今年の「唐津モーターボート大賞2023(唐津競艇G2)」の注目は、なんといっても峰竜太選手と白井英治選手という、超ビッグネームが複数名出場する点でしょう。ボートレース唐津がG1級に熱くなるのは間違いありません。
当記事には、そんな唐津モーターボート大賞を楽しむための情報に加え、舟券の回収率と的中率に”効く”情報をたっぷり詰め込みました。2023年、夏本番のガチバトル。それを楽しむため、ガチ予想のおともに何度でもご覧ください。
- そもそもモーターボート大賞(MB大賞)とはどんなレースなのか?
- 唐津モーターボート大賞はこの選手を見ろ!注目選手を紹介
- 今年の唐津水面に異変到来!?唐津の”今”を教える水面解説
目次
唐津モーターボート大賞2023(唐津競艇G2)の詳細情報
G2開催であるモーターボート大賞。このレースがどういう性格を持つものか、あまりご存じでない方もいらっしゃるでしょう。また、「そもそもMB大賞って、何だっけ。競輪の施設整備等協賛競輪みたいなもの?」と、ついぞ忘れる方も多いかもしれません。
モーターボート大賞は、「同じ年にSGや周年競走を除く”G1競走を開催しない”ボートレース場で開催されるグレードレース」です。
今年の九州地区でいえば、若松のように九州地区選手権を催している場合は対象外ですが、唐津の開設を祝う周年競走の全日本王者決定戦は問題ない、ということになりますね。実際、「全日本王者決定戦2023(唐津競艇G1)」は2023年9月に開催を予定しています。
実は、モーターボート大賞の第1回は、1985年にここ唐津で始まりました。1997年から2009年まではG1競走でしたが、2010年以降は現在と同じG2競走に戻っています。ボートレースクラシックやオーシャンカップの優先出場要件にもなっている、重要な競走です。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
実力者の集うG2競走、唐津モーターボート大賞。SGタイトルホルダーも数多く、目移りするメンバーですが、「このシリーズだからこそ注目したい選手」および「シリーズを引っ張るであろう選手」がいます。
- 絶対的な優勝候補!峰竜太が地元水面で期待を背負う
- 進化し続けるホワイトシャーク!白井英治が遠征勢で最注目だ
- 22歳の若武者が参る!定松勇樹の走りに未来への希望を見たい
ずばり、この3名です。峰竜太選手と白井英治選手はシリーズリーダーとしての期待、さらに定松勇樹選手は「今後のボートレース界のスーパースターたりえる器」としての楽しみ。そうした観点から三者三様の勝負気配を紐解き、今回の唐津モーターボート大賞での活躍を占ってみましょう。
シリーズ展開予想①/絶対的な優勝候補!峰竜太が地元水面で期待を背負う
2021年末のボートレースグランプリでの大事故。2022年春に起こしてしまった不祥事。峰竜太選手にとって、ここ1年強はボートレース人生最悪の時だったかもしれません。
しかし、峰選手は決して逃げることなく、ボートレーサーとして真摯に戦い続ける道を選びました。「覆水盆に返らず」と言うとおり、失敗はもはや取り返しがつきません。それでも、少しずつでもやり直しがきくようなミスであったことは、不幸中の幸いだったとも捉えられるでしょう。
今なおSG開催には出場制限が掛かっている峰選手。それでも、G1競走には出走が可能となり、3節前の「オールジャパン竹島特別2023(蒲郡競艇G1)」では優出を達成しました。さらに、2節前の「BTS嘉麻開設11周年記念(芦屋競艇一般)」は堂々たる優勝。一般戦で負けられるものか、という気迫さえ感じさせてくれます。
前節の「秩父宮妃記念杯2023(びわこ競艇G2)」でも優出を達成しており、やはり随一の実力を持っていることを証明してくれています。今回はホーム水面の唐津。佐賀支部が誇る大スターであるために、さらなる活躍を積み重ねてほしい。多くの人が、そう思っていることでしょう。
峰選手がそのような重圧に負けない存在であることを、誰もが知っているのですから。
シリーズ展開予想②/進化し続けるホワイトシャーク!白井英治が遠征勢で最注目だ
2022年、念願の賞金王を獲得したのが、山口の白井英治選手です。師匠たる今村豊選手との抱擁は、”競艇”時代からのオールドファンも含め、強い感動を与えてくれました。
しかし、白井選手は昨年の「ボートレースメモリアル2022(浜名湖競艇SG)」の優勝戦でフライングをしてしまったため、今なおSG競走では選出除外となっています。
こうした事情から一般戦にも多く出場しているのですが、なんと2023年は6月までで8つの開催で優勝を重ねました。ここまでの実力者となると、「どうしようもないくらいのハズレモーターを引く」、あるいは「挽回できないほどの大きな不利を受ける」ほどでなければ、負けるほうが難しいのかもしれません。
3節前の「BTS京丹後開設8周年記念競走(尼崎競艇一般)」は、珍しい出来事が起きた側の開催だったと言えるでしょう。3日目の予選特賞で”選手責任による転覆失格”という、白井選手らしからぬレアなミスをしてしまったのです。
準優勝戦でも3着で優出を逃しましたが、終わってみれば転覆以外オール3連対という圧倒的な成績。それでも優勝戦に勝ち上がれなかったわけですから、ボートレースの怖さを感じます。
とはいえ、直後の「丸亀-1グランプリ デイリースポーツカップ(丸亀競艇一般)」では、きっちり優勝。簡単に終わらないところを見せてくれました。
そんな白井選手。なんと唐津は得意水面であり、24節で計上した勝率は驚愕の8.26。14回の優出と6回の優勝と、「唐津の白井は間違いなく”買い”」と断言できるクオリティを誇っています。
しかも、そこには「唐津モーターボート大賞2016(唐津競艇G2)」が含まれているとなれば、もはや「3連単の頭固定だ!」で6日間を通してしまっても良いのかもしれません。
シリーズ展開予想③/22歳の若武者が参る!定松勇樹の走りに未来への希望を見たい
佐賀の定松勇樹選手は、峰竜太選手の弟子としても知られています。峰選手は教え方が上手く、多くのA1級レーサーを抱えていますが、定松選手も見事にその期待に応えました。しかも、彼は2001年5月2日生まれ。まだ22歳にして上り詰めたのです。
もとより、ボートレーサー養成所時代から期待された逸材でした。新鋭リーグでも卒業レースでもすばらしい走りを披露し、卒業後も早くから頭角を現したことによって、「今後のボートレース界を代表する選手たりえる」と識者に言わしめたほどです。
デビューから7ヶ月で初勝利の水神祭。2021年2月に初優出を達成し、2022年9月に念願の初優勝を達成しました。今年2023年の3月には「ルーキーシリーズ第4戦 植木通彦フェニックスカップ(若松競艇一般)」で2つ目の優勝をゲット。着実に実力を蓄えています。
無論、バリバリのSGレーサーと比較してしまうと、課題は多いのも事実です。地元の唐津水面ではまだ優出までしか達成していないことも、決して”優勝候補”などと言い切れないものがあるでしょう。
ただ、未来を感じさせる若人として、傑出したものがあるのは間違いありません。2節前の「ボートレースオールスター2023(芦屋競艇SG)」でSG初出場を果たし、しかも同開催で早々にSG初勝利を勝ち取ったことは、今後の展望をより明るくしてくれたと言えるでしょう。しかも、翌日には3号艇3コースからのまくりでSG2勝目を計上しましたから、言うことはありません。
ぜひとも、定松勇樹選手の活躍を見届けてください。この唐津モーターボート大賞でも、これからの各開催でも。配当面でおいしい思いができる実利、1人の若者が成長していくのを見守る満足。きっと、それぞれの欲望を満たしてくれることでしょう。
ボートレース唐津の水面特徴
佐賀支部のホーム水面である、ボートレース唐津。淡水(汽水に近い)水質のプール水面であり、ホーム追い風が多めのイン有利水面のひとつに数えられています。ただ、最近はそうした一般論が通じないのが、この唐津の怖いところなのです。
- 唐津水面は風がくるっくる!?クセスゴ水面は経験値がモノを言う
- 夏の唐津はインが相対的に強めだが……最近はイン受難の傾向強し!
この2つの特徴を見ただけでも、何やら嫌な予感がしてきませんか?
逆に言えば、これは舟券の波乱が起きやすく、高配当好きにとっては垂涎の場所とも言いかえられるでしょう。それぞれの特徴について、詳しく見ていきます。おいしい配当も、舟券を当てなければ話になりません。そのためにも把握しておきたい要素について、きっちり押さえてまいります。
特徴①/唐津水面は風がくるっくる!?クセスゴ水面は経験値がモノを言う
唐津水面においては、前半レースでインが強く、後半レースでインが弱いことがデータで証明されています。これは、主に一般戦のモーニング開催において、A1級選手が1号艇に入るシード番組が多く組まれているため。結果的に、前半のイン1着率が高い状況が生まれていると言えるでしょう。
しかし、そんなシード番組ですら大波乱が起きる要素があるのが、唐津の怖いところです。もちろん、それらの企画においては「インを脅かす選手をセンター艇に入れる」などの工夫があることも事実。
ただ、「唐津ではホームの追い風と向かい風がころころ変わる」のが、非常に重要なポイントとして現れます。何しろそこそこ強めの風がくるりと変わるので、選手たちの調整が間に合わないこともしばしば。
もともと選手たちからは「スタートの感覚がほかの水面と違う」と言われるのが、唐津の怖いところです。結果的に、唐津で多く走る地元佐賀支部勢や、よく遠征してくる九州地区の選手、ひいては当地成績が良好な選手が有利になりやすいところは、ぜひとも舟券に反映させたいものです。
特徴②/夏の唐津はインが相対的に強めだが……最近はイン受難の傾向強し!
唐津水面は、風が特に変わりやすい春季を除いて、基本的にはインが有利な水面です。今回の唐津モーターボート大賞の開催は夏季にあたるため、1コース進入の艇を有利と見るのが定石でしょう。
実際、昨年2022年の夏季の1コース1着率は「56.3%」であり、これは全国平均より高い水準です。G2競走ともなればスタートもターンもばっちり決める選手が集まるため、この傾向は強まると見るのが当然です。
しかしながら、ここ3ヶ月、2023年4月から6月末までの唐津は、異様にイン艇が苦しめられてきました。1コースの1着率は「50.5%」と、かなりイン受難水面の特徴を呈してきています。
こうなると、「いつもと違う唐津」の姿も、予想のうえでは考慮することが必要でしょう。先入観こそが思わぬ好配当を生むものです。2コースの1着率「16.1%」、3コースの1着率「15.0%」というのは、昨年の数字を上回るもの。これらのコースが得意な選手の動きには、要注目です。
唐津モーターボート大賞2023(唐津競艇G2)のまとめ
「峰竜太」と「白井英治」、ここ数年の勝率上位トップ2がそろって名を連ねる、今回の唐津モーターボート大賞。その品格たるや、もはやG1競走と同等のものさえ感じさせます。ここでの経験が糧になる選手も、きっと複数出てくることでしょう。
絶対的な存在として君臨するSGタイトルホルダー組か、この好機にビッグタイトルを狙う組か。そのような力関係から眺めてみるのも面白い開催。「唐津モーターボート大賞2023(唐津競艇G2)」は、人間ドラマにも満たされた戦いになるはず。
それは、奇しくも公式が今回のキャッチコピーとした、「成るか下剋上。ライバルたちを食いまくれ!!」というものに、ピタリと当てはまる内容になるでしょう。
ボートレース唐津のアクセス
住所 | 佐賀県唐津市原1116 |
電話番号 | 0955-77-1311 |
唐津競艇場は1953年に開設しましたが、当時は違う場所にありました。その場所は競艇場の立地として適切でなく、しかも市街地に近すぎたために交通面での問題まで引き起こしたこともあり、1975年に現在の場所へ移転した経緯があります。
上記のような歴史から、現在は交通の便が良く、同時に水面コンディションが良好なことが優先されました。もとは松浦川に接続していたコースも、完全なプール水面に。コースの周囲もコンクリートなどで固めずに木々や葦で覆われているため、ボートが航走しやすい環境が維持されています。
電車・無料送迎バスでのアクセス
ボートレース唐津の最寄り駅は、JR筑肥線の「東唐津駅」です。筑肥線は福岡市営地下鉄空港線からの直通列車もあるため、福岡市からのアクセスにもすぐれているのが、非常に助かるところでしょう。
ただし、東唐津駅から本場までは、車を利用して5分とやや距離があります。このため、同駅と本場を結ぶ”無料送迎バス”を利用するのが、公共交通機関でのアクセスのメインルートです。G2競走である今回の唐津モーターボート大賞にあたっては、通常よりも増便しての運行が発表されているため、積極的に活用しましょう。
自動車でのアクセス
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ボートレース唐津の最寄りインターチェンジは、西九州自動車道の「唐津IC」です。同インターから本場までは至近であり、約3分ほどの走行距離となります。もし長崎自動車道を利用する場合、「多久IC」を利用するのが良いでしょう。そこから厳木多久有料道路・国道203号線を経由し、約30分ほどで本場へと到着可能です。
ボートレース唐津には、約1,300台を収容可能な無料駐車場があるのも魅力です。自動車で来場する際には、積極的に利用していきましょう。