ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の最注目。これについて、当記事は間違いなく「濱野谷憲吾」選手であると断言します。
東都のエースと呼ばれながらも、苦しい時期が続きました。しかし、今年2021年、ついに14年ぶりのSG競走制覇を果たします。まさしく「ボート・オブ・ザ・リング 王の帰還」といった風情。歓喜の涙を流したファンも多かったことでしょう。
そんな濱野谷憲吾選手も出場選手一覧に名を連ねるウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行下ではありますが、有観客開催なのか、はたまた無観客開催なのか。有観客開催だとして、ウェイキーカップに特有の入場条件はあるのか。
同じくボートレース多摩川で晩秋に予定されているチャレンジカップ2021(多摩川競艇SG)の情報にも触れながら、あらゆる情報を満載でお届けしていきます。
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目次
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の詳細情報
ボートレース多摩川の開設を祝う周年競走であるウェイキーカップ。2019年は開催がなかったため、2020年は2月と4月の短い間隔で2回も行われるぜいたくな内容となりました。
そのうち、2月に行われた第65回大会の優勝戦は、これぞG1の優勝戦というあっと言わせる内容。同年の東海地区選手権の優勝戦で1号艇を勝ち取った菊地孝平選手は、トップスタートを決めながらも2号艇2コースの池田浩二選手の差しに屈しました。
これは本当に悔しい敗戦だったのでしょう。2020年1回目のウェイキーカップは、そんな東海地区選手権の直後の開催でした。優勝戦、2号艇2コース進入の菊地孝平選手。4号艇4コースには、菊地孝平を打ち負かした池田浩二選手もいます。
しかし、この優勝戦では、菊地孝平の抜群のスタートセンスが輝きました。コンマ11はコンマ10スタートの池田浩二選手に次ぐ速いスタート。1号艇1コースの瓜生正義選手を引き波に沈める直まくりを決め、3号艇3コースの毒島誠選手の追撃を封じました。
一方、2ヶ月後、4月に行われた第66回のウェイキーカップでは、この優勝戦で2着の悔しさを味わった毒島誠選手が1号艇1コースからの逃げ切り優勝を決めることになります。まさしく悔しさを晴らす舞台。それが多摩川の「日本一の静水面」で鮮やかに演出されました。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の開催期間
2021年9月27日(月)~10月2日(土)
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の出場選手
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)に出場する選手の一覧です。お気に入りの選手の名前があるかどうか、確認しておきましょう。
前回の覇者である毒島誠選手、前々回の覇者である菊地孝平選手は、いずれも出場の予定です。多摩川のビッグタイトルを制するに十分な実力者たちがずらりとそろいました。
級別 | 登録番号 | 選手名 |
A1 | 3388 | 今垣 光太郎 |
A1 | 3422 | 服部 幸男 |
A1 | 3499 | 市川 哲也 |
A1 | 3557 | 太田 和美 |
A1 | 3573 | 前本 泰和 |
A1 | 3590 | 濱野谷 憲吾 |
A1 | 3744 | 徳増 秀樹 |
A1 | 3779 | 原田 幸哉 |
A1 | 3780 | 魚谷 智之 |
A1 | 3826 | 村田 修次 |
A1 | 3833 | 中辻 博訓 |
A1 | 3909 | 佐々木 康幸 |
A1 | 3941 | 池田 浩二 |
A1 | 3960 | 菊地 孝平 |
A1 | 3978 | 齊藤 仁 |
A1 | 3984 | 坂口 周 |
A1 | 3995 | 重野 哲之 |
A1 | 4063 | 市橋 卓士 |
A1 | 4075 | 中野 次郎 |
A1 | 4101 | 三井所 尊春 |
A1 | 4168 | 石野 貴之 |
A1 | 4238 | 毒島 誠 |
A1 | 4239 | 竹田 辰也 |
A1 | 4256 | 渡辺 浩司 |
A1 | 4266 | 長田 頼宗 |
A1 | 4269 | 杉山 裕也 |
A1 | 4278 | 藤岡 俊介 |
A1 | 4295 | 小坂 尚哉 |
A1 | 4305 | 金子 拓矢 |
A1 | 4308 | 河村 了 |
A1 | 4350 | 篠崎 元志 |
A1 | 4352 | 下條 雄太郎 |
A1 | 4361 | 柳生 泰二 |
A1 | 4398 | 船岡 洋一郎 |
A1 | 4418 | 茅原 悠紀 |
A1 | 4444 | 桐生 順平 |
A1 | 4460 | 後藤 翔之 |
A1 | 4477 | 篠崎 仁志 |
A1 | 4483 | 北野 輝季 |
A1 | 4497 | 桑原 悠 |
A1 | 4503 | 上野 真之介 |
A1 | 4522 | 古澤 光紀 |
A1 | 4537 | 渡邉 和将 |
A1 | 4547 | 中田 竜太 |
A1 | 4573 | 佐藤 翼 |
A1 | 4579 | 中嶋 健一郎 |
A1 | 4685 | 島村 隆幸 |
A1 | 4713 | 白神 優 |
A1 | 4757 | 山田 祐也 |
A1 | 4759 | 今泉 友吾 |
A1 | 4808 | 松尾 拓 |
A1 | 4932 | 新開 航 |
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)のアクセスと新型コロナウイルス対策(ボートレース多摩川入場時の注意事項つき)
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)は、東京都府中市にあるボートレース多摩川で開催されます。府中市といえば、東京競馬場などもある「公営ギャンブルの聖地」ですね。いろんな競技を楽しめるロケーションですが、2021年9月現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行にともなう緊急事態宣言が発出されている点に注意が必要です。
ボートレース多摩川の公式からは、緊急事態宣言下における営業についてのお知らせが発表されています。
現時点において、ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)は「有観客開催」を予定していますが、同時に入場時および本場内で厳しい感染拡大防止策が徹底されている点に留意しましょう。
いわゆるクラスター感染が起きてしまえば、ボートレース全体にとっても最悪の結果を招きかねません。ボートレース多摩川は都市型競艇場に類することから好アクセスを誇り、訪れやすいボートレース場ではありますが、現状では十分な注意が必要な点について認識しておくべきです。
以下に、来場者が注意すべき事項について、重要な部分の抜粋を行いました。参考記事をお読みいただくとともに、あわせてご参考になさってください。
参考記事:緊急事態宣言期間中の営業について – ボートレース多摩川
入場時の注意事項 | ・入退場は「正門」に限定されています。 ・検温が実施されます。体温が37.5度以上ある、明らかな体調不良が認められるといった場合、入場することはできません。 ・マスク着用が義務付けられています。また、これは場内でも同様です。 ・アルコール消毒の準備がされているため、必ず手指をしっかり消毒しましょう。 ・検温や消毒で入場に時間がかかる可能性があります。あらかじめ了解しておきましょう。 ・無料送迎バスは通常どおりの運行が予定されています。 ・場内の混雑状況によっては、入場制限が実施される可能性があります。 |
本場内の注意事項 | ・場内で実施する感染症対策には全面的に協力しましょう。協力できない場合、退場措置が取られます。 ・場内で咳や発熱など明らかな体調不良が確認された場合、治療措置とともに退場することになります。 ・ソーシャルディスタンスを確保しましょう。 ・場内で大声を出したり、競走中に掛け声をかけたりするのはやめましょう。 ・選手の入り待ち、出待ち、プレゼントの受け渡しは、感染拡大防止の観点から禁止されています。 |
[耳より情報]チャレンジカップ2021(多摩川競艇SG)の入場は完全事前抽選です!
2021年はボートレース多摩川(多摩川競艇場)で開催される、ボートレースグランプリへの最終切符をかけたSG競走「チャレンジカップ」。このビッグレースについては有観客開催ながら、入場者は「東京都民限定の完全事前抽選制」になることが発表されています。
2021年9月22日(水)現在、東京都はなおも緊急事態宣言の発令下にありますが、この方針は変わっていません。また、チャレンジカップ2021(多摩川競艇SG)の開催期間は2021年11月23日(火・祝)から11月28日(日)までですが、事前申し込みの締め切りは「2021年10月3日(日)」までと、非常に早期に設定されています。
もし、「東京都に現住所がある」「満20歳以上の方」で本場での観戦を希望される方は、2021年10月3日(日)までに忘れずに応募を完了させておきましょう。詳細は下記の特設サイトをご覧ください。
チャレンジカップ限定入場事前抽選特設サイト – ボートレース多摩川
ボートレース多摩川(多摩川競艇場)の住所・電話番号
住所 | 東京都府中市是政4-11 |
電話番号 | 042-369-1811 |
ボートレース多摩川(多摩川競艇場)への電車&無料送迎バスでのアクセス
ボートレース多摩川(多摩川競艇場)の最寄り駅は、西武多摩川線の競艇場前駅です。競艇場前駅からは徒歩約3分の好立地であるため、公共交通機関でのアクセスがかなり容易なボートレース場といえるでしょう。
また、京王線各停が停車する多磨霊園駅、ならびにJR武蔵野線やJR南武線がとおる府中本町駅からは、無料送迎バスが運行しています。この無料送迎バスは、緊急事態宣言下ではありますが、運行の継続がアナウンスされています。多磨霊園駅からは約10分、府中本町駅からは約15分で、ボートレース多摩川本場へアクセスできます。
ボートレース多摩川(多摩川競艇場)への自動車でのアクセス
ボートレース多摩川(多摩川競艇場)の最寄りインターチェンジは、中央自動車道の稲城ICです。また、中央自動車道の府中スマートIC、および調布ICからのアクセスも容易です。川崎方面から移動する場合は、川崎街道(府中街道)を使うと便利でしょう。
無料駐車場も用意されていますが、都市型競艇場なこともあり、その収容台数は約350台ほどです。ボートレース多摩川は、なるべく公共交通機関を使っての来場を推奨しています。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)のレース展望
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)のレース展望について、同競走の特設サイトにて詳細な内容が公開されています。この内容を引用し、今開催において誰が有力で、どのような勢力図が展開されているのかの分析を行っていきましょう。
濱野谷ら地元の東京支部勢が遠征勢を迎え撃つ
秋の是政決戦!ボートレース多摩川の開設67周年記念「G1ウェイキーカップ」が9月27日から開催される。秋深まる是政にトップレーサーが集結。日本一の静水面でハイレベルなバトルを繰り広げる。
地元の東京支部からは濱野谷憲吾、村田修次、齊藤仁、中野次郎、長田頼宗、後藤翔之、今泉友吾の7人が参戦。充実布陣で遠征勢を迎え撃つ。東京支部勢の多摩川周年優勝は15年の中野次郎が最後。7大会ぶりの奪還へ期待が高まる。
地元のエースを担うのはもちろん濱野谷憲吾だ。7月の芦屋SGオーシャンカップで優勝。約14年4カ月ぶりとなる5回目のSG制覇で全国のファンを歓喜させた。その後も8月の蒲郡SGボートレースメモリアルで優出4着に入るなど好調をキープ。良い流れで多摩川周年を迎えられそうだ。多摩川では99年に周年記念とダイヤモンドカップで当地G1連続Vを飾ったことがあるが、多摩川での記念制覇はこれが最後。当地記念12優出2Vという成績だ。今回は約22年ぶりの多摩川G1優勝を狙うことになる。濱野谷は今年に入って多摩川を3節走っているが、1月の正月レースで優出3着、2月の関東地区選で優出3着、8月のお盆レースで優出2着としっかり結果を残している。ウェイキーカップ制覇へ期待は高まるばかりだ。
後藤翔之も見逃せない。18年の多摩川周年で予選トップ通過する活躍を見せて優出5着。今年2月の多摩川G1関東地区選でも予選4位通過で優出5着に入っており、当地G1は2節連続優出中だ。後藤はすでにG1・G2で6回の優出実績を重ねてきたが、まだ記念タイトルを取れていない。ここでG1初Vを狙いたいところだ。
そのほかにも07年多摩川周年覇者の村田修次や、多摩川記念6優出の実績がある齊藤仁、07年関東地区選と15年多摩川周年を制して当地G1優勝2回の中野次郎、1月の多摩川正月レースで優勝するなど今年12優出6Vと近況好調な長田頼宗、6月の当地一般戦で多摩川初Vを飾ったばかりの今泉友吾と、地元勢は多彩なメンバーがそろっている。V争いをにぎわして地元ファンの目を釘付けにしたい。
遠征勢ではまずこの2人に注目だ。多摩川周年は昨年に年度またぎで2回開催され、2月の開設65周年は菊地孝平(静岡)、4月の開設66周年は毒島誠(群馬)が優勝。今回の開設67周年にはこの2人のチャンピオンがそろって登場する。
菊地は09年にも多摩川周年で優勝しており当地G1優勝2回。持ち前のスタート力を武器に何度も是政を沸かせてきた。今回も静水面を切り裂く速攻を連発するのか。
毒島は多摩川G1で4節連続優出中。15年多摩川周年で優出6着、17年多摩川周年で優出6着、昨年2月の多摩川周年で優出2着、昨年4月の多摩川周年で優勝という抜群の強さだ。今回はタイトル防衛を目指しての参戦。71・72年の田中佐次郎以来となる史上2人目の多摩川周年2連覇を狙う。
篠崎元志(福岡)と篠崎仁志(福岡)も楽しみな存在。元志は13年、仁志は16年の多摩川周年覇者だ。元志は昨年4月の多摩川周年でも予選2位通過で優出4着に入るなど当地好相性。仁志は8月に児島戦と芦屋戦で連続Vを飾るなど近況好リズムだ。兄弟2人でV争いを演じる可能性も十分だろう。
そのほかでは今年2月に多摩川で行われた関東地区選で優勝した桐生順平(埼玉)や、8月の蒲郡ボートレースメモリアルで約11年9カ月ぶりのSG制覇を果たした原田幸哉(長崎)、09年ボートレースクラシックで多摩川SGを制した実績を持つ池田浩二(愛知)、17年多摩川周年覇者の三井所尊春(佐賀)、3月のSGボートレースクラシック覇者の石野貴之(大阪)、6月のSGグランドチャンピオン覇者の前本泰和(広島)らに注目したいところだ。
(データはすべて9月5日現在。カッコ内の表記は支部)
東都のエース、濱野谷憲吾!
その存在の大きさが際立つレース展望です。なんといっても、今年の濱野谷憲吾選手の活躍は図抜けています。もともと元祖イケメンレーサーともいえる存在であり、漫画『モンキーターン』の主人公「波多野憲二」のモデルにもなったすごい選手です。
そんな濱野谷憲吾選手が、今年は14年ぶりにSG競走を制覇。東京支部のファンのみならず、あらゆるボートレースファンに響くすばらしい走りだったことは言うまでもありません。
ボートレースの神様がいるのであれば、まさしく今年は濱野谷選手に大いに力を貸しているといえるでしょう。ゆえにこそ、この地元周年の舞台でも期待が高まるのは当然です。
当記事でも、後段では濱野谷憲吾選手を始めとして、優勝候補になりえるトップレーサーについて特集していきます。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)が行われるボートレース多摩川の特徴
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)が開催されるボートレース多摩川を総合的に知りたいのであれば、当サイトでも特におすすめの記事が以下になります。
この記事では多摩川の魅力を存分に知ることができるとともに、その水面の特徴ががっつりわかるようになっています。ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の舟券予想の精度を間違いなく上げられる記事として、おすすめです。
また、今年のボートレース多摩川では関東地区選手権2021(多摩川競艇G1)も開催されました。そのレース記事においても、多摩川水面の特徴について触れています。
「日本一の静水面」たる多摩川水面の面白さは、水面は静かでも、展開は波乱が起きやすい点にあります。豪快なまくりレースが起きやすい点に着目し、総合的に分析を実施しました。なお、後段の有力選手紹介にて、優勝する桐生順平選手と今年飛躍する濱野谷憲吾選手を紹介できたことは、記事担当者として密やかな自慢です。当記事における有力選手紹介にもご期待ください。
ともあれ、多摩川水面のさらなる特性を見ていきましょう。多摩川での舟券予想が一筋縄ではいかないというのが、まずもって認識しておかなければならない事項です。一般戦でもそうなので、G1競走ともなると尚更です。
一方、都市型競艇場かつ内陸部の淡水のプール型水面ということもあり、季節ごとの大きな違いはありません。標高が他場に比べて高く、常に走りやすく、握りやすく、勝負しやすい水面。それが多摩川のコースの特徴です。
多摩川のイン1着率は最近1年間(2021年6月14日現在)で53.2%。これは全国平均の56.2%より約3%低いが、同じ東京地区の平和島や江戸川よりは8%から6%近く高く、インに比重を置いたオーソドックスな舟券作戦が適している。さらにモーター差や実力差が少なくなる多摩川の優勝戦では、インの1着率が80%を超えるという強烈な傾向。やはり走り慣れている関東勢の活躍が多い。
ボートレース多摩川の公式では、このように自らの水面におけるインの強さを解説していますが、騙されてはいけません。そもそも、比較対象の平和島と江戸川が「とんでもなくイン受難の水面」という現実があります。このため、多摩川でもまた全国平均よりインが負けているわけです。
公式は「オーソドックスな舟券作戦が適している」と言いますが、過去10回の優勝戦で4回もインが負けているというのは、かなり異常な数値です。優勝戦ともなればバリバリに仕上がった選手とボートがインに入るわけで、それでも負けるというのは異様です。
多摩川もまた江戸川や平和島、そして同じ関東地区の戸田と同じように「インだからといって気が抜けない」「うかつなスタートは即挽回不可能な状況に陥る」水面であることに留意していきましょう。スタートタイミングがあっていない選手、スタート後の伸び足が悪い選手は、他場以上に勝負にならない可能性が高いといえます。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の予想の大きな味方「日刊スポーツの『AI直前予想』」を活用しよう
これはウェイキーカップに限った話ではないのですが、ボートレース多摩川は日刊スポーツと提携し、各開催でAI予想を提供しています。各レースのスタート展示後に3連単予想が5点提供されるのですが、その内容が意外と的を射ていることが多いのが特徴です。
全乗っかりで回収率が100%を超えるような最強の内容……というわけではないものの、自分の予想理論に組み込んで穴配当を狙いたいときは、結構な助けになるでしょう。直前予想でもあるため、盲点になっている「おいしい舟券」を見抜けるかもしれません。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)で的中率と回収率の向上を図りたい方は、こちらを参考にすることも検討してみてはいかがでしょうか。
日刊スポーツAI直前予想(ウェイキーカップ2021) – 日刊スポーツ
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)を過去10年の結果から分析する
開催年 | 優勝選手 |
2011年 | 瓜生 正義 |
2013年(3月) | 篠崎 元志 |
2013年(9月) | 吉田 弘文 |
2015年(3月) | 中野 次郎 |
2015年(9月) | 瓜生 正義 |
2016年 | 篠崎 仁志 |
2017年 | 三井所 尊春 |
2018年 | 峰 竜太 |
2020年(2月) | 菊地 孝平 |
2020年(4月) | 毒島 誠 |
過去10回のウェイキーカップの結果です。ビッグネームがずらりと並ぶとともに、「遠征勢も超強力なため、決して地元勢有利ではない」事実が浮き彫りになっています。
ジンクスという面で見ると、過去10年で連覇をした選手がいない点が気になります。また、菊地孝平選手はウェイキーカップで2勝しているのですが、2009年と2020年のため、かなり時が開いた形になります。
近い開催でのV2では、瓜生正義選手でしょうか。2011年の第57回、ならびに2015年の第61回を制しました。しかし、序盤で述べたとおり、2020年2月の第65回開催では1号艇を獲得しながら、まさかの菊地孝平選手の直まくりにしてやられています。
となると、過去10年の優勝選手を全部除外して、そこから今回の優勝候補を探すというのも一興かもしれません。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)でぜひ注目したい優勝候補4選
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の優勝候補。誰もが優勝候補といってしまえばそれまでですが、ぜひとも注目したい候補をギリギリまで、そう、たった4人にまで絞り込みました。
その条件として、前項の「過去10年に優勝していない」「初日または2日目のドリーム戦メンバーに選ばれている」という縛りを適用しました。もしも近年の優勝者が快走してしまったらそれまでですが、あえて濱野谷憲吾選手を始めとした「捲土重来組」に期待してみたいと考えています。
そして、この条件に絞ったとしても、非常に魅力的なラインナップになりました。2021年の昇龍の勢いが感じられる、グッドなメンバー構成です。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の優勝候補①/濱野谷憲吾
東京支部の濱野谷憲吾選手。元祖イケメンレーサーであり、「ファンタジスタ」とも呼ばれたスターレーサーです。しかしながら、SG競走制覇の高みからは14年ものあいだ遠ざかっており、心のないファンからは競走でのヘマと引っ掛けて「ヘマノヤ」などと揶揄されていました。
しかし、濱野谷選手は「終わった選手ではない」ことを自らの手で証明しました。オーシャンカップ2021(芦屋競艇SG)での、14年4ヶ月ぶりのSG競走制覇こそがそれです。
14年前、総理大臣杯2007(平和島競艇SG)での勝利は、「恵まれ」でのものでした。1号艇1コース、「艇王」植木通彦選手痛恨のコンマ01フライング。引退の遠因になったとも言われているこのSG優勝戦での悲劇が、濱野谷選手にとっても最後のSG制覇となっていました。
しかし、ついに「恵まれ」ではなく「実力でのイン逃げ」で勝ち取ったSG制覇が、彼にとって5回目のSG優勝として刻まれました。今年はダイヤモンドカップ2021(大村競艇G1)も制しており、すばらしいポテンシャルを発揮していることがわかります。
となれば、地元開催のこのウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)も制し、賞金王の誉れにも猛然と邁進したいところでしょう。多くのファンもまたその瞬間を待っています。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の優勝候補②/桐生順平
もちろん、ウェイキーカップの勝利を狙うのは、すべての選手が同じです。濱野谷選手は1999年の優勝選手ですが、優勝経験がない有力選手も存在します。そのうちの一人が、埼玉の桐生順平選手です。
桐生順平選手は、一時期大いに不調に苦しみました。当サイトのレース記事でも、幾度かその苦しみについて取り上げてきたほどです。しかしながら、今年は関東地区選手権2021(多摩川競艇G1)、宮島ダイヤモンドカップ2021(宮島競艇G1)、そしてつい先日の赤城雷神杯2021(桐生競艇G1)と3つのG1、さらに一般の5つをあわせてV8を達成。すばらしい好調さを維持しています。
今回、2日目のドリーム戦「是政ドリーム戦」の2号艇として登場。1号艇には同じ関東の強力なライバルにして前回のディフェンディングチャンピオン、毒島誠選手が配されています。
この強敵を打ち倒せるようなら、ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)での主導権を握れるのは間違いないでしょう。また、今の勢いならばそれを現実のものとし、ウェイキーカップ初制覇への快進撃を始めることも現実味のある可能性として浮かび上がってきます。
赤城雷神杯2021(桐生競艇G1)では絶対的な強さを発揮し、オール3連対でのVを飾りました。ウェイキーカップでもその安定した戦いぶりが見られるのかどうか、注目しましょう。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の優勝候補③/原田幸哉
2021年好調な選手というならば、この選手を忘れてはいけません。長崎の原田幸哉選手です。今年はV4を達成していますが、その中身がすごい。4月には出場権を獲得したばかりのマスターズチャンピオン2021(下関競艇PG1)を制し、翌月には徳山クラウン争奪戦2021(徳山競艇G1)も制覇。そして、真夏の激アツ決戦、ボートレースメモリアル2021(蒲郡競艇SG)さえも飲み込みました。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)では、初日のウェイキードリーム戦の5号艇で登場。それでも、原田幸哉選手の絶品のまくり差しを知るファンならば、この位置からでも劇的なレースをしてくれると確信しているでしょう。
ボートレースメモリアル2021(蒲郡競艇SG)では、1つの2着を除いてすべて1着の準完全V。その後、宮島チャンピオンカップ2021(宮島競艇G1)と大渦大賞2021(鳴門競艇G1)では大きな着を叩いたものの、それぞれ節間に2勝をマークしています。
ファンにとってはさらなる朗報として、原田幸哉選手が関東の各場で最も得意としているのが、この多摩川の水面です。16節出場して、勝率はなんと7.58。8回優出1回優勝。ハイアベレージというほかありません。
年齢的にも実力的にも「名人」の域に達した原田幸哉選手。ウェイキーカップも制して、さらなる大名人への実績を積み重ねるかどうか。初日から目が離せません。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)の優勝候補④/池田浩二
最近、「西山貴浩選手のマブダチ」という新しいカテゴリで語られることが多くなったのが、愛知の池田浩二選手です。良くも悪くも、「人気も実力もうなぎのぼり」の西山選手の存在感の大きさを表すエピソードでしょう。
しかし、忘れてはいけません。池田浩二選手は愛知支部が誇るトップレーサーであり、SGタイトルホルダーです。
前節の大渦大賞2021(鳴門競艇G1)では、なんと池田浩二選手が予選1位通過、西山貴浩選手が予選2位通過という「すごいんだけど面白い」状況が出現しました。ズッ友なうえにボートレースでも最強という、個性の爆発したような現象です。
さらに、5日目の準優勝戦では仲良く1着。残りの準優勝戦は1号艇1コースの白石健選手がコンマ01のフライングをしてしまい、3号艇3コースの丸野一樹選手が恵まれでの1着を勝ち取ったことを考えると、いろいろと不思議な展開が徳島を舞台に展開されたといえるでしょう。
かくて仲良し対決が実現した優勝戦ですが、トップレーサー同士の意地がぶつかりあう好レース。池田浩二選手、なんとコンマ01でのトップスタートを決めての逃げ切りとなりました。2号艇2コースの西山貴浩選手はコンマ04、3号艇3コースの丸野一樹選手はコンマ03。一番遅かった4号艇4コースの岡崎恭裕選手ですらコンマ08という、ひとつ間違えればとんでもない結末という踏み込んだ戦いでした。
ともあれ、池田浩二選手は年季の違いを見せつけました。3連単1-2-3は1番人気、670円。穴党泣かせのズッ友決着です。池田浩二選手は今年1月の全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)に続き、今年G1V2、一般戦の5勝とあわせて年間V7となりました。
こうなれば、ウェイキーカップも一気に勝ち取ってしまいたいところです。初日ウェイキードリーム戦では2号艇。1号艇の大エース濱野谷憲吾選手に付け入る隙はあるか。絶好調レーサー同士の伯仲バトルが、外の菊地孝平選手、今垣光太郎選手、原田幸哉選手、中野次郎選手に利することになるのか。まさしく夢の対決になるでしょう。
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)のまとめ
ウェイキーカップ2021(多摩川競艇G1)は、競艇(ボートレース)のドラマがつまった展開が、そしてSG級の激闘が期待される至高のG1です。まだまだ大変な状況が続く日本列島ではありますが、そんななかにあってもトップレーサーたちが至高の走りを繰り広げてくれることでしょう。
有観客開催が予定されてはいますが、本場での観戦を希望する場合は、必ず感染拡大防止対策に全面的に協力しましょう。事前の注意をよく読み、その準備を怠らないように。本場では関係者の皆さんの指示にしたがい、最高の開催を阻害しないようにすることが求められます。
また、記事内でも触れたとおり、同じボートレース多摩川で開催されるチャレンジカップ2021(多摩川競艇SG)は完全事前抽選になることが発表されています。東京都民で観戦を希望される方は、申し込みを忘れないようにしましょう。
もし記事のどこに書いてあったか見落とした方、こちらで要チェックですよ!