今年2回目の開催となる、ボートレース平和島でのオールレディース(女子戦)。「平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)」の10月開催が始まります。
なんといっても、平和島での開催です。そこに獲得賞金ランキングの終盤戦ともいえる10月という要素が加わると、いよいよ「波乱」の目が出てくるシリーズとなるでしょう。
当記事では今年(2023年)2度目となる平和島レディースカップを特集。もって当サイトがおすすめする優良サイトの提供する情報とあわせ、ボートレース(競艇)をより楽しみ、舟券の回収率と的中率アップに貢献することを目指してまいります。
- 前回の平和島レディースカップはA1級の格が冴えた!しかし勝率3点台にも要注意!?
- 2023年10月の平和島レディースカップの優勝候補!F持ちの動向が明暗を分ける
- 平和に終わらないのが平和島水面!全国屈指の激荒れ水面の特徴をまとめました
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト
目次
オールレディース/平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)の詳細情報
前回の「平和島レディースカップ」は、今年(2023年)の2月9日から2月14日まで開催されました。バレンタインデーと重なった最終日、「本命」からチョコならぬ”的中配当”を受け取った方は、どれだけいらっしゃったでしょうか?
結果としては、1号艇1コースに入った兵庫の中谷朋子選手がイン逃げ成功でV。平均STが速いほうではない中谷選手ですが、このシリーズでは安定した走りが冴え渡っており、コンマ18スタートをきっちり決めてきました。
しかも、この優勝戦はホーム向かい風7m、2号艇2コースの塩崎桐加選手が”コンマ34の凹みスタートで壁がない”という悪条件。にもかかわらず、当時の平和島62号機の高出力も手伝って、技術で押し切った形です。
この優勝戦に勝ち残ったA1級選手は、中谷朋子選手だけだったのもポイントでしょう。同開催の裏で、G1競走の地区選手権が各地区で開かれていたことが、こうしたあっせん状況につながったと考えられます。
ここまで極端な例にはならないにしても、「平和島という波乱傾向のあるコースに適合した、当地成績の良い選手」には警戒したほうがいいでしょう。実際、この優勝戦には全国勝率3.48、一方で平和島での当地勝率が5.59に達する地元東京の清水沙樹選手が勝ち残っていたのですから……。
それでも、優勝戦進出の価値が減るわけではありませんし、まして「優勝」という栄誉が低減するわけでもありません。中谷朋子選手は見事な走りでもって、平和島レディースカップを最高の形で締めくくったのです。今節、素敵な笑顔を浮かべるのはどの女子選手か。勝利の喜びが、応援するファンをも幸せにしてくれるでしょう。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
2023年10月開催の平和島レディースカップは、かなり波乱含みのメンバー構成です。先の項目で触れたとおり、2月開催は多くのA1級選手が地元の地区選に参加していましたが、今回は逆に賞金の積み増しを狙う女子選手が数多く参戦してくる形となりました。
しかしながら、優勝候補たるトップ層の多くが「F1持ち」である点に、選手たちにはレース運びとシリーズ戦略の困難さ、ファンにとっては予想の難しさが存在しています。これからレディースチャレンジカップやクイーンズクライマックスといった大レースを控えているからには、フライングを重ねたくないというのが当然の計算に入ってくるでしょう。
- 平山智加が今度こそ戴冠を逃さない!平和島レディースカップを勝って勢いをつけよう
- 日高逸子はなおも歴史とともに走る!その戦いぶりはドリーム戦から注目
- 藤原菜希は逆転でのトップ12を目指す!このシリーズでの活躍は大切だ
よって、その点での心配が薄い選手、ならびに今後も含めて楽しみな選手という総合的な観点から、この3名をピックアップしました。今後のオールレディースやヴィーナスシリーズにおいても、存分に楽しみを提供してくれる一流の女子レーサーぞろいと言える並びです。
シリーズ展開予想①/平山智加が今度こそ戴冠を逃さない!平和島レディースカップを勝って勢いをつけよう
香川の平山智加選手にとって、今年(2023年)10月までは大きな悲喜こもごもの年となりました。これまで「近松賞2013(尼崎競艇G1)」「賞金女王決定戦2013(芦屋競艇G1)」「レディースチャンピオン2020(多摩川競艇PG1)」と3つのG1級競走を制し、名実ともに女子の頂点であり続けた平山選手は、8月の「レディースチャンピオン2023(津競艇PG1)」で優勝戦1号艇を獲得。4回目のG1タイトル獲得は目前に迫っていました。
しかし、2号艇に入った滋賀の遠藤エミ選手が、女子として初めてSG競走を制した勝負勘を遺憾なく発揮しました。ホーム追い風のままに迎えた優勝戦。すなわち、インが有利な環境が整っていたからこそ、遠藤選手は「平山選手が無理をしないターンに徹する」と考え、大胆な直まくりからのツケマイに打って出たのです。これが見事にハマって逆転優勝。対する平山選手は、栄光まであと一歩のところで優勝を逃してしまいました。
それでも、平山智加選手がすばらしい力の持ち主である事実は、すぐに自らの手で示すことになりました。
これぞ「賞金女王に輝いた者の美しさ」と形容すべきでしょうか。3節前の「マンスリーBOATRACE杯 宮島プリンセスカップ2023(宮島競艇G3)」で優出すると、3号艇3コースからコンマ10スタートを放ち、美麗な差しによって1号艇の渡邉優美選手を捉えたのです。
上記の記事でも優勝候補の1人としてピックアップしていましたが、渡邉優美選手が抜群に仕上がっていたシリーズだっただけに、拍手して称賛せざるを得ない逆転劇でした。
2節前の男女混合戦である「第5回日本一しょうゆ杯(桐生競艇一般)」でも優出しており、今節も優勝候補なのは間違いありません。2日目第12R「ヴィーナスドリーム」で1号艇に選ばれていることからも、それはボートレース平和島公式もよくわかっていると言えます。ぜひとも、その戦いぶりに注目していきましょう。
シリーズ展開予想②/日高逸子はなおも歴史とともに走る!その戦いぶりはドリーム戦から注目
福岡の日高逸子選手に関しては、オールレディースに出てきたら触れざるを得ない「歴史」と「愛」さえ感じます。競艇界のグレートマザーは、そのたおやかな笑みによって、今後もファンにとっての希望であり続けるでしょう。
前節の「オールレディース LOVE FM 福岡なでしこカップ2023(福岡競艇G3)」について、当サイトでも特集。注目選手としてピックアップしたところ、見事に優出まで駆け抜けてくれました。年齢など関係ありません。すばらしい輝きと美しさがそこにあります。
日高逸子選手が勝ち続ける限り、何かしらの「女子選手の記録更新」がついて回ります。彼女はなお「生きた伝説」であるがゆえに、きっとまた何らかの偉大な記録を作り上げてくれるでしょう。同時に、ただ記録のために走っているわけでないプロだからこそ、ファンはそのすごさに魅了されるのだとも言えます。
実のところ、日高選手は平和島での成績が良くありません。全24場で最も低い勝率というデータから見れば、「日高逸子が最も苦手とするのは平和島」と客観的に判断すべきなのでしょう。
それでも、2日目第12R「ヴィーナスドリーム」の4号艇に配され、「すごいものを見せてくれる」という期待が高まるのを避けられません。舟券においては冷静な判断と確かな情報が必要ですが、それを前提としてぜひ戦いを見届けてほしい。こんな願望も込められるのが、競艇時代から変わらぬボートレースの良さなのではないでしょうか。
シリーズ展開予想③/藤原菜希は逆転でのトップ12を目指す!このシリーズでの活躍は大切だ
東京の藤原菜希選手は、今まさに熾烈な攻防戦の真っ只中にいます。2023年10月15日時点での女子獲得賞金ランキングでは第22位。これだけ聞くと、年末のクイーンズクライマックスの出場枠である上位12名に遠いように見えるかもしれませんが、賞金額的には現12位の倉持莉々選手と370万円ほどの差に留まっています。
「積み重ねれば、十分に逆転がありうる」
その野望を抱くだけの材料はそろっているとともに、今節の上位メンバーとしては有利な「F0」の状態にあるのも強みです。
当サイトの「江戸川ヴィーナスシリーズ(女子戦)・Yes!高須クリニック杯2023(江戸川競艇一般)」の記事でも、シリーズリーダーになりうる存在として選抜していました。そして、実際に予選4位通過で準優勝戦に進んでくれたのですが、ここでまさかのアクシデント。2号艇2コースで迎えたこのレースで落水失格となってしまったのです。
とはいえ、大事には至らなかったようで、途中帰郷に至らずに最終日まで乗っていってくれました。また、前節の「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント(江戸川競艇一般)」では目立つ活躍こそできませんでしたが、4レースして3連対3回と堅実な走りをしています。
それなら、今回の「平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)」では、頂点に立つ資格は十分です。地元東京から選抜された選手として最も期待されるのは、初日第12R「レディースドリーム」の1号艇に選ばれた中村かなえ選手かと思いますが、こちらはF1持ちというハンデが気になるところ。
それなら、2日目の「ヴィーナスドリーム」6号艇からでも、藤原選手が同じ東京勢として劇的な活躍を見せる展開があってもおかしくありません。競馬予想では「2頭出しは人気薄を狙え」という格言がありますが、ボートレースにおいても「一見すると目立たぬ地元勢」には金脈が隠れていることが多いものです。6日間を楽しみとともに追い続けたい存在と言えるでしょう。
ボートレース平和島の水面特徴
「名前は平和だけど、配当や展開は全然平和じゃない平和島」
ボートレース平和島で行われるレースの特徴、転じて水面の特性は、こうした言い回しによって表現されることがあります。もちろん、平和島に来たら誰もがケンカっぽくなってしまうとか、そういうわけではありません。すなわち、「全国屈指のイン受難水面であり、ボートレースのセオリーが打ち崩される瞬間が多く見られる」という点に求められます。
- 平和島は第1ターンマークとホームの間隔が狭い!バック側の形も独特な運河コース
- 平和島の1コース1着率はもうすぐで40%の水準!大外強襲の目も十分にあるダイナミック水面
少なくとも、平和島は同じ東京都内の江戸川や多摩川さえも凌ぐことすらある、「ボートレースの魅力を感じられる場所」であることは間違いありません。「競艇はインが強く、最初のターンが終わったらほぼ決まりらしい」という簡単なセオリーだけが世間で知られているからこそ、平和島の「決して型にハマらない展開の連続」は、新規開拓にうってつけだからです。
同時に、上記で示した2つのポイントからもわかるとおり、舟券を、特に3連単を狙って当てるのは大変なコースであるとも言えます。少しでも予想の的中率と回収率を上げるため、有用な情報を得るに越したことはありません。それは当記事に留まらず、当サイト全体にしてもそうですし、おすすめする優良サイトの考え方も含めて「すぐれた知恵が勝利を呼び込む」点につながるのです。
特徴①/平和島は第1ターンマークとホームの間隔が狭い!バック側の形も独特な運河コース
ボートレース平和島のコースは、平和島(地名)と大森に渡って存在する運河を利用して作られています。このため、競走水面の分類としては海となり、水質も海水です。いくつかの防潮の試みが成されているため、海コースによくある潮汐の影響については、ほとんどレースを左右するレベルではありません。
一方、ボートレース福岡に近い環境がある点は、注意しなければならないポイントでしょう。福岡の水面環境がいかに特殊であるかは、「ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)」の特集記事を中心として、当サイトではたびたびお伝えしてきました。
平和島もまた近隣を船舶が通る環境にあることから、上記で例とした福岡ほどではないにせよ、潮汐によるものではない”うねり”が起きることがあります。
ただ、それ以上に怖いのが「ビル風」です。全24場でトップクラスの都会にある平和島には強い風が吹きやすい傾向にあり、春一番でどの水面も荒れやすい春季はもとより、どの季節も文字通りの「波乱を呼ぶ風」が選手とファンを悩ませます。
しかも、福岡の場合は競走水面の狭さがアウトコース選手の台頭を阻んでいたのに対し、平和島の場合は1マークに向かって全コースの競走幅がギュッと狭くなり、そこから厳しい斜行禁止規定のあるバック側という条件が加わって、「道中での抜き(逆転)も起きやすい平和島」の環境を作り上げています。
ゴールまでハラハラする展開が続くという点では、近隣の江戸川と同じく楽しいものではありますが、舟券を握りしめて安心したいファンとしては「終始ハラハラさせられるボートレース場」とも形容できるかもしれません。
特徴②/平和島の1コース1着率はもうすぐで40%の水準!大外強襲の目も十分にあるダイナミック水面
上記はボートレース平和島の水面における昨年の秋、すなわち2022年9月1日から同年11月30日までの成績ですが、一目見ただけでわかる異様な数字です。1コース1着率45.6%という低い数字もさることながら、”6コースの1着率が5.0%もある”というのが「とんでもない事実」であることは、より長くボートレース(競艇)をやっている方ほど実感できるでしょう。
そうして、多くのファンが思い出すのは、ボートレースの通称を冠して初めて迎えた「ボートレースグランプリ2014(平和島競艇SG)」の劇的な幕切れかもしれません。6号艇6コースに入った岡山の茅原悠紀選手が、まさかまさかの大逆転差しでの賞金王、しかもこれがSG初制覇というおまけ付きでした。
「平和島は、全国で最も大外が勝てる水面である」
こうした事実は決して印象論ではなく、数字で示されているわけです。
また、3ヶ月という限られた時期の統計ゆえに5.0%と高いのは事実ですが、全季節を通じて全国平均を上回る「波乱」がもたらされるのも、平和島水面の特徴となっています。現在から見ての過去1年、2022年10月1日から2023年9月30日までの、2000レース以上のデータを確認してみましょう。
コース | 1着(%) | 2着(%) | 3着(%) |
1 | 45.8 | 18.3 | 10.2 |
2 | 17.6 | 24.3 | 18.0 |
3 | 12.3 | 19.3 | 17.7 |
4 | 12.9 | 17.1 | 20.1 |
5 | 7.7 | 12.0 | 17.2 |
6 | 3.9 | 9.5 | 17.3 |
SG、G1、G2、G3、一般とすべてのグレードに関係ないデータです。にもかかわらず、どこからでも勝負になるし、「平和島水面での3着率は、1コース以外はどのコースもほとんど変わらない」という驚異的な数字が出てきました。さすがに5コースと6コースの1着率は3ヶ月統計より下がったものの、それでも他の水面では考えられない高水準です。
あらゆる展開を想定し、かといって購入点数を増やしすぎず、冷静さを保って勝負する。平和島の舟券勝負で大切なのは、他場に増して「己の心の平和さ」と言えるでしょう。
オールレディース/平和島レディースカップ2023(平和島競艇G3)のまとめ
秋も深まってきた日本列島。それはボートレースの1年にとって、最後の周回に入った季節とも言えます。すでに年末の「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」出場を視界に入れている選手も、11月の「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」でへの出場および逆転を狙う選手も、こうしたシリーズを落とすわけにはいきません。
それは同時に、決してフライングなどのスタート事故を起こせない時期であるとも言えます。ボートレースの魅力である「ギリギリの判断」「コンマ01秒を争うバトル」が、寒くなる気候に反比例して、最も熱くなっていくのです。平和島レディースカップはそのひとつの例として、ファンの心にまで輝く灯明を与え、秋冬を爛々と過ごす道標になってくれることでしょう。
ボートレース平和島のアクセス
住所 | 東京都大田区平和島1丁目1-1 |
電話番号 | 03-3768-9200 |
全24場あるボートレース場(競艇場)において、「競艇発祥の地」がボートレース大村であり、「聖地」にして「西の総本山」がボートレース住之江だとしたら、「東の総本山」はこのボートレース平和島になるでしょう。
東京都にある3場のなかでは江戸川ともども23区内に位置し、誰もが親しめる好立地にあるのに加え、その場所を活かして有名人を招いてのステージイベントなども豪華になる傾向にあります。「健全なアミューズメントであるボートレース」のPRについて先頭に立つ存在こそ、ボートレース平和島なのです。
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース平和島は首都圏の恩恵を最も大きく受けられる立地から、公共交通機関を利用したアクセスが望ましいのみならず、いくつものルートを選べるという強い利点があります。
特にわかりやすいのは、最寄り駅である京浜急行電鉄「平和島駅」まで移動すること。同駅は普通列車の停車駅ながら、品川駅や京急蒲田駅などで乗り換えれば、すぐに平和島駅へたどり着くことができます。
平和島駅から本場までは徒歩にして約10分ですが、無料送迎バスや100円で乗れるワンコインバスが運行しているため、これらを利用するのも良いでしょう。
無料送迎バスに関しては、JR「大森駅」からも短い間隔で発着しているほか、大森駅と本場を結ぶ便は京浜急行電鉄の「大森海岸駅」を経由している点に注目したいところ。ボートレース平和島が用意している幅広いアクセス手段のみでも、これだけ複数の利用方法が可能になっています。
自動車でのアクセス
ボートレース平和島は、国道15号線「第1京浜」と都道316号線「海岸通り」が交わる、「平和島口交差点」が自動車でのアクセスの目印となるでしょう。また、首都高速羽田線(1号線)を利用する場合は「平和島出入口」から、すぐに都道316号線を通じて本場へと到達できます。
首都圏という場所もあり、ボートレース平和島には有料駐車場のみが存在します。しかし、平置き駐車場約70台ぶんに加えて、本場開催日のみ利用できる立体駐車場約1,000台ぶんが使えるのは魅力です。