ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)が始まる!毒島誠のV4、馬場貴也の逆襲、羽野直也の凱旋……見どころ多数の真夏の博多湾決戦!
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ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)が始まる!毒島誠のV4、馬場貴也の逆襲、羽野直也の凱旋……見どころ多数の真夏の博多湾決戦!

UPDATE:2023.08.21
ボートレース情報

多くの見どころを内包した「ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)」。今年は特殊な水面として知られる、ボートレース福岡へとやってきました。

昨年はとてつもない幕切れを迎えたボートレースメモリアル、モーターボート記念(MB記念)。今年は、さらにその行方を占うのが難解な水面での開催です。ぜひこの記事で今節の見どころを知り、舟券予想の有益な情報を手に入れて、真夏の決戦を存分に歩んでいってください。

この記事でわかること

  • ボートレースメモリアルの”メモリー”を振り返っていく
  • 2023年のボートレースメモリアルはこの3人に大注目!
  • なんとも摩訶不思議な水面!福岡の水面特性を数字で知って舟券を当てよう

ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)の詳細情報

開催年(開催地) 優勝選手 所属支部
2018年(丸亀) 毒島 誠 群馬
2019年(大村) 毒島 誠 群馬
2020年(下関) 寺田 祥 山口
2021年(蒲郡) 原田 幸哉 長崎
2022年(浜名湖) 片岡 雅裕 香川

過去5回のボートレースメモリアルの優勝選手は上記のとおり。毒島誠選手の連覇が光ります。ナイター開催で無類の強さを誇る毒島選手は、最近ではデイ開催でもそのトップクラスの腕前を披露していますから、今節も重要な存在になるでしょう。

また、2018年から2021年までは1号艇1コースのイン逃げ決着に終わりましたが、2022年だけは3号艇の新田雄史選手と4号艇の白井英治選手が痛恨のフライングをしたことで大荒れ。6-5-1という結果になっため、2艇返還があったにもかかわらず、3連単配当は23,460円まで跳ね上がりました。

SG優勝戦でのフライングが2年ものSG出場停止の罰則につながった今年、それでも一世一代の勝負を仕掛けるシーンが見られることから、引き続き最後まで目が離せない展開となるでしょう。

狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

2023年のボートレースメモリアルにおいて、主役となるにふさわしい選手は誰なのか。どこから見ても名選手ばかりで目移りしますが、それでも「ぜひ注目したい」と「予選からハイレベルな競走が期待できる」選手3名をピックアップしました。

  1. BRメモリアルは通算V3!毒島誠がV4を目指して福岡を走る
  2. 悔しさは勝利で晴らすのみ!馬場貴也が今度こそ大舞台で頂点へ
  3. SGレーサーとして登場!羽野直也がここでも大魚を釣り上げるか

これまでの実績、近況の活躍、いずれも申し分ない質を備えた3選手です。博多決戦においてフィーチャーするのにふさわしいバックボーンを持っている、とも言い換えられるでしょう。それぞれの項目を詳しく見ていきます。

シリーズ展開予想①/BRメモリアルは通算V3!毒島誠がV4を目指して福岡を走る

シリーズ展開予想①/BRメモリアルは通算V3!毒島誠がV4を目指して福岡を走る

群馬の毒島誠選手は紛れもない名選手ですが、とりわけボートレースメモリアルとの好相性に触れないわけにはいかないでしょう。

近年の優勝選手の項目でも触れたとおり、毒島選手は2018年の丸亀開催と2019年の大村開催を連覇しています。しかも、それに加えて、2013年の丸亀開催でも優勝している事実を思い起こさなければなりません。今年もまたV4を目指した戦いにやってきたのが、群馬支部が誇る毒島選手なのです。

とはいえ、上記の3開催はいずれもナイターでした。今回の福岡はデイ開催となるため、「夜王」とさえ称される毒島選手にはつらいのではないか。そのように、一部でささやかれているのも、また事実です。

ただ、昼間開催でもSGを制した歴史があるように、能力の高さは折り紙付き。近走も3節前の「第59回デイリースポーツ賞(多摩川競艇一般)」、ならびに前節の「BTS岡山わけ開設2周年記念競走(児島競艇一般)」で優勝。安定感抜群の走りが続いています。

全国勝率は8点台に達し、福岡単体での当地勝率も8.10の高水準。今節も優勝候補の1人として、自信をもって推すことのできる存在です。

シリーズ展開予想②/悔しさは勝利で晴らすのみ!馬場貴也が今度こそ大舞台で頂点へ

シリーズ展開予想②/悔しさは勝利で晴らすのみ!馬場貴也が今度こそ大舞台で頂点へ

滋賀の馬場貴也選手は、昨年からの活躍が特に目覚ましいトップレーサーです。賞金王こそ譲ったものの、年間MVPを獲得。滋賀支部旋風の中心的存在として、1年間すばらしい活躍を続けました。

その勢いは今年も衰えず、2節前の「オーシャンカップ2023(児島競艇SG)」では見事に優勝戦の1号艇を獲得。2年連続でのSG制覇は目前に迫っていました。

ところが、勝負は何が起こるかわからないものです。地元SG制覇を目指す岡山の茅原悠紀選手がコンマ04のトップスタート。その逆転の試みを決死の覚悟でブロックしたところ、2艇が流れてしまう展開に。ついにその差は覆せず、6着という結果に終わってしまいました。

あと一歩のところで、するりとこぼれ落ちる栄冠。それは勝負ゆえにこそ起こり得ることながら、言葉にならない悔しさがあったのは間違いありません。

そうした気持ちを払拭するかのように、前節の「滋賀県知事杯争奪 第28回びわこカップ(びわこ競艇一般)」では圧巻の走りで優勝。5日目の1走目3着以外はオール2連対。文句のつけようがない圧勝でした。

あらためて良い感触を手に入れて、福岡水面へと挑みます。その濃い活躍ゆえに、初日ドリーム戦の1号艇にも選ばれました。それはすなわち、ここでの勝利が節間の快進撃につながりうることを示しています。2023年の真夏決戦においても、「どんなコースからでも戦える勝負師」な一面を、存分に見せてくれることでしょう。

シリーズ展開予想③/SGレーサーとして登場!羽野直也がここでも大魚を釣り上げるか

シリーズ展開予想③/SGレーサーとして登場!羽野直也がここでも大魚を釣り上げるか

地元福岡の羽野直也選手。登録番号4831。1995年3月29日生まれの28歳。登録番号ベースにおいて、今回のボートレースメモリアルで最も若い番号を持つ若武者が、3節前の「オーシャンカップ2023(児島競艇SG)」でSG制覇の偉業を成し遂げたことは、今後も多くのファンの記憶に残り続けるでしょう。

先の項目で解説した馬場貴也選手が、2コースの茅原悠紀選手の挑戦を受け止め、一気に外へ流れる展開。もちろん、その展開がチャンスなのは間違いありません。しかしながら、それは他の4艇すべてにとって言えることです。

誰が、殊勲の星を掴むのか?

最後まで争うことになったのは、5号艇の羽野直也選手と、3号艇の磯部誠選手でした。愛知の磯部選手は、すでにこのオーシャンカップに先駆け、「グランドチャンピオン2023(徳山競艇SG)」でSG初制覇を達成。それは平成生まれの選手として初めてのSG制覇という、歴史に残る快挙でもありました。

平成生まれ同士が覇を争った優勝戦。1周目1マークのまくり差しで選考した羽野直也選手が、その後も実に技量のすぐれた競走によって、このリードを堅守。6月のグランドチャンピオンに続き、7月のオーシャンカップでも平成生まれのSGタイトルホルダーが生まれる流れへとこぎつけたのです。

それなら、8月のボートレースメモリアルでも、平成パワーが台頭するかもしれません。羽野直也選手もまた、当然にその候補です。前節の「日刊スポーツ杯お盆特選競走(若松競艇一般)」もオール3連対で優勝。臨戦態勢は整ったと言えるでしょう。夢の続きは、福岡水面に続いているか。ぜひとも見届けたいところです。

ボートレース福岡の水面特徴

ボートレース福岡の水面特徴

ボートレース福岡は、端的に言って”難易度の高い水面”です。コース形態そのものはオーソドックスなものの、いくつもの特異な条件が存在するために、当地との相性がとても重要であると申し上げるべきでしょうか。

  1. 那珂川・博多湾・博多港の複合!福岡の水面こそまさしく”複雑怪奇”
  2. 夏のカオスが牙を剥く!福岡の水面の”うねり”が一撃必殺をもたらす

かくして、この2点はぜひとも押さえておきたいポイントです。単純な舟券予想のみならず、各レースにおいて選手たちがどのように考え、どういった作戦を選んでくるか。そうした”予想の真髄”に迫る考えがまとまり、今開催そのものの魅力がグンと高まるでしょう。

特徴①/那珂川・博多湾・博多港の複合!福岡の水面こそまさしく”複雑怪奇”

特徴①/那珂川・博多湾・博多港の複合!福岡の水面こそまさしく複雑怪奇

ボートレース福岡は、福岡市の都心部にポンと生まれていることからも、その環境の特異さがわかります。競走水面の分類は確かに”海”なのですが、那珂川河口の”淡水”と博多湾の”海水”が合流する箇所に位置しているため、”海水”であるとも”汽水”であるとも言われる特殊な水質をしています。

この特徴は満潮時に最も顕著になり、2つの水質の合流点にあたる1マーク付近には、強烈な”うねり”が発生することで知られています。

しかも、この”うねり”は、もうひとつ別の要因によっても起きます。ずばり、近隣にある博多港を出入りする船舶です。大型船舶の出入りが起きやすい港湾であるため、主催者側も消波装置の設置やレース開始時刻の調整などで対応しているものの、時としてその影響が出ることは防げません。

一般的な通説では、干潮時を中心として、玄界灘から吹き付ける風も穏やかなコンディションなら、アウトからも大胆に仕掛けやすいと言えるでしょう。一方、インのターンも乱れにくいので、得意戦法にあったコースやスタートができるかどうかが鍵になります。

ところが、うねりの起きやすい満潮時、玄界灘からの風が強いケース、さらに博多港の入出港が多い時間帯は、たちまち水面に単なる波とは違う不可解な状況が生まれ、選手たちを苦しめることになります。アウト艇の大胆な仕掛けがしやすくなるとも言えますが、イン艇が思ったようなターンをできない確率もグンと上がるため、予断を許しません。

特徴②/夏のカオスが牙を剥く!福岡の水面の”うねり”が一撃必殺をもたらす

特徴②/夏のカオスが牙を剥く!福岡の水面のうねりが一撃必殺をもたらす

こうした福岡の個性、より強く言えば”選手もファンも大変”な特徴は、数字面でも奇っ怪な状態として表れています。かつて、1コース勝率が異様に低い時期もあったものの、持ちペラ制の廃止や出力低減静音モーターの導入などを経て、ここ3ヶ月は1コースの1着率が”57.4%”と良識的な範囲に収まっています。

では、ほかのコースはどうか。1着率だけで見れば、2コースから4コースまで順に並べれば、”16.4%”、”14.1%”、”7.7%”と階段状です。「ボートレースはイン有利」と考えれば平常どおりに見えても、ボートレース全体からすれば、これはかなり異常な数字です。水面によっては、3コースや4コースのほうが2コースより勝ちやすいほどなのに。

特に、4カドになりやすい4コースの1着率・2着率・3着率が、それぞれ”7.7%・17.4%・21.4%”とかなり3着に偏っている点は注目でしょう。そのぶん、2コース2着率”27.4%”と3コース2着率”24.6%”からは、「2コースおよび3コースだけで、2回に1回は2着になる確率が高い」という事実が浮かび上がります。

また、1コースの2着率と3着率も”17.9%”と”8.4%”ですから、何かしらの要因で敗戦することになっても、他場に比べて3連対の圏内に残りやすいと言えるでしょう。この点は、いつもと違う3連単戦略が要求されるポイントとなります。

ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)のまとめ

ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)のまとめ

ついに平成生まれからもSGウィナーが誕生した今年、しかもそれが複数名ともなれば、いよいよニューウェーブの到来を予感させてくれます。それはまた同時に、既存のベテラン勢の「負けん気」も刺激することは間違いありません。

未来に渡る活躍を約束することの多いボートレースメモリアル、モーターボート記念(MB記念)。ボートレース福岡で刻まれる新たな歴史を、しっかりと目撃していきましょう。

ボートレース福岡のアクセス

住所 福岡県福岡市中央区那の津1-7-5
電話番号 092-771-6061

九州、ひいては西日本有数の繁華街である福岡市の天神に所在している、都市型競艇場の代表格とも言えるボートレース場です。ボートレースを楽しむのみならず、繁華街や歓楽街でのエンタテインメントも存分に楽しむことができるロケーションで、遠方からの観光も十分に楽しめるのが魅力です。

電車・地下鉄・路線バスでのアクセス

電車・地下鉄・路線バスでのアクセス

ボートレース福岡は都市部に位置しており、公共交通機関でのアクセスが推奨されるのみならず、複数のルートが容易に使える利便性を有しています。

最寄り駅は福岡市営地下鉄空港線の「天神駅」、および西鉄天神大牟田線の「西鉄福岡(天神)駅」です。それぞれ、徒歩約10分で本場に到達できるでしょう。また、天神の北部へ向かう路線バスに乗っての移動も可能です。「天神ソラリアステージ前バス停」から、「福岡市民会館(ボートレース福岡前)バス停」を目指しましょう。

加えて、博多駅からも路線バスは運行しており、主に博多駅前バス乗り場Aから発車しています。

自動車でのアクセス

自動車でのアクセス

ボートレース福岡は都市型競艇場の代表格ということもあり、駐車場は他場に比べて限られた数しかありません。また、ボートレース場に付属する駐車場についても、「ボートレース福岡にて1,000円以上舟券を購入すること」など無料になるための要件が用意されており、注意が必要です。

最寄りインターチェンジは、福岡都市高速環状線の「天神北ランプ」です。また、この福岡都市高速に乗るためには、北は九州自動車道の「福岡IC」、南は九州自動車道の「太宰府IC」、西は二丈浜玉道路から西九州自動車道を経由するルートが推奨されています。