関東地区選手権2022(桐生競艇G1)が、2022年2月7日(月)から2月12日(土)までの日程で、群馬県みどり市のボートレース桐生にて開催されます。今季の昇り龍となり、関東のナンバーワンの称号を勝ち取るのは、いったいどの選手になるでしょうか。
当記事では、関東地区選手権の見どころを紹介するとともに、シリーズ全体の展開を予想し、その核となる有力選手を導き出します。
また、冬の桐生水面の特徴をあらゆる角度から解析することで、舟券の的中率と回収率をさらに押し上げる試みも行います。ぜひともお楽しみいただきつつ、「予想に効く」要素を取り入れていってください。
- 関東地区選手権の見どころがわかる
- 今節ぜひ注目したい有力選手を把握できる
- 勝負を左右する最新のエースモーター情報がゲットできる
- 新型コロナウイルス対策に伴う入場規制の有無がわかる
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目次
関東地区選手権2022(桐生競艇G1)の詳細情報
ボートレース桐生といえば、桐生順平選手。そう感じる方も多いかもしれません。名前がきっちりそろっているので、ボートレース桐生は桐生選手のホーム水面だと勘違いしてしまうこともあるでしょう。
もちろん、桐生順平選手は埼玉支部所属のため、ホーム水面はボートレース戸田です。
ただ、桐生選手が関東地区選手権における圧倒的な存在のひとりであることは、これまた疑いようもない事実です。桐生選手は埼玉支部のエースレーサーであり、ムードメーカーでもあります。
そして、この桐生順平選手こそ、2021年開催の優勝者です。ディフェンディングチャンピオンとして、どのような走りを見せてくれるのか。間違いなく優勝候補であり、シリーズを通して予想に組み込みたい存在です。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
今年の関東地区選手権は、スターレーサーたちが3月のボートレースクラシック2022(大村競艇SG)への優先出走権を勝ち取るか否か。この観点が非常に強くなっています。
- メインは濱野谷憲吾vs桐生順平!
- 地元の群馬支部は椎名豊が面白い
- 39号機を追いかけるべし
すなわち、2021年に大復活を遂げたといえる東京の濱野谷憲吾選手、関東といえばこの人な桐生順平選手。さらに期待の若手とエースモーター。これらのポイントから、シリーズの展開を予想していきましょう。
シリーズ展開予想①/メインは濱野谷憲吾vs桐生順平!
東京の濱野谷憲吾選手、埼玉の桐生順平選手。遠征勢である2つの巨星が、今回の関東地区選手権における「重要人物」です。
後段でも解説するとおり、この2人が初日と2日目のドリーム戦で1号艇を任されたことは、ボートレース桐生公式が「今開催で最も輝くであろう選手」「そこにいることで、舟券の売り上げが見込める選手」と認めたも同然です。
いずれも若いうちから大輪の花を咲かせた選手で、常に第一線で戦ってきました。今回、いったいどのような活躍をするかが楽しみであるとともに、舟券への貢献度は間違いなく高くなると考えられます。
シリーズ展開予想②/地元の群馬支部は椎名豊が面白い
地元の群馬支部の若手として楽しみなのが、椎名豊選手です。1988年9月16日生まれの33歳。2021年は8つもの開催で優勝をもぎ取り、劇的な成長をアピールしました。
また、この優勝歴の中には「モーターボート誕生祭2021(大村競艇G2)」や「三交マキシーカップ2021(津競艇G3)」も含まれており、いよいよG1制覇が期待される逸材です。
常に全力でのレースが魅力であり、その姿勢はルーキーの頃から変わりありません。前回算定期間の1コースの3連対率が96.6%と非常に高くて信頼が置けるのみならず、2コースでも81.8%、3コースでも74.2%のハイアベレージを記録しています。
椎名豊選手が1コースから3コースに、とりわけ大きなコース争いもなく進入できそうな場合、積極的に舟券に組み込みたいところです。
シリーズ展開予想③/39号機を追いかけるべし
2022年1月下旬時点において、猛烈な結果を残しているモーターがあります。それが39号機です。
モーターを入れ替えて大きく月日が経ったわけではありませんが、それでも3節で2回優出して1回優勝というのは優秀極まりない成績です。
そんな39号機は、現在の勝率が8.27で、2連対率が80.0%。これから開催を重ねるにつれて大人しくなるとは考えられますが、少なくとも今回の関東地区選手権では「激ウマモーター」として特注が必要でしょう。
ボートレース桐生の水面の特徴
ボートレース桐生は標高100メートルを超える、ボートレース場としては稀有な高所にあるコースです。全24場で最も高いところにあり、それゆえに気圧が他場に比べて小さいという特性があります。
- 桐生はイン逃げが難しいという「俗説」
- 冬の赤城おろしがインを助ける
- まさかまさかの6コースぶち抜きの条件
そうした前提に立ちつつ、上記の3つのポイントから、冬の桐生水面の攻略解説を進めていきましょう。
さらに、当サイトが公開しているボートレース桐生の総合解説記事をあわせてご覧ください。綿密な準備が、明日の舟券の勝利を呼び込みます。
特徴①/桐生はイン逃げが難しいという「俗説」
ボートレース桐生は、イン逃げが難しい。あるいは、インが弱い。そうした話がありますが、単純に弱いかというと、これがまったく違います。
確かに、春夏の桐生の1コース1着率は、全国平均を少しばかり下回っています。ところが、秋冬ともなると、全国平均を上回るまでになるのです。
桐生水面は標高が高くて低気圧なため、エンジンのかかりが他場と違って出足を計りづらく、スタートタイミングの難易度が高いという話があります。実際、桐生に慣れていない選手は、そういうこともあるでしょう。しかし、それは全24場どこでも言えることです。
桐生は、意外とインが勝つ。特に、冬は56.6%もの1着率がある。これは関東5場で最高の数値である。こうした事実は、とても重要です。
特徴②/冬の赤城おろしがインを助ける
特徴①の理由にも通じますが、冬から春にかけて、桐生の水面には群馬名物の「赤城おろし(地域によっては『上州のからっ風』)」が吹きます。これはホーム追い風で吹くことが大半であり、したがってイン艇の加速を助けます。
テレビ番組『噂のケンミンSHOW』で有名になった「上毛かるた」でも触れられている赤城おろし。桐生水面では、遠くシベリアに源流を持つこの風を支配できるかどうかが鍵になります。
特徴③/まさかまさかの6コースぶち抜きの条件
冬の桐生水面においては、特異なデータが存在します。それは冬のみ、6コースの1着率が3%近くまで上昇するというものです。春夏秋がいずれも2%未満に収まることからも、特殊な状態だとわかります。
これは、特徴②で挙げた赤城おろしが主要因のひとつと考えられます。赤城おろしはホーム追い風となって基本的にイン艇を助けますが、日本でも有数の強風で知られるこの気象は、桐生水面にも「相当な強さ」で吹くことがあります。
そうなると、さすがにイン艇には悪影響であり、スタートタイミングがズレたり懐が甘くなったりすることで、アウト艇に展開利を与えます。
これによって、大外6コース進入であろうとも、トップまで躍り出る一撃が決まりやすくなるのです。
関東地区選手権の歴代優勝者の分析
開催年 | 優勝選手 |
2011年 | 濱野谷 憲吾 |
2013年 | 山崎 智也 |
2014年 | 石渡 鉄兵 |
2015年 | 須藤 博倫 |
2016年 | 桐生 順平 |
2017年 | 江口 晃生 |
2018年 | 金子 拓矢 |
2019年 | 桐生 順平 |
2020年 | 永田 秀二 |
2021年 | 桐生 順平 |
なんといっても、桐生順平選手の勝負強さが光ります。2016年、「ヤングダービー2014(戸田競艇PG1)」に続くG1タイトルとして、この関東地区選手権で優勝します。もっとも、それ以前に「ボートレースクラシック2015(尼崎競艇SG)」というビッグタイトルを勝ち取っていましたが。
さらに、2019年の関東地区選手権を優勝。昨年2021年にも優勝。この2つの年では、地区選を含めて3つのG1を勝つことになりました。
もし、今年も桐生順平選手が関東地区選手権を制するようであれば、「2022年もグレードレースを勝ちまくるモードの桐生か!」となるかもしれません。
2021年はG1を3つ含む、8つの開催で優勝。最終獲得賞金ランキングでは第7位にランクインしました。稼いだ総額は1億1,611万円です。今年も億り人になるかどうか、地区選の仕上がりから大注目でしょう。
関東地区選手権はWドリーム戦!
2022年の関東地区選手権においては、初日に「ドラキリュウドリーム戦」、2日目に「ドラ恋ドリーム戦」と、ダブルでのドリーム戦が組まれています。
開催でも屈指の人気と実力を誇る選手が集まるドリーム戦。それは、主催者が認めた腕利きといって差し支えないでしょう。
それぞれのドリーム戦のメンバーを列挙し、どのような選手が名を連ねているかを確認していきます。
2022年2月7日(月)[初日]第12R
艇番 | 登録番号 | 所属支部 | 選手氏名 |
1号艇 | 3590 | 東京 | 濱野谷 憲吾 |
2号艇 | 3622 | 群馬 | 山崎 智也 |
3号艇 | 4573 | 埼玉 | 佐藤 翼 |
4号艇 | 4075 | 東京 | 中野 次郎 |
5号艇 | 3983 | 埼玉 | 須藤 博倫 |
6号艇 | 4787 | 群馬 | 椎名 豊 |
初日のドラキリュウドリーム戦は、上記のようなメンバーで組まれました。1号艇に濱野谷憲吾選手、2号艇に山崎智也選手で、艇界を代表するベテラン2名がインを固めます。
他方、シリーズ展望で名前をあげた期待の若手、椎名豊選手が6号艇に選ばれました。大きな仕事をやれるポテンシャルはあるだけに、活躍が望まれます。
2022年2月8日(火)[2日目]第12R
艇番 | 登録番号 | 所属支部 | 選手氏名 |
1号艇 | 4444 | 埼玉 | 桐生 順平 |
2号艇 | 3159 | 群馬 | 江口 晃生 |
3号艇 | 3978 | 東京 | 齊藤 仁 |
4号艇 | 4188 | 群馬 | 久田 敏之 |
5号艇 | 4688 | 東京 | 永井 彪也 |
6号艇 | 3952 | 埼玉 | 中澤 和志 |
2日目のドラ恋ドリーム戦も、見逃せないメンツが勢ぞろいです。当然、1号艇の桐生順平選手が大本命になるでしょう。
惑星となる存在が、6号艇の中澤和志選手。2004年と2005年に、この関東地区選手権を連覇した実績が光ります。
1976年7月24日生まれ。マスターズチャンピオンに出場可能な45歳になりましたが、技術はどんどんと冴えを見せ、近年でも2019年の「つつじ賞王座決定戦(現・ツッキー王座決定戦)」を制しています。
もちろん、地元群馬の大黒柱として、そして前回の桐生開催だった2017年の関東地区選手権優勝者として、2号艇の江口晃生選手も円熟の走りを見せてくれるでしょう。
関東地区選手権2022(桐生競艇G1)のまとめ
関東地区選手権は、群馬、埼玉、東京の各支部の意地が伯仲する開催でもあります。下馬評では埼玉と東京の選手に分がありそうですが、地元群馬勢の底力も侮れません。
イン受難水面の多い関東にあって、インが強い傾向にあるボートレース桐生。高い安定性が求められるこの舞台、冬のドラキリュウナイターで最も輝くのは誰か、予想する楽しみが広がります。
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[※現地観戦希望者向け]ボートレース桐生(桐生競艇場)のアクセス
住所 | 群馬県みどり市笠懸町阿左美2887 |
電話番号 | 0277-76-2411 |
ボートレース桐生(桐生競艇場)は、自然豊かな群馬県みどり市にあるボートレース場です。内陸かつ海抜が高いところにある点から、ほかのレース場とはまた違った特性があります。詳しくは当記事の「ボートレース桐生の水面の特徴」をご覧ください。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染の第6波が、日本全国で確認されています。2022年1月下旬現在は関東地区選手権2022(桐生競艇G1)も有観客開催の予定ですが、情勢は流動的です。
現地での観戦を予定されている方は、以下のピックアップした注意事項にとどまらず、参考記事の内容をしっかりと把握し、常に最新の情報を確認することをおすすめします。
- 入場時および本場内でのマスク着用の義務
- 入場時検温の実施
- 施設の定期的な消毒および換気
- ソーシャルディスタンスの確保
参考記事:当場の新型コロナウイルス感染症への安全対策について – ボートレース桐生
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース桐生の最寄り駅は、東武桐生線の「阿左美駅(あざみえき)」、ならびにJR両毛線の「岩宿駅(いわじゅくえき)」です。
いずれも本場までは徒歩15分と距離があるため、阿左美駅および岩宿駅の南口から出ている、本場までの無料送迎バスを利用することをおすすめします。バスの所要時間は約5分です。
電車および無料送迎バスを利用する際には、必ずマスクを着用するようにしましょう。
また、以前は東武桐生線の「新桐生駅」から往路のみの無料タクシーが出ていましたが、「現在は運行を休止している」ため、ご注意ください。
自動車でのアクセス
ボートレース桐生の周辺にはかなりの数の無料駐車場が点在しており、全部で3,000台以上の自動車を収容できる能力を有しています。このため、自動車での来場もしやすい立地と言えるでしょう。
ボートレース桐生の最寄りインターチェンジは、関越・北関東自動車道の「太田藪塚IC」、ならびに東北・北関東自動車道の「太田桐生IC」です。いずれも下りてから本場まで、約15分の道のりとなります。
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