2021年、2回目の北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)がやってきます。前回の3月開催と違って、今回は「どんどん寒くなる季節」の開催です。すなわち、北風で荒れやすい三国の水面が、いよいよ牙を剥いてくる時節での戦いになるでしょう。
ボートレースダービー2021(平和島競艇SG)の熱狂が残る11月初め。ある選手は満足を、ある選手は悔恨を胸に、この三国へ乗り込んでくることになります。果たして、どちらが遥かなる日本海に祝福されることになるのか?
当記事では、北陸艇王決戦の予想に役立つ情報を中心に、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連した入場制限や注意点などのお知らせも含め、ますます開催を楽しめる内容でお届けしていきます。
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目次
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の詳細情報
過去の優勝戦をご覧いただこうかと考えましたが、ボートレース三国、ひいては北陸艇王決戦の舟券予想に役立つ動画がありましたので、そちらを紹介します。
ボートレース三国の解説を祝う周年競走である北陸艇王決戦は、この動画にある情報を知っているかどうかだけでも、予想の精度に大きく影響してくるでしょう。
動画をつくったのは、今や人気競艇YouTuberとなったニューウェーブさんです。シトさんとエドセポネさんの軽妙なやり取りが特徴のチャンネルですが、2年前につくられたこの解説シリーズは特にネタ性もなく、有用な情報にフィーチャーして教えてくれます。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の開催期間
2021年11月4日(木)~11月9日(火)
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の出場選手
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3388 | 今垣 光太郎 |
A1 | 3573 | 前本 泰和 |
A1 | 3590 | 濱野谷 憲吾 |
A1 | 3654 | 武田 光史 |
A1 | 3737 | 上平 真二 |
A1 | 3779 | 原田 幸哉 |
A1 | 3833 | 中辻 博訓 |
A1 | 3874 | 山本 寛久 |
A1 | 3942 | 寺田 祥 |
A1 | 3956 | 横澤 剛治 |
A1 | 3961 | 谷村 一哉 |
A1 | 3965 | 北中 元樹 |
A1 | 3978 | 齊藤 仁 |
A1 | 3983 | 須藤 博倫 |
A1 | 4013 | 中島 孝平 |
A1 | 4024 | 井口 佳典 |
A1 | 4030 | 森高 一真 |
A1 | 4033 | 伊藤 将吉 |
A1 | 4042 | 丸岡 正典 |
A1 | 4055 | 吉田 俊彦 |
A1 | 4061 | 萩原 秀人 |
A1 | 4063 | 市橋 卓士 |
A1 | 4074 | 柳沢 一 |
A1 | 4084 | 杉山 正樹 |
A1 | 4096 | 石橋 道友 |
A1 | 4137 | 君島 秀三 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A1 | 4227 | 安達 裕樹 |
A1 | 4237 | 大峯 豊 |
A1 | 4238 | 毒島 誠 |
A1 | 4262 | 馬場 貴也 |
A1 | 4290 | 稲田 浩二 |
A1 | 4296 | 岡崎 恭裕 |
A1 | 4311 | 岡村 仁 |
A1 | 4344 | 新田 雄史 |
A1 | 4350 | 篠崎 元志 |
A1 | 4371 | 西山 貴浩 |
A1 | 4444 | 桐生 順平 |
A1 | 4446 | 和田 兼輔 |
A1 | 4459 | 片岡 雅裕 |
A1 | 4503 | 上野 真之介 |
A1 | 4571 | 菅 章哉 |
A1 | 4645 | 上村 純一 |
A1 | 4659 | 木下 翔太 |
A1 | 4713 | 白神 優 |
A1 | 4734 | 安河内 将 |
A1 | 4757 | 山田 祐也 |
A1 | 4760 | 山崎 郡 |
A1 | 4772 | 石丸 海渡 |
A1 | 4816 | 村松 修二 |
A1 | 4939 | 宮之原 輝紀 |
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)のアクセスと新型コロナウイルス対策
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)は、福井県坂井市三国町にあるボートレース三国(三国競艇場)で開催されます。
全国的に新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が収まりつつありますが、引き続きリバウンドが警戒されている状況に変わりありません。したがって、ボートレース三国でも感染予防対策の徹底がアナウンスされています。
- 入場門は2号館(新館)に限定されており、1号館(旧館)入場門は閉鎖されています。駐車場を利用する際にも、2号館の側のものを利用しましょう。
- 入場時および本場内では、マスク着用が義務づけられています。
- 咳や発熱など、明らかな体調不良や風邪のような症状がある場合、入場できません。
- 入場時に赤外線サーモグラフィ、または非接触型体温計による検温を実施しています。体温が37.5度以上ある人は、入場できません。
- そのほか、ボートレース三国が実施している新型コロナウイルス対策に協力できない場合は入場できず、入場後に指示に従わなかった場合も退場させられます。
- 場内の混雑が予想される場合、入場制限を実施します。
- 本場内では、ソーシャルディスタンスの確保に努めましょう。テープの貼ってある座席は利用できません。
- キッズルームの利用は授乳およびオムツ交換のみに限定されており、利用する際には係員に申し出ましょう。
- 無料湯茶機は、利用を中止しています。
- 売店内および喫煙所内でのレースライブやオッズ放映は、いずれも中止しています。
- 指定席(2号館)の団体席は利用できません。
- 手荷物預かりも、当面は休止しています。
- 選手の入り待ち、出待ち、プレゼントの受け渡しは、感染予防のために中止されています。
参考記事1:三国本場営業のお知らせ – ボートレース三国
参考記事2:選手の入り待ち出待ちと選手へのプレゼント等について – ボートレース三国
本場での観戦を予定されている方は、これらの内容を把握したうえで、適切な準備をしていきましょう。
ボートレース三国(三国競艇場)の住所・電話番号
住所 | 福井県坂井市三国町池上80-1 |
電話番号 | 0776-77-3131 |
ボートレース三国(三国競艇場)への電車&タクシーでのアクセス(※ファンバスは運行を休止しています)
2021年3月の北陸艇王決戦のときもそうでしたが、引き続きファンバスの運行が休止しています。このため、ボートレース三国(三国競艇場)の最寄り駅である「JR芦原温泉駅」、または「えちぜん鉄道あわら湯のまち駅」からタクシーを使ってアクセスすることになります。
公共交通機関のみでのアクセスは、現状では非常に難しい立地といえるでしょう。今後、さらに新型コロナウイルス(COVID-19)の対策が進むことで、ファンバスの運行再開などの状況良化が望まれます。
ボートレース三国(三国競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース三国(三国競艇場)には、約2,300台が収容可能な無料駐車場が用意されています。したがって、自動車でのアクセスには適した環境です。
最寄りインターチェンジは、北陸自動車道の「金津IC」です。また、「丸岡IC」や「加賀IC」からのアクセスも可能です。金津ICからの場合は約15分。丸岡ICと加賀ICからの場合は約30分の距離になります。非常にのどかな田園風景のなかを走りながら、目的地を目指しましょう。
残念ながら、高速道路利用者サービスに関しても中止が継続しています。その点を了解のうえで、自動車でのアクセスを行いましょう。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)のレース展望
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)は専用の特設サイトも用意されるとともに、わくわくが止まらないレース展望もアップロードされました。この内容から、より厳しい環境での戦いとなる11月の北陸艇王決戦の概要を見極めていきます。
グランプリへのラストスパート!三国周年に豪華メンバー集結!
日本海側で行われる唯一のボートレースG1競走「開設68周年記念G1北陸艇王決戦」が11月4日から開催される。開催時にはチャレンジカップのメンバーも出そろっているが、グランプリ出場を狙って上積みを狙う者、グランプリ上位出場を狙う者の激熱バトルだ。
今シリーズの出場メンバーは超豪華。クラシック覇者の石野貴之、グラチャン覇者の前本泰和にオーシャン覇者の濱野谷憲吾。マスターズにメモリアル覇者の原田幸哉と今年のSG覇者が4人登場(10月11日時点)。昨年のグランプリファイナリストの寺田祥、新田雄史、西山貴浩の3選手も参戦。
それだけではない。今年はまだ圧倒的爆発力こそ身を潜めているがBR甲子園Vの毒島誠、今年はG1で3Vと年間通していい状態を維持し続ける桐生順平、2月の当地地区選を制した馬場貴也も主役となる選手。
層の厚い福岡支部からは地元のオーシャンカップ優出の篠崎元志、さらに岡崎恭裕。銀河系からは井口佳典、森高一真、丸岡正典。そんな超豪華遠征陣を迎え撃つのが今垣光太郎と中島孝平のWエースを中心とした福井支部だ。
これら「メインイベンター」とでも言うべき豪華メンツに加え、ピックアップレーサーも紹介されています。「全速戦の超攻撃型レース」で有名なあの選手です。実際にどのように書かれているのか、引用してみましょう。
期待度MAXの超攻撃型レーサー、菅章哉が当地周年に登場!
今年鳴門のG1大渦大賞は池田浩二の9年ぶり2度目の同タイトル制覇で幕を閉じた。 G1復帰戦でいきなり優勝した池田もすごかったが、そのシリーズを大いに盛り上げたレーサーといえば菅章哉の名前も挙がるだろう。
イン1勝もあったが、チルト+3度の超伸び仕様で臨んだダッシュ戦で3勝とフルスロットルの活躍を見せ準優まで駒を進めた。結果的に優出にはあと一歩及ばなかったが多くの見せ場を作った菅。なかでも圧巻だったのが予選2日目の第6レース、現在のボート界最強といわれる峰竜太との一戦だ。
詳細はレースリプレイをご覧いただきたいが、勝負を決めた鮮やかなツケマイはレース後に峰が称賛するほど完璧な一撃だった。菅のキャリアの中でベストレースと言っても過言ではない。
そんな話題のレーサー、菅が当地周年に登場。注目となる伸びを左右するチルト角度も当地は+3度適用水面のため問題はない。持ち味を存分に発揮した激熱なレースを見せてくれるだろう。北陸艇王決戦でも菅が組まれる一戦一戦に要注目だ。
実況するアナウンサーさんも大興奮の、菅章哉選手による峰竜太選手を沈めた強ツケマイ!
このレースは「ボートレースにおける名勝負のひとつ」として、長く語られていいものでした。予選競走なのがもったいないくらいであり、G1もまたSGと同様の緊張感、技術、そしてドラマがあると示してくれたレースでした。
参考資料:【G1鳴門競艇】あの⑥峰竜太がチルト3④菅章哉に完全敗北 – YouTube
「今をときめく峰竜太をして、『完璧なツケマイ』と言わしめた菅章哉」
この事実はとても良い味わいであり、ピックアップレーサーにふさわしい格を備えています。決して守りに入らない攻めの競走で、三国の水面でもファンを魅了してくれることでしょう。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)が行われるボートレース三国の特徴
ボートレース三国(三国競艇場)では、寒い季節に気をつけろ。それくらい季節によって難易度が変わるのが、三国の水面といえるでしょう。
本州で唯一の日本海側にあるボートレース場として、確固たる価値を確立している三国は、その水面もまた独特な特徴を持っています。淡水のプール水面で、同様のコースと比較しても特に硬さを感じやすいコンディションとなっており、あまり三国に来ない選手の場合、ベテランでも操縦に手間取るほど。
そのうえ、晩秋から春の始めごろまで、寒くて風が強いという端的に厳しい環境がレーサーを待ち受けます。風は水面に波をつくり、この波はコンクリートの護岸で容易に吸収されないため、余計に乗り難しい状況になります。
とりわけ、2マーク付近では引き波が残りやすく、最終周回での大逆転も起こりやすい、ゴールまでハラハラドキドキが味わえるボートレース場です。
結果として、三国は寒くなればなるほど波乱の結末が多くなります。モーニング開催は基本的に堅めの決着が見られることが多いのですが、こと11月初めから3月初めごろまでの三国については、厳しい環境がそれを許しません。
実際、12月に開催された2018年の北陸艇王決戦の優勝戦では、3号艇の山口剛選手が3コース進入からのまくりでの逆転優勝を収めています。また、同じく12月開催だった2019年の北陸艇王決戦の優勝戦でも、4号艇4コースの吉川元浩選手がまくり一撃。G1優勝の誉れを勝ち取りました。
ビッグタイトルで、しかも勝ち上がってきた万全の状態の1号艇1コースがかくも敗れるのは、かなり特徴的と断言できます。今回の北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)も、一気に列島が寒くなってきた11月に開催されることから、初日から最終日まで高配当の気配が漂うシリーズになるでしょう。
当サイトでは、そんな三国の攻略に役立つ総合的な解説記事を公開しています。あわせてご覧いただき、確かな知識に裏打ちされた予想理論を構築し、北陸艇王決戦の本番を迎えましょう。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)を過去10回の結果から分析する
開催年 | 優勝選手 |
2011年 | 今垣 光太郎 |
2012年 | 須藤 博倫 |
2013年 | 田中 信一郎 |
2015年(3月) | 今垣 光太郎 |
2015年(9月) | 池永 太 |
2016年 | 太田 和美 |
2017年 | 坪井 康晴 |
2018年 | 山口 剛 |
2019年 | 吉川 元浩 |
2021年(3月) | 田村 隆信 |
ボートレース三国の開設を祝う周年競走である北陸艇王決戦。過去10回の優勝選手は上記のとおりで、地元福井支部の選手はもちろんのこと、地元地区である近畿にホームを置く選手の活躍が目立っています。
2020年の開催がなかったため、今年2021年に2回の開催となりました。1回目はまだ冬の寒さの残る3月に開催され、徳島の田村隆信選手が優勝しています。前回の特集記事もありますので、三国水面の攻略情報を含め、あわせてご覧いただくことをおすすめします。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の優勝者はまたも近畿から出るか!?
歴代優勝者の項目でも確かめたとおり、近畿地区の選手の躍動が目立つのが、北陸艇王決戦の特徴です。であれば、地元地区たる近畿のレーサーを中心として、勝ち上がりを目指す3人のトップレーサーをピックアップしてみましょう。
彼らはシリーズリーダー級の活躍が見込める存在であり、舟券戦略への貢献が計算できます。初日からその走りに注目し、舟券戦略への組み込みを積極的に検討していくことをおすすめします。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の注目選手①/今垣光太郎
福井支部の絶対的存在には、やはり触れなければならないでしょう。艇界を牽引してきた偉大なレーサーのひとりである今垣光太郎選手は、今節も十分に優勝争いを演じられるであろうポテンシャルを秘めています。
特に、前節の津モーターボート大賞2021(津競艇G2)は、ウイナーズバトルの副題にふさわしい勝ち味の強さで1着を積み重ね、優勝戦でも1号艇1コースからコンマ06のパーフェクトスタートで逃げきり。G1と遜色ないメンバーを相手にして、堂々のG2でのVを達成しました。
これまでに優勝したSGは9個、G1は27個。数自体が少ないG2には18節しか出場していませんが、うち10回優出し、4回優勝。「今垣光太郎に、衰えはない」と感じさせる、すばらしい能力を見せ続けてくれています。
そして、迎えた地元周年競走。積み重ねた110節の三国での実績は勝率8.42という桁違いの数字となって表れています。75回優出の32回優勝は、もはや今垣選手なくして三国の開催は成り立たないとさえ感じさせる威容です。
今回の北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)では、初日と2日目にドリーム戦がある、ダブルドリーム戦が採用されています。今垣光太郎選手は地元の代表として、初日の日本海ドリームの1号艇で登場します。
桐生順平選手、寺田祥選手、馬場貴也選手、濱野谷憲吾選手、西山貴浩選手。いずれ劣らぬ強者ぞろいではありますが、彼らを従えられるだけの手腕と風格を、今垣光太郎選手は有しています。初日からその走りに注目していきましょう。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の注目選手②/馬場貴也
滋賀の馬場貴也選手もまた、この北陸艇王決戦では近畿勢が強いという「追い風」を受けられる存在です。しかし、そんなマクロな傾向にこだわらずとも、ただ「馬場貴也選手はめちゃくちゃすごい」というミクロな要素だけで、十分に注目に値します。
2021年10月末現在、盛り上がりが最高潮を迎えているボートレースダービー2021(平和島競艇SG)。馬場貴也選手は初日の1走目でいきなり6着を叩き、2走目でイン逃げ1着を取ったものの、翌日の1回走りでまた6着。おやっと思われたのもつかの間、3日目には1走目に6号艇6コースから1着で13万舟、2走目には5号艇5コースから1着で2万舟を演出。「馬場貴也はとんでもなくうまい!」とすべてのボートレースファンに印象づけました。
無論、馬場貴也選手もまた2018年と2019年に連続でSGを制したタイトルホルダーです。それでも、超一流同士の戦いですら想像を超える走りができる。その可能性を結果で示せる力が、馬場選手にはありました。
今垣光太郎選手の項目でも述べたとおり、馬場貴也選手は初日の日本海ドリームに4号艇で登場します。立場としては、偉大な地元のレーサーである今垣光太郎選手に挑む形になるでしょう。
それでも、たとえどのコースからの進入になったとしても、ファンを驚かせてくれる力強い競走ができる。馬場貴也選手にはそうした魅力があり、また期待を寄せられる輝きがあります。北陸艇王決戦においても、開催を通じて動向を見届けたい存在です。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の注目選手③/菅章哉
レース展望にて、ピックアップレーサーに指名された菅章哉選手。実績の面からもまだまだであり、事実、2021年10月末現在で、SGやG1のビッグタイトルを獲得したことはありません。ダブルドリーム戦、日本海ドリームと東尋坊ドリームのいずれにも名前を連ねておらず、完全にチャレンジャーとしての出場です。それでも、1988年生まれの伸び盛りの33歳は、一気にその覚醒のときを迎えています。
菅章哉選手が「超攻撃型」の冠を持っているのは伊達ではありません。菅選手は2021年、キャリアハイとなる5つの優勝を重ねました。これは徳島支部所属として地元であるボートレース鳴門を含む、4つのコースで成し遂げられています。
しかも、この5つの優勝。なんと1回たりとも1号艇1コースからのイン逃げがありません。列挙すれば、4号艇4コースからのまくり差し、3号艇4コースからのまくり、3号艇6コースからのまくり、5号艇6コースからのまくり、2号艇3コースからのまくり……と、イン有利のボートレースの常識を覆す全速戦でVを勝ち取っています。
ターンにおいて不利になろうともチルト角を上げ、とてつもない加速での戦いを主軸にする菅章哉選手。その走りに惚れ惚れとするファンが多い事実が、上記の例からもわかるでしょう。6コースからのまくり優勝が1年に2回もあるのは、相当に珍しいことです。まして、昔ほどコース進入の振れ幅がない現代ボートレースではなおさらです。
前節の地元周年である大渦大賞2021(鳴門競艇G1)でも、菅章哉選手の「らしさ」が大爆発。5回の1着、2回の6着。あとは2着と3着が1回ずつ。見事なピンロク並びで、優出こそ逃したものの、ファンを大いに楽しませました。
前回、すなわち2021年3月の北陸艇王決戦の覇者は田村隆信選手。彼と同じ徳島支部の菅章哉選手が、ここでさらに大きな仕事をやってのけるかもしれません。
北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)のまとめ
2021年、2回目の北陸艇王決戦の時間です。前回、すなわち2021年3月の開設67周年記念の優勝者である田村隆信選手が出場しないため、新たな北陸艇王をめぐる戦いとなります。
すでにこのレースを制したことのある偉大なベテランの優越か、それともより高みへ駆け上がらんとする気鋭のレーサーの台頭か。11月の涼風が吹く三国水面を舞台に、切れ味の鋭い戦いが繰り広げられるでしょう。
新型コロナウイルス(COVID-19)対策について、全国的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令が解除されたとはいえ、まだまだ新たな波が到来する予測も立っています。北陸艇王決戦の主催者であるボートレース三国もこの点を警戒し、感染拡大の防止策の運用を続けていますので、ファンもまたこの開催が無事に終わるように協力していきましょう。
2021年も終盤。すなわち、ボートレーサーたちの賞金ランキング争いも佳境を迎えつつあります。ボートレースグランプリの頂へ登るためにも、ハイパフォーマンスを見せ続けなければならない、緊張の度合いの高い時期が続きます。
そのひりつく感覚を目の当たりにし、レースにどのように反映されるかを推理し、舟券予想を効率的かつ効果的に組み立ていくことも、また極上の楽しみといえるかもしれません。