競艇の基本ルールを初心者に向けに解説!スタートや待機行動とは?
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競艇の基本ルールを初心者に向けに解説!スタートや待機行動とは?

UPDATE:2024.02.06
競艇雑学

きらびやかな美しい水面の上を、轟音を立てて駆け抜けていくボートが魅力の競艇。激しく水しぶきを上げながらのダイナミックなレース展開が楽しめるスポーツですが、陸上で行われる競馬や競輪とは違い、独特のルールやレース展開が存在します。特に初心者の方は「フライングスタート」という競艇独特のスタート形式などに戸惑うことも多いでしょう。

そこで今回は、競艇の基礎知識から勝負を決める「決まり手」までをまとめて解説していきます。

まずは競艇の基礎知識を学ぼう

競艇 基礎知識

陸上で行われる競馬や競輪とは違い、水上で行われる競艇には独特のルールやレース展開があります。まずは、競艇の基礎的な知識について学んでいき、じっくり理解を深めていきましょう。

競艇はたった6艇で競争する!

競艇はたった6艇のボートでレースを行います。競馬は最大18頭、競輪は最大9名、オートレースは8車で行われるのと比較すると、1位の予想が当たる確率が最も高い公営ギャンブルと言えるでしょう。

ボートは通常、横一線に並んだ状態からレースが始まります。このときの並び順で内側から1号艇、2号艇、3号艇…と呼びます。時速70~80kmの速さでレースが行われる競艇では、判別しやすいようにボートとレーサーのユニフォームに以下のように色が割り振られています。

1号艇…白 2号艇…黒 3号艇…赤 4号艇…青 5号艇…黄色 6号艇…緑

競艇のレースはすべて1,800m勝負!

競艇のレースは1周600mのコースを3周、合計1,800mの距離で行われます。この1,800mという距離はどの競艇場でも同じなので、競馬場あるいはレースによってコース設定が大きく変わることも頭に入れて予想しなければいけない競馬と比べると、その分予想がしやすいといえるかもしれません。

ただし、競艇の場合はコースが海を使ったものか人工的に作られたプール型のものなのかといった違いがあったりするので、そういった点で予想の組み立て方が変わる面白さがあります。

競艇独特のスタート「フライングスタート」について学ぼう

フライングスタート

競艇は競馬や競輪などとは異なる、「フライングスタート」という独特のスタート方法を採用しています。このフライングスタートが競艇というレースを面白くする一つの要素となっているのですが、一方で特に初心者からすると「いつスタートするの?(したの?)」といった具合にちょっとだけ分かりづらく見えてしまいます。

そこで、競艇独特のスタート方法「フライングスタート」について解説していきます。

競艇は「ヨーイドン」でスタートしない!

フライングスタートとは、「決められた時間内に、それぞれのボートがタイミングを合わせてスタートラインを通過する」というスタート方法です。

なぜ競艇ではこの方法が採用されているのかというと、波や風がある水面ではボートが静止することが難しいために、競馬のような一斉スタートが出来ないためです。

ですから、あらかじめスタートラインと時間とを設定し、各レーサーがレースを周回しながら(待機行動という)スタートの時間にタイミングを合わせてスタートラインを超える、という仕組みとなっているのです。

お気づきのとおり、このフライングスタートが上手いかどうかも予想の組み立て方に影響を与えます。また競艇では地元選手が有利とされる理由のひとつとして、見慣れたコースでスタートのタイミングを合わせやすいことが挙げられるのです。

競艇における「フライング」と「出遅れ」

フライングスタートでは、「決められた時間」でスタートラインを越えなければいけません。この「決められた時間」はたった1秒間。競艇場には「大時計」という1秒を測る大きな時計があり、レーサーはこれを見てスタートライン通過のタイミングを合わせます。

1秒というととても短く聞こえますが、ボートが時速70km程度で動くことを考えて距離で換算するとおよそ20m。スタートの時間に入った段階でスタートラインからおよそ20mの距離にいれば間に合うことになります。

とはいえ、それでもやはりスタートのタイミングが合わないこともあります。決められた時間より早くスタートラインを越えてしまうと「フライング」、スタートの時間に間に合わないと「出遅れ」となり、それぞれその時点で欠場となってしまいます。

競艇のレースの流れを理解しよう

競艇 レース 流れ

競艇独特のフライングスタートについて理解ができたところで、いよいよ競艇のレースの流れについて学んでみましょう。

ボートやモーターの調子を確認!展示航走

競艇では本番のレースの直前に、「展示航走」というものが行われます。展示航走では実際のコースを2周するのですが、ここでお客さんはレーサーとボートとモーターの調子をそれぞれ確認し、それを予想の組み立てに活かします。

いよいよ本番!ピットアウトから待機行動、そしてスタート

展示航走も終わっていよいよレース本番!6つのボートは「ピット」といういわば港のような場所から一斉にコースに入り(ピットアウトといいます)、そのあと1号艇から順にスタートラインを通過するまでの周回、フライングスタートまでの「待機行動」を行います。この待機行動は1号艇から順番に周回しなければならず、ここで前のボートを追い抜かしたりすると違反となってしまいます。

この待機行動で肝となるのは、各レーサーの横位置です。基本的には有利であるインコースを狙いに行きますが、何らかの戦略を練ってあえてアウトコースに留まる場合もあったりします。

先述の通り前のボートを抜かすことはできないので、このコース取りは若い番号のボートであるほど有利とも考えられますが、これまた選手によってコース取りのうまさも変わるので、予想の際にはそういった要素も加味して考える必要があります。

第1ターンマークでの攻防が勝負を決める!

待機行動が終わり、いよいよ先にご説明したフライングスタートでレースがスタートします。競艇は先述の通り1周600mのコースを3周する形でレースが行われますが、勝負を決めるポイントとなるのが、周回コースを折り返す箇所に設置してある2つの「ターンマーク」での攻防です。

水上で行われる競艇では、ボートの後ろに波が発生するので、後ろを走るボートほど不利になり、直線で前のボートを追い抜かすことはとても難しいのです。

そこで競艇では早い段階でトップの位置を確保しておくことが勝ちにつながります。特にレース1周目の第1ターンマークを折り返す際の駆け引きは、勝負の行方を左右する重要な要素となります。

競艇の「決まり手」

競艇 決まり手

第1ターンマークでの駆け引きなど、レースの結果を決定する様々な戦略は「決まり手」と呼ばれており、さまざまな戦略にそれぞれ独自の名前がつけられています。

決まり手は競艇に関する情報を提供するコンテンツでは共通用語として用いられているので、初心者はまずはしっかり決まり手の種類を覚えることが大事です。ここではいくつかの代表的な決まり手をご紹介しておきます。

逃げ

最も内側の1コースを取ったレーサーが、第1ターンマークを一番早く回っていき、そのままトップを維持して1着になる決まり手です。

競艇は常に反時計回りでレースが展開されます。当然、最も内側を走るレーサーが距離も短く有利になります。その反面、ターンマークではうまく内側を確保しながら小回りでターンしなければならず、それに失敗すると他のレーサーに後述の「差し」を決められてしまうこともあります。

まくり

第1ターンマークで、外側のコースのレーサーが、内側のコースのボートの外側から「まくっていくように」追い抜かしながらターンしていく決まり手です。不利なアウトコースとなってしまっても、うまくタイミングがあって良いスタートができると、この「まくり」が決まりやすくなります。

差し

2番手以降のレーサーが、先行するボートが第1ターンマークをターンするときにふくらんでしまった際に、その内側をついてターンして抜かしていく決まり手です。インコースであればあるほど有利ではありますが、小回りでターンをしなければなりません。水面が荒れていたりすると先行ボートのターンがふくらんでしまい、差しが決まりやすくなるともいえます。

抜き

第1ターンマーク以降の直線で先行ボートを追い抜いていく決まり手を「抜き」と呼びます。競艇ではボート、特にモーターの調子次第でスピードのノリが変わってきます。競艇ではモーターはランダムでレーサーに割り当てられるので、調子のよいモーターを引いたレーサーが先行の調子の悪いモーターのボートをスピード勝負で競り勝ってしまうこともあるのです。

競艇の基礎知識や予想ポイントは公式サイトなどでも見られる!

競艇 基礎知識 予想ポイント

競艇は勝負するのが6艇しかないため、確率論でいえば他の公営ギャンブルと比べて予想が当たりやすいといえます。

一方で、これまで説明してきたとおりスタートが独特な形であるなど初心者にとってはちょっと分かりづらい側面があるのも事実です。

そこで競艇は、公式サイトなどで競艇の基礎知識や予想ポイントなどを分かりやすく紹介してくれています。そういったサイトなども参考にして競艇への理解を深めると良いでしょう。

全国の競艇場の公式ホームページもしっかり確認!

全国に24ある各競艇場は、それぞれ公式HPを開設しています。競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、モーターの成績や選手の試合結果などのデータ、レース予想などの情報コンテンツを見ることが出来ます。いざ予想に挑戦してみよう!という競艇初心者の皆さんは、予想をしようとしている競艇場の公式HPもしっかり確認しておきましょう!

予想をする際には競艇ファンのウェブサイトも参考にしてみよう

競艇ファンが独自に競艇に関する情報をまとめているウェブサイトもあります。これらのページでは競艇に関する過去のデータや予想ポイントもまとめられているので、競艇の予想に興味を持った方は、覗いてみてはいかがでしょうか。

ただし、注意点もあります。多くのウェブサイトは公式サイト「BOAT RACE」のデータを参考にしていますが、中にはデータが古いものもあります。いつの時点のデータを参考にしているのかをきちんと確認しましょう。そして、一つのサイトではなくいくつかのサイトを確認することをオススメします。

まとめ

競艇 ルール

今回は、競艇の基本的な知識からルール、レースの流れ、そしてレースの行方を左右する重要な決まり手までを、初心者の方にもご理解いただけるよう解説してきました。

陸上で行われる競馬や競輪とは違い、水上で行われる競艇には独特のルールやレース展開があります。そのため、もしかしたら初心者の方にとっては少しハードルが高いように見えるかもしれませんが、その分競艇の公式ホームページなどでは丁寧な解説コンテンツも掲載されていたりします。

少しでも競艇に興味がある方は、まずは公式ホームページなどのコンテンツに目を通してみてください。予想をしたくなってきたならば、さっそく最寄りの競艇場のホームページも見てみましょう!