レディースチャレンジカップが終われば、いよいよ女子選手たちの祭典であるクイーンズクライマックスを残すのみ。そんな中で行われるのが常滑のオールレディース戦、「レディース笹川杯」です。今回の開催期間は2023年11月30日(木)から12月5日(火)までとなっています。
年末決戦にも出場が決まっている香川の平山智加選手に、地元愛知勢が挑む構図の今回の開催。何より、舟券予想でも結果を残すための情報に満ちた内容となっています。
- 過去5回のレディース笹川杯の結果を確認!1号艇が優勝戦で強いっすね?
- 今開催の目玉はクイーンズクライマックスを控えた平山智加!彼女に挑む地元選手とともに紹介
- 常滑水面が大村を超えた!これぞイン天国!2023年夏から秋の水面特徴を解説
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目次
「オールレディース競走/レディース笹川杯2023(常滑競艇G3)」の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
2018年 | 長嶋 万記 | 静岡 |
2020年(1月) | 大山 千広 | 福岡 |
2020年(6月) | 大瀧 明日香 | 愛知 |
2021年 | 平高 奈菜 | 香川 |
2022年 | 寺田 千恵 | 岡山 |
レディース笹川杯は、ボートレース常滑で開催されるオールレディース競走、すなわち「女子選手限定のG3開催」です。過去5回の優勝選手は上記のとおり。これら5回の優勝戦は、いずれも1号艇1コースの選手によるイン逃げ決着に終わりました。
ただし、2020年6月、大瀧明日香選手が勝った時のみは例外になるでしょう。6号艇6コースの赤井睦選手がコンマ06であわや大まくりの一撃を決めたこともあり、1-6-2は3連単22番人気、人気どころを蹴散らす活躍によって7,350円の払い戻しとなっています。
当時の赤井選手は全国勝率3.66。かなり厳しいなかで勝ち上がった優勝戦は、勝率で2点から3点以上の開きがある相手ばかりでした。しかしながら、当時のモーター25号機(2連対率42.74%)が高機動力だったのを活かし、見事に優勝戦でも活躍したのです。こうした活躍を見せる選手が今節も現れるかどうか、注目と言えるでしょう。
<前回優勝戦回顧>「オールレディース競走/レディース笹川杯2023(常滑競艇G3)」は
艇番 | 選手名 | 所属 |
1 | 寺田 千恵 | 岡山 |
2 | 細川 裕子 | 愛知 |
3 | 松本 晶恵 | 群馬 |
4 | 山下 友貴 | 静岡 |
5 | 宇野 弥生 | 愛知 |
6 | 喜井 つかさ | 岡山 |
2022年11月15日。前回開催は今回とほぼ同じ時期に行われ、優勝戦の日も好天に恵まれました。ホーム追い風3mとアウト優勢ながらも、波高は1cm。後段でも述べるとおりに、常滑はイン有利な水面ですから、簡単に負かせられるようなコンディションではありません。
そして、実際に優勝戦のスリットラインもほぼ安定していました。4号艇4コースの山下友貴選手だけコンマ24で凹み気味だったものの、他5艇はコンマ14からコンマ17の間に収まり、イン艇のターンもスムーズ。結果として1-3-2という決着にて、寺田千恵選手がイン逃げ優勝を飾ったのです。
この並び、3連単は2番人気というまさしく鉄板決着。払い戻しは710円でした。3連複1-2-3は1番人気の230円というカチカチ配当でしたから、「銀行番組」だったといえそうです。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
常滑オールレディース、レディース笹川杯。2023年は、前回2022年と同じく11月から月をまたいで12月序盤までの開催となりました。冬は堅めに収まるのがボートレースのセオリー。後段でも解説するとおり、常滑水面も「落ち着いた」状況です。では、そのなかで注目したい選手は誰か。シリーズを引っ張る選手は誰なのか。
- 平山智加(4387/香川):賞金女王になる前に由緒ある女子戦を獲れ!2年ぶりの香川支部制覇へ
- 宇野弥生(4183/愛知):前回も優出!地元水面で良いパフォーマンスに期待が掛かる
- 大瀧明日香(3999/愛知):2020年6月開催で優勝!3年ごしに再びタイトル奪取の時は来た
この3名をもって、今回のシリーズリーダー候補と致しましょう。師走の開幕を飾る魅力的なメンバーですが、この常滑水面の予選上位で来てくれる。すなわち6日間開催の舟券貢献度が高いであろうことが期待される。そんなピックアップとなっています。
シリーズ展開予想①/平山智加(4387/香川):賞金女王になる前に由緒ある女子戦を獲れ!2年ぶりの香川支部制覇へ
女子賞金ランキング第5位。年末の「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」に堂々たる出場を決めたのが、香川の平山智加選手です。3節前の「オールレディース/平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)」で優勝。通算39Vとなる見事な勝利で、トップレーサーであることを印象付けてくれました。
特集記事でも抜けた能力の持ち主ということで、注目選手の1番手に推していました。その期待に違わぬ大活躍で、優勝戦もコンマ06スタートのイン逃げ快勝も。文句のつけようのない走りをしてくれたのです。
なおすばらしいことに、平山智加選手は2013年にもこのレディース笹川杯を制しています。当時はまだ「競艇」であり、オールレディースやヴィーナスシリーズがない代わりに、「女子リーグ」が存在しました。
常滑への臨場は10節で、5回の優出と3回の優勝。通算での勝率は7.69。全24場で最も高い数字です。むしろ、どのレースで負けるかを予想するほうが大変かもしれない。それくらいの抜群の優勝候補が、今節の平山智加選手なのです。
シリーズ展開予想②/宇野弥生(4183/愛知):前回も優出!地元水面で良いパフォーマンスに期待が掛かる
地元愛知支部に所属する宇野弥生選手も、ここまで通算19Vの名選手です。2012年には「男女ガチンコMB大賞(大村競艇G2)」を制しており、男子選手相手にも決して引けを取らぬ実力を証明してきました。
今年2月の「ヴィーナスシリーズ/第3回酒処京都新京極スタンド杯(びわこ競艇一般)」で優勝してから、6節で優出してきました。優勝こそ逃しているものの、さすがの力量と言えるでしょう。
一線級の女子選手の例に漏れず、宇野弥生選手も11月24日現在は「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」に出場中。そこから地元へと戻ってきます。常滑水面は地元愛知ということもあり、全24場で最多タイの優出回数を誇ります。大物食いを果たせるか。予選段階から楽しみです。
シリーズ展開予想③/大瀧明日香(3999/愛知):2020年6月開催で優勝!3年ごしに再びタイトル奪取の時は来た
こちらも愛知支部所属の大瀧明日香選手。先に触れたとおり、2020年6月開催の覇者であるとともに、それが現時点で最新の優勝履歴となっています。2人の子どもの母親である大瀧選手は、すなわち現役中に2回の長期の産休を経て、水面へと戻ってきました。
「愛知支部のアイドル的な存在」といえば、競艇ファンは大瀧明日香選手の名前もその並びに入れるかもしれません。
ただ、これまで通算10Vしているとおり、実力も兼ね備えています。そして、優勝からこそ遠ざかっているものの、2023年11月下旬現在の賞金ランキングは第12位。まさしくクイーンズクライマックスに出られるかどうかのボーダーライン上であり、三国のレディースチャレンジカップにおいて最終便の切符をかけた戦いを続けています。
そんな激戦の直後に控えた開催なので、どんなコンディションで来るだろうか……といった心配もあるにはありますが。それでもチョイスしたくなるくらい、今年の大瀧明日香選手は「すばらしい」と形容できる競走を続けてきました。獲得賞金で見ても、2021年の約2,600万円、2022年の約2,300万円に比べ、今年は1ヶ月を残して2,840万円です。
さあ、栄光の2023年、令和5年にするために。ペイバックタイム、払い戻しの時はやってきました。アイドルは単なる偶像ではなく、輝きを伴ってステージへ上る。それこそが「推し」に応える道なのですから。
ボートレース常滑の水面特徴
コース | 1着(%) | 2着(%) | 3着(%) | 4着(%) | 5着(%) | 6着(%) |
1 | 60.0 | 13.4 | 8.9 | 6.3 | 5.8 | 5.2 |
2 | 11.9 | 27.7 | 19.5 | 14.2 | 14.8 | 11.6 |
3 | 9.6 | 23.3 | 20.0 | 19.9 | 15.0 | 11.9 |
4 | 10.9 | 16.8 | 20.7 | 18.9 | 17.6 | 14.8 |
5 | 6.6 | 13.0 | 17.5 | 21.7 | 21.5 | 19.5 |
6 | 1.4 | 6.2 | 13.9 | 19.4 | 25.0 | 33.8 |
上記の解説の前に。ボートレース常滑を総合的に解説した記事について、当サイトでも以前から公開しているものがあります。当記事や優良おすすめサイトとあわせてご覧いただき、攻略の参考にしてください。
さて、あらためて表の解説です。知多半島にあるボートレース常滑(常滑競艇場)は、その地形を活用して海にコースを作りました。よって、水質は海水です。海水といえば、やはり柔らかくて走りやすいのが特徴。それを反映するかのような、「ここ3ヶ月の1コース1着率60.0%」を記録しています。
何しろ、この夏から秋にかけては各地でイン受難傾向が続きました。直近の大村周年である「海の王者決定戦2023(大村競艇G1)」の記事でも解説したとおり、イン逃げ天国として知られる大村ですら1コース1着率は6割を切るほどです。
つまり、ここ3ヶ月は大村を超えるイン天国になっていたのが常滑でした。過去1年を超える数字のため、ここから冬の到来とともに1コースが勝ちにくくなるかもしれませんが、それでも「現在は全国有数のインで勝負しやすいボートレース場が常滑である」という事実を覚えておくことで、このレディース笹川杯の舟券勝負も有利に進められるでしょう。
「オールレディース競走/レディース笹川杯2023(常滑競艇G3)」まとめ
前回の開催は、「女子選手として初めてSG優勝戦1号艇」の称号を持つ寺田千恵選手が優勝。時を経てなお強く美しきレディーであることを示しました。
今回、同じく伝説を目指す平山智加選手が参戦。全24場のなかでも、現状ではかなり「穏やかな」決着の多い常滑水面ですが、今回も優勝候補が堂々と勝ち進むのか。当サイト、優良おすすめサイトともども、何度も当記事を読み返していただき、”味わい深さ”を感じていただければと思います。
ボートレース常滑のアクセス
愛知県に2つあるボートレース場のうちの1つ、ボートレース常滑。歴史豊かな知多半島に位置し、中部国際空港セントレアが開港してからはその重要度が増しています。
常滑競艇場の開設の歴史については、周年競走である「トコタンキング決定戦2023(常滑競艇G1)」の特集記事でもお伝えしました。今は存在しない「半田競艇場」の歴史を知る意味でも、ぜひあわせてご覧ください。
住所 | 愛知県常滑市新開町4丁目111 |
電話番号 | 0569-35-5211 |
最寄り駅 | 名古屋鉄道常滑線・空港線「常滑駅」 ※徒歩 約8分 |
最寄りIC | セントレアライン・知多横断道路「常滑IC」 ※とこなめ招き猫通り 約7分 |
無料駐車場 | 有(2,000台) |
公式サイト | ボートレース常滑 |