ボートレース若松の周年競走、全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)が、2022年3月7日(月)から3月12日(土)までの日程で開催されます。
文字通りの覇者を決めるこの戦いは、過去の覇者となった選手を容易に高みへと近づけません。このレースを1つ勝ち切るだけでも至難の業であり、V2達成ともなると10年さかのぼらないといけません。
今回の全日本覇者決定戦は、果たしてどのような結末を迎えるのか。舟券攻略に役立つ、有用な情報を満載でお届けします。
- 全日本覇者決定戦の歴史から見る全体傾向
- 今回の全日本覇者決定戦で注目の選手
- 特注!若松水面の「今」から導く舟券戦略
- 覇者はどんな夢を見る?Wドリーム戦メンバーを確認
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目次
全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)の詳細情報
開催年 | 優勝選手 |
2016年 | 茅原 悠紀 |
2017年 | 湯川 浩司 |
2018年 | 田村 隆信 |
2019年 | 峰 竜太 |
2021年 | 丸野 一樹 |
過去5年を見てもこのとおり、岡山の茅原悠紀選手、大阪の湯川浩司選手、徳島の田村隆信選手、佐賀の峰竜太選手、滋賀の丸野一樹選手と、全国から集った猛者が「覇者」の称号を奪い合っています。
しかも、悲しいかな。峰竜太選手は昨年末のボートレースグランプリの「41億円事件」のみならず、大きなスキャンダルの発覚で4ヶ月の出場停止を課せられました。そのうえ、「余罪」があるかもしれないため、モーターボート競走会の処分とは別に、モーターボート選手会からの処分も追加で行われる可能性があります。
ボートレーサーはプロフェッショナリズムに基づき、常にその振る舞いに気をつけなければならない。そんな緊張感のもとで、2022年の全日本覇者決定戦は実施されます。
7年前、2015年の篠崎元志選手以来、久しぶりの地元福岡支部選手の優勝はありやなしや。次の項目で、シリーズの推移をずばり予想していきましょう。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
2022年、なおも新型コロナウイルスの猛威が続くなかでもたらされた、令和のボートレースを象徴する存在である峰竜太選手の醜聞。2020年の西川昌希選手ほどの巨額の八百長ではないにせよ、ボートレース全体の信頼を失墜させかねない出来事になってしまいました。
しかし、今なお水面では命がけで走る選手たちがいます。まさに水面が心を洗い、その闘志をさらに燃え上がらせているかのようです。
- おもろい上に不祥事もないぞ!西山貴浩が艇界のリーダーになるか!?
- 王者がその威光を見せるか!松井繁の存在感がシリーズを引き締める
- 白井英治が「関門のホワイトシャーク」として若松を疾走する
今節は3人の選手が中心となり、シリーズをもり立てます。若松のモーターはまだ下ろして3ヶ月ほどということもあり、いつも以上に整備力が問われる展開となるでしょう。
シリーズ展開予想①/おもろい上に不祥事もないぞ!西山貴浩が艇界のリーダーになるか!?
今回、俄然注目を集めるのが、福岡の西山貴浩選手です。2021年のボートレースグランプリシリーズの優勝戦で痛恨のミスをしてしまったとはいえ、峰竜太選手ほどの多重事故にはならなかったこともあり、その評判は大きくは落ちていません。
何より、明るいキャラクターは健在であり、各ボートレース場の公式放送から引っ張りだこです。艇界におけるキャラクター性ではピカイチの存在といえるでしょう。
しかし、単にキャラが立っているだけではないのが、西山貴浩選手のすごいところ。念願のSG制覇へ向けて、この全日本覇者決定戦でも地元の利を活かし、「覇者最有力候補」として躍動します。
シリーズ展開予想②/王者がその威光を見せるか!松井繁の存在感がシリーズを引き締める
王者の輝きはなお衰えず。大阪の松井繁選手が、ここに来て調子を上げてきています。2021年はわずか優勝1つに終わった松井選手。G1の優勝も「赤城雷神杯2019(桐生競艇G1)」以来、3年弱ほど遠ざかっています。
しかし、今年は2月にさっそく「立春大吉レース(三国競艇一般)」でVを勝ち取りました。初日の1走目の3着を除けばオール2連対。これぞ王者という圧巻のレースです。
そんな松井選手、実は若松を大の得意にしています。26節参戦して、積み上げた勝率は驚異の8.26。12回の優出と2回の優勝は数字だけでも華々しく、そのVはなんと2006年と2013年のSG競走オーシャンカップによって達成されました。
全日本覇者決定戦においては「初めての覇者」になる者が強いというのなら、今回の松井繁選手にもその資格があるわけです。彼の辞書に、「ロートル」などという単語は存在しません。
シリーズ展開予想③/白井英治が「関門のホワイトシャーク」として若松を疾走する
油断ならぬというくくりであれば、彼を忘れてはいけません。峰竜太選手ばかりが取り沙汰されるなか、年間勝率第2位を獲得したこともある「関門のホワイトシャーク」、山口の白井英治選手です。
白井選手は元日の優勝を含め、すでに地元徳山で2個のVを重ねました。調子は上々といったところに、最大のライバルは予期せぬ形で長期のリタイア。そうなると、ぜひとも白井選手にこそ艇界を引っ張ってもらわねばという熱視線が注がれます。
地元から海を挟んですぐの福岡県のボートレース若松。白井選手にとっては、「ボートレースメモリアル2014(若松競艇SG)」を制したこともある、相性の良い水面です。通算で見れば、26節参戦して15回の優出と5回の優勝。大舞台から一般戦まで幅広く勝ち星を量産してきました。
ならば、ここでも。今や数字の面では「最も勝利が似合う男」である白井英治選手もまた、今シリーズをけん引するであろう存在なのです。
ボートレース若松の水面の特徴
洞海湾の奥にあることで知られるボートレース若松。福岡3場はいずれも環境がまるで違うため、福岡や芦屋とは完全に性質が違うことを理解せねばなりません。若松の鍵は「潮汐」です。
- 鍵は潮汐!追い潮と引き潮を見極めよう
- 開催6日間の潮汐の把握が勝利を引き寄せる
もちろん、若松水面の特性は、潮汐以外にも存在します。しかし、今回は特に重要なファクターとして、潮汐を取り上げましょう。
ほかの要素、さらには若松そのものの魅力を知りたい場合、ぜひ当サイトが公開している以下の記事をご覧ください。全日本覇者決定戦を含め、その魅力が何倍にも感じられることでしょう。
潮汐①/鍵は潮汐!追い潮と引き潮を見極めよう
重ねて申し上げますが、若松は洞海湾につくられた海面コースです。したがって、性格的には近隣だと福岡や下関に近いといえるでしょう。
ただ、博多港があることによって生じる福岡の「クセスゴ」なうねりと比べると、若松はまるで性格を異にしています。
若松においては、特に潮汐の影響が重要です。すなわち海ゆえに満潮と干潮があり、水面の高さが変化するわけですね。変化するということは、時間によって海の流れが変わるわけです。干潮から満潮に向かうことを「追い潮」、満潮から干潮に向かうことを「引き潮」といいます。
若松においては、追い潮のときはイン有利、引き潮のときはアウト有利です。これを覚えておくだけで、「まさかまさかのダッシュ勢の一撃」を狙って取ることも可能になるでしょう。
潮汐②/開催6日間の潮汐の把握が勝利を引き寄せる
日付 | 満潮時刻 | 干潮時刻 |
3月7日 | 12:27 | 18:59 |
3月8日 | 12:46 | 19:39 |
3月9日 | 13:06 | 20:30 |
3月10日 | 13:31 | 21:50 |
3月11日 | 14:16 | 06:43 |
3月12日 | 17:47 | 0:09 |
潮の干満は、このように日によって大きな差が表れます。「全日本覇者決定戦はナイター開催」という事実を踏まえ、潮汐がボートにも大きな影響を与えることを確かめておきましょう。
全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)はWドリーム戦!
全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)においては、初日と2日目の最終レースに「ドリーム戦」が設定されました。
この2つのレースに出てくる12名の選手は、主催者が認める「人気と実力に抜きん出た存在」といえます。それぞれどんな顔ぶれかを見ていきましょう。
2022年3月7日(月)第12R
艇番 | 登録番号 | 所属支部 | 選手氏名 |
1号艇 | 4371 | 福岡 | 西山 貴浩 |
2号艇 | 3415 | 大阪 | 松井 繁 |
3号艇 | 3897 | 山口 | 白井 英治 |
4号艇 | 4024 | 三重 | 井口 佳典 |
5号艇 | 4028 | 徳島 | 田村 隆信 |
6号艇 | 4477 | 福岡 | 篠崎 仁志 |
威風堂々、西山貴浩!
地元若松の最強のエンターティナーが、1号艇に入りました。ここを順当に勝つことができれば、3度めのG1制覇も見えてくるでしょう。
他方、彼を下せる実力を持ったSGタイトルホルダーもずらりと顔をそろえました。彼らは容易にイン逃げを許さないテクニックを持っているだけに、初日から熱い戦いが繰り広げられるのは必定です。
2022年3月8日(火)第12R
艇番 | 登録番号 | 所属支部 | 選手氏名 |
1号艇 | 3783 | 福岡 | 瓜生 正義 |
2号艇 | 3719 | 広島 | 辻 栄蔵 |
3号艇 | 3942 | 山口 | 寺田 祥 |
4号艇 | 4350 | 福岡 | 篠崎 元志 |
5号艇 | 4344 | 三重 | 新田 雄史 |
6号艇 | 4418 | 岡山 | 茅原 悠紀 |
正義のヒーロー、瓜生正義。地元にて悠然たる1号艇!
昨年末のボートレースグランプリですばらしいツケマイを決めた瓜生選手が、地元ドリーム戦にて1号艇です。これもまた注目しなければならないでしょう。
他方、やはり実力ある選手がほかの5艇を占めました。特に、昨年16年ぶりのSG制覇を果たした広島の辻栄蔵選手は、ここでも大きな仕事を成し遂げるかもしれません。注目の1戦です。
全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)のまとめ
日本における「覇者」を決めるこの戦い。多士済々の九州の各支部のみならず、全国から屈指の腕利きが集まりました。
若松パイナップルナイターが最も熱くなるこの戦いは、洞海湾の「流れ」を読んだ者こそが、勝負の「流れ」もまた引き寄せることになるでしょう。
それはまた現地で戦うボートレーサーのみならず、舟券を予想するファンもまた同じなのです。
ボートレース若松(若松競艇場)のアクセス
住所 | 福岡県北九州市若松区赤岩町13-1 |
電話番号 | 093-791-3400 |
ボートレース若松(若松競艇場)は、福岡県北九州市にあるボートレース場です。福岡3場の中では最も東に立地していて、九州のみならず、本州からのアクセスもしやすいロケーションです。
2022年3月初め現在において、「まん延防止等重点措置」が福岡県を始めとした全国31都道府県に発出されていましたが、3月6日において一部で解除される方針が発表されました。この解除対象について、福岡県も含まれています。
したがって、ボートレース若松では従来どおりの新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施のうえ、全日本覇者決定戦2022(若松競艇G1)は有観客開催で行われる見込みとなっています。
ただし、まん延防止等重点措置の発出が継続される18都道府県については、引き続き県境の往来を控えることが求められるでしょう。
【2022年3月7日(月)以降も「まん延防止等重点措置」が継続する都道府県】
[北海道・東北]
● 北海道
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[近畿]
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[中国]
無し
[四国]
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[九州]
● 熊本県
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース若松は、JR筑豊本線の「奥洞海駅」が最寄り駅となります。この奥洞海駅から本場は徒歩4分と至近であり、公共交通機関でのアクセスが容易な立地といえるでしょう。
また、最寄り駅ではないものの、JR鹿児島本線の「黒崎駅」ならびに「戸畑駅」からは本場までを結ぶ無料送迎バスが出ています。マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保して利用しましょう。
本数は限られているものの、「小倉駅」および「門司駅」からも無料送迎バスが運行しています。利用する場合はボートレース若松公式が公開している時刻表を確認しましょう。
自動車でのアクセス
ボートレース若松の最寄りインターチェンジは、九州自動車道の「小倉東IC」です。小倉東ICから北九州都市高速で約3分、若戸大橋を経由して本場へ向かいましょう。また、距離が遠くなるものの、「門司IC」や「八幡IC」も北九州都市高速を利用して同様のルートを辿れます。
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト