2023年のボートレースもあとわずか。ボートレース徳山の周年競走、「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」が開催されます。
今回は地元の看板である寺田祥選手が出場を予定しており、山口勢の連覇が成るかどうかのシリーズになりました。裏を返せば、前回開催で優勝した白井英治選手が、「津インクル開設12周年記念レース(津競艇一般)」の3日目に痛恨のフライングをしてしまったために出場できない……ということも意味しています。
こうなると、遠征勢のチャンスも広がるというものでしょう。そんなポイントにも着目しながら、今開催を楽しみ、また舟券予想に役立つデータをたっぷり詰め込みました。”2024年以降も使える”エッセンスを、ぜひ受け取っていってください。
- 2022年の徳山クラウン争奪戦は「スタートで凹んでも勝てる」を証明!近年の結果を振り返る
- 寺田祥が地元周年優勝へ出陣!菊地孝平と大池佑来が徳山で楽しみな存在として注目
- 徳山水面と狙いモーター分析!晩秋を勝利で彩りましょう
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目次
「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」の詳細情報
開催年 | 優勝選手 | 所属支部 |
2018年(2月) | 笠原 亮 | 静岡 |
2018年(11月) | 太田 和美 | 大阪 |
2020年(1月) | 寺田 祥 | 山口 |
2020年(5月) | 茅原 悠紀 | 岡山 |
2021年 | 原田 幸哉 | 長崎 |
2022年 | 白井 英治 | 山口 |
2018年から2022年まで、6回の徳山クラウン争奪戦が開催されました。2016年、2018年、2020年と1年2回開催が行われており、徳山も多くの大レースの誘致に成功している事実が窺えます。
前回の開催は2022年9月、開設69周年記念でした。台風接近によって、水面コンディションは文字通りの「波乱」。そして、優勝戦の展開もまた波乱に満ちたものになりました。
地元山口の絶対的存在、白井英治選手。6号艇ながら、勝負の前付けを敢行して2コースへ。ただ、6号艇で2コースまで大きく動いたため、1号艇の磯部誠選手ともども100mを切った起こしとなります。これが災いしてか、コンマ28スタートは6艇中最も遅いもの。万事休すのはずでしたが……。
勝負は、何が起こるかわからない。
そう感じざるを得ない、磯部選手が外を警戒しすぎた結果の甘くなったターン。熟達した白井英治選手がこの間隙を見逃すはずもなく、「最も遅れたスタートゆえに狙えた空間への差し」が入り、14年ぶりの地元周年制覇を達成したのでした。
(ただし、白井英治選手は2018年に「グランドチャンピオン2018(徳山競艇SG)」を制しているため、あくまで周年競走である徳山クラウン争奪戦に限った話になります)
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」
- 寺田祥が徳山周年V2を目指す!地元山口支部の連覇も懸かる戦いだ
- 菊地孝平のスタートセンスが活きる徳山水面!データ上も楽しみ
- 大池佑来は徳山と好相性!今こそ2つ目のG1獲りへ
「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」の”中心”を定めることは、少々難しいと言うしかないでしょう。最注目は地元の寺田祥選手なのですが、近走は少し”ツイてない”部分が目立ちます。そうなると、充実したベテラン勢のみならず、ここで一撃を狙う選手の台頭もありそう。ピックアップした3人について、それぞれ見ていきましょう。
シリーズ展開予想①/寺田祥が徳山周年V2を目指す!地元山口支部の連覇も懸かる戦いだ
地元山口の寺田祥選手。通算SG優勝2回、通算G1優勝10回。彼もまた間違いなく名選手であるとともに、2020年のこの競走を制している実績もあります。
ただ、ここ3節は優勝戦へ進出できていないどころか、前節の「福岡チャンピオンカップ2023(福岡競艇G1)」ではエンストからの途中帰郷という悔しい結末。節間の成績は悪くなかっただけに、”流れが来ていない状態”の苦しさを感じさせる状態となりました。
ただ、今回は地元戦です。徳山での優勝は20回を超え、通算勝率も7.50強というすばらしい数字。徳山と下関での好成績が際立っている寺田選手なら、最近のうっぷんを晴らし、地元ファンを沸かせる競走をしてくれる。そんな期待が高まります。
シリーズ展開予想②/菊地孝平のスタートセンスが活きる徳山水面!データ上も楽しみ
静岡の菊地孝平選手といえば、何年経っても衰えることのない「現役屈指のスタートセンス」です。卓抜したそのスキルは多くの場面でプラスに働きましたが、残念ながら水面コンディションによってはマイナスに出てしまうこともありました。
最近は2節前の「びわこ大賞2023(びわこ競艇G1)」で優出。ボートレースダービーも序盤に大きな着を叩いたために予選通過を逃したものの、終わってみれば節間10走して4回も1着をもぎ取っています。
なお心強いことに、菊地孝平選手は徳山を得意水面のひとつに数えているのもプラス材料。後段でも触れるとおり、インの強い徳山ではスタートセンスが結果に直結しやすいのもあるでしょう。
しかも、8回優出と2回優勝を数える徳山での実績のうち、2回目の優勝は今年7月の「西部発刊25周年記念スポーツ報知杯争奪戦(徳山競艇一般)」で成し遂げられました。3回目の徳山Vを勝ち取れるだけの条件はそろっていますし、これで良モーターが当選しようものなら「間違いない優勝候補」にさえなるかもしれません。
シリーズ展開予想③/大池佑来は徳山と好相性!今こそ2つ目のG1獲りへ
はるばる東京から遠征してきた、大池佑来選手。最東端の東京から本州最西端の山口まで、地区単位だとさらに大きな移動となります。
ところが、この大池佑来選手。東の選手ながら西の各場で好成績を残しているのが強みです。特に、徳山での通算勝率は7点台まで高めており、これは地元東京の3場(平和島/江戸川/多摩川)を超えて、全24場で最も良い成績となっています。
まだ8節の参戦というデータの少なさこそあれ、そのうち4回優出の2回優勝は立派なもの。加えて、近2節は「クックピットカップ(江戸川競艇一般)」および「倉敷市議会議長杯(児島競艇一般)」で連続優勝を達成してきており、まさしく今が買い時の条件がそろいました。
なお驚くべきことに、後者の児島開催では優勝戦6号艇6コースからの差しを決めての大逆転。3連単6-5-2は110番人気の90,100円という大波乱決着の立役者となりました。西日本をアッと言わせる東からの刺客。その可能性は十分に秘めています。
ボートレース徳山の水面特徴&「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」での狙いモーター
徳山水面については、つい先日行われたばかりの「マクール杯争奪/徳山ヴィーナスシリーズ第14戦(徳山競艇一般)」の特集記事でたっぷり触れました。見出しだけを抜き取ると、以下の2点から構成されています。
- 徳山水面はイン天国ながら干満差の大きい海コース!環境によっては大波乱まであるぞ
- 徳山の水面における1コースの圧倒的強さと6コースのしんどさ!舟券戦略に役立つ数字
「そうだったんだ」という方もいれば、「そんなの知ってるよ」という方もいらっしゃるでしょう。では、見出しどおりの内容で終わってしまうのかどうか、あらためて同記事をお読みいただければと思います。
結果的に、この開催では注目していた田口節子選手が見事に優勝を果たしました。優勝戦1号艇、イン逃げでの盤石な優勝です。遠藤エミ選手は準優勝戦敗退も、きっちり予選は突破。残念ながら、喜井つかさ選手はフライングを切るなど苦しむシリーズとなってしまいました。
ともあれ、「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」です。前節でキラリと輝いたのが、使用開始からもうすぐ9ヶ月になろうとしている、徳山の各モーターの仕上がり具合。特に好調機の動きは目覚ましいものがあり、ぜひとも3つをピックアップしてお知らせしたいと考えたものです。
なんといっても、「当選選手の全体的な競走の質」のみならず、「勝負駆けの有無」さえも左右するでしょうから。下記のボートレース徳山全体の特集記事も読んで水面特性を存分に把握いただいたら、いよいよ「2023年11月の徳山でごっつい動きをしているモーター」を味わい尽くす番です。
狙いモーター3選/2023年の徳山クラウン争奪戦は「56号機」ら3つが惑星!
番号 | 2連対率(%) | 優出 | 優勝 |
56 | 45.35 | 5 | 1 |
31 | 42.61 | 7 | 1 |
66 | 40.74 | 5 | 2 |
おすすめは上記の3つ。徳山56号機は相変わらず抜けた性能です。2連対率45.35%は、そうそう出せる数字ではありません。前節は優出こそしなかったものの、当地勝率2.12の22歳、中尾彩香選手に2度の1着をもたらしました。しかも、3号艇3コースからのまくり差しがズバリです。総合力の高さは維持できています。
31号機は前節でピカイチ。田口節子選手が使っていた点は大きいですね。そして、実際に1着9回と2着1回の準完全Vで駆け抜けてしまいました。熟練の技で整備された直後ですので、コンディションは最良の状態と断言して良さそうです。
66号機も前節の優出モーター。なんと全国勝率3.71、当地勝率にいたっては1.23の29歳、松本怜選手を優勝戦の舞台まで引き上げました。もちろん、松本選手も際立った競走を見せたからこその大きな成果ですが、66号機がグイグイその実力を引き出した面も大きいでしょう。2回目の優勝が2節前、10月初旬の「中日スポーツ杯争奪戦(徳山競艇一般)」なのも好感触です。
「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」まとめ
今回の「徳山クラウン争奪戦2023(徳山競艇G1)」は、前回大会の優勝選手、それも地元の大看板である白井英治選手が不在という状況で行われます。そうした中でも、「山口には寺田祥もいるぞ」という活躍が光るかどうか。そんな観点から楽しめるシリーズになるでしょう。
当記事のまとめは上記の画像のとおりですが、もちろん細かな情報のなかにも”舟券のエッセンス”となりうるものはいくつもあるでしょう。ぜひとも、当サイトが推奨する優良おすすめサイトのコンテンツともども、存分にご活用いただければ幸いです。
ボートレース徳山のアクセス(電車・無料タクシー・自動車)
山口県に2つあるボートレース場のうち、東側に位置しているのがボートレース徳山(徳山競艇場)です。西側のボートレース下関が九州地区からのアクセスが容易な一方、徳山は広島県など中国地区のファンが直接アクセスしやすい立地と言えるでしょう。
最寄り駅はJR山陽新幹線・山陽本線「徳山駅」で、「みなと口」から往路の無料タクシーが運行しています。また、JR山陽本線・岩徳線「櫛ケ浜駅」も近隣であり、同じく「駅前」から往路の無料タクシーが運行しています。いずれも復路は無料バスによって、各駅へ移動可能です。
最寄りインターチェンジは、山陽自動車道「徳山東IC」です。下りてから国道366号線を経由して約15分ほど走行すると、本場へ到着できるでしょう。
住所 | 山口県周南市栗屋1033 |
電話番号 | 0834-25-0540 |
最寄り駅 | JR山陽新幹線・山陽本線「徳山駅」 「みなと口」から往路の無料タクシーが運行 JR山陽本線・岩徳線「櫛ケ浜駅」 「駅前」から往路の無料タクシーが運行 |
最寄りIC | 山陽自動車道「徳山東IC」 |
無料駐車場 | 有(2,000台) |
公式サイト | ボートレース徳山 |