【VS第17戦】「尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」は小野生奈の久々の優勝が見られるか!
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【VS第17戦】「尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」は小野生奈の久々の優勝が見られるか!

UPDATE:2023.12.08
ボートレース情報

今年最後のヴィーナスシリーズ、「尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」が開幕します。今回の開催期間は2023年12月13日(水)から12月18日(月)までと、前回開催とほぼ同時期に設定されました。

今節の最大の注目点は、「当地水面とも相性の良い小野生奈選手が、産休を挟んで久々のVを決められるかどうか」になりそうです。また、その他の注目点も含め、当記事では舟券予想に役立つ内容をお届け。開催前のみならず、開催後も楽しめる内容になりました。

2023年も上旬から中旬となり、年の瀬ムードが徐々に高まっていきます。舟券予想を見事に仕上げて、明るい締めくくりを迎えていきましょう。

この記事でわかること

  • その名も高き選手たちが制覇してきた尼崎プリンセスカップ!今節にも連なる過去のおさらい
  • 小野生奈は2年前のこの開催の優勝者!産休から復帰後の初優勝は尼崎で決めるか
  • 舟券勝負するなら狙うべきレースを知るべし!尼崎水面の堅いレースと荒れるレースを分析

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「ヴィーナスシリーズ第17戦/尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」の詳細情報

開催年 優勝選手 所属支部
2016年 遠藤 エミ 滋賀
2018年 竹井 奈美 福岡
2020年(2月) 平山 智加 香川
2020年(5月) 鎌倉 涼 大阪
2021年 小野 生奈 福岡
2022年 松本 晶恵 群馬

尼崎プリンセスカップは、ボートレース尼崎で開催されるヴィーナスシリーズ競走です。上記は過去5回の優勝選手一覧ですが、2019年度(2020年3月まで)だけ「特別ヴィーナスシリーズ」が開催されたため、こちらもあわせて記載しました。この特別開催については、開催名称も「UCCカップ」と企業冠がついた別のものですが、尼崎で行われたヴィーナスシリーズということで一覧に加えました。

開始当初のヴィーナスシリーズは年間12戦であり、全国24場が2年に1度開催する運びでした。しかし、女子戦の人気向上を受けて、2020年以降は毎年開催になった経緯があります。この表でも2016年、2018年、2020年と2年ごとだったのが、それ以降は1年に1回になっているがわかりますね。

<前回優勝戦回顧>「ヴィーナスシリーズ第17戦/尼崎プリンセスカップ2022(尼崎競艇一般)」は松本晶恵のパーフェクト逃げで決着!

艇番 選手名 所属
1 松本 晶恵 群馬
2 高田 ひかる 三重
3 中村 桃佳 香川
4 平山 智加 香川
5 高憧 四季 大阪
6 中田 夕貴 埼玉

昨年の尼崎プリンセスカップも、ヴィーナスシリーズの第17戦として、今年と同じ12月に開催されました。好モーター36号機を引き当てた群馬の松本晶恵選手が、その力をフルに活かしきる活躍で予選1位通過。準優勝戦も勝利し、優勝戦で1号艇を獲得しています。

「ヴィーナスシリーズ第17戦/尼崎プリンセスカップ2022(尼崎競艇一般)」優勝戦/スタートの瞬間

天気は晴れ、ホーム追い風2m、波高0cm。絶好のボートレース日和に恵まれた最終日の優勝戦は、スリットラインも美しい横一線です。6艇すべてがコンマ11からコンマ14に並ぶ形で、勝負は1周目1マークのターンの精度にかかっていました。

そして、1号艇の松本晶恵選手はイン逃げ優勝を達成。2020年11月の「オールレディース/リップルカップ2020(多摩川競艇G3)」以来、2年ぶりの優勝の喜びを味わうこととなりました。

狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想

年々、その重要度もレースレベルも高まるヴィーナスシリーズ。多くの名選手が「尼崎プリンセスカップ」に優勝者として名前を連ねてきたことは、前項で解説したとおりです。こうした事実を踏まえて、今節のシリーズリーダーとなりうる3名の選手をピックアップしましょう。

  1. 小野生奈(4530/福岡):2年前もこのシリーズで勝利!久しぶりの美酒を尼崎で
  2. 海野ゆかり(3618/広島):あと少しの悔しさは勝利で晴らす!今年4つ目のVへ出陣
  3. 寺田千恵(3435/岡山):なお健在の優れた技量!尼崎水面から多摩川への栄光を目指して

ずばり、多くの実績を残してきた、またこれからも残していくであろう上記3名が中心にふさわしいと考えました。年末のクイーンズクライマックスとの関係も踏まえつつ、3人の選手たちについて確かめていきます。

シリーズ展開予想①/小野生奈(4530/福岡):2年前もこのシリーズで勝利!久しぶりの美酒を尼崎で

シリーズ展開予想①/小野生奈(4530/福岡):2年前もこのシリーズで勝利!久しぶりの美酒を尼崎で

福岡の小野生奈選手は、今年(2023年)ようやく長期の産休から復帰してきました。そうした中での活躍は、11月に行われた「オールレディース/マクール杯2023(芦屋競艇G3)」の記事でも触れています。

そして、この特集記事でも”シリーズのキーパーソンになりうる”と注目したとおり、同じく優勝の最有力候補である川野芽唯選手に続く、優勝戦2着の準優勝を達成してくれました。地元福岡の芦屋水面において、川野選手ともども福岡支部ワンツーを達成したことになります。

とはいえ、「レディースチャンピオン2017(芦屋競艇PG1)」の優勝者でもある小野生奈選手です。優勝こそがふさわしく、十分に達成できる目標であることは、多くのファンが認めるところでしょう。

休業前の2021年には「レディースオールスター2021(芦屋競艇G2)」、さらに2年前のこのシリーズである「ヴィーナスシリーズ第7戦/尼崎プリンセスカップ2021(尼崎競艇一般)」を制していますし、今年の成績も上々。さらに上を目指す意味でも、再び尼崎で勲章を手にするというのは、十分にありうる結末です。

シリーズ展開予想②/海野ゆかり(3618/広島):あと少しの悔しさは勝利で晴らす!今年4つ目のVへ出陣

シリーズ展開予想②/海野ゆかり(3618/広島):あと少しの悔しさは勝利で晴らす!今年4つ目のVへ出陣

広島の海野ゆかり選手は、3節前の「オールレディース/大宮アルディージャベントス杯2023(戸田競艇G3)」で優勝。これが実に見事で、4号艇4コースからのまくりを決めての逆転優勝でした。

さらに、先の小野生奈選手が優勝戦2着に入ったマクール杯で、同じく優出して4着。賞金を大きく積んで、年末の切符をかけた前節の「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」へ乗り込みました。

「チャレンジカップ2023(三国競艇SG)」と同時開催だったこのシリーズ。クイーンズクライマックスの最後の切符をかけた戦いの結果、海野選手は約2,815万円で第14位にランクインします。クイーンズクライマックス本戦出場権は第12位までであり、その第12位に入った愛知の大瀧明日香選手は約2,874万円。60万円ほどの差が大きく明暗を分けました。

無論、クイーンズクライマックスのシリーズ戦のほうには出場可能ですが、非常に悔しい結果になったと言わざるを得ません。

それでも、海野選手はこれまでG1競走を複数制し、通算で63回もの優勝を積み上げてきた力を遺憾なく発揮してくれました。この尼崎プリンセスカップにおいても、悔しさが強さとなって表れることを期待しましょう。

シリーズ展開予想③/寺田千恵(3435/岡山):なお健在の優れた技量!尼崎水面から多摩川への栄光を目指して

シリーズ展開予想③/寺田千恵(3435/岡山):なお健在の優れた技量!尼崎水面から多摩川への栄光を目指して

前項の海野ゆかり選手がわずかな差で悔しい思いをした一方で、見事に僅差の戦いを制してクイーンズクライマックス本戦出場を決めたのが、岡山の寺田千恵選手です。優勝からは1年ほど遠ざかっているものの、着実に賞金を積み重ねて第11位。年末の大一番への権利を勝ち取りました。

もとより2001年にSG競走初の女子選手1号艇という「あと一歩」のところまで行ったことは、すでに何度もお伝えしていきました。そして、同年に稼いだ6721万5千円という獲得賞金記録は、2022年に遠藤エミ選手が女子として初めてSG競走を制覇し、同年に記録を更新するまで不動のレコードであり続けました。

裏を返せば、現在も「歴代女子年間獲得賞金ランキングの第2位」に、今もなお寺田千恵選手の名前は刻まれているのです。複数の優勝経験がある尼崎での躍動は、十分にありうることです。

しかし、前節のレディースチャレンジカップがかなり心配な仕上がりだったのも事実のため、モーターとの相性次第な面があるでしょう。実力も人気もピカイチゆえに、舟券もよく売れる傾向にあります。

寺田選手の扱いによって、良い舟券が取れるかもしれない。それは、”取捨いずれの意味”からも言える。この点が非常に重要である、と付記するものです。

ボートレース尼崎の水面特徴と狙い目レース

R番号 1号艇1着率 万舟出現率
1 45.9% 16.0%
2 45.9% 14.9%
3 44.2% 17.2%
4 47.1% 19.5%
5 53.4% 18.3%
6 74.7% 7.4%
7 55.7% 16.6%
8 59.1% 14.3%
9 60.3% 16.6%
10 71.2% 15.5%
11 68.2% 15.6%
12 75.1% 16.7%

尼崎は「センタープール」の愛称からもわかるとおり、湿地帯の土地改良によって出来た埋立地にある人工プールの水面です。これは完全に外と分けられているため、”淡水のプール型水面”になります。

淡水は硬く、単純に海水と比べると走らせにくい特性がありますが、尼崎に関してはそれを上回る美点としての「静水面」があります。さながら多摩川と対比される穏やかなコンディションが保たれるため、比較的走りやすい水面として知られているのです。

そうした前提を踏まえつつ、上記に提示した2022年度(2022年4月1日-2023年3月31日)の一般戦およびG3競走のデータをご覧ください。12Rにはドリーム戦や優勝戦などの実力者が集まりやすいこともあり、1号艇1着率が高くなっていますね。

ただ、それ以上に注目なのが6R。当てやすい企画競走として設計された「昼どきピンクル」が配置されているため、「よほどのことがない限り荒れないし、1号艇も勝ちきることが多い」結果になっています。また、万舟券まで伸びる確率も段違いに低く、「人気勢が総崩れになりにくいのが”尼崎6R”である」と言えるでしょう。

この他にも、当サイトでは尼崎の歴史や魅力について解説した記事を公開しております。こちらもあわせてご覧いただき、尼崎の誇る「センタープール」の攻略にお役立てください。

「ヴィーナスシリーズ第17戦/尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」まとめ

「ヴィーナスシリーズ第17戦/尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」まとめ

尼崎開催のヴィーナスシリーズ「尼崎プリンセスカップ2023(尼崎競艇一般)」。昨年は松本晶恵選手が久々の優勝で喜びをあらわにしたように、小野生奈選手もまた復帰から初めてとなる優勝を、この舞台で飾るかもしれません。

尼崎水面は概ねインが強い静水面ですが、油断は禁物です。特に、年末にビッグイベントが控えているからこそ、無理はできない選手も出てくるでしょう。他方で、そうしたしがらみのない選手が好モーターを引いた場合、積極的に勝負を仕掛けてくるかもしれません。師走ならではの駆け引きが、尼崎水面の王女を決める戦いで行われます。

ボートレース尼崎のアクセス

ボートレース尼崎のアクセス

1952年9月14日に開業した「ボートレース尼崎(尼崎競艇場)」は、「戦後復興」と「環境改善のための埋立事業」、そして「モーターボート競走の普及を目指す日本船舶振興会の思惑」が見事に一致する形で生まれた施設です。

アクセスの良さは全国有数であり、現地に足を運びやすいボートレース場の代表格と言えるでしょう。

住所 兵庫県尼崎市水明町199-1
電話番号 06-6419-3181
最寄り駅 阪神電気鉄道「尼崎センタープール前駅」
※徒歩 約3分(駅直結)
JR東海道本線・神戸線「立花駅」
阪急電鉄「塚口駅」
※無料送迎バスあり(立花駅10分/塚口駅20分)
最寄りIC 阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」(至近)
阪神高速3号神戸線「武庫川IC」
阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」
無料駐車場 有(187台)
公式サイト ボートレース尼崎