今年3月に第12回が行われたクラリスカップ。半年の時を経て、「ヴィーナスシリーズ第11戦 第13回クラリスカップ(児島競艇一般)」として再び幕を開けます。
歴史を積み重ね続けるボートレース児島の女子戦。”おいしい配当”が出やすい女子戦に向けて、それに特化した情報をご用意しました。単純な話ですが、舟券で勝つには、まず負けないことです。そのためには良い情報が肝要。当記事、ひいては当サイトの揺るがぬ方針をもって、皆様のボートレースの楽しみに寄与できる内容となっております。
- 前回のクラリスカップの結果をおさらい!今回につながるヒントも?
- 今回の優勝候補はこの3名!実績も調子も文句なし
- 今開催を左右する特殊データを教えます!激走につながる好モーター情報もお届け
目次
ヴィーナスシリーズ第11戦 第13回クラリスカップ(児島競艇一般)の詳細情報
前回のクラリスカップの開催は、2023年3月26日(日)から3月31日(金)まで。まさしく年度末ぴったり、前年度ヴィーナスシリーズの最終決戦として、「ヴィーナスシリーズ第24戦 第12回クラリスカップ(児島競艇一般)」は催されました。
優勝戦の結果は1-3-4。3連単は8番人気、1,740円の配当と本命サイド決着。枠なり進入からの、1号艇田口節子選手のずばりのイン逃げ炸裂。まさに「他を寄せ付けぬ」という表現にふさわしいレース運びでの完勝です。
2着は3号艇の寺田千恵選手とビッグネームが続いた一方、3着には若手の孫崎百世選手。4号艇として「スジ舟券」の成立に貢献しましたが、3着争いは5号艇の金田幸子選手が最後まで食い下がる激戦で、見応えのある内容となりました。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
女子選手限定のヴィーナスシリーズということで、A1級選手からB2級選手まで、広い実力の顔ぶれがそろいました。シリーズを引っ張ってくれる、今節の中心選手という前提を考えれば、ここは安定株たるA1級選手3名を選ぶのが妥当でしょう。
- 2年連続クイーンズクライマックス優勝!田口節子が今回もクラリスカップの大本命
- 地元に戻ってドリーム戦!守屋美穂がSG級の走りを披露する
- 90日のF休みからお帰りなさい!平高奈菜は復帰2節目で調子上昇の予感
地元岡山支部の選手2名に、瀬戸内海を挟んで香川支部から1名。合計3名をチョイスしました。といっても、3名はいずれも女子選手のトップ層です。してみると、最近の調子を軸に、今節の活躍を占うのが適切でしょう。それぞれの項目に分けて見ていきます。
シリーズ展開予想①/2年連続クイーンズクライマックス優勝!田口節子が今回もクラリスカップの大本命
今節、ドリーム戦が「初日第12R(ヴィーナスドリーム)」と「2日目第12R(クラリスドリーム)」に組まれました。このうち、2日目のクラリスドリームにおいて1号艇を担うことになったのが、地元岡山の田口節子選手です。
「JAL女子王座決定戦2011(三国競艇G1)」と「女子王座決定戦2012(多摩川競艇G1)」で連覇を達成。2つしかない女子戦のG1のうち1つを連覇というだけでもすごいところが、「クイーンズクライマックス2021(福岡競艇PG1)」「クイーンズクライマックス2022(住之江競艇PG1)」、すなわち賞金女王決定戦でも連覇達成という偉業を成し遂げました。
キャリアのなかではSG競走予選突破の実績もあり。1999年(平成11年)のデビュー以来、24年間に渡って女子選手の地位と水準を押し上げる働きを見せ、前年の活躍のようにその輝きが増し続けている至高のレーサーです。
しかも、当記事の序盤で触れたとおり、今年3月に前回開催である「ヴィーナスシリーズ第24戦 第12回クラリスカップ(児島競艇一般)」で優勝。地元児島63節で24回の優出に加え、6回目の優勝を飾りました。
近走も「全国ボートレース甲子園2023(尼崎競艇G2)」「オーシャンカップ2023(児島競艇SG)」と男女混合のトップレースでしのぎを削り、前節の「選手会会長杯争奪2023ジャンピーカップ(住之江競艇一般)」では優勝戦4号艇で3着と、一流の強さを見せつけました。
今回、再びホーム水面で迎える女子戦です。間違いない優勝候補であり、ドリーム戦1号艇もそれに追い風となるでしょう。F1こそ抱えてはいますが、1コース進入での3連対率95.2%で1着率が非常に高い、コース別スタート順も1コース進入2.00の超がつく安定感でもって、「クラリスカップまでも連覇」を目指します。
シリーズ展開予想②/地元に戻ってドリーム戦!守屋美穂がSG級の走りを披露する
岡山県倉敷市出身という、”児島は地元中の地元”な属性となるのが、守屋美穂選手です。兄の守屋大地選手もまた現役のボートレーサーであり、ともに岡山支部の所属。養成所の卒業自体は妹の美穂選手のほうが早かったために101期、兄の大地選手は109期となります。
重量挙げ48kg級のアスリートから、小柄な体格を活かせるボートレーサーを志し、見事にその適性を開花させました。これまで「レディースチャレンジカップ2018(芦屋競艇G2)」「モーターボート大賞 次世代スターチャレンジバトル2019(芦屋競艇G2)」「レディースオールスター2022(桐生競艇G2)」と3つのビッグレースで優勝。しかしながら、女子選手の頂点たる2つのプレミアムG1には手が届いていない悔しさも持っています。
今年2023年の優勝は、9月上旬現在までに3つ。1月の「ヴィーナスシリーズ第19戦 第8回マクール杯(宮島競艇一般)」、年度をまたいで6月の「ヴィーナスシリーズ第6戦 カルビーカップ(丸亀競艇一般)」、加えて7月の「ヴィーナスシリーズ第7戦 第16回マクール杯(桐生競艇一般)」と、すべてヴィーナスシリーズでの優勝です。
してみると、ヴィーナスシリーズ第11戦の今回はいよいよ期待が高まります。11月の「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」、そして12月の大一番「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」へ進むためにも、勝利によって賞金を積み重ねるのは大切です。
守屋美穂選手はその確かな実力によって、9月上旬現在で女子選手賞金ランキングで第3位。とはいっても、高額賞金によってひっくり返る可能性のある獲得賞金差なので、油断はできません。
地元の児島では50節戦い、優出17回に優勝5回。さすがに得意としています。近々では「レディースチャンピオン2023(津競艇PG1)」と「ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)」に出場しつつ、2節前の「第41回天領杯(児島競艇一般)」では優出3着。
また、ボートレースメモリアルでは出場女子選手で最良成績の予選22位でした。3日目2走目に3号艇からの1着を勝ち取っての勝負駆けだっただけに、4日目1走のみ6着が悔やまれます。
それでも、SGでここまでやれる選手です。初日第12Rの「ヴィーナスドリーム」では、当然に1号艇の大役を任されました。勝利こそが、節間最強候補としての使命です。
シリーズ展開予想③/90日のF休みからお帰りなさい!平高奈菜は復帰2節目で調子上昇の予感
今節、岡山支部がすばらしいメンバーをそろえてきましたが、そこに挑む遠征勢も決して負けてはいません。特に注目したいのは、香川支部の平高奈菜選手でしょう。昨年11月の「BTS徳山開設13周年記念日本トーター杯争奪戦(徳山競艇一般)」、さらに今年3月の「ヴィーナスシリーズ第23戦 北九州下関フェニックス杯(下関競艇一般)」でそれぞれフライングを切ってしまい、90日間の休みを余儀なくされていました。
これはさすがに相当なブランクで、優勝自体も2022年5月の「デイリースポーツカップ(丸亀競艇一般)」から1年4ヶ月も遠ざかる近況です。
それでも、平高奈菜選手が「クイーンズクライマックス2020(浜名湖競艇PG1)」を制した名選手である事実が、いささかも揺らぐはずがありません。
フライング休み前の「トーキョー・ベイ・カップ2023(平和島競艇G1)」や「ボートレースオールスター2023(芦屋競艇SG)」では、さすがにF2持ちということもあって完全に精彩を欠くところがありました。
それでも、90日もの休みのあいだに充実したトレーニングに励み、休み明け初戦となった前節「日刊スポーツ杯争奪戦(徳山競艇一般)」を事故なく完走。同シリーズでは2連対率28.89%と出力に難点のある徳山の16号機が相棒だったため、無理なく1号艇の2勝のみに留まりましたが、それでも開催が進むごとに調子を上げてきてくれました。
心配なのは、絶不調だった5月の「ボートレースレディースvsルーキーズバトル(浜名湖競艇一般)」ですでにF1をつけてしまっている点。今期はまだ安全運転に徹するかもしれませんが、それでも手腕はピカイチです。初日第12R「ヴィーナスドリーム」の4号艇に選ばれていることからも、「逆境を跳ね除ける走り」につながるかどうか、見届けていきましょう。
ボートレース児島の女子戦特有の傾向と狙いモーター(2023年9月現在)
今年は「オーシャンカップ2023(児島競艇SG)」が開催され、劇的な盛り上がりと結末を幕切れを迎えたボートレース児島。秋を迎え、今度は華やかな乙女たちの激闘が始まります。
オーシャンカップの特殊記事で触れた水面特徴は、今回のヴィーナスシリーズ第11戦、第13回を数えるクラリスカップでも有効に働くでしょう。そのうえで、SG開催と一般戦の差異を鑑みた追加の要素について、2点考えたいところです。
- 女子戦は6コース艇がお宝!?児島水面での女子戦限定のコース別成績
- 2023年9月の児島モーター情報!20号機と41号機に注目だ
一般戦では、SG以上に好モーターが勝負を分ける傾向にあります。さらに、女子選手の限定競走という条件が、ますます”条件限定戦に特有の好配当”の存在を明らかにする事実にも触れていかなければなりません。
ぜひこれらの要素を押さえて、舟券の的中率と回収率の向上に努めましょう。また、当サイトで公開している、ボートレース児島の特集記事もあわせてご覧ください。
児島の女子戦データ/女子戦は6コース艇がお宝!?児島水面での女子戦限定のコース別成績
ボートレース児島がこっそり公開しているデータに、非常に興味深いものがあります。それは、近年の女子戦限定でのコース別1着率、2連対率、3連対率、そして”回収率”です。
これらは限定的で取得しにくいデータであり、そこから意外な事実が浮かび上がりました。
データの詳細を解説する前に、実例を紹介しましょう。2023年3月31日「ヴィーナスシリーズ第24戦 第12回クラリスカップ(児島競艇一般)[最終日]」。そう、前回のクラリスカップですね。
その最終日の第6R、一般競走が行われました。結果は1-6-3。3連単は74番人気と人気薄、配当は22,630円と1号艇アタマにもかかわらず、2万舟が出現しました。
このレースのスリットラインが、本項目の初めに提示した画像です。地元の1号艇、勝浦真帆選手がイン逃げ成功。大外6コースの6号艇刑部亜里紗選手が2連対率46.81%の47号機とともに2着へ。
加えて、人気の小芦るり華選手や藤原菜希選手ではなく、コンマ42スタートのドカ遅れから挽回した3号艇の間庭菜摘選手が3着を確保しました。もとより、間庭選手は児島での当地成績にすぐれており、さらには2連対率51.02%の好モーター52号機だったことが幸いしたのでしょう。
人気の2選手が着外になったことで、1号艇の勝利するレースでもここまで配当が跳ねました。しかも、あまり荒れない傾向のある最終日にこれです。では、”児島の女子戦における狙い目”とは何かというと、ズバリ「6コース進入艇」です。
進入コース | 1着率(%) | 2着率(%) | 3着率(%) | 回収率(%) |
1コース | 52.1 | 72.9 | 81.9 | 61.2 |
2コース | 20.1 | 43.8 | 59.0 | 52.0 |
3コース | 7.0 | 31.7 | 51.4 | 17.3 |
4コース | 10.4 | 29.2 | 50.7 | 56.0 |
5コース | 7.6 | 16.7 | 44.4 | 41.8 |
6コース | 2.8 | 6.3 | 13.4 | 114.3 |
ご覧の通り、基本的には6コース、多くの場合では6号艇や大外回りの見習い選手は、舟券にはなりません。ただ、そうした先入観で初めから度外視されることも多く、エースモーターを引いていてもまるで人気しないパターンが多く見られます。
そうなると、今回の刑部亜里紗選手のように、展開の助けもあって2着3着に健闘し、配当がドカンと増える。「ここは少ない点数の厚張りで当てたい」と思う人が多い時ほど、落とし穴が待っている典型と言えます。
さらに、この劇的な回収率をもたらす材料が、やはり好モーターでしょう。という形で、次の項目にて2023年9月におすすめのモーターを紹介します。
児島の狙いモーター/2023年9月の児島モーター情報!20号機と41号機に注目だ
ボートレースにおいて、モーターは約1年に1回入れ替えが行われます。幸い児島で現在使用しているモーターは、2023年の年明け1月から9ヶ月の使用実績があり、その性能評価には高い信頼性があるのです。
現時点のデータから導かれる注目モーターは、トップ層としては「20号機」と「41号機」の2つでしょう。
20号機は勝率6.12、2連対率45.1%、優勝こそないものの優出4回という成績。どのレースでも安定した展示航走を見せているので、誰がこれを引き当てても”十分な実力の発揮”をもたらすことが期待できます。
41号機は勝率6.06、2連対率42.5%、優出5回に優勝1回。展示は安定、優勝戦へ連れて行った実績もピカイチ。総合力に長けたモーターなので、これまた期待が高まります。児島の2節前開催、「BTS松江開設23周年記念競走(児島競艇一般)」で上條暢嵩選手とともに優勝モーターになった来歴も頼もしいですね。
次に、少し癖はあるものの、十分に良いモーターと言えるエンジンを2つピックアップしました。「55号機」と「63号機」です。
まず、児島の前節である「サッポロビールカップ with BOATBoy(児島競艇一般)」で優勝モーターになった55号機。なお喜ばしいことに、山口の島川海輝選手のデビュー初優勝の相棒となりました。
20歳の島川選手が「足は節一」と認めた55号機は、現在の数字が勝率5.74、2連対率36.4%、優出5回と優勝1回になっています。直近の仕上がりから見ても、かなり楽しみですね。
面白いのが、最後に紹介する63号機。勝率5.30、2連対率37.2%はここまで紹介してきた他のモーターと比べると少し落ちますが、優出4回に優勝1回は立派なもの。
全体的な脚色も良く、しかも3節前の児島開催である「第41回天領杯(児島競艇一般)」にあっては、今開催の優勝候補である守屋美穂選手とコンビを組んで優出し、6号艇6コースから3着まで上り詰めました。この時の優勝は岡山支部の誇るエースである茅原悠紀選手でしたから、レベルの高い混合戦だったと評価できます。
ヴィーナスシリーズ第11戦 第13回クラリスカップ(児島競艇一般)のまとめ
すでにSG開催にも名を連ねている猛者が、若手選手らの挑戦を受けて立つ今回の一戦。基本的には実績組が強いというのがシリーズ展望ですが、いやいや、ドラマというものは予想だにしないところからひょっこり現れるものです。
その感動はリアルタイムで追いかけてこそ、より強い思い出として残ることでしょう。良い戦略、良い予想、良い情報。後悔のない応援と勝負によって、この華やかな戦いの結末を見届けていくことを、最も好ましい選択として推奨します。
ボートレース児島のアクセス
住所 | 岡山県倉敷市児島元浜町6-3 |
電話番号 | 086-472-5050 |
岡山県倉敷市にあるボートレース児島。この児島はまた、国産ジーンズ発祥の地であり、下記にも示すターミナル駅の児島駅は「ジーンズステーション」という愛称を持っています。
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース児島の最寄り駅は、JR本四備讃線の「児島駅」です。同地域の中心的存在であるとともに、本州と四国を結ぶ路線の境界駅であるため、基本的に全列車が停車する利便性の高い駅です。
このボートレース児島から本場までは、無料送迎バスでの移動がメインとなるでしょう。乗車時間は約5分です。
自動車でのアクセス
ボートレース児島の最寄りインターチェンジは、瀬戸中央自動車道の「児島IC」です。ここから本場までは約5分の走行距離となっており、非常に利用しやすいルートと言えるでしょう。
また、ボートレース児島には約2,500台が利用可能な無料駐車場が用意されているため、自動車での来場の際は積極的に利用しましょう。