下関競艇場は、山口県下関市にあるボートレース場です。夕方にレースを開催する「薄暮競走」を日本の公営競艇場としては初めて導入したことで知られており、中国地方の競艇場では唯一のナイターレース「海響ドリームナイター」が開催されています。今回はそんな下関競艇場のことをもっと知りたい方に向けて、特徴や傾向、予想ポイントやお得な情報などを紹介していきます!
下関競艇場の概要
下関競艇場は、本州最西端、山口県下関市の長府地区に位置するボートレース場です。下関市は関門海峡を臨む港湾都市で、県庁所在地である山口市を凌ぐ人口を抱える山口県最大の都市です。九州へと繋がる関門橋が町のシンボルとなっており、平家終焉の地や巌流島の決闘の舞台としても知られています。
下関競艇場は長府地区の瀬戸内海を利用した海水のボートレース場になっています。1954年に開場され、1983年の夏には、夕方以降にレースを開催する「薄暮競走」を日本で初めて行いました。最終競走開始時間を仕事帰りの時間帯である18時半に繰り下げ、新たな客層の確保に成功したことから、後の全国的なナイター競走開催の布石にもなったといわれています。
家族連れや障がい者の方々も快適に楽しめる!名物「くじらロール」も美味
下関競艇場の入場料は100円で、女性子どもコーナーや身体障がい者用の座席も完備されています。全席禁煙(喫煙コーナー有り)になっているので、家族連れや障がい者の方々も快適にボートレースを楽しむことが出来ます。
下関競艇場の中でもオススメはフードコートの名物「くじらロール」です!下関名物のくじらの肉を揚げたカツレツを、豪快にサンドした一品!250円で食べることが出来るので、レース前後に小腹がすいた際は、ぜひ食べてみてください!
中国地方初開催!ナイターレースを楽しもう
下関競艇場では、2017年より中国地方では初めてとなるナイターレース「海響ドリームナイター」が開催されています。
下関競艇場の照明にはLED照明が採用され、ほかの競艇場より高い位置に配置しているため、「一番明るいナイター競艇場」といわれており、ナイターであってもくっきりとレース展開を確認することが出来るという特徴があります。
ポイントが貯まるキャッシュレスICカード「e~ほっ!カード」を活用しよう
下関競艇場では、専用のキャッシュレスICカード「e~ほっ!カード」が導入されており、小銭いらずで便利に舟券購入をすることが出来ます。
このカードは入会金・年会費ともに無料な上、チケット購入金額や来場数に応じて電子マネーに換金できるポイントが付与されるので、お得にレースを楽しめます。舟券を購入する際はぜひとも「e~ほっ!カード」を利用することをオススメします!
下関競艇場へのアクセス
下関競艇場へはJR山陽本線・長府駅より徒歩3分の近さです。また駅で下車証明書を貰って持参すれば、片道分の交通費(970円まで)を電子マネーにチャージするサービスも受けられます。
JR下関駅前を含む下関市内各地から無料直行バスも運行しています。遠方から訪れる際には、山陽新幹線厚狭駅、新下関駅からJR山陽本線に乗り換えるのがオススメです。
車の場合は、中国自動車道下関IC・子月ICから、国道2号沿いに15分ほどでアクセスできます。関門橋・関門トンネルを利用して来場した際は、領収書の提示で通行料が払い戻しされます。
下関競艇場の特徴
では、ここからは下関競艇場のボートレース場としての特徴についてご説明していくのですが、実は下関競艇場は「かなり予想が難しい競艇場」と呼ばれています。これからご説明する下関競艇場の特徴や傾向をしっかりつかんでレース予想に臨みましょう。
海水・静水面は比較的穏やか
先ほど述べたとおり、下関競艇場は瀬戸内海の海水を利用したボートレース場であるため、海水特有の潮の干満差や浮力の影響を受けます。かつては大潮の際にうねりが発生していましたが、ナイターレース導入時の工事で堤防が高くなったことで海水が直接レース面に流入してくる事はあまり無くなり、現在はほとんどのレースが穏やかな静水面の中で行われます。
海沿いの独特な風に注意
ほかの海水を利用した競艇場に比べて潮の干満差やうねりの影響は少ない下関競艇場ですが、やはり海沿いということもあり一年を通じて追い風と向かい風ともに強く吹きます。
追い風の場合、スタート時に加速が選手の予想以上にかかる場合もあり、インコースが逃げ切りやすくなる一方、追い風が強かったり向かい風になったりすると、思わぬレース展開になる可能性もあります。レース当日は現地の風の強さや風向きを天気予報や公式サイトで必ず確認しておきましょう。
チルト角度は広くとられている
チルト角度(モーターの取り付け角度)の制限角度は幅が広くとられています。これはコースが比較的広いために、ボートがスピードに乗りすぎることによる危険がコース幅が狭いコースに比べ低いためだと考えられます。この角度幅が広いことにより、選手の操縦技術だけでなく調整技術も問われてくるでしょう。
下関競艇場で予想を組み立てる際のポイント
下関競艇場は「1号艇が強い」以外にレース結果の傾向があまりなく、かなり予想が難しいボートレース場とされています。コースごとの傾向よりも選手の適性などを見る「玄人好み」の予想の組み立て方が求められます。ここでいくつか予想のポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1号艇の勝率が高い
下関の1号艇の勝率は51.8%、入賞率に至っては82.5%(ともに2018年9月)と、全国平均よりも高い水準となっています。競艇では1号艇が有利だということは共通のセオリーであるとはいえ、この数字はかなり高いといえます。
この1号艇の勝率の高さの要因は、コースのレイアウトにあります。下関競艇場の第1ターンマークはアウトコース側に斜めになっていて、バックストレッチ側が広くなっているので、ゆとりをもって1号艇が旋回することが出来るからだとされています。
海沿いの風の強さや潮の流れを考慮しても、1号艇の安定した強さはまず間違いないので、基本的には1号艇を軸にレースを予想していきましょう。
1号艇以外は勝率が安定しないが、スピード戦への適性がポイント
1号艇がかなりの好成績を残しているにもかかわらず、2018年9月、下関の2号艇の勝率は11.5%と、全国的に見てもかなり低い数字となっています。
3号艇の勝率が13.8%、4号艇の勝率が12.9%と大差がないので、二番手、三番手の予想が非常に難しいのです。下関のコースは外側に広いぶん、マクリも決まりやすいので、センター・アウトコース勢が追い上げて入賞をするケースも多いのです。
それでもなんとか予想を組み立てる材料としては、スピード戦への適性がヒントになりそうです。下関競艇場のような穏やかな水面ではボートの制御が効くため加速しやすく、さらに下関競艇場ではチルド角度も広くとられているので、スピードのあるダイナミックなレースが展開されることが多いためです。
また、海水は浮力も淡水より強くかかるので、比較的体重の重い選手であっても豪快なターンを決めやすくなる点もポイントとなります。
地元選手に注目
海沿いの風の強さや潮の流れ、コースの形状などの下関競艇場の特徴を熟知し、更にその日のコンディションを読み取る力においては、やはり地元の選手が有利であるといえるでしょう。
特にナイトレースはスタートのタイミングの取り方が難しくなるために、地元選手の方がより有利になると考えられます。
下関競艇場の予想や情報が無料で見られるサイトまとめ
下関競艇場の予想は、全国の競艇場の中でもかなり難しいと言われています。そんな下関の予想を、自分の力だけで考えるのは不安な方も多いでしょう。そこで皆さんに向けて、無料で下関競艇場の予想や情報をチェックできるサイトをまとめました!これらのサイトを参考にしながら、下関でのレース予想を的中させましょう!
競馬情報専門サイト「マクール」で全レース予想・情報が見られる!
ボートレース専門誌である「マクール」のWeb版では、レースや選手に関する情報のほか、各競艇場で行われるレースの予想も無料で公開されています。サイト内の「毎日ニュース」では、競艇に関する最新のニュースが毎日チェック出来るので、情報をどんどん仕入れてレース予想に活用していきましょう.
このサイトはスマートフォン向けのサイトになっているので、競艇場に向かう途中、また着いた後など、競艇の情報を見たいときにはいつでも見ることが出来るので、ぜひ参考にしてみてください.
公式サイト「BOAT RACE 下関」の予想・レース情報をチェックしよう
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」では、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識についても無料で見ることが出来るので、競艇初心者の皆さんはもちろん、データをチェックしてしっかり予想を組み立てたいみなさんもチェックしてみると良いでしょう。
下関競艇場のオフィシャルウェブサイトでは、下関競艇場で行われるレースのニッカン記者予想を無料で見ることが出来ます!その他下関に関する情報や、リアルタイムの実況中継も見ることが出来るので、是非チェックしてみてください!
競艇のデータ特集も参考にしてみよう
「競艇 予想 データ」で検索をかけると多くの記事が出てきます。過去1年のデータをまとめて表にして掲載しているものや、シーズンごとにまとめているもの、直近のデータをまとめているものと様々です。過去のデータを参考にしたいときや、選手の過去の戦績を一気に見たいときはぜひ活用してみましょう。
ただし、注意点もあります。多くの予想サイトはボートレース公式サイトのデータを参考にしていますが、中にはデータが古いものもあります。いつの時点のデータを参考にしているのかをきちんと確認しましょう。そして、一つのサイトではなくいくつかのサイトを確認することをオススメします。
まとめ
今回は、本州最西端、中国地方唯一のナイターレース開催地である下関競艇場について解説してきました。1号艇の勝率が高い一方で、2番手以下の予想が非常に難しい下関ですが、そのぶん配当も高いのが下関の醍醐味です。今回解説した下関の特徴や傾向と予想ポイントを参考にし、難易度の高い下関のナイターレースで気持ちよく予想を当ててみてください!