長崎支部86期生の中村亮太選手が2023年4月6日付けで引退となりました。
優勝経験はないもののSGには9回出場し、生涯獲得賞金は4億3,082万9,980円と、ボートレースの前線を走るトップレーサーでした。
しかし、そんな中村亮太選手は円満な引退とは言えず、八百長やイジメなどさまざまな問題が引退に関わっていると言われています。
この記事では、2023年4月に引退した中村亮太選手がどのような選手だったのか、引退理由にイジメや八百長問題が関わっているのか、中村亮太選手の過去を振り返りながら引退の真相に迫ります。
- 中村亮太選手の成績など
- 中村亮太選手の八百長騒動の経緯
- 中村亮太選手のイジメ騒動の経緯
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目次
引退した中村亮太はどんな選手?
2023年4月に引退となった中村亮太選手は、長崎支部86期生のレーサーです。
登録番号 | 4070 |
---|---|
登録期 | 86期 |
所属 | 長崎支部 |
デビュー日 | 1980年11月25日 |
級別 | A1 |
総出走数 | 4,032 |
総優出数 | 143 |
勝率 | 6.34 |
生涯獲得賞金 | 4億3,082万9,980円 |
通算4,032レースに出走し、SGには9回出場、G1では4回優勝するなど、トップクラスの実力をいかんなく発揮するトップレーサーの一人でした。
漫画「モンキーターン」の「洞口スペシャル」に影響を受けて、独自にプロペラをカットした「亮太スペシャル」や、ターンの手前で立ち上がり、そのままモンキーターンの態勢に入って旋回をする「シャドウモンキーターン」などを披露し、デビューから引退までは話題に絶えない選手でした。
中村亮太選手の引退理由は集団イジメか?八百長問題なのか?
中村亮太選手は2023年4月に引退。まだまだ現役として活躍できる可能性が残されていた42歳という年齢で、なぜ引退することに踏み切ったのでしょうか。
急な引退に競輪ファンからは、「八百長問題が原因ではないのか?」「集団イジメが原因になったのではないのか?」など、さまざまな憶測が飛び交っています。
実際の引退理由については公開されていませんが、引退のタイミングを考えると「八百長問題」や「集団イジメ問題」が引退理由になっている可能性は十分にあります。
ここでは、中村亮太選手が引退する原因となった可能性のある事件について紹介します。
2022年10月27日の下関10Rで八百長が問題視される
「八百長問題が引退理由では?」と噂が広がってしまった理由の一つが、2022年10月27日に下関で開催された10R。
このレースでは、いくつもの不可解な点が浮上し、八百長が行われていたのではないかと問題になりました。
八百長が疑われた理由の一つは、異常なまでの売上増加。
この日に下関で開催されたレースのうち、10Rだけが売上増加しています。ボートレースの売上平均は4,000万円~5,000万円ほどですが、下関10Rのみは約2倍の9,600万円に売上が増加しました。
9Rの売上は約5,100万円、11Rの売上は約4,600万円と、前後のレースと比較しても、その差は明らかです。レースによっては平均を上回る売上を記録することはありますが、通常では考えられない売上の高さに八百長を疑われたのです。
また、このレースでは6号艇「杉山 勝匡 選手」が1着となりましたが、明らかに他のレースと比較してもオッズが低いことにも疑惑の目が向けられました。
ボートレースはインが強い傾向があり、6号艇、ましてやB1選手が1着となれば1,000倍を超えるオッズが付くのがほとんどです。
しかし、実際に付いたオッズは298.1倍。明らかにオッズが低いことは確かです。
そして、中村亮太選手は6着となっていることからも、八百長を疑われていました。
中村亮太選手や競走会は、八百長による不正はなかったとコメントしていますが、このレースが引退の原因になったのではないかとファンのなかではささやかれています。
2023年1月11日には中村亮太選手のX(Twitter)に自殺をほのめかす内容がアップ
翌年2023年1月11日に中村亮太選手のX(Twitter)に、自殺をほのめかすような内容がアップされました。
長年に渡り受けた選手からの集団によるイジメ…IEJOYHTK
それをデビューの時から把握していたのに助けず、一緒なってやっていた関係者…
そして助けてくれてたAUS
どこにもSOSは届きませんでしたね。
競走会本部で倒れていても自分で119番しろと30分以上も放置されて…
どうも自分は人間として扱ってもらえないみたいです。
辛かった…
もう走りたくない。
俺はファンの人達だけが好きでした。
ありがとう。
お迎えかな…さようなら
2023/01/11 4070中村亮太
実際に自殺してしまうことはなかったものの、ボートレース貝の闇の部分が見えてしまうような内容でした。書かれていた内容が事実であれば、競走会などの体制に疑念を持ってしまいます。
アップされた当時は、「IEJOYHTK」や「AUS」が選手名のイニシャルではないかと推測され、長崎支部に所属する選手のイニシャルを調べ上げる方がいるほど注目を浴びていました。
イジメの真実は明らかではありませんが、倒れた状態で30分も放置されるような環境であれば、引退を決意するのもおかしくはありませんね。
翌日には中村亮選手の斡旋がすべて削除
イジメ問題の内容が中村亮太選手のX(Twitter)にアップされた翌日、公式サイトに記載されていた中村亮太選手の斡旋がすべて削除されました。
出場を予定していた、唐津の「マンスリーBOATRACE杯」、大村の「G3アサヒビールカップ」、蒲郡の「サンベリー蒲郡いちご杯」、若松の「G1第69回九州地区選手権競走」のすべてがなくなったのです。
このタイミングで斡旋が削除されたことを考えると、前日にアップされた内容が競走側から問題視された可能性は十分に考えられます。
元A1選手の西川昌希がX(Twitter)で八百長に関する内容を暴露
中村亮太選手は、八百長問題について完全に否定していますが、元A1選手の西川昌希がX(Twitter)で八百長に関する以下の内容をポストしました。
「10000人フォロワーありがとうございます
一言だけ…(あくまでも自論)
N選手の八百長は確定でしょう笑
競走会が野放しにしている意味がわかりませんが笑
内部資料で当確出してるのに何故世間に出さないのか?」
証拠があるというわけでもなく、八百長で逮捕された西川昌希が語る内容のため、真実については分かりませんが、「N選手=中村亮太選手」ではないのかという推測もされています。
中村亮太選手が引退してから約5ヶ月が経過したにもかかわらず、引退の真相は明らかにされていませんが、西川昌希は今後もボートレースの裏を暴露していく方針のため、いずれ中村亮太選手がなぜ引退したのか、事実が浮き彫りになる可能性はありますね。
2023年4月6日に引退が受理されて公式から選手情報が削除
2023年4月6日に引退が受理され、翌日に公式サイトから選手情報が削除されました。
ボートレース公式から引退についての発表は何もなかったものの、「公式から削除=引退」となるため、事実上の引退として判断して間違いありません。
しかし、八百長問題やイジメ問題が噂され、全24の会場から斡旋拒否をされるような状況でありながらも公式から何も発表がないことは競走会の闇を感じます。
いずれにせよ、公営競技としてクリーンなイメージを保つためにも、何かしらの発表はしてほしいところですね。
中村亮太選手は今回の八百長騒動前から問題児だった?
中村亮太選手は、今回の八百長・イジメ騒動の前から多くの問題を起こす問題児でした。
それらの問題が起こった際は引退に追い込まれるようなことはありませんでしたが、その問題の多さからもイジメに発展した可能性は十分に考えられます。
ここでは、中村亮太選手が起こした過去の不祥事について見ていきましょう。
自分の名前を塗りつぶした投票用紙を配って問題になったことも
中村亮太選手は、ファン投票で出走者が決まるSG「ボートレースオールスター」で不正を行っていたことが発覚しています。
専用の投票表紙に自分の好きな選手6人を選んで投票することができ、上位52名が出場権を獲得するレースですが、2013年の第40回笹川賞のイベントで中村亮太選手は不正を行いました。
イベントに訪れるファンに対して渡す投票表紙には、自分の名前がすでに塗りつぶされているものを配布し、多くの方から苦情が寄せられました。
これに関しては噂ではなく、事実ということが判明し、競走会および選手会から1年間の出場停止処分を課せられた過去があります。
過去には持続化給付金の不正受給にも関わっていた
新型コロナウイルスが流行り始めたころ、売上が減少した事業者に対して、持続の継続を支援する持続化給付金の給付が始まりました。
ボートレースの選手は個人事業主としてレースに出場しており、売上を偽って215人もの選手が不正受給に手を出していました。
そして、中村亮太選手も不正受給に手を出した選手の一人です。
本人は税理士に相談したうえで申請したと語っていますが、結果的に出場停止処分を受けています。
出場停止中はUberEatsの配達員をしており、収入は謝罪のためにすべて寄付していたようですが、配達中にSGに出場した際に着用していた記念となるカッパを身に着けている様子をSNSにアップしてしまい、SNS上では反省の色が見えないとして炎上しました。
中村亮太選手の引退理由は謎のまま、真相が公になることはあるのか
中村亮太選手は2023年4月に引退。公式から引退理由が発表されることなく、ボートレース界を去ることになってしまいました。
しかし、八百長問題やイジメ問題など、引退のタイミングとしては明らかに不自然な点が目立ちます。
42歳という年齢でなぜ引退となってしまったのか、引退理由については未だ謎のままです。
公営競技でもあるボートレースで八百長が行われていたこと自体も問題ですが、競走会の環境など改善すべき点は残されているように感じる事件でした。
今後、中村亮太選手の引退理由が明かされるかどうかは分かりませんが、公営競技としてクリーンなイメージを保つためにも中村亮太選手の引退理由を明らかにして、公式から何かしらの発表をしてほしいところです。