの、復帰して即SG制覇を本当に成し遂げるんですから、「規格外」を実感してしまいます。今年も獲得賞金1億円超えを果たしたからには、2021年に大きな失敗をしてしまった住之江グランプリへ乗り込んで、2億円超えを目指す運びとなるでしょう。
当サイトでも峰竜太選手の歴史や年収にフィーチャーした記事をアップしていますので、こちらをあわせてご覧ください。今年の活躍でもって、この内容もまた豊かに更新していくことになるでしょう。
そして、今回の全日本王座決定戦でも高いパフォーマンスを見せてくれることによって、そのレコードのすさまじさがさらに大きくなるのです。2023年の年末も、帰ってきた最高のボートレーサーの活躍から目が離せません。
シリーズ展開予想②/今垣光太郎(3388/福井):地元SGで手から栄光がこぼれ落ちた……!芦屋で反撃へ
本当の本当に惜しかった!
古くからのファンほど、天を仰いだことでしょう。福井の今垣光太郎選手は、今年54歳になったにもかかわらず、ますますその輝きを増しているかのようです。地元開催となった前節の「チャレンジカップ2023(三国競艇SG)」。なんとなんと、数字的には目立たない三国55号機を相棒に、予選トップ通過を果たします。
ですが、なんと4日目もそうだったように、5日目の準優勝戦1号艇1コースでも2着に敗れてしまいました。それでも2着に残して優出を果たしたものの、優勝戦ではスタートで先んじることができずに万事休す。優勝戦1号艇の片岡雅裕選手(香川/予選2位通過)が栄光を掴み取るのを、後ろから見届ける形となりました。
それでも、卓越したポテンシャルを見せてくれています。優出によって賞金を積んだことで、賞金ランキングは第17位へ。4年ぶり15回目のグランプリ本戦出場を勝ち取りました。上位18名のなかでは最多の出場回数となります。なお、出場回数が2番目に多いのは14回で、第6位の池田浩二選手(愛知)と第8位の濱野谷憲吾選手(東京)です。
住之江へ乗り込む前に、ここでも一撃を決めてほしい。それは峰選手に限ることではなく、今垣選手についても同じことです。今垣選手は2016年2月末から3月初めに開催された「全日本王座決定戦2016(芦屋競艇G1)」を制しており、同一タイトルV2をかけた戦いにもなるでしょう。逆襲の時間です。
シリーズ展開予想③/高倉和士(4736/福岡):地元勢の奮戦期待!成長株が初のG1タイトルを目指す
地元福岡から登場するなかで注目なのが、高倉和士選手です。よく名前の読みを間違われますが、「たかくら・かずと」なので、これを機会に確認しておきましょう。
高倉和士選手については、昨年2022年1月に開催された「全日本王座決定戦2022(芦屋競艇G1)」の特集記事で、福岡支部勢の1人として触れてはいました。しかしながら、まだまだグレードレースには厳しい面もあったのは事実です。
ただ、2023年。1991年6月25日生まれの高倉選手は32歳となり、ここに来てすばらしい成長を見せてきました。これまでG1競走での優出が4回あるのですが、その内訳は以下のとおりです。
開催年月 | 場 | 開催名称 | 結果 |
2019年2月 | 芦屋 | 九州地区選手権 | 5着 |
2022年1月 | 尼崎 | 尼崎センプルカップ | 6着 |
2023年2月 | 若松 | 九州地区選手権 | 4着 |
2023年11月 | 常滑 | 常滑ダイヤモンドカップ | 6着 |
上記のとおり、まだ優勝戦で舟券絡みこそできていないものの、2023年に2つのG1優出を記録。G3競走や一般戦での優出の際の結果も上がってきており、技術の向上が著しくなっています。
今回の全日本王座決定戦も実に濃厚なメンバーであり、必然的に高倉選手の注目度はそこまで高くならないでしょう。しかし、わずか数週間前に常滑周年で優出したことを思えば、好配当舟券を複数提供する使者になってくれるかもしれません。シリーズを通して注目したい選手です。
ボートレース芦屋の水面特徴
コース | 1着(%) | 2着(%) | 3着(%) | 4着(%) | 5着(%) | 6着(%) |
1 | 57.6 | 16.2 | 7.1 | 7.1 | 5.6 | 6.1 |
2 | 10.8 | 21.2 | 21.7 | 15.6 | 17.8 | 12.6 |
3 | 12.3 | 20.9 | 21.4 | 18.1 | 14.7 | 12.3 |
4 | 10.1 | 22.5 | 16.7 | 20.5 | 16.1 | 13.7 |
5 | 6.8 | 14.0 | 21.4 | 18.4 | 21.1 | 18.0 |
6 | 3.4 | 6.2 | 12.9 | 21.8 | 25.0 | 30.5 |
芦屋はインが強い。そう断言してしまっていいでしょう。むしろ、最近3ヶ月の1着率は57.6%で、「異変が起きている低さ」と言ってしまっていいかもしれません。大村も1コースの1着率が6割を切ったことは、「海の王者決定戦2023(大村競艇G1)」の特集記事などで触れてきたとおりです。
九州各場はインが強い傾向にあるコースが多く、芦屋もその例に倣うものでした。実際、「過去1年の芦屋1コース1着率は61.45%」なので、「2023年秋の芦屋のイン敗戦が多い」ゆらぎの時期にあると言えます。
今回、周年競走がやってくるということで、数値的に”揺り戻し”が来るかもしれません。すなわち、「イン天国状態の到来の可能性」です。ただ、あまり水面コンディションが悪いようだと、今秋の傾向が継続して「インが負けるパターンが増える」かもしれません。状況を見定めるのが重要になるでしょう。
現在の芦屋において、ぜひとも狙いたいモーター情報。こちらについては、2023年11月9日(木)から11月14日(火)まで開催された「オールレディース/マクール杯2023(芦屋競艇G3)」の記事で特集しました。
この記事でピックアップしたモーターのうち1つは、同開催での優出を勝ち取っています。うち1台は非当選で使われなかったものの、その後の開催で波乱に貢献しており、出力を維持している点にご注目。
しかしながら、看板モーターだった「芦屋14号機」については、前節の「ルーキーシリーズ第22戦/スカパー!・JLCカップ(芦屋競艇一般)」の初日に転覆。以降、出力が落ちたことが確認されているため、「14号機は数字ほどの出力ではないかもしれない」と考えたいところです。その意識をもって舟券予想に挑むことで、好配当を手にするチャンスも生まれるでしょう。
「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」イベント情報
2020年から2022年まで、世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を奮い、ボートレースもまた様々な影響を受けました。もちろん、巣ごもり需要に乗って舟券の売上は伸びたわけですが、マイナスの側面があったことも忘れてはいけません。そのうちのひとつが、イベントステージの催しの完全中止です。
しかし、2023年。今なお完全にウイルスが消え去ったわけではないとはいえ、ファンは再び多くの催しを現地で楽しむことができるようになりました。今回の全日本王座決定戦でも、多彩な面々がゲストとして招かれています。
開催3日目の2023年12月8日(金)は、ボートレース芦屋の応援ユニットである「サンライズ娘」さんの予想会が開催。西プラザステージにて全レースを対象に、通日で実施されます。
開催4日目の2023年12月9日(土)には、福岡および山口を中心に活動するタレントの「岡澤アキラ」さんが来場。テレビから舞台まで幅広く活躍する岡澤さんの「うどん体操&トークショー」が、西プラザステージで行われるわけですが……。
そんな「うどん体操」のインパクトに負けないビッグネームが、別時間のあしや夢リアホールに登場します。プロレス界のレジェンドたる「武藤敬司」選手に、これまた武藤選手のモノマネがメインのレパートリーである芸人の「神奈月」さんです。2人はこれまでもボートレースの催しで共演歴があるほか、武藤選手は同じくプロレスラーの蝶野正洋選手とともに、タレントの内山信二さんがMCを務めるボートレース中継に殴り込みをかけていました。
かくて開催5日目の2023年12月10日(日)。歌手の「西川貴教」さんのトークショーに加え、ソニー・ミュージックアーティスツ所属の芸人である「ハリウッドザコシショウ」さんと「野田ちゃん」さんのお笑いショーも予定。王座を巡る争いは、陸上でも行われることになりそうです。
「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」まとめ
ボートレース芦屋の開設71周年競走となる、「全日本王座決定戦2023(芦屋競艇G1)」。前回は1号艇を含む2艇がフライングという波乱の優勝戦となりましたが、今年はどのような結末を迎えるでしょうか。
峰竜太選手という、令和のボートレースを象徴するスター選手が戻ってくる点は、今節の最大のトピックです。当記事、当サイト、そして優良おすすめサイトの情報を存分に検討して、グランプリへ向けた舟券の勝利を積み重ねていきましょう。
ボートレース芦屋のアクセス
1952年11月7日、「芦屋競艇場(ボートレース芦屋)」は福岡県遠賀郡芦屋町にて開場しました。隣接する自治体である北九州市若松区にはボートレース若松があり、2場は非常に密接な協力関係が構築されています。
この芦屋町には「航空自衛隊芦屋基地」があるのですが、開場当時は「アメリカ空軍芦屋飛行場」でした。当時はまだサンフランシスコ平和条約によって、日本国の主権が回復したばかり。まだまだ戦後からの復興が最大の課題であった時期です。
2023年現在、ボートレース芦屋は「最も小さな(人口の少ない)自治体にあるボートレース場」でもあります。同じ公営競技である競輪と対比するなら、弥彦競輪場あたりになるでしょうか。芦屋町の推計人口は1万3千人を割り込んでいますが、年齢分布では若い自治体です。これもまた、上記の芦屋基地があることが大きく影響していると言えるでしょう。
住所 | 福岡県遠賀郡芦屋町芦屋3540 |
電話番号 | 093-223-0581 |
最寄り駅 | JR鹿児島本線「遠賀川駅」 ※無料バスor無料タクシー 10分 |
最寄りIC | 九州自動車道「古賀IC」 ※国道3号線経由で本場へ |
無料駐車場 | 有(5,000台) |
公式サイト | ボートレース芦屋 |