ボートレース界に師走の到来を告げる、BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)が開幕します。第3回となる今年の舞台は、徳島県のボートレース鳴門。冬の大渦が導く戦いは、まさしく「どーなるなると」な謎と興奮に満ちていることでしょう。
BBCトーナメントは実に若い競走であり、BOATRACE振興会が野心的な取り組みとして新設したプレミアムG1です。当記事ではその詳しい内容に触れつつ、今年の見どころやボートレース鳴門の攻略法、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止対策にかかわる入場規制の情報などをお届けしていきます。
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目次
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の詳細情報
BBCトーナメントという競走が、非常に特異性の高い開催であることを示す動画です。すなわち、2019年の第1回開催での枠番抽選の模様なわけですが、「ボートレース(競艇)で枠番抽選?」と不思議に思われる方も多いでしょう。
例えば、同じ公営競技である競馬では、枠番は完全に抽選で振り分けられます。特に、中央競馬の1年の締めくくりとなるG1競走にしてグランプリである有馬記念においては、枠番抽選が公開で実施され、抽選会そのものがエンタテインメントになっています。
そんな枠番抽選を、インの1号艇が絶対的な有利なボートレースにあえて持ち込んだ、まさしくお祭り企画の極致と言えるでしょう。さらなる詳細は、次項にて出場資格とともに解説します。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の出場資格
そもそも、BBCトーナメントという名前は、どのような意味を持つのでしょうか。BBCトーナメントは略称であり、正式名称は「ボートレースバトルチャンピオントーナメント競走」となります。Boat race、Battle、Championの頭文字から、「BBC」がきているわけです。よって、イギリスの公共放送であるBBC(British Broadcasting Corporation)とは一切関係ありません。
トーナメント形式の競走として、「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」に続いて、2019年に新設されました。トーナメントという名前のとおり、ボートレースで一般的なシリーズ戦での得点加算方式ではなく、純粋な上位選手勝ち上がり方式を採用しています。通常の開催における準優勝戦のような勝負が続く、と考えれば理解しやすいでしょう。
初日の1回戦、2日目の準々決勝戦、3日目の準決勝戦、最終日の決勝戦。いずれも通常のボートレースと違って「優勝戦」ではなく、競輪のように「準決勝戦」や「決勝戦」といった単語が使用されます。次に勝ち残れるのは、各競走の上位3名。準決勝戦までは着順の良いほうからインの艇に割り当てられますが、決勝戦のみ先の動画にあった枠番抽選が実施され、「最も幸運に恵まれたレーサー」を決める側面をも見せることになります。
BBCトーナメントの第1回はボートレース平和島、第2回はボートレース若松で開催され、それぞれ徳島の田村隆信選手と山口の寺田祥選手が優勝しました。優勝賞金はプレミアムG1の格を反映し、1,100万円という高額なものになっています。
まさしくグランプリへと続く前夜祭的な立ち位置のBBCトーナメント。出場資格を取得できるのも、選ばれたトップレーサーのみとなっています。詳しく見ていきましょう。
- 前年のBBCトーナメント優勝選手
- 当年のSG競走またはプレミアムG1競走の優勝選手
- 当年のファン感謝3Daysバトルトーナメントの優勝選手
- 当年のSG競走またはプレミアムG1競走のあっせん決定時、選出上位15名を抽出し、そのうえで勝率が上位となる選手
出場資格は、このとおりです。当年のビッグタイトルを獲得した選手に、ビッグタイトルに優勝候補として乗り込んできた上位選手、そして前年度のディフェンディングチャンピオンだけが出られる、師走の大決戦であることがわかります。
なお、ほかのビッグレースと同様に、フライング休み中の選手、怪我や出産などにより出場を辞退した選手、褒賞懲戒規程により出場停止処分を受けている選手は、選出除外となります。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の開催期間
2021年12月4日(土)~12月7日(火)
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の出場選手
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3557 | 太田 和美 |
A1 | 3573 | 前本 泰和 |
A1 | 3590 | 濱野谷 憲吾 |
A1 | 3623 | 深川 真二 |
A1 | 3716 | 石渡 鉄兵 |
A1 | 3737 | 上平 真二 |
A1 | 3744 | 徳増 秀樹 |
A1 | 3779 | 原田 幸哉 |
A1 | 3780 | 魚谷 智之 |
A1 | 3783 | 瓜生 正義 |
A1 | 3822 | 平尾 崇典 |
A1 | 3897 | 白井 英治 |
A1 | 3941 | 池田 浩二 |
A1 | 3942 | 寺田 祥 |
A1 | 3960 | 菊地 孝平 |
A1 | 4044 | 湯川 浩司 |
A1 | 4050 | 田口 節子 |
A1 | 4052 | 興津 藍 |
A1 | 4074 | 柳沢 一 |
A1 | 4123 | 細川 裕子 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A1 | 4205 | 山口 剛 |
A1 | 4238 | 毒島 誠 |
A1 | 4262 | 馬場 貴也 |
A1 | 4290 | 稲田 浩二 |
A1 | 4320 | 峰 竜太 |
A1 | 4337 | 平本 真之 |
A1 | 4344 | 新田 雄史 |
A1 | 4371 | 西山 貴浩 |
A1 | 4387 | 平山 智加 |
A1 | 4418 | 茅原 悠紀 |
A1 | 4450 | 平高 奈菜 |
A1 | 4459 | 片岡 雅裕 |
A1 | 4477 | 篠崎 仁志 |
A1 | 4482 | 守屋 美穂 |
A1 | 4502 | 遠藤 エミ |
A1 | 4503 | 上野 真之介 |
A1 | 4530 | 小野 生奈 |
A1 | 4586 | 磯部 誠 |
A1 | 4686 | 丸野 一樹 |
A1 | 4688 | 永井 彪也 |
A1 | 4719 | 上條 暢嵩 |
A1 | 4831 | 羽野 直也 |
A1 | 4848 | 仲谷 颯仁 |
A1 | 4850 | 野中 一平 |
A1 | 4886 | 入海 馨 |
A1 | 4908 | 上田 龍星 |
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)のアクセスと新型コロナウイルス対策
徳島県にあるボートレース鳴門が舞台となる、今年のBBCトーナメント。風光明媚で旅打ちにちょうどいいスポットなのですが、今年も昨年に続いて新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威をふるっており、これを受けて重要な決定が成されています。
ずばり、BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)では入場規制が実施されます。そして、入場が可能なのは「徳島県、香川県、愛媛県、高知県の四国4県の在住者」に限られる旨、ボートレース鳴門から発表がありました。詳しくは次の項目をご覧ください。
残念ながら、このような情勢下であるため、「直接の観戦が制限されている」「本州やその他地域からの観戦は不可能である」という事実はぜひとも認識していきましょう。
[重要]BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の入場は四国4県および淡路島在住者限定&先着1,500名のみの入場規制が実施されます
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)では、入場規制が実施されます。入場できるのは、徳島、香川、愛媛、高知の四国4県の在住者に限られます。ただし、唯一の例外として、淡路島のみは自治体区分としては兵庫県ですが、入場が可能なエリアとして指定されています。対象自治体としては洲本市、南あわじ市、淡路市です。
これらの内容から、入場時には住所氏名が確認可能な身分証明証の提示が必要になります。公式サイトにおいては、「運転免許証等」といった指定がされています。
さらに、これら4県および淡路島の在住者に限ってなお場内が混雑する場合、先着1,500名の入場をもって入場制限が実施され、以降は本場内に立ち入ることはできなくなります。また、入場にあたってはマスク着用が義務づけられているほか、検温および手指消毒が実施され、体温37.5度ある場合、加えて明らかに体調不良が認められるケースでは入場できません。
参考記事:PGⅠ第3回BBCトーナメントのご入場に関して – ボートレース鳴門
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)の住所・電話番号
住所 | 徳島県鳴門市撫養町大桑島濘岩浜48-1 |
電話番号 | 088-685-8111 |
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)への電車&路線バスでのアクセス(※無料バスは一部区間を除いて運休中です)
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)への公共交通機関を使ったアクセス手段は、最寄り駅まで電車で移動したのち、バスに乗って到着する流れになります。しかしながら、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行に伴い、無料送迎バスは一部で運行を休止しています。今回のBBCトーナメントの開催期間中も例外ではありません。
無料送迎バスを用いないアクセスの場合、電車で最寄り駅まで移動し、次に有料の路線バスを使い、ボートレース鳴門本場の最寄りのバス停で降りることになります。
今回、運休になっていないのは、鳴門郵便局からJR鳴門駅を経由し、ボートレース鳴門を結ぶルートです。往路、復路、ともに今年3月以降の本場開催日のみ運行を再開していますが、定員が11名までに制限されており、マスク着用が義務付けられています。
ボートレース鳴門の最寄り駅は、上記にも出てきた「JR鳴門駅」です。JR鳴門線の終着駅であり、「うず潮と鳴門金時芋の駅」というキャッチフレーズを持っています。鳴門駅からは上述のとおり無料送迎バス、または路線バスを利用しましょう。
路線バスは複数が利用でき、鳴門線の16番・17番・25番、鳴門公園線の98番、鳴門大麻線の鳴5番が、最寄りのバス停である「小鳴門橋」バス停を通過します。小鳴門橋バス停からボートレース鳴門本場までの距離は、徒歩で約3分です。また、「桑島北バス停」からも徒歩5分ほどの距離です。
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース鳴門(鳴門競艇場)には、約1,700台を収容可能な無料駐車場が用意されています。最寄りインターチェンジは神戸淡路鳴門自動車道の「鳴門北IC」、または高松自動車道の「鳴門IC」で、それぞれボートレース鳴門本場までは約4kmの道のりです。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)のレース展望
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の特設サイトにおいて、レース展望が公開されています。トップレーサー同士の力関係がどのようになっているのか、4日間の短期決戦がどのように推移する見込みなのか、内容を引用して確かめていきましょう。
グランプリ直前!
1戦必勝のトーナメント!PG1BBCトーナメントは他のG1とは大きく異なる。G1は通常6日開催だが、BBCトーナメントは4日間開催。そして得点率制ではなくトーナメント形式である。
トーナメントは「3着以内」が条件だ。初日の1回戦で3着以内に入れなければ、その時点で脱落確定。2日目の準々決勝は1回戦の着順と選出順位、3日目の準決勝は準々決勝の着順と1回戦の着順でレース番号と枠番が決まる。出場が決まれば、本番は皆平等というSGや他のG1とは違い、BBCトーナメントは選出順位の差が好枠獲得、上位進出の可能性の差になる。選出上位組が3日連続で1枠をもらうことも十分ありえるのだ。舟券を買う側も「いつもとは違う」と考えて臨みたい。
短期決戦のG1に挑むのは、SGクラスの豪華メンバーだ。1回戦好枠となる優先出場者は、賞金トップを快走する峰竜太(佐賀)を筆頭に、石野貴之(大阪)、前本泰和(広島)、濱野谷憲吾(東京)、原田幸哉(長崎)、平本真之(愛知)、遠藤エミ(滋賀)、羽野直也(福岡)と今年のSG、PG1優勝者がズラリ。グランプリ、クイーンズクライマックスを前にどのような走りを見せるのか。前回覇者の寺田祥(山口)、今年のファン感謝3Daysバトルトーナメントで優勝した片岡雅裕(香川)も優先出場。潮位差のある海水の競走水面に慣れているうえ、短期決戦の走り方を心得ている。
地元徳島支部からは興津藍(徳島)が出場する。今年は10月末現在でV3と昨年ほどの勢いはないが、地元のアドバンテージを活かしたい。この時期特有の強い追い風への対応力が違う。女子では、守屋美穂(岡山)が10月津G2で優出するなど調子を上げてきた。すでにG2混合戦では優勝歴があり、現役女子3人目のG1混合戦Vに期待が高まる。
BBCトーナメントは選出順位が影響するG1だが、決勝戦の枠番だけは「抽選」となる。初回大会は田村隆信、第2回大会は寺田が、ともに準決勝3着から優勝戦1枠を引き当てて優勝した。3回目の今節はどのような決着となるか。優勝すれば、来年3月の大村クラシック出場権が手に入るのも魅力だ。
BBCトーナメントの概要に始まり、峰竜太選手や石野貴之選手、前本泰和選手といった当年のSGホルダーがずらりと並びます。誰を挙げても「この選手なら優勝できるだろう」という信頼に満ちているため、舟券予想では大いに難儀することになりそうです。
また、短期決戦に強いレーサーとして、今年のファン感謝3Daysバトルトーナメント2021(児島競艇一般)で優勝した、香川の片岡雅裕選手も挙げられている点が特色といえるでしょう。本来のシリーズ戦と違う点から鑑みても、短期決戦を戦うノウハウは重要なものになると考えられます。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)が行われるボートレース鳴門の特徴
今回のBBCトーナメントの舞台となるボートレース鳴門。今年は秋にも周年競走である大渦大賞が開催され、大いに盛り上がりました。当サイトで同レースを特集した記事においても、鳴門の水面の特徴について触れています。
そのうえで、今回は「冬の鳴門水面の特徴」にフォーカスを当て、ほかの水面とは違う鳴門に独特な部分を見ていきましょう。
これはボートレース鳴門公式もまた伝えるところですが、鳴門は季節によって吹きやすい風向きが完全に逆転します。春夏はホーム向かい風が多いのに対し、秋冬はホーム追い風が極端に吹きやすくなるのです。12月から1月は、ほとんどが追い風の計測になるでしょう。
では、ボートレースのセオリーどおりにイン艇有利なのかというと、これがなんと鳴門では逆転します。追い風より向かい風のほうが、インコースの艇にとっては有利な傾向が、数字に表れています。
これこそ鳴門水面の特殊性であり、少しの追い風でイン艇が流れやすい環境が影響しています。本来はダッシュ距離が小さいスロー艇にとって、追い風は加速をつけやすくし、ゆうゆうとイン逃げを決めさせてくれる存在です。しかし、鳴門においては、1マークをロスなく回るのを極端に妨げます。風速が4mや5mを超えてくると、同傾向はさらに顕著になります。
もし、ほかのボートレース場と同じくホーム追い風でイン有利になると思い込んで舟券予想を組み立てていたら、猛烈に痛い目を見ることでしょう。2コースからの差しが届きやすくなるだけでなく、他コースのまくり差しも決まりやすくなります。そうした光景が、12月開催である今回のBBCトーナメントでも見られるかもしれません。
また、当サイトでは、ボートレース鳴門について総合的に解説した記事を公開しています。あわせてご覧になることで、鳴門の総合的な攻め方、同地における楽しみ方、さらにはその全体的な魅力を感じることができるでしょう。ぜひあわせてご覧ください。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)では女子レーサーを狙ってみましょうか!?
BBCトーナメントはボートレーサーのトップクラスがそろう競走であるとともに、その出場資格要件から、ここ1年で女王への戴冠を果たした女子選手が登場してくる点が注目です。男女混合G1(PG1)の達成チャンスとなる競走、それがBBCトーナメントであるともいえるでしょう。
今回のBBCトーナメントにも複数の女子レーサーが顔をそろえましたが、なかでも注目の3選手について、以下の項目でピックアップしていきます。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の注目女子レーサー①/遠藤エミ
彼女の進撃は止まらない。そう実感させてくれるのが、滋賀の遠藤エミ選手です。2021年11月30日現在から見て、まさしくつい最近のこと。11月23日から11月28日まで行われたレディースチャレンジカップ2021(多摩川競艇G2)において、遠藤エミ選手は「女王」の走りで駆け抜け、優勝を手にしました。
レディースチャレンジカップは、2021年で8回目の開催です。そのうち4回について、遠藤エミ選手は「歴代優勝選手」として名を連ねることになりました。同一競走でV4というのは、偉業というほかありません。
今年、2021年は、まさに遠藤エミ選手にとって特別な年になりました。特に大きい勝利として、レディースチャンピオン2021(浜名湖競艇PG1)が挙げられるでしょう。遠藤選手は浜名湖水面で「他を寄せ付けない」という表現がぴったりな最高の走りを見せ、ひとつの2着を除いてすべて1着の準完全Vを成し遂げました。
こうなれば、遠藤エミ選手が狙うのは夏冬の女王タイトル総取りにほかなりません。前哨戦であったレディースチャレンジカップ2021(多摩川競艇G2)を制したことで、その願いはいよいよ現実味を帯びてきました。
それどころか、このBBCトーナメント2021(ボートレース鳴門PG1)さえも、勢いそのままに飲み込んでしまう可能性すらあるでしょう。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の注目女子レーサー②/守屋美穂
もはや周年競走戦線でも常連なのが、岡山の守屋美穂選手です。SG競走においても男子顔負けのダッシュ力で果敢な攻めを見せ、1着をもぎ取ることが少なくありません。2節前の京極賞2021(丸亀競艇G1)でも、その存在感は健在でした。データの面からは丸亀水面を不得意にしていましたが、なんのなんの、実際に走ってしまえば、すばらしい航走を見せてくれました。
今回、BBCトーナメントの舞台は同じ四国の水面である鳴門です。こちらの水面では5回の優出、2回の優勝経験があり、状況はさらに良いものとなっています。SG級のメンバーが集うプレミアムG1ではありますが、守屋選手も決して劣るところではありません。
何より、直近の優勝こそ、当地で開催された「ボートレースチケットショップオラレ美馬開設12周年(鳴門競艇一般)」でした。男女混合の一般戦で、堂々のイン逃げV。1号艇1コースからのコンマ07スタートで、完全に他艇を置き去りにしました。
ならば、そのときの良い感覚もそのままに、再び大渦が待ち受けるここ鳴門へとやってくるでしょう。栄誉を手にできる自信がみなぎれば、期待以上の結果を残す未来とて掴み取れるはずです。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の注目女子レーサー③/平山智加
再び女王となるために、負けられない戦いがそこにある。香川の平山智加選手にとって、12月はまさに勝負のときです。今年の優勝は2回にとどまり、5つもの開催でVを勝ち取った2020年に比べ、下降線に入っているように見えてしまいます。2021年に優勝したのはいずれも地元水面の丸亀開催。男女混合の一般戦も含まれているとはいえ、平山選手のポテンシャルを思えば、少々の物足りなさが垣間見えます。
昨年はレディースチャンピオン2020(多摩川競艇PG1)を制し、名実ともに女王のタイトルを掲げることになりました。栄冠は今も輝いていますが、それを過去の栄光にしないために、平山選手は前を見て走り続けます。
幸いというべきか、全体的な調子は良いものを保っています。その証拠に、前節のレディースチャレンジカップ2021(多摩川競艇G2)では、1度も6着を叩きませんでした。準優勝戦こそ3着に破れたものの、8走して2勝と6回の3連対。感覚は掴めています。
また、ホーム水面である丸亀で実施された京極賞2021(丸亀競艇G1)においては、男子のトップクラスを相手に、幾度も上位へ食い込みました。2013年には近松賞2013(尼崎競艇G1)を制し、男女混合G1の覇者の誉れを勝ち取った平山選手です。今こそ、さらに大きな輝きへ向かって羽ばたくときでしょう。
BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)のまとめ
一発勝負の積み重ねとなる、BBCトーナメント。いつものシリーズ戦以上に、「ミスが許されない」緊張の短期決戦、4日間の電撃戦です。その開催の性格ゆえに、いつもと違った楽しみ方もまた生まれてくるでしょう。
今回、BBCトーナメント2021(鳴門競艇PG1)の開催にあたっては、流行病に対する感染拡大防止対策が取られています。四国4県および淡路島の居住者以外は、本場での観戦ができません。また、無料送迎バスも一部路線を除いて運休しています。
まだまだ大変な世相ではあるものの、ボートレースは安全と公正を第一にして走り続けています。ならば、ファンもまたその心を汲み、最高の戦いに協力し、良い舟券を的中させていきましょう。