多摩川競艇場は「日本一の静水面」と呼ばれている競艇場です。「多摩川」とついているので川を利用した競艇場かと思われがちですが、実際には人工的に掘り下げたプール状のボートレース場となっており、江戸川競艇場とは違い川の流れがあるという訳ではありません。
川ではないとすると、どのような特徴があり、どのように予想すればよいのか興味がわきますよね?そこで今回は多摩川競艇場で予想する際に必要な情報や特徴についてまとめていきます。
目次
多摩川競艇場についての基本情報
多摩川競艇場は東京都の府中市にある競艇場です。魅力的なキャラクターやアクセスの良さ、イベントの豊富さなど親しみやすい要素が揃っています。
また周辺にはサントリー武蔵野ビール工場、大國魂神社、JRA競馬博物館、多磨霊園、府中市郷土の森博物館、府中市美術館などの観光スポットがあり、都会ならではの「周辺施設も回って一日遊べる」という特徴もあります。また、夏には花火大会も開催されているので、競艇というよりも花火の印象が強いという方も多いかもしれません。
イベントやファンサービスに注目!
多摩川競艇場ではオリジナルノベルティ配布やプレゼント、抽選会、トークショー、解説者による予想会などが頻繁に開催されています。競艇場オリジナルのノベルティは競艇ファンにはたまらないものですよね。その時にしかもらえない記念品で、しかも自分が行った時の記録として手元にも残せます。ノベルティはお菓子が多いですが、競艇場限定のお菓子を食べながら競艇観戦を楽しむというのも良いでしょう。
お正月には特別サービスとして「甘酒サービス」が行われます。新年始まってすぐの寒い時季、どうしてもボートレースの臨場感と迫力を感じるために近くで見たい!という方には、甘酒サービスは体の温まる嬉しいサービスです。
魅力のあるキャラクター「静波まつり」
明日は西4ホール No.4231『ボートレース多摩川』ブースにて
12時から静波まつりちゃんのコスプレで手渡し会を行います!クリアファイルをご購入された方(先着200名)に整理券を配布いたしますので
ぜひブースでゲットしてくださいね?
(クリアファイルは開場10時から販売しております。) pic.twitter.com/mufsGjiKR7— えなこ (@enako_cos) 2018年12月29日
多摩川競艇場には、「静波まつり」という公式キャラクターがいます。静岡まつりの職業はアイドルレーサー。
誕生日は多摩川競艇場の誕生日と同じとのこと。多くの競艇場のキャラクターが動物などのマスコットキャラクターであるのに対し、多摩川競艇場のキャラクターはアニメキャラクター風です。
オリジナル漫画を発行していたり、コミックマーケットに参加したりと活躍の幅は広く、多摩川競艇場の公式フェイスブックのアイコンやカバー写真も「静波まつり」になっています。
また、ボートレース多摩川アンバサダーのコスプレイヤーである「えなこ」さんが「静波まつり」のコスプレをして登場するイベントも開催されています。多摩川競艇場が力を入れているキャラクター「静波まつり」も外せない魅力の1つです。
女性ボートレーサーが広く活躍
多摩川競艇場は静水面であること、広いコース幅であることから女性ボートレーサーのレースが比較的多く開催されています。トークショーに女性選手が出演する機会もあり、女性選手ファンには嬉しい競艇場だといえます。
多摩川競艇場へのアクセス
多摩川競艇場は西武多摩川線「競艇場前」駅から徒歩3分ほどで行ける場所にあります。他にも京王八王子線駅「多磨霊園」駅とJR線「府中本町」駅からそれぞれ無料送迎バスも出ているので、初めて競艇場に行くという人でも簡単に訪れることができます。
多摩川競艇場のコース特徴
せっかく競艇場に足を運んだならば、予想をしてみるのが一番の楽しみでしょう。多摩川競艇場で予想をするにあたって、コースの特徴を知っておくことは大切です。
同じ競艇の予想であっても、競艇場ごとの特徴によって予想のポイントや勝率が変わってきます。まずは多摩川競艇場の特徴をつかんでおきましょう。
固い水質と広いコースが特徴的
多摩川競艇場は砂利の採掘跡地を利用した人工淡水プールです。淡水ですので水質は固くなり、モーターの強さが重要になってきます。コース面積は広くて走りやすく、特に第1ターンマークのバック側は108mと広いために、ベテラン選手も大胆なスピードターン戦に持ち込んでくる傾向があります。
コースの特性上どうしてもモーターパワーが先行するために、第1ターンマークでのターンで着差が決まると、後からの逆転劇はほとんど起こらないとされています。
日本一の静水面と広いチルト角度設定
多摩川競艇場は「日本一の静水面」といわれるほど水面の変化がありません。水面が荒れないことで波やうねりによる影響があまりなく、ボートと選手の技術がそのまま反映されてきます。
モーターのチルト角度が-0.5~+3度と広めにとられているので、選手の調整力や水面との相性を見極める力も要チェックです。
多摩川競艇場の予想ポイントと注目ポイント
多摩川競艇場は予想が難しい競艇場と言われています。なぜかというと、基本的にボートレースはインコースのほうが有利と言われており、1コースの勝率が他のコースに比べて高いために、基本的にはインコースを軸に組み立てることが定石となっています。しかし、多摩川競艇場ではその定石があまり通じないのです。
そこで、多摩川競艇場で予想をするときに押さえておきたいポイントをご紹介します。先にご紹介したコース特徴とあわせてこれらのポイントを参考にしてみてください。
1コースの勝率はあまり高くない
まず、コースごとの勝率について見ていきましょう。競艇では基本的にインコースが有利と言われていますが、多摩川競艇場はその限りではありません。
2017年12月から2018年11月の1号艇の勝率を見てみると51.1%となっており、これは全国に24の競艇場がある中で下から9番目に低い順位となっています。全国平均は53.7%であるので、平均から考えるとそこまで低い数字とは言えませんが、一番1コースの勝率が最も高い大村競艇場の67.1%と比べると差は歴然です。さらに過去のデータになると1コースの勝率が4割弱となったりワースト3位に入っていたりするシーズンもあったりします。
また、少々古い情報ですが、2007年には1号艇に配置された数多くの有力選手が敗退し「多摩川の優勝戦1号艇には魔物が潜んでいる」とまで言われたという逸話もあります。
もちろん、それでも通算勝率が5割を超えていることを考えれば1コースが比較的有利だとはいえますが、予想を組み立てる際には1コースを信頼し過ぎないことがポイントとなります。
2~6コースのまくりに注目!
多摩川競艇場は2~6コースのまくりが決まり技として最も多いです。水面が穏やかで1マークのバック側が108mと広くつくられているので、選手は基本的に全速で1マークに突入します。
水面が穏やかで全速ターンがしやすくなることでまくりが有利になります。半面差しはあまり出ません。
全速ターンでまくるか、全速ターンで逃げるかの2択になることが多いようです。1コース以外の選手が、スピード戦とまくりが得意という選手がいたらぜひ注目しておきたいですね。
展示レースも要チェック!
その日の選手、ボートの調子を見抜くためにも、多摩川競艇場でのスタート、周回展示は見逃せません。周回展示の際にボートが暴れていればそれはモーターパワーが足りていないということになります。
周回展示の時点でボートが暴れていれば、本番のレースでも置いて行かれることになります。そのボートを上位に食い込むと予想するのは少々危険でしょう。スタート展示での伸び加減、周回展示でのスピードの乗り具合と安定したターンができている艇(レーサー)が勝つ可能性が高くなります。
展示レースの際の状況をしっかり見極めて予想を組み立てるようにしましょう。
ボートレース公式サイトや専門情報サイトをチェックしてみよう
多摩川競艇場のコース特性やレースの傾向について理解していただけましたでしょうか。ですが、いきなり自分の予想だけで舟券を買うのはまだ不安が残りますよね。
そこで初心者の方ほど参考にしたいのが公式サイトや競艇情報専門ウェブサイトです。
インターネット上には様々なボートレースの予想サイトがあり、情報をまとめて分析もしてくれているので便利なのですが、もちろん注意も必要になってきます。そこで予想に使う情報の見方についてもまとめてみました。
マクールで全レースの予想を無料で公開
ボートレース専門誌マクールが毎日更新している競艇情報専門ウェブサイト「マクール」では、レースに関する情報はもちろんのこと、レースの予想も毎日無料で見ることができます。
スマートフォン向けのサイトとなっているので、現地でもサイトを確認しながらレース展開を予想することが出来ます!公式ツイッターも開設されているので、ぜひチェックしてみてください。
公式サイトで選手情報や予想をチェック!
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」や多摩川競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識についても無料で見ることが出来るので、競艇初心者の皆さんはもちろん、データをチェックしてしっかり予想を組み立てたいみなさんもチェックしてみると良いでしょう。
競艇のデータ特集も参考にしてみよう
「競艇 予想 データ」で検索をかけると多くの記事が出てきます。過去1年のデータをまとめて表にして掲載しているものや、シーズンごとにまとめているもの、直近のデータをまとめているものと様々です。過去のデータを参考にしたいときや、選手の過去の戦績を一気に見たいときはぜひ活用してみましょう。
ただし、注意点もあります。多くの予想サイトはボートレース公式サイトのデータを参考にしていますが、中にはデータが古いものもあります。いつの時点のデータを参考にしているのかをきちんと確認しましょう。そして、一つのサイトではなくいくつかのサイトを確認することをオススメします。
まとめ
多摩川競艇場は女子戦が多く開催されていることやアクセスがいいこと、競艇を楽しめるイベントが多く開催されていることから非常に楽しめる競艇場です。スピードに乗った迫力のあるレースや、センターコースやアウトコースの選手のまくりなどボートレースの醍醐味を味わえるレース場でもあります。
その一方で予想はやや難しいといわれているために競艇初心者にとってはちょっと腰が引けてしまうかもしれませんが、今回ご紹介した予想のポイントを参考にして、ぜひ多摩川競艇場での予想を楽しんでみてください!