徳島県の鳴門市にある鳴門競艇場は、全国規模の名選手が多く所属する名門の競艇場です。地域密着をコンセプトに地域住民が喜ぶイベント開催や施設の貸し出しまでも行っています。
季節によって変わる風や潮の満ち引きなど、予想を楽しむうえでは様々な要素を頭に入れて考えなければいけないので、初心者にとっては予想がやや難しい競艇場ではあります。しかしその分、自分の予想がズバッと当たった時の喜びはひとしおです。
今回は鳴門競艇場の基本情報をご紹介しつつ、コースの特徴、レース予想のポイントなどを分かりやすく解説していきます。鳴門競艇場で遊ぶ際の参考にしてください!
鳴門競艇場はどんな競艇場?
鳴門競艇場は徳島県の鳴門市にあるボートレース場です。1953年に渦潮で有名な鳴門海峡のほど近く「小鳴門海峡」に作られた競艇場であり、規模はそれほど大きくありませんが全国規模の名選手が多く所属する競艇場としても知られています。
2014年に津波対策の防御柵の設置工事や新スタンド設置工事などのためにレース開催を一時休止し、2016年4月より再開しています。
競艇ファン向けサービスが充実!
鳴門競艇場は競艇ファン向けのサービスが充実しています。例えば公式ウェブサイトにはモーターやボートに関するデータが分かりやすくかつ細かに掲載されているほか、簡単にまとめられていることが多い水面特性(ボートレース場としての特徴)についても鳴門競艇場に所属する選手自身が細かに解説する形で紹介されています。
他にもメールマガジンサービスや出走表をコンビニで無料でプリントできるサービスなども展開しているので、予想を楽しむための環境がとても整ったボートレース場といえます。
地域密着がコンセプト
鳴門競艇場は地域密着をコンセプトとしており、場内に「特別観覧施設」や「なるちゃんホール」「芝生広場」などの地域開放型施設を設置、地域住民などに貸し出しを行っています。
他にも鳴門競艇場では「洗剤プレゼント」や「カイロプレゼント」、「お菓子プレゼント&凧作り体験」あるいは「JA徳島北による新鮮朝市」などの地域住民が喜ぶイベントも多く開催されています。
鳴門競艇場での買い物などに使えるキャッシュレスカードが便利!
鳴門競艇場では入会費・年会費無料の「なるちゃんeCLUBキャッシュレスカード」が発行されています。カードは舟券の購入のほか競艇場への入場料や指定席の料金、フードコートや売店での買い物などでも利用できるのでとても便利です。
また200円分の投票で1ポイントを貯められ、貯めたポイントはクオカードや現金などと交換できるので、予想をする際の楽しみにもなります。
期間限定でモーニングレースを開催
鳴門競艇場では2018年9月から2019年3月までの期間限定でモーニングレースを開催しています。通常の日中開催のレースと比較して気温の変化が大きいために予想をするのは初心者にとってはちょっとだけ難しいですが、朝からガッツリ競艇を楽しみたいという方にはオススメです。
鳴門競艇場へのアクセス
鳴門競艇場は神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICから約8分の距離にあり、また駐車場がなんと約1,700台分も提供されているので車でのアクセスが便利です。
遠方からのアクセスであれば、徳島阿波おどり空港から車で約17分で到着できます。空港ではレンタカーを借りることができるので、鳴門競艇場でボートレースを楽しんでから徳島の名所を回ってみるという楽しみ方がオススメです。
また最寄りの鳴門駅をはじめ徳島駅、山川駅、鴨嶋・藍住地区、淡路島からそれぞれ無料の送迎バスが運行されています。近隣エリアに住んでいる場合には送迎バスも便利でしょう。
鳴門競艇場のボートレース場としての特徴
ここまで、鳴門競艇場のイベントやアクセスなど基本的な情報をご紹介してきました。ですが、ボートレースの醍醐味といえばやはり予想をすることでしょう。
ここからは、鳴門競艇場で予想を組み立てる際にマストな情報であるボートレース場としての特徴をご紹介していきます。まずはこれらの特徴をしっかり押さえて、後述する予想のポイントの理解を深めていきましょう。
海上だが水面は比較的穏やか、風は季節によって変わる
先述のとおり鳴門競艇場は海につくられた競艇場なので、まず干満差があります。ですが防波堤があるために大きな波やうねりはほとんどなく、水面は比較的穏やかといえます。
とはいえ川や人工の競艇場と比較すれば干満差がある程度レースの行方を左右すると考えられるでしょう。
風は夏と冬とで吹き方が変わります。夏は向かい風、冬は追い風がそれぞれ強くなる傾向にあり、これもレースの行方にも影響を及ぼします。
第1ターンマークに向かって狭くなるコース形状
コース幅は第1ターンマーク側が約125m、第2ターンマーク側が約126メートルと比較的幅が狭く作られています。
また第1ターンマークに向かうに従ってコース幅が狭くなるようなコース形状となっており、第1ターンマークのコース幅は45mとかなり狭いです。そのため第1ターンマークに向かうまでのコース取りとターンのテクニックがレースの行方を大きく左右します。
2010年にモーターが「減音型」に変更
鳴門競艇場では2010年3月より出力が小さいとされる減温型のモーターが採用されています。そのため単純なスピード勝負ではなくターンマークでの攻防がレースの行方を左右するようになってきています。
ただしモーターのチルト角度(取り付け角度)については-0.5度から+3.0度と伸びが出やすい設定にされています。
鳴門崎競艇場の予想ポイント
鳴門競艇場は海水ならではの特性、干満差、気温や風向きの変化など予想をする上で分析しなければならない条件がとても多いために予想は比較的難しいとされています。
まずは基本的な予想ポイントをしっかり押さえつつ、何度か予想にトライすることで予想の精度を上げていき、オリジナルの必勝策を練っていきましょう。
基本的にはインコース有利な傾向。特に春から夏は強い
鳴門競艇場の季節別コース別入着率をみると、一年を通じてインコースが強い傾向にあることが分かります。特に春から夏にかけては1~3号艇の合計の1着入着率が8割を超えておりインコース勢が優勢だと見ることができます。これは先述のとおり春から夏にかけては風向きが追い風であることがインコース勢に有利に働くためだと考えられます。
一方で水面は比較的穏やかであるために、アウトコースからのマクリがまったく効かないわけではありません。特に干潮で水面が安定している時はマクリが効きやすくなったりもするのでアウトコース勢にも注目しておくべきでしょう。
秋から冬にかけてはアウトコースにも勝ち目が出てくる
秋から冬にかけては気温が下がっていくことでモーターの出力が上がっていきます。さらに風向きが追い風に変わってくるとスピードがより乗りやすくなります。
すると外からマクリを狙ってくるアウトコース勢にも勝ち目が出てきます。特に冬は5号艇と6号艇の合計の1着入着率が10%を超えてくるので要チェックです。
干潮時にはアウト、満潮時にはインに有利
鳴門競艇場のような海のボートレース場では潮の満ち引きもレースの行方に影響を与えます。潮が引く干潮時には水面が安定するのでスピードに乗ったターンがしやすくなり、アウトコース勢がまくりを狙いやすくなります。
対して満潮時には水面が不安定となり慎重にターンをする必要が生じるのでインコース勢に有利になります。
潮の満ち引きのタイミングは競艇場によって異なるので、鳴門競艇場の潮の満ち引きを事前にしっかり把握して予想の組み立てに活かしましょう。
予想するときの参考に
鳴門競艇場の特徴や傾向、予想ポイントを紹介して参りましたが、やはり自分一人で予想をするのは不安なのが正直な本音でしょう。そんなみなさんに向けて、無料でレース情報や予想をチェックできるサイトをまとめました。是非参考にしてみてください!
マクール
ボートレース専門誌マクールが毎日更新している競艇情報専門ウェブサイト「マクール」では、レースに関する情報はもちろんのこと、レースの予想も毎日無料で見ることができます!スマートフォン向けのサイトとなっているので、現地でもサイトを確認しながらレース展開を予想することが出来ます!公式ツイッターも開設されているので、ぜひチェックしてみてください!
公式サイトで選手情報や予想をチェック!
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」や鳴門競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識についても無料で見ることが出来ます。特に鳴門競艇場の公式HPは競艇初心者でもしっかり予想が立てられるようレースの傾向と対策がとても丁寧に解説されているのでオススメです。是非チェックしてみてください!
競艇の予想サイトやデータ収集サイトも参考にしてみよう
「競艇 予想 データ」で検索をかけると多くのウェブサイトが出てきます。過去1年のデータをまとめて表にして掲載しているものや、シーズンごとにまとめているもの、直近のデータをまとめているものと様々です。
過去のデータを参考にしたいときや、選手の過去の戦績を一気に見たいときはぜひ活用してみましょう。
ただし、注意点もあります。多くの予想サイトはボートレース公式サイトのデータを参考にしていますが、中にはデータが古いものもあります。いつの時点のデータを参考にしているのかをきちんと確認しましょう。そして、一つのサイトではなくいくつかのサイトを確認することをオススメします。
まとめ
鳴門競艇場は地域密着型のボートレース場としてイベントや施設貸し出しなど様々な工夫を行っており、地域住民はもちろんのことそうでない利用者も徳島・鳴門の雰囲気を楽しめる観光にももってこいの競艇場といえるでしょう。
鳴門海峡にほど近い海上に作られた競艇場であるために、レースの行方を予想する際には風の向きや潮の満ち引きなど様々な要素を頭に入れて考える必要があります。初心者にとっては少し難しいといえる鳴門競艇場。予想を組み立てる際には、今回ご紹介したポイントをしっかり押さえてみてください。