近年、SG優勝の経験者を多数輩出している東海地区。それだけあって、”旬”なメンバーが今年も集まりました。とりわけ、初日第12Rに設定されたドリーム戦メンバーは圧巻の一言。このレースこそが、今節の明暗を大きく分けることになるでしょう。
そして、東海地区選手権は「G1のなかでは目立たない地区選」「G1としては賞金が安い地区選」という世評を蹴飛ばす勢いで、念願や宿願の成就で彩られてきたシリーズでもあります。
これらの内容に触れながら、他地区とは違った切り口で「舟券への貢献」を図ります。すなわち、「東海地区選手権だからこその傾向」を軸に、当記事は皆様にアプローチしていくことになるでしょう。しかも、「鬼に金棒」「蒲郡に名実況」とばかりに、当サイトがおすすめする「優良予想サイト」の力さえも得る戦略まで。
決して誰も追いつけない。最高にして最強の、あなただけの舟券予想にお役立てください。
- ホーム3割増しは競輪だけでなくボートレースも!?東海地区選手権は地元勢に吉!
- まさに夢の戦い、ドリーム戦!最初からクライマックスのシリーズ展望と注目選手とは
- ドリーム戦に出るSG優勝組ばかりがすべてじゃない!イン勝率が落ち気味の蒲郡で波乱の気配あり
▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト
目次
「東海地区選手権2024(蒲郡競艇G1)」の詳細情報
開催年(開催地) | 優勝選手 | 所属支部 |
---|---|---|
2019年(浜名湖) | 菊地 孝平 | 静岡 |
2020年(蒲郡) | 池田 浩二 | 愛知 |
2021年(津) | 松尾 拓 | 三重 |
2022年(常滑) | 磯部 誠 | 愛知 |
2023年(浜名湖) | 徳増 秀樹 | 静岡 |
「東海地区選手権」は、「愛知・静岡・三重」の3つの支部に所属する選手限定のG1競走です。愛知には蒲郡と常滑、静岡には浜名湖、三重には津。この4場の持ち回りで開催しているわけですが、ここ5年は実に見事な法則性のある結果になっています。
上記5年の結果を見て、「アレッ」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。どの開催でも、地元支部の選手が優勝しているのです。
もちろん、地区選手権、いわゆる地区選では十分にありえることです。四国地区選手権などは香川(丸亀)と徳島(鳴門)の2場なわけですから、十分に起き得る話といえるでしょう。
とはいっても、3支部4場でこうも綺麗に並ぶと、ふしぎなつながりを見つけた気分になります。もっとも、6年前の常滑開催では静岡の徳増秀樹選手が優勝しているのですが。
ただ、その前の2017年(津)では三重の井口佳典選手、2016年(蒲郡)は愛知の仲口博崇選手の名前が並んでおり、過去10年で非地元選手がタイトルを勝ち取ったのは「2015年(浜名湖)の平本真之選手(愛知)」と、先に紹介した「2018年(常滑)の徳増秀樹選手(静岡)」の2回だけとなります。ちょっと気になるデータですね。
<前回優勝戦回顧>「東海地区選手権2023(浜名湖競艇G1)」は徳増秀樹が”SG以上”の充実V
艇番 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1 | 徳増 秀樹 | 静岡 |
2 | 笠原 亮 | 静岡 |
3 | 服部 幸男 | 静岡 |
4 | 井口 佳典 | 三重 |
5 | 赤岩 善生 | 愛知 |
6 | 深谷 知博 | 静岡 |
過去5年の東海地区選手権において、優勝戦では1号艇または2号艇が栄冠に輝いてきました。2019年は菊地孝平選手の「トップスタートからのイン逃げ」。2020年は池田浩二選手が連覇を目指した1号艇の菊地選手への「差し」。
2021年は松尾拓選手の「向かい風を克服しての逃げ」で、2022年はなんと1号艇の池田浩二選手がコンマ01のフライングをしてしまい、2号艇磯部誠選手が「恵まれ」での優勝となりました。
そうして、迎えた昨年2023年の「東海地区選手権」の優勝戦。開催地は浜名湖。前項での仮説を裏付けるかのように、優勝戦に4人も静岡支部の選手が勝ち残ってきました。基本的に開催支部の選手が比率的に多めにあっせんを受けるとはいえ、予選上位3名がいずれもホーム組なのは見事というほかありません。
この戦いを制したのは、オール3連対で勝ち上がってきた1号艇の徳増秀樹選手。日本モーターボート選手会静岡支部の支部長も務める徳増選手は、G1競走はこれが4回目の制覇だったものの、数字以上に大きな意味を持つ地元地区選Vとなりました。
というのも、2020年に「グランドチャンピオン2020(宮島競艇SG)」で念願だったSG初優勝を成し遂げながら、2年後にはボートレーサーの誰もが恐れる悪夢に見舞われます。「オーシャンカップ2022(尼崎競艇SG)」の準優勝戦でコンマ02のフライングを切ってしまい、ビッグレースから遠ざかることとなってしまったのです。
しかし、「徳増秀樹」という静岡支部を代表する選手は、決して諦めていませんでした。それどころか、なおも成長して戻ってきた点に、名選手の誇りさえも垣間見えました。
当サイトでは、ボートレーサーのさまざまな側面にクローズアップした記事を掲載していますが、上記もそのひとつです。この記事では「吉田拡郎」「毒島誠」「徳増秀樹」「瓜生正義」の4名について、「紺綬褒章」の受章者として特集しました。
紺綬褒章は、公益のために多額の寄付を行った個人に与えられる勲章です。その受章の栄誉に浴した徳増選手が、ようやく戻ってきたグレードレースの舞台で優勝したということ。表彰式において、本人は宮島グランドチャンピオンを勝った時以上の充実感と成長を口にしました。
地区選手権。その重み、その喜びは、間違いなくG1競走なのだと教えてくれるエピソードなのではないでしょうか。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想&豪華ドリーム戦と注目選手PICKUP
前項の流れで、結論は出ました。もちろん、決してそのとおりにいくとは限らないにせよ、相当に可能性が高い攻め口です。すなわち……。
「今年の『東海地区選手権2024(蒲郡競艇G1)』は、地元である愛知支部の選手を中心に組み立てるべきだし、実際に高い舟券貢献をすると考えられる」
安直かもしれませんが、これが良い方針ではないでしょうか。出場選手の数も3支部のなかで最多であり、実績面でも最上位と評価できます。これは、以降に解説する初日第12Rのドリーム戦の面々をご覧いただければ、より納得できるでしょう。
- 池田浩二(3941/愛知)
- 磯部誠(4586/愛知)
- 岩瀬裕亮(4604/愛知)
ゆえに、この3名こそが、ぜひとも注目したい存在です。
と、ここで、「3人目は格からいっても平本真之選手であるべきでは」と思われた方もいらっしゃるでしょう。もちろん、平本選手の活躍も大いに望めます。とてもとても、軽視できるはずもありません。
しかしながら、それ以上の「驚き」を提供してくれるかもしれない存在として、岩瀬裕亮選手をピックアップした次第です。
では、開催初日の最終レース、今節は1つしかないドリーム戦がどのような出走表になっているかを見ていきましょう。舟券予想を抜きにしたとしても、必見のメンバー構成です。
ドリーム戦出走表/初日第12R
艇番 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1 | 池田 浩二 | 愛知 |
2 | 磯部 誠 | 愛知 |
3 | 深谷 知博 | 静岡 |
4 | 平本 真之 | 愛知 |
5 | 菊地 孝平 | 静岡 |
6 | 井口 佳典 | 三重 |
「なんだ、このえげつないメンバー」
“夢のバトル”にふさわしいといえば間違いないのですが、もはやSG競走と見紛うようなメンバーです。
池田浩二選手が10回、磯部誠選手が1回、深谷知博選手が3回、平本真之選手が3回、菊地孝平選手が5回、井口佳典選手が6回。はい、各選手のSG競走優勝回数ですね。2024年2月現在、6人あわせて28個のSGタイトルを保持しています。
数だけでいえば磯部誠選手が一番少ないですが、「グランドチャンピオン2023(徳山競艇SG)」の優勝は「平成生まれの選手として初めてのSG制覇」という歴史的な偉業であり、これからまだまだ優勝回数を伸ばす可能性に満ちている存在です。
そして、「2年連続でボートレースグランプリ3着」という強烈なインパクトを残し、愛知支部、ひいては東海地区のボートレーサーとしてトップクラスの賞金を稼ぎ出しました。
こうなると、ドリーム戦に出場する愛知支部3名こそが、当然に優勝候補として注目すべき存在でしょう。
しかし、ここはひとつ曲げて考え、ドリーム戦に出ないところから「妙味あるレーサー」を選びました。それが岩瀬裕亮選手です。勝負強い平本真之選手の代わりに入れることが、吉と出るか凶と出るか。
池田浩二選手、磯部誠選手、岩瀬裕亮選手。この3選手について、最近の成績を軸として、今節「東海地区選手権2024(蒲郡競艇G1)」での活躍の有無を考えていきます。
ドリーム戦注目選手①/池田浩二(3941/愛知)
愛知支部といえば、この人。そう断言していいSG10冠レーサー、池田浩二選手です。この東海地区選手権においても、2009年(津)と2020年(蒲郡)で2勝しており、「蒲郡地区選」の連覇が懸かる存在でもあります。
ところが、ほぼ同時期開催の「九州地区選手権2024(芦屋競艇G1)」に出走する峰竜太選手がそうだったように、池田浩二選手もまた地元お正月開催の「中日スポーツ金杯2024新春特別競走(常滑競艇一般)」の5日目にフライングをしてしまいました。
4艇フライングのうちの1艇だったうえ、当日に準優勝戦を走る前の一般戦です。ホーム追い風1m。前付けをしたとはいえ、想定外の勇み足でした。
おかげで、当日2走目の準優勝戦は1号艇できっちり1着を取ったものの、「最終日に予選2位かつ準優勝戦1着の選手が一般競走を走っている」という珍妙な現象が発生してしまいました。
F1を抱えた不安は止まりません。勝ち抜き戦のBBCトーナメントは1回戦4着として、前節の下関69周年「競帝王決定戦2024(下関競艇G1)」では、初日に3着1着と好発を決めたにもかかわらず、2日目に欠場、および途中帰郷が発表されてしまいました。
フライングの休みについては、適用されるのが「ボートレースクラシック2024(戸田競艇SG)」になるため、それだけが幸いでしょうか。とはいえ、全力で走れる状況がどうかが不透明なところもあり、決して万全ではない点は考慮しておきたいものです。
実は、蒲郡では2022年11月の「マクール杯争奪戦(蒲郡競艇一般)」以来の優勝がないのも懸念点でしょうか。こちらはビッグタイトルで全国を渡り歩いているからこそとも言えるので、一概には言えないところではありますが。
ドリーム戦注目選手②/磯部誠(4586/愛知)
昨年2023年、愛知支部のみならず、東海地区全体で最も活躍したボートレーサーといえば、この磯部誠選手になるでしょう。優勝というくくりだけでいえば、開催2つのみになります。その点では、5つのVを積み重ねた2022年には及ばないでしょう。
しかも、2022年にはこの「東海地区選手権2022(常滑競艇G1)」と「京極賞2022(丸亀競艇G1)」の2つのG1を制しています。
後者の京極賞には、より大きな意味がありました。もともと磯部選手は「ヤングダービー2020(びわこ競艇PG1)」を制していましたが、これは若手最強決定戦であり、すなわち年齢限定競走です。同じように、東海地区選もまた広義の限定競走であるため、京極賞の勝利が「初の周年制覇」という栄誉になったのです。
ところが、2023年はそれ以上の成果を挙げました。当サイトでもしつこいくらいに触れてきた「平成生まれで初めてのSG競走制覇」を、”SGの中のSG”である「グランドチャンピオン2023(徳山競艇SG)」でやってのけたのです。
さらに、実はかなりの得意水面であるボートレース三国の周年競走「北陸艇王決戦2023(三国競艇G1)」でも優勝し、京極賞に続いて2つ目の周年制覇も達成。そして、ボートレースグランプリは2022年と2023年、いずれもグランプリ優勝戦にまで進出し、2年連続で3着に入りました。
2020年にはグランドチャンピオン以外のSGに出場、そして2021年以降は”グラチャン”も含めたすべてのSGに出てきたわけですが、その成績の上昇が止まりません。
前の項目で触れた池田浩二選手がフライングを切ってしまった「中日スポーツ金杯2024新春特別競走(常滑競艇一般)」でも、予選1位突破で圧巻の優勝。BBCトーナメントと浜名湖賞でこそ大きな結果を残せませんでしたが、もはや今節の絶対的な優勝候補と呼ぶべき存在です。
ドリーム戦では2号艇に選ばれ、1号艇の池田浩二選手に挑むことになります。ここでもまた地区選の”らしさ”にあふれた、「世代交代を告げるための挑戦」になるかもしれません。
激走注目選手/岩瀬裕亮(4604/愛知)
愛知支部の流れで、あえてドリーム戦4号艇の平本真之選手ではなく、岩瀬裕亮選手を紹介する。ひとつは穴狙いの気持ちがあるからですが、単にそれだけではありません。この蒲郡水面における地区選という条件が、岩瀬選手に初めてのG1をもたらす可能性があるからです。
岩瀬裕亮選手は、磯部誠選手とほぼ同年代です。岩瀬選手が1988年6月11日生まれ、磯部選手が1990年9月8日生まれですが、卒業期は磯部選手のほうが105期で先。106期の岩瀬選手のほうが後輩ということになります。
ともに次代の愛知支部を背負う存在として期待され、実際にその才能を発揮してきました。磯部誠選手の華々しい活躍に隠れがちですが、岩瀬裕亮選手も勝率7点台の年が複数あり、前回の算定期間も優出8回と優勝1回を数えます。
岩瀬選手は通算28V。SG、G1、G2での優勝はまだありません。しかし、G1での優出は実に7回に及び、「舟券貢献度の高い実力派ボートレーサー」と言えるでしょう。「名前で売れる心配の少なさ」から、”おいしい配当”を届けてくれることが多いとも言えます。
そして、地元蒲郡は常滑ともども得意にしている水面です。初優勝は児島の新鋭リーグ戦でしたが、”地元初優勝”かつ”非限定競走初優勝”は、蒲郡のお正月開催「中日スポーツ金盃/2014新春特別覇者決定戦(蒲郡競艇一般)」でした。ちなみに、翌年もこのレースを連覇しているうえ、昨年2023年にも優勝し、今年の開催も優勝戦4着でした。
夢を叶える地区選。願いを勝ち取る地区選。そうした「努力が報われる瞬間」が、2024年2月に蒲郡水面で訪れるかもしれません。
「東海地区選手権2024(蒲郡競艇G1)」まとめ
地区選手権。特殊な位置づけのG1競走であり、その格を問う声も時としてあるシリーズは、現在のボートレースにおける2月上旬から中旬の名物となっています。
昇龍の勢いの若手が栄達を狙い、長くG1タイトルに手の届かなかったベテランが宿願へ手を伸ばす。同じ地区、とりわけ同じ支部の同輩・先輩・後輩たちと当たるからこそ負けられない。そんな特殊な環境は、周年競走とは違った熱量を持っていると言えるでしょう。
昨年の浜名湖開催は、現在の選手会静岡支部長である徳増秀樹選手が、非常に喜ばしい復活Vを遂げました。
「グランドチャンピオン2020(宮島競艇SG)」にて45歳でのSG初制覇を飾り、その3年前(2017年)に急逝した同県同期の今坂勝広選手を偲ぶ言葉を語った徳増選手もまた、のちにSG準優勝戦におけるフライングのペナルティで苦しみ、ついに地区選での「凱旋」を果たしたのです。
今年の開催は、愛知県のボートレース蒲郡。愛知支部勢としては、ぜひとも獲りたい今回のタイトル。本命として考えるべきなのは池田浩二選手を始めとした、愛知支部の顔とも言えるトップレーサーたちでしょう。
しかし、思わぬ「伏兵」の登場があるのもまた、地区選の楽しさと難しさです。さらなる良質な情報に頼るのも、有効な手立てになるでしょうね。
ボートレース蒲郡のアクセス
20世紀の終盤から「失われた30年」に突入した日本経済。公営競技にとっては冬どころか「氷河期」とも言える時代が到来し、どの主催者にも生き残りのための施策が求められました。
そうした中で、蒲郡競艇場は2006年に「オールナイター競走の実施」という賭けに打って出ます。これが近年の生活スタイルの変化などとあいまって、すばらしい効果をあげました。2008年度の年間売上においては、大阪の”聖地”とも呼ばれる住之江競艇場を抜き、売上トップの座を獲得したほどです。
2014年に「競艇」が「ボートレース」の通称を採用してからも、ボートレース蒲郡の人気はなお高いままであり、インターネットを用いたPR戦略も非常に多彩です。
本来の蒲郡水面は、数字的には概ね全国平均に近い「インでもアウトでも勝負できる水面」なのですが、今節は少し厄介な事情があります。というのも、最近3ヶ月のデータではイン受難の傾向が強くなっていて、さらには2コース進入艇が舟券に絡めない事例が増えているからです。
2023年に2マーク付近にあったビルがなくなったことで、風の影響がまるで変わったという話もあります。蒲郡での舟券予想においては、当サイトおすすめの「優良予想サイト」を参考にするなど、「勝つためのすぐれた工夫」が必要になってきそうですね。
住所 | 愛知県蒲郡市竹谷町太田新田1-1 |
---|---|
電話番号 | 0533-67-6606 |
最寄り駅 | JR東海道本線「三河塩津駅」 名鉄蒲郡線「蒲郡競艇場前駅」 ※徒歩 約5分 JR東海道本線・名鉄蒲郡線「蒲郡駅」 ※無料送迎バス 約10分 |
最寄りIC | 名豊道路「蒲郡西IC」 ※約10分 東名高速道路「音羽蒲郡IC」 ※約45分 |
無料駐車場 | 有(420台) |
公式サイト | ボートレース蒲郡 |