津モーターボート大賞2021(津競艇G2)は、A1級選手とA2級選手の野心がぶつかり合う競走になりそうです。
開催は10月下旬。すなわち、賞金ランキングを少しでも上げて、年末のボートレースグランプリの出場権を確保するための戦いが最高潮を迎える時節。G2の賞金は言うまでもなく大きいものであり、ボートレースグランプリのシリーズ戦の「ベスト60」への大きな原動力になるでしょう。
さらに、G2競走でもあることから、A1級とA2級のせめぎあいにも注目です。ここで負ければ後がない。G1競走に出るためには、A1級を死守したい、あるいはA1級に昇格したい。そんな思いがぶつかりあう競走になるのは間違いありません。
この記事では、津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の見どころやボートレース津の水面情報をお伝えするとともに、総合的に今回の開催を大いに楽しむための情報をお届けしていきます。
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目次
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の詳細情報
「モーターボート大賞」という競走は、SG競走と同じように全国24場での持ち回り開催であり、毎年同じ場で開催されるわけではありません。当該年度にSG競走や周年競走以外のG1競走を開催しないボートレース場で催されるG2競走であり、G1競走ともG3競走または一般競走とも違った独特の雰囲気のなかで戦いが繰り広げられます。
今回の津モーターボート大賞、正式名称は「津モーターボート大賞 ウイナーズバトル」です。一般戦の勝利だけではもはや満足できない。そんな、より高みを目指す勝者たちが集うG2競走といえるでしょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の開催期間
2021年10月20日(水)~10月25日(月)
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の出場選手
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3388 | 今垣 光太郎 |
A2 | 3439 | 大平 誉史明 |
A1 | 3473 | 石川 真二 |
A1 | 3489 | 大場 敏 |
A2 | 3514 | 山一 鉄也 |
A1 | 3554 | 仲口 博崇 |
A2 | 3606 | 川北 浩貴 |
A1 | 3622 | 山崎 智也 |
A1 | 3737 | 上平 真二 |
A1 | 3909 | 佐々木 康幸 |
A2 | 3918 | 深井 利寿 |
A2 | 3963 | 原田 秀弥 |
A1 | 3984 | 坂口 周 |
A1 | 4028 | 田村 隆信 |
A1 | 4030 | 森高 一真 |
A2 | 4040 | 廣瀬 将亨 |
A1 | 4042 | 丸岡 正典 |
A2 | 4049 | 荒川 健太 |
A1 | 4055 | 吉田 俊彦 |
A2 | 4083 | 福島 勇樹 |
A2 | 4095 | 福来 剛 |
A1 | 4166 | 吉田 拡郎 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A2 | 4175 | 川尻 泰輔 |
A2 | 4189 | 川上 剛 |
A2 | 4216 | 星 栄爾 |
A2 | 4260 | 中越 博紀 |
A1 | 4266 | 長田 頼宗 |
A1 | 4350 | 篠崎 元志 |
A2 | 4375 | 照屋 厚仁 |
A1 | 4387 | 平山 智加 |
A2 | 4391 | 松田 祐季 |
A1 | 4446 | 和田 兼輔 |
A2 | 4469 | 土山 卓也 |
A1 | 4482 | 守屋 美穂 |
A1 | 4504 | 前田 将太 |
A2 | 4528 | 黒井 達矢 |
A2 | 4584 | 村岡 賢人 |
A2 | 4596 | 葛原 大陽 |
A2 | 4624 | 高田 明 |
A1 | 4643 | 近江 翔吾 |
A1 | 4659 | 木下 翔太 |
A2 | 4754 | 松尾 充 |
A1 | 4757 | 山田 祐也 |
A2 | 4804 | 高田 ひかる |
A1 | 4808 | 松尾 拓 |
A1 | 4856 | 豊田 健士郎 |
A2 | 4888 | 金児 隆太 |
A1 | 4959 | 井上 忠政 |
A2 | 5089 | 前田 翔 |
A2 | 5121 | 定松 勇樹 |
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)のアクセスと新型コロナウイルス対策
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)は、三重県津市にあるボートレース津(津競艇場)で開催されます。非常にオーソドックスで、ファンからしても予想が組み立てやすいボートレース場として知られる津の水面で、期末へ向けたラストスパートが始まろうとしています。
2021年9月31日をもって、全国的に発出されていた緊急事態宣言ならびにまん延防止等重点措置は解除されましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が収まったわけではありません。最盛期に比べて陽性患者数こそ少なくなったものの、毎日新たな患者が生まれている状況には変わりはないことを、あらためて認識しておきましょう。
ついては、ボートレース津公式より、以下のようにアナウンスがなされています。「混雑時の入場制限」にも触れられているため、来場しての観戦を希望している方は、事前にしっかりと確認しておきましょう。
- マスクの着用が義務付けられています・
- 入場時、サーモグラフィーまたは体温計による検温が実施されます。
- 体温が37.5度以上ある、あるいは明らかな体調不良が認められる場合は入場できません。
- 入場時には手指の消毒を行いましょう。
- 場内ではソーシャルディスタンスの確保を心がけましょう。
- 食事は食堂および飲食エリアに限定されています。
- 混雑時には入場制限を行う場合があります。とりわけ、土日祝日の午後は混雑が予想されています。
- 咳やくしゃみなど風邪症状が見られる方には係員が声掛けを行い、状況によっては退場をお願いする可能性があります。
参考記事:新型コロナウイルス感染症対策に関するお願い – ボートレース津
ボートレース津(津競艇場)の住所・電話番号
住所 | 三重県津市藤方637 |
電話番号 | 059-224-5105 |
ボートレース津(津競艇場)への電車&無料バスでのアクセス
ボートレース津(津競艇場)の最寄り駅は、JRおよび近鉄の「津駅」、加えて近鉄の「津新町駅」です。いずれの駅からも徒歩圏というわけではないため、駅と本場とを結ぶ無料のサービスバスが運行しています。
無料のサービスバスは、往路も復路も便数が限られています。事前に運行時刻を確かめておきましょう。
ボートレース津(津競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース津(津競艇場)の最寄りインターチェンジは、伊勢自動車道の津IC、または久居ICです。いずれもインターチェンジで降りてから約20分ほど走行すると、ボートレース津の本場へと到着が可能です。
ボートレース津の周辺には、約2,400台が収容可能な無料駐車場が用意されています。自動車での来場を予定されている場合は、ぜひこれらを利用しましょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)のレース展望
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)は、特設サイトが開設されています。すでに今回のレース展望も公開されているため、この内容を引用し、開催の注目点を確かめていきましょう。
SG制覇で勢いづく石野の登場
当地歴では森高、吉田が出色!今年のSG第1弾・福岡クラシックを制した石野貴之(大阪)はその後も各地G1で優出。念願のG1優勝を福岡周年で果たした前田将太(福岡)も絶好調で、田村隆信(徳島)も三国周年を制し気合も乗っている。
今垣光太郎(福井)、上平真二(広島)も今年ここまでG1で3優出と快調そのもの。当地実績では、SG優勝がある森高一真(香川)が際立つが、吉田拡郎(岡山)も過去に当地MB大賞をオール3連対で制している。
新勢力では、7月三国MB大賞で特別戦初Vを達成した山田祐也(徳島)と、初めてのG1優出が当地周年だった木下翔太(大阪)に注目。また、F禍で現在はA2級に甘んじる福来剛(東京)と松田祐季(福井)の下克上にも要警戒。
地元勢では、当地V15で周年4優出の坂口周(三重)と、当地で開催された今年の地区選でみごとG1初Vを果たした松尾拓(三重)に期待が集まる。さらに、4月の当地周年で優出と健闘した豊田健士郎(三重)が、三国G2でも優出し地力強化を実証。こちらも目が離せない。
女子も、夏冬女王の平山智加(香川)に、女王レベルに成長した守屋美穂(岡山)のトップ級が参戦。地元の高田ひかる(三重)も今夏の女王決戦で優出と、いよいよ頭角を現した。
出典:レース展望 – 津モーターボート大賞2021特設サイト
大阪支部の石野貴之選手がトップの注目株として登場。さらに、福岡の前田将太選手、徳島の田村隆信選手、福井の今垣光太郎選手や広島の上平真二選手といった名前があがっています。
こうした選手たちが今回のシリーズリーダー候補といえるかもしれませんが、当記事ではまた別の着目点から、津モーターボート大賞2021(津競艇G2)を存分に「味わって」いきたいと思います。後段にて解説しますので、あわせてお楽しみください。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)が行われるボートレース津の特徴
ここからは、ボートレース津(津競艇場)の水面特徴について、秋という季節に焦点を合わせながら見ていきます。
このボートレース津、公式のアピールが面白く、「基本インが強いが、高配当も狙えるおもしろプール!」と本命党から穴党まで満足できる水面であることを強調しています。事実、津は季節や天候によって大きく性格を変えやすい部分に注目すべきでしょう。
津は伊勢湾の近くにボートレース場ですが、水面の形式としてはプールという特徴を持っています。このため、純粋な海水の水質ではなく、海水に近い半淡水の水面であり、海水と淡水の両方の性質をあわせもっていると言えるでしょう。
公式が述べているとおり、基本的にはインが強く、ボートレースらしいボートレースが見られるコースです。
ただ、伊勢湾に面していること、および鈴鹿山脈からの強い風が吹きやすいということ、これらのロケーションから時として波乱の展開になりやすいパターンも生まれます。大きな防風ネットが設置されてはいるものの、それでも防ぎきれないほどの風が吹く場合があり、そうしたコンディションの場合は要警戒です。
秋は春夏ほどは伊勢湾からの風が強くなく、他方で鈴鹿山脈からの風も穏やかな傾向にあり、イン艇有利なレースが多くなるでしょう。事実、昨年の9月から11月までの1コースの1着率は61.6%にのぼり、なかなかの信頼性を保持しています。
差しが届かない場面が多くなるため、4コースの1着率が最も少ない季節です。反面、広い水面を生かした全速戦がやりやすい点に変わりはなく、5コースの1着率は最も高くなっています。「まくりごろ」のスリットラインになりそうであれば、そうした一撃が決まる展開予想も考えていったほうがいいでしょう。
当サイトでは、ボートレース津(津競艇場)を総合的に解説した記事を公開しています。この記事とともにご覧いただくことで、津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の予想理論をより正確に構築し、さらには開催そのものを楽しむ材料が増えることになるでしょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)で公式が注目のA1レーサー3選!
来年度のボートレースクラシックの出場権をかけた戦いでもある津モーターボート大賞2021(津競艇G2)。SGという最高の場所に駒を進めるためにも、このG2競走での優勝は是が非でもほしい選手たちばかりです。
公式もその点に着目し、3人のA1級選手を注目の存在としてピックアップしました。これら3名がどのような書かれ方をしているかを引用しつつ、最近の調子や津の水面との相性などを分析していきましょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の公式注目選手①/仲口博崇
7月桐生で今年5回目の優勝を飾り、大村SGクラシック出場がすでに視野に入っている。今期勝率は6.30(9月30日現在)でA1級ボーダー上だが、勝負所に強いタイプ。G2優勝で2016年以来のSG出場に照準を定める。
SGタイトルホルダーかつ、G1では7回の優勝歴史がある仲口博崇選手。ここ一番での強さは、これまでの実績が証明しています。であればこそ、2016年以来のSG出場を勝ち取りたいのは間違いないでしょう。
愛知支部の選手である仲口博崇選手。蒲郡と常滑を中心に全国で実績を残していますが、津の水面の得意不得意はさほど鮮明ではないところ。これまで30節出場して、9回の優出と2回の優勝があります。勝率は6.87と高めですが、地元である蒲郡や常滑が7点台の半ばであることを考えると、若干物足りない成績といえるかもしれません。
とはいえ、今年は2016年以来の「当たり年」であることは確かです。年明けのマスターズリーグ第10戦において2号艇2コースからの差しでの優勝を決めたのを皮切りに、5開催での優勝を勝ち取りました。ビッグレースの優勝自体が東海地区選手権2016(蒲郡競艇G1)を最後に遠ざかっているため、ここは優勝候補として堂々たる走りが期待されます。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の公式注目選手②/守屋美穂
いつ女王になってもおかしくない実力者だ。芦屋SGオーシャンカップで初の準優出とSGでも活躍が増えてきた。MB大賞は2019年芦屋で優勝歴。3つ目のG2制覇で、大村クラシック出場権と福岡クイーンズクライマックストライアル好枠を狙う。
まだG1競走を勝ったことがないのが不思議な選手のひとり、それが守屋美穂選手です。女子選手のなかでは間違いなくトップクラスの成績を残しており、引用の選手評にあるとおりにいつ女王になってもおかしくない存在といえるでしょう。
2021年は5つの開催で優勝。それも女子戦のみならず、男女混合戦も含めてのものなので、すばらしい活躍です。SG競走でも大いに技量を発揮する競走が増えてきており、今回の開催でもシリーズリーダーの期待が掛かります。
津はあまり参戦したことはなく、8節のみの出場にとどまっています。それでも、3回は優出していて、勝率も6.48に乗せてきました。特筆すべきは2連対率の高さで、53.4%にも達しています。2着固定で買う場面を選べば、「おいしい舟券」が取れるかもしれません。
なかでも、3号艇と4号艇のセンター艇に配置されたときに、2着を確保するパターンが多くなっています。配当面の妙味と相談のうえで、検討していきましょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)の公式注目選手③/豊田健士郎
今期は勝率6.86(9月30日現在)と自己最高ペースで飛ばしている。フレッシュルーキー時代には「A1級になって、地元のG1で活躍したい」と話していた。A1級に定着した今、地元G2制覇でSG初出場を目指す。
1996年3月13日生まれの25歳。早くもA1級まで駆け上がり、三重支部の柱石となっていくことが期待されているのが、豊田健士郎選手です。近況の成績では今回紹介した3人のなかで最も優秀であり、将来性も含めた買い方という意味では、豊田選手は大いに注目すべき存在でしょう。
津が地元ということもあり、同水面が全24場で一番多くの開催節を経験しています。新人時代の成績も含むので、勝率は5.83となっていますが、近況の勝率は7点台に近くなっているので、全24場の成績はこれからどんどん上がっていくはず。今年も2つの一般戦で優勝しており、「勝ち方」を完全にものにしつつあるようです。
また、この優勝歴はルーキーシリーズに限らず、通常の一般戦も含んでいる点が好感触。もはや名実ともにA1級レーサーになりました。
2節前のヤングダービー2021(徳山競艇PG1)で痛恨のフライングを犯してしまい、F持ちというハンデはあります。それでも、前節のBTS名張モンスターカップ(津競艇一般)では10走中9走で3連対。準優勝戦3着で優出は逃したものの、最終日は連勝でフィニッシュし、好調をアピールしています。
「地元の利」という部分にフォーカスを当てるのであれば、豊田健士郎選手はぜひとも買いたいレーサーのひとりになるでしょう。
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)のまとめ
津モーターボート大賞2021(津競艇G2)は、ボートレースのドラマのひとつである「勝負駆け」がキーワードとなりうる開催です。SGを目指す選手、A1級を目指す選手、ボートレースグランプリを目指す選手……いくつもの思いが重なり、津の水面で激突します。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は解除されましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は続いており、ボートレース津でも感染拡大防止の取り組みが実施されています。その点はくれぐれもお気をつけください。
秋の津の水面は、狙いを絞ることで高い回収率を目指すことが可能です。ぜひとも爽やかな的中を重ね、秋晴れにふさわしい笑顔とともに「ウイナー」になっていきましょう。