江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)は、2021年のG1格およびG2格のレースとしては、最後の開催になります。しかし、残るはSGとプレミアムG1ばかりとはいえ、この開催もまた野心と波乱に満ちたものになるでしょう。
なんといっても、舞台はボートレース江戸川です。これほどに高配当が期待できるロケーションもない水面。まして、A1級とA2級が入り乱れる「下剋上チャンス」でもあります。ファンとしても、手に汗握る展開が期待できそうです。
当記事では、江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の魅力や見どころをお伝えするとともに、江戸川水面の攻略情報や、新型コロナウイルス(COVID-19)にまつわる入場規制の有無など、役立つ情報を満載でお届けします。
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目次
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の詳細情報
大規模な施設改善競走が「ダイヤモンドカップ」だとすれば、小規模な施設改善競走が「モーターボート大賞」です。このため、改装工事の完了の頻度が多ければ多いほど、モーターボート大賞は頻繁に開かれるといえるでしょう。
江戸川634杯モーターボート大賞も毎年とまでは言わないまでも、数多く開催されています。例えば、こちらは2019年の優勝戦の動画。江戸川らしい「1周目1マークから大混雑」の展開ながら、1号艇1コースの池永太選手がぐいっと伸びてイン逃げ成功。江戸川らしい荒れ荒れの水面を制しました。
とかくこの「簡単には乗りこなせない波濤」こそが、ボートレース江戸川の醍醐味です。その魅力は、今回の江戸川634杯モーターボート大賞でも存分に発揮されるでしょう。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の開催期間
2021年12月8日(水)~12月13日(月)
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の出場選手
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A2 | 3256 | 三角 哲男 |
A2 | 3475 | 橋本 久和 |
A1 | 3685 | 荒井 輝年 |
A2 | 3711 | 江本 真治 |
A1 | 3940 | 飯山 泰 |
A1 | 3944 | 山口 裕二 |
A2 | 4003 | 表 憲一 |
A1 | 4024 | 井口 佳典 |
A2 | 4049 | 荒川 健太 |
A2 | 4082 | 濱崎 誠 |
A1 | 4084 | 杉山 正樹 |
A2 | 4089 | 妹尾 忠幸 |
A2 | 4095 | 福来 剛 |
A2 | 4124 | 池田 雄一 |
A2 | 4161 | 黒柳 浩孝 |
A1 | 4166 | 吉田 拡郎 |
A2 | 4175 | 川尻 泰輔 |
A1 | 4237 | 大峯 豊 |
A2 | 4259 | 真庭 明志 |
A2 | 4264 | 長尾 章平 |
A1 | 4297 | 山田 哲也 |
A1 | 4311 | 岡村 仁 |
A2 | 4318 | 桑原 将光 |
A1 | 4335 | 若林 将 |
A1 | 4342 | 谷野 錬志 |
A1 | 4362 | 土屋 智則 |
A1 | 4364 | 池永 太 |
A1 | 4366 | 前沢 丈史 |
A2 | 4379 | 桑島 和宏 |
A1 | 4384 | 鶴本 崇文 |
A2 | 4401 | 小林 泰 |
A1 | 4415 | 下出 卓矢 |
A2 | 4442 | 松竹 大輔 |
A2 | 4485 | 楠原 正剛 |
A1 | 4500 | 山田 康二 |
A1 | 4535 | 北山 康介 |
A2 | 4568 | 廣瀬 真也 |
A2 | 4624 | 高田 明 |
A1 | 4659 | 木下 翔太 |
A2 | 4676 | 後藤 隼之 |
A2 | 4692 | 酒井 俊弘 |
A1 | 4734 | 安河内 将 |
A2 | 4793 | 金子 萌 |
A1 | 4832 | 権藤 俊光 |
A2 | 4847 | 佐藤 隆太郎 |
A2 | 4926 | 吉川 貴仁 |
A1 | 4939 | 宮之原 輝紀 |
A1 | 4959 | 井上 忠政 |
A1 | 5042 | 畑田 汰一 |
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)のアクセスと新型コロナウイルス対策
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)は、冬を迎えたボートレース江戸川にて開催されます。北風が強くなるこの時期、江戸川の水面はもはや暴力といっていいレベルで荒れることも多く、果たして予定期間内で順延なく開催できるかどうかが心配されます。
一方、水面の荒れはレース結果の荒れにもつながります。穴党としては絶対に見逃せない開催であるとともに、本命党としてもレースを厳選して勝負することで、すばらしい配当が得られることでしょう。
2021年12月4日現在、日本国内の新型コロナウイルス(COVID-19)の活動は小康状態です。夏ごろの恐ろしい感染爆発が嘘のように新規陽性者は減少しており、世界がなおも大規模な流行に苦しむなか、日頃の取り組みが功を奏した形です。
しかし、オミクロン株という新たな変異株が、アフリカ、ひいては日本を含めた世界中に拡散していることが確認され、第6波の発生が懸念されています。江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)は有観客開催が予定されているものの、引き続き感染拡大防止対策の充実が求められるでしょう。
また、同対策の観点から、選手セレモニーは引き続き開催を自粛するほか、選手の入り待ち出待ち、ならびにプレゼントの受け渡しも禁止されていますので、気をつけていきましょう。
ボートレース江戸川(江戸川競艇場)の住所・電話番号
住所 | 東京都江戸川区東小松川3-1-1 |
電話番号 | 03-3656-0641 |
ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への電車&無料送迎バスでのアクセス
ボートレース江戸川(江戸川競艇場)は、東京都江戸川区という各種交通機関が発達したロケーションに位置しています。したがって、公共交通機関を用いたアクセスが望ましいでしょう。もちろん、新型コロナウイルス(COVID-19)がなおも流行している現状、マスク着用などの配慮は欠かせません。
ボートレース江戸川の最寄り駅は、JR総武線の「平井駅」、または都営新宿線の「船堀駅」です。ただし、両駅から徒歩となると結構な距離があるため、各駅から発着している無料送迎バスを利用することが推奨されます。ボートレース江戸川本場まで、平井駅からは約15分、船堀駅からは約5分の道のりです。もちろん、道路の混雑具合によっては、到着時間が前後します。
ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への自動車でのアクセス
大切なこととして、ボートレース江戸川(江戸川競艇場)には無料駐車場がありません。1日1,000円の直営駐車場、さらには近隣に民間駐車場がありますが、いずれも有料となっています。また、収容台数も限られている点に留意すべきでしょう。
最寄りインターチェンジは、首都高速7号小松川線の「小松川IC」、あるいは首都高速中央環状線の「船堀橋IC」です。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)のレース展望
超濃厚!
そう叫んでしまいたくなるくらい濃密なレース展望が、ボートレース江戸川の公式サイトにアップされていました。注目選手情報はもとより、「狙い目のモーター」の情報まで掲載されており、担当されている方の気合が感じられます。
内容を引用するとともに、特に重要であろうポイントを抜き出し、江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の確かな攻略につなげていきましょう。
大挙参戦の地元・東京勢は当地巧者が集結!
全国選抜組では井口・岡村・池永らが代表格!10月に実施された「G1江戸川大賞・開設66周年記念」に続く、2021年度の特別レース第2弾「 G2江戸川634杯・モーターボート大賞」が12月8日(水)に幕を開ける。(※当節は6日間の【3準優制】にて実施される。)
なお、当シリーズの直前には「プレミアムG1鳴門BBCトーナメント」が、また直後には「SG住之江グランプリ&シリーズ戦」が開催されるため、参戦メンバーに「銘柄クラス」は少ないが、その代わり、例年以上に「江戸川巧者」の精鋭たちがズラリと揃った印象。勿論、当節の優勝者には来春3月に実施される「SG大村ボートレースクラシック」の出場権利が与えられるため、その「プラチナチケット」を懸けた手に汗握る熱い攻防に期待したい。
さて、当開催も初日&2日目の【12R】に特別戦恒例の「Wドリーム戦」が実施されるが、「東京VS全国選抜ドリーム」と銘打たれているとおり、2日間ともに「東京支部3名VS全国選抜3名」による対戦となっている。まず、初日の第1弾【Day1】に出場するのは(枠番順に)飯山泰・土屋智則・若林将・岡村仁・北山康介・山田康二で、この6選手の内「3名」が江戸川の「周年覇者」だ!
まず「奇数枠」に組まれた東京支部勢では、出場選手中、当地で最多の「238勝」を挙げている飯山泰が1号艇にエントリー。地元きっての「速攻派」として鳴らす飯山は「捲り差しが上手くないから、伸びを求める(笑)」というシンプルな調整スタイルが功を奏し、近況の当地戦においては高い確率で「捲れる」レベルの「伸び足」に仕上げている。
近況も「優出ラッシュ」と好調で、モーターが各地で噴きまくっている印象。特に11月の戸田では異次元の「展示タイム」を連発して、猛烈な「伸び足」を引き出していた(準V)。従って、今の勢いを持ってすれば、G2戦でも好勝負は必至。大好きな江戸川での「特別タイトル」を是非とも勝ち獲りたいところだ!
対照的に「63周年記念」を制している若林は、今年に入って当地で「2優出」しているものの、快速機とのタッグだった10月の周年ではいいところなく予選で敗退…。以前に比べると当地では調整に苦戦するシーンが目立つが、ある程度足元が整っていれば、愛する江戸川で「一発」決めても不思議ではない。
そして「天才肌」の北山も、東京3場の中では、すでに「2V」を挙げている江戸川が最も好相性で、荒水面も力強く乗りこなす。「F」の多さが玉に瑕だが、モーターが出て気持ちも乗っている時は攻めて捌ける好レーサー。オールA級のG2戦でも「大仕事」が可能な能力を秘めている。
対して「偶数枠」にエントリーした全国選抜組では、土屋(62周年)・岡村(58周年)の2人が当地のG1タイトルホルダー。土屋は予選2位通過と奮闘した10月の周年では、準優1枠で痛恨の3着…。悔し過ぎる優出漏れとなったが、自身の近況リズムは決して悪くない。「モーター次第」の面もある江戸川だが、良機を引ければ前回の雪辱は十分可能だろう。
岡村は10月の「びわこ69周年記念」に続いて、2節前の「三国68周年記念」とG1戦で立て続けにベスト6入り。卓越した「旋回力」で勝負するタイプで、機力が伴っていれば当節も「主役」を張れる存在。加えて、荒水面にも滅法強い。ちなみに、当地におけるラッキーカラーは「赤」で、記念を獲った3コース戦の成績は今も抜群だ!
また、佐賀支部の山田康は、残念ながら「出走回数不足」のため、来期(※2022年前期)はB1級からの出直しとなる。それでも、過去にはSG戦で「3優出」をマークしており、即座にA1級復帰を果たすはず。なお、当地の通算勝率(6.96)は出場選手中トップで、波水面にも比較的強く、少なくとも準優(18強)入りを外すことはないだろう。
一方、2日目のドリーム戦・第2弾【Day2】に出場するのは(枠番順に)井口佳典・前沢丈史・池永太・山田哲也・鶴本崇文・宮之原輝紀の6選手。枠順は初日とは逆で、全国選抜組が「奇数枠」・東京支部勢が「偶数枠」に組まれており、1号艇に抜擢されたのは「SG7冠」の井口。築き上げてきた「実績」+「総合力」は当節の中でも圧倒的で、今もなお三重支部の「エース」に君臨している。
ただ、近況の井口は、G1戦でコンスタントに予選突破を果たしてはいるものの、準優戦を突破できていない…。好枠時の取りこぼしも多く、決して本調子とは言えぬが、過去に最高峰の「グランプリ」も制しており、当然「シリーズリーダー」としての走りを期待したい。
そして、池永&鶴本の両者は、以前に「G2江戸川634杯」のタイトルを獲得している。まず、池永は直線系統の仕上がりが良いと元気一杯の攻めを連発する。今年は年明けを「2連続V」で滑り出した後は優勝から遠ざかっていたが、前期末の福岡に続き、新期初戦の津も連覇して、再びエンジンが掛かってきており、当節もV戦線を盛り上げる存在になる。
対する鶴本は、「伸び足」を追求する池永とは対照的に、「出足」+「乗り心地」を重視して柔軟に運ぶスタイル。実際、その目論み通りの舟足を引き出した前回の当地戦(10月のういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ)では、予選1位から「王道V」を飾っている。当シリーズも捌きやすい状態に仕上げることができれば、堅実に着をまとめてくるだろう。
一方「偶数枠」の東京支部勢だが、硬軟自在に立ち回る前沢は、直近3年間の当地12節(※一般戦限定)で「10優出&2V」という無類の「安定感」を誇る。前回10月の「66周年記念」では、初戦で手痛い転覆を喫して予選敗退…。そのリベンジに燃える当節は相当な気合で乗り込んでくるはずだし、そろそろ「ドル箱水面」での特別タイトルを勝ち獲りたいところだ!
また、山田哲と宮之原のレーススタイルは好対照。「行き足」を重視して自慢の「S力」を生かしたいのが山田哲なら、宮之原は「回り足」+「操作性」が生命線で、その2点が整っていれば機敏なハンドルワークを繰り出してくる。この両者では、冬場特有の「向かい風」が強まると、今年「5V」を挙げている山田の「ダッシュ力」が生きてきそうだ!
その他、ドリーム組以外にも多種多彩な顔ぶれが揃っているが、東京支部勢の中では、来期A1級に返り咲く福来剛・三角哲男・小林泰の3者に加えて、「当地3割増し」の桑原将光にも注目したいところ。
特に、2期前に犯した「F2」が響いて、前期は「出走回数不足」によるA2級落ちとなった福来だが、前期はキッチリと「7点勝率」をマーク(7.27)。当節の中でも「旋回力」はトップランクで、「波乗り手腕」も圧倒的。良機を引き当てることができれば、悲願の「特別戦初制覇」も十分可能だ!
そして「速攻タイプ」の三角・小林に対して、「コーナー勝負」で無類のしぶとさを発揮する桑原も、モーター次第では上位争いを演じてくれるはず。中でも「当地3割増し」の桑原にとって、この「G2江戸川634杯」は、伝統の「大江戸賞」&「新春金盃」とともに是が非でも手に入れたいタイトルの1つだろう。
全国選抜組では、前期に出場選手中NO.1の勝率(7.42)を叩き出した愛知支部の杉山正樹が、新期1節目の「三国68周年記念」でも6強入りと近況も好リズム。本人曰く「江戸川では伸びばかり求めて失敗していた…」という反省を生かして、最近は「出足重視」にシフト。その結果、以前の「安定感」を取り戻しつつあり、優出は十分狙えそうだ。
続いて、近畿地区勢では(ドリームメンバーの岡村とともに)木下翔太の実力が一枚抜けているし、当地の参戦機会が急増している権藤俊光と、「初代江戸川番長」の濱崎誠も楽しみな存在。なお、前期の木下はA1級陥落の危機となるほどの不振を極めたが、機が仕上がった時の攻撃は破壊力十分。後一歩手が届かない「特別タイトル」の獲得へ、当シリーズはメンバー的にも絶好のチャンスだ!
そして、最近は「差し屋」から「捲りタイプ」に転身を遂げつつある権藤と、「江戸川大好き人間」の濱崎も「一発」の魅力がある。特に、近況の当地戦で常に「看板機」をゲットしている濱崎は、当節もモーター抽選で「引きの強さ」を発揮するか…!?
中国地区勢では、当シリーズ終了後に前期「F2」の休みが控えている荒井輝年は、無類の当地巧者であってもさすがに厳しそう…。よって「SGウィナー」の吉田拡郎と、山口支部きっての「快速戦士」である大峯豊に期待したいところ。ただ、旋回の「切れ味」で勝負する吉田にとってカギを握るのは水面コンディションで、何としても「静水面」で戦いたいところ。
九州地区勢では、「元東京支部」の安河内将と、高田明の佐賀勢に加えて、前回10月の「66周年記念」で好走を演じた山口裕二らの頑張りに期待。中でも、周年で調整がバッチリ合っていた山口にはアドバンテージがある。「江戸川は苦手ですよ」と言いながらも、実際には常に手堅く乗りこなしている。
最後に、現在使用されているモーターは、使用開始から約8か月が経過しており、機力相場はほぼ確立されている。ちなみに「2連対率」+「勝率」がともに1位の「27号機」の「実戦足」は確かに強力だが、最近それ以上に噴きまくっているのは「35号機」「50号機」「39号機」の3つ。また、当節からキャブレター凍結防止用の「温水パイプ」が装着されるため、それに伴う「気配の変動」にも注意を払いたいところだ。
(※出場予定選手・データは、すべて12月1日現在。)
最大の注目選手は、今回出場するレーサーのなかで当地の1着数が最も多い飯山泰選手でしょう。初日と2日目に組まれたWドリーム戦、その初日12Rの1号艇を任され、東京支部の誇りをかけた戦いが期待されます。
岡村仁選手も気になる存在です。江戸川大賞2013(江戸川競艇G1)の覇者であり、当地は間違いなく好相性の水面で、最近の成績も好調です。さらに、師匠である野添貴裕選手が引退を決めたことで、いよいよ期するものがあるそう。高いモチベーションで、このG2競走を戦い抜いてくれるものと考えられます。
2日目の1号艇にはSG7Vの井口佳典選手。ただ、展望のなかにもあるとおり、決して調子が良いとは言えません。そうなると、昨年に続いて今年も5Vと、波に乗っている山田哲也選手が4号艇からの一撃を決める目も出てきます。ドリーム戦にも等しく波乱を提供するのが、ボートレース江戸川の魅力です。
さらに、「当地3割増し」として紹介されているのが桑原将光選手。特定の水面で強い選手は軽視されやすい傾向にあるため、こうした情報は非常に有意義です。また、F2の影響による出走回数不足でA2降級を経て、そこから見事にA1級に返り咲いた福来剛選手も面白いところ。特別戦初制覇を成し遂げられるでしょうか。
注目モーターとして、数字上位の27号機より、最近の出力で上回る35号機、50号機、39号機の評価が高いものとなっています。今節からキャブレター凍結防止用の温水パイプが接続されるため、当日の気配を見るのも重要になってくる様子。展示を見る者が予想を制す、という展開が待っているかもしれません。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)が行われるボートレース江戸川の特徴
「言葉はいらない、この数字を見てほしい」
そう言いたくなる江戸川クオリティ。ここ半年の進入コース別成績状況なのですが、1コースの1着率は42.9%しかありません。「ボートレースはインが強いとは何だったのか」と問いかけたくなる低さです。そう、ここはボートレース江戸川。ボートレースの形をしたエクストリームスポーツが開催される場所。「江戸川の常識」をインストールしない限り、勝つことは難しいでしょう。
とにかく、1号艇が波に遊ばれるシーンを多数目撃するでしょう。波高10cmは当たり前の世界では、1号艇の万全のターンなど、A1選手でも困難なタスクと化します。裏を返せば、6コースからでも3.1%もの1着率を計上できるくらいに「混乱」が起きやすいのが、江戸川の江戸川たるゆえんです。
もちろん、スタートのタイミングを計るのが難しいのが、まずもって原因のひとつになるでしょう。そして、1マークのターンからもてあそばれる、2マークのターンでも流される……と、逆転のタイミングはそこかしこに隠れています。
2連単の1-2は、玄人が数十万円単位で突っ込むことがあると知られていますが、まさか江戸川でチャレンジする猛者はいないでしょう。ここ半年の江戸川における1-2の占有率は14.4%で第1位、平均配当額も551円と最安ですが、「ハイリスク・ローリターン」の典型といえそうです。
注目すべきは2-1の発生率の高さ。2-1の占有率8.9%は、1-4の7.5%や1-5の5.0%を超えています。そう、1号艇のターンが甘くなれば、2号艇がするっと懐に突っ込んでくるのです。「江戸川の2号艇には注意せよ」とよく言われるのは、実際の数字にも由来していることがわかります。
もちろん、1号艇が豪快に流れる、あるいは過剰なブロックで外に吹っ飛んでいった場合、さらにほかの艇が突っ込んでくる余地が生まれます。2-3の3.3%と比べても、3-2の4.2%や4-2の3.2%はかなり占有率が高いといえます。さらに、4-3の2.5%より、4-5の3.0%が優越しているのは、みんな大好き「4カドまくり」の結果といえるでしょう。
ただ、誰もが狙っているからこそ、4-5の平均配当は2.870円と安くなっています。逆に、3-2は4-5よりも占有率が高いにもかかわらず、平均配当は2,928円と高い次元を維持しています。「3が来る展開なら2の2着は厳しいかも」という意識があるからこそ、こうした歪みが生まれているといえるでしょう。そこを突いてこそ、「おいしい配当」が得られるというものです。
当サイトでは、さらにボートレース江戸川の魅力に触れ、また攻略に向けた知識をつけられる記事を公開しています。ぜひあわせてお読みいただき、江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)へのテンションを高めていってください。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)で大注目!今節の最強選手と最強モーターを見よ!
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)は、特別競走の初Vをかけた選手が多く出走する「冬の江戸川、熱気メラメラ」な展開が必至のシリーズです。となれば、わずかな差が勝負を分けるであろう、実力の拮抗した戦いが繰り広げられるでしょう。
この開催において、「シリーズリーダーになりうる最強選手」と、「シリーズリーダーをもぎ取れる現時点での最強モーター」をピックアップし、シリーズを通した舟券攻略、厚張りができる論理的な後ろ盾の選択肢を提示していきます。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)のシリーズリーダー最有力候補/飯山泰
レース展望でも真っ先に挙げられていた地元東京の飯山泰選手が、やはりシリーズリーダー候補筆頭の「今節最強選手」と言えるでしょう。飯山選手は1978年2月23日生まれの43歳、登録番号は3940です。これまでのキャリアで3回G1競走を制していますが、すべて遠征先での勝利というタフな精神力が持ち味。もちろん、江戸川適性も抜群で、全24場中で最多の238勝を計上しているほか、38回の優出と8回の優勝を飾っています。
逃げの技術はもとより、差しもまくりもまくり差しも、いずれもズバッとこなせるからこそ、難水面の代表格たる江戸川でこれほどのキャリアを積めたといえるでしょう。また、上述のとおり遠征でも強く、全24場のうち20場で優勝の経験があります。さらに言うなら、全24場で優出経験のない水面は存在しません。これぞベテランの風格です。
2019年から今年2021年まで、優勝は1つずつにとどまっています。これは飯山泰選手としては不本意な結果でしょう。それでも、今年の優勝は当地江戸川、「第20回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯(江戸川競艇一般)」でのものでした。最後のG1勝利は浜名湖賞2010(浜名湖競艇G1)ですから、そろそろ久しぶりの特別競走Vがあってもいいでしょう。
そして、最近の競走でもA1級にふさわしい安定した走りを見せています。3節前のスポーツ報知杯(大村競艇一般)、2節前のBTS阿賀野開設10周年!戸田巧者No.1決定戦(戸田競艇一般)、前節の第32回中日スポーツ銀杯争奪戦(常滑競艇一般)と、いずれにおいても1度の4着以外はオール3連対。抜群の安定感で、3節前と2節前では優出を果たしました。
前節は4日間開催だったこともあって、惜しくも優出を逃してしまいましたが、それでも節間4勝はしっかりしたもの。この好調さで地元へ帰ってきてのドリーム戦1号艇なら、タイトル奪取へ向けて視界良好といえるでしょう。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)の最強モーター候補/35号機
では、荒れる江戸川水面をパワフルに駆け回ることのできるモーターはどれでしょうか。数字のうえで最も優秀なのは、レース展望にもあったとおりに27号機です。勝率6.49、2連対率53.23%、3回の優勝は、文句なしに最優秀の数字です。
しかしながら、最近の成績では35号機がバリバリに仕上がっています。当選した選手を優勝戦へ導く「幸運のモーター」とさえ言えるかもしれません。
2021年4月23日から2021年11月26日までの、35号機の成績を確認していきましょう。勝率は6.03、2連対率は44.12%、優出6回は最多であり、うち1回で優勝を果たしました。最高タイムではほかの艇に見劣りするものの、最近の成績ではピカイチのモーターです。
1着から6着までの数字を順番に並べると、136走して32-28-24-22-15-14となっており、階段状の結果がモーターの総合力の高さを感じさせます。さらに、6回の優出は8月から11月までに集中しており、まさに「成長株の黄金モーター」に値します。
唯一の不安は、前節で転覆してしまったことでしょうか。かなり水をかぶったとは思いますが、それでも転覆後の2走では4着1着。出力は落ちていないようなので、安心して良さそうです。
35号機は10月の江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)でも活躍しました。同モーターを引き当てたのは松田大志郎選手で、9走して2勝、6回の3連対を成し遂げています。また、3節前の東京健康ランドまねきの湯カップ(江戸川競艇一般)では、浮田圭浩選手とともに最高の走りを見せ、節間オール3連対の末に優勝を飾りました。
まさに、「Vへ導く超抜モーター」と断言していいでしょう。35号機が渡った選手には、ぜひとも注目していかねばなりません。
江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)のまとめ
「東京支部vs全国選抜!」と銘打たれているとおり、江戸川634杯モーターボート大賞2021(江戸川競艇G2)は地元の東京支部勢と、特別競走Vを狙う遠征勢の対決が見もののG2競走です。
無論、ホームであろうとアウェーであろうと、江戸川水面は平等に牙をむくでしょう。誰がこのやんちゃでおてんばな江戸川を制するのか。それを早期に見定めることで、舟券戦略はたしかな手応えとともに好配当を提供してくれます。
2021年も大詰め。さらなる飛躍を誓う選手たちによる熱いバトルは、誉れあるボートレースグランプリ、そしてクイーンズクライマックスの盛り上がりへとつながっていくでしょう。