2023年シーズン終盤へ向けて加速するボートレース。「オールレディース マンスリーBOATRACE杯争奪宮島プリンセスカップ2023(宮島競艇G3)」が、ボートレース宮島で開幕します。
「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」までに残っているオールレディース競走は、あと5つ。優勝はもとより、節間を通して好成績をあげることが、非常に重要になってきます。明確な目標が見える季節だからこその心理戦の結末は、ぜひとも正確な情報と分析によって読み切っていく必要があるでしょう。
この記事では、今回の宮島オールレディース戦、すなわち宮島プリンセスカップを展望します。それとともに有用な情報も紹介していきますので、良いボートレースライフのおともにしてください。
- 遠藤エミがやはりこのシリーズでも中心！平山智加と川野芽唯が注目の理由も添えて
- 宮島の水面はどんな感じ？”安芸の宮島”の”秋”を攻略しましょう
- ボートレース宮島の場所をご存じですか？旅打ちにも役立つアクセス情報
目次
オールレディース マンスリーBOATRACE杯争奪宮島プリンセスカップ2023(宮島競艇G3)の詳細情報
昨年2022年も同時期に開催された、マンスリーBOATRACE杯争奪宮島プリンセスカップ。優勝したのは隣県岡山支部に所属する寺田千恵選手でした。優勝戦は1号艇イン逃げ。節間は初日の6号艇6コース3着以外はオール2連対と、他を寄せ付けない走りでの優勝だったと言えるでしょう。
寺田選手は裏開催かつ地元開催となる、「ヴィーナスシリーズ第11戦 第13回クラリスカップ(児島競艇一般)」に参戦しているため、こちらには出場しません。同シリーズに関しては当サイトでも特集記事をアップしておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
そのうえで、宮島プリンセスカップにも、一流のメンバーがそろいました。次項では優勝争いが見込まれる選手をピックアップし、シリーズ全体の展望を予想していきます。
狂艇ギャンブラー真里谷のシリーズ展開予想
今年の宮島プリンセスカップに関しては、シリーズの中心がハッキリしています。「誰が優勝候補と目される彼女たちを倒すのか」「それとも実力どおりに頂点まで駆け抜けるのか」という、節間を通じて予想の軸となる選手がハッキリしているからです。
- ここでは簡単に負けられない！遠藤エミがシリーズの大本命
- 2節連続で優出中！平山智加は宮島のプリンセスになれるか
- プレミアムG1準優勝から好調持続！川野芽唯の走りは追いかける価値あり
実力上位は間違いなし。あとはモーターの相性と1戦1戦の文句ない走りのみ。そんな3名と言えるでしょう。開催期間の全日程を通して、必見の3選手です。
シリーズ展開予想①／ここでは簡単に負けられない！遠藤エミがシリーズの大本命
滋賀の遠藤エミ選手。歴史の扉を開いた偉大な選手として、当サイトのレース特集記事でもたびたび触れてきました。3節前の「オールレディース ビーナスちゃんカップ2023(びわこ競艇G3)」でも優勝候補の一角として取り上げ、実際に遠藤選手は優勝戦2着の準優勝を達成しています。
近2節はどうかというと、いずれも予選落ち。おやっと思われたかもしれませんが、その内訳が「ボートレースメモリアル2023(福岡競艇SG)」と「北陸艇王決戦2023(三国競艇G1)」だとわかれば、納得がいくでしょう。
北陸艇王決戦では上位も考えられていましたが、44号機は数字的に厳しいモーターでもありました。最終日1走目に転覆したのが心配ではありますが、2走目には元気な姿を見せていたので、問題ないと考えたいところです。
他方、ボートレースメモリアルでは節間2勝。5日目2走目には2号艇2コースから差しを決めての勝利。ここでの1号艇は瓜生正義選手でしたから、ファンも驚きの結果です。3着にも大外6コースから「まくり姫」の意地を見せた高田ひかる選手が入ったことで、3連単2-1-6は28番人気の10,860円と、万舟券決着にまで発展しました。
それからやってくる、この宮島プリンセスカップ。遠藤エミ選手は宮島への参戦経験は9節と少ないものの、4回優出2回優勝というすぐれた成績を残しています。しかも、そのうち1回が本シリーズ「ジャパンネット銀行プリンセスカップ2015(宮島競艇G3)」であったことを考えれば、いよいよ期待が高まるところでしょう。初日の「ドリーム1st」の1号艇という点も含めて、堂々の大本命です。
シリーズ展開予想②／2節連続で優出中！平山智加は宮島のプリンセスになれるか
香川の平山智加選手は、最近とても良い調子のようです。3節前の地元開催「RNC杯争奪 サマーチャンピオンレース(丸亀競艇一般)」こそ予選落ちだったものの、2節前の「第11回トータリゼータエンジニアリング杯(宮島競艇一般)」では優出して2着準優勝。続けて、前節の「オールレディースリップルカップ2023(多摩川競艇G3)」でも優出しました。
2節前に今回と同じ宮島で優勝戦まで勝ち進み、きっちり結果を残したのは大きなプラス材料として計算できます。今年も5月に「安岐真人杯争奪瀬戸の大魔神大賞(丸亀競艇一般)」で優勝を飾っており、今回も争覇圏内でしょう。
先の結果からもわかるとおり、宮島水面との好相性も示しています。12節参戦して7回優出と2回優勝。全国24場で4番目に高い勝率7.20を記録しているのは、頼もしい限りです。また、宮島の2回優勝のうち2回目は、昨年12月の「デイリースポーツ杯争奪男女W優勝戦(宮島競艇一般)」でのことでした。
直近でも結果を残している好相性水面で、再び良い着順を連発する。そうしたビジョンは決して希望的観測に基づくものだけではありませんし、実際に2日目の「ドリーム2nd」1号艇に選出されていることからも、今回の開催の目玉選手であることは間違いありません。3節連続優出、ひいては4ヶ月ぶりの優勝なるか。その結末までを見定めていきましょう。
シリーズ展開予想③／プレミアムG1準優勝から好調持続！川野芽唯の走りは追いかける価値あり
福岡支部の川野芽唯選手。今年の活躍が実に目覚ましいのは、3節前の「レディースチャンピオン2023(津競艇PG1)」での優勝戦2着の準優勝が示していますし、当サイトの女子戦特集記事「ヴィーナスシリーズ第9戦 創刊30周年マクール杯競走(鳴門競艇一般)」でもお伝えしました。
このVS第9戦では、川野選手は期待どおりに予選2位通過の好成績で準優勝戦に進んだものの、そこで2号艇の金田幸子選手の差しを受け、まさかの3着。舟券にこそ絡んだものの、優勝戦に進めない悔しい結果となってしまいました。
それでも、初日1走目の4着を除いてはオール3連対を達成しており、女子戦では常にトップクラスであることを証明してくれたシリーズでもあります。前節の「第14回芦屋町長杯争奪戦(芦屋競艇一般)」では初日2走の大きな着が響き、5日間開催の優勝戦に乗れず。悔しさは残りますが、それでも2日目以降は立て直しています。
川野芽唯選手はスタートの面で少々安定感を欠くため、舟券勝負では迷う場面も多いでしょう。しかし、その点を補強する材料があります。宮島では12節参戦して、3回優出1回優勝というものです。全国24場で最も勝率が良い、これは強みと断言できるデータでしょう。
何しろ、地元である福岡3場、福岡、芦屋、若松よりもすぐれた成績です。かなりの「買い材料」ですので、あとはモーターが平均以上であれば、良い着を取ってくれる可能性はより高くなるはず。レディースチャンピオンに続き、ファンを湧かせる結末が待っているかもしれません。
ボートレース宮島の水面特徴
ざっくり言ってしまえば、宮島は基本的にインが強い水面です。ただ、それが一概に言いづらい季節があり、まさしく今回の宮島プリンセスカップが開催される秋季なのです。
- 宮島は瀬戸内海の典型的な海コース！どんな戦法でも通用する走りやすい水面
- 宮島水面はイン有利！ただし”秋季の宮島”は例外に属するかもしれない
このため、一般的に知られている宮島水面の特徴を押さえつつ、今回の開催で考えられる傾向も含めて分析していきます。より深いボートレース宮島への理解のためにも、おすすめサイトの情報や下記記事の内容なども参考になさってください。
特徴①／宮島は瀬戸内海の典型的な海コース！どんな戦法でも通用する走りやすい水面
ボートレース宮島は、瀬戸内海につくられたボートレース場です。したがって、その競走水面は海であり、水質は海水です。海水は淡水よりも柔らかいため、全般的にモーターボートが走りやすい特徴がありますが、宮島においてはそれが特に活きやすい環境になっています。
日本の地理でよく言われるように、瀬戸内海は穏やかな海です。台風でも来ない限りは、激しい風が吹き付けることも少ない利点があります。
ただ、宮島水面でひとつ気にすべき条件があるとすれば、潮汐でしょう。海につくられたコースであるがゆえに、宮島の水面は満潮時と干潮時でコンディションが変わる傾向にあります。全般的に、「満潮の時はインが強く、干潮の時はセンターとアウトが強い」と言えるでしょう。
特徴②／宮島水面はイン有利！ただし”秋季の宮島”は例外に属するかもしれない
先に述べたとおり、宮島は概ねインが強いコースです。今年の春季にいたっては、1コースの1着率が”63.4%”にも達しました。全体的に、4コース進入艇がほかの水面に比べて1着2着になりにくい点は、迷った時の判断材料として覚えておくといいでしょう。
最近3ヶ月では5コース進入の3着率が”20.3%”と、かなりの高率を達成しました。しかし、これまでのデータから考えると、あくまで統計上のゆらぎと考えられます。ほかの水面同様、4コースのほうが最終的に3着になりやすい環境です。
コース別の決まり手を見てもわかるとおり、逃げ、まくり、差し、まくり差し、いずれの決まり手も使いやすい環境です。強いて言うなら、1マークとスタンドの距離が若干狭い、すなわち1コース艇が窮屈になるパターンが考えられるため、こうしたパターンでまくりが決まりやすくなります。
この事実を広げて考えると、宮島ではスタートの遅れが他場以上にシビアに響く可能性を有しています。
無論、1コースの強さを考えれば、そうした乱れは簡単に起きるわけではありません。それでも、イン艇のスタートがあっておらず、なおかつ「干潮」であったり「センター艇やアウト艇が展示タイム良好」だったりするようであれば、波乱決着を想定するのも良い判断になりえます。
オールレディース マンスリーBOATRACE杯宮島プリンセスカップ2023(宮島競艇G3)のまとめ
児島の「ヴィーナスシリーズ第11戦 第13回クラリスカップ」に続く形で開幕する、今年の宮島プリンセスカップ。女子限定競走の開催が分かれているものの、見どころの多いメンバーがそろっています。しかも、宮島での成績が良好な「伏兵」までいるとなれば、いよいよ見逃せない戦いになるでしょう。
ご存じのとおり、男女混合の賞金ランキングだけでなく、女子のみの賞金ランキングも存在します。それこそが、11月の「レディースチャレンジカップ2023(三国競艇G2)」、ならびに12月の「クイーンズクライマックス2023(多摩川競艇PG1)」への出場可否すらも決める、絶対的な指標になるわけです。
秋は勝負の季節。それは静かな冬を迎えるための準備ではありません。最高に熱い栄光の冬にするための、決して退けない戦いなのです。フライングをしようものなら、ただちにそれらの可能性が失われる。そんなコンマ01を争うギリギリの勝負を、この宮島プリンセスカップでも見届けていきましょう。
ボートレース宮島のアクセス
| 住所 | 広島県廿日市市宮島口1丁目15-60 |
| 電話番号 | 0829-56-1122 |
世界遺産に指定されている厳島神社、通称宮島の名を冠したボートレース宮島。まさしく宮島へ向かう本州側の玄関口に、このコースは存在します。瀬戸内海にあるコースのひとつで、幅広い展開が楽しめるボートレース場です。
施設があるのは廿日市市ですが、同じ広島県の大竹市も参画する宮島ボートレース企業団がこれを所有しているのが特筆すべき点でしょう。こういった場所柄もあり、ボートレースを楽しみ、宮島の観光を満喫し、さらに廿日市市や広島市でのグルメなども堪能できる、楽しみにあふれたスポットとなっています。
電車でのアクセス
ボートレース宮島の最寄り駅は、JR山陽本線「宮島口駅」、および広島電鉄宮島線「宮島ボートレース場駅」です。
宮島口駅からは徒歩3分、宮島ボートレース場駅からは駅直結ですぐの好立地のため、公共交通機関での訪問がずば抜けて容易なロケーションになっています。
自動車でのアクセス
ボートレース宮島の最寄りインターチェンジは、山陽自動車道「廿日市IC」または「大野IC」です。都市部と言える立地のため、廿日市ICからは約5分、大野ICからは約10分と利用しやすい距離が魅力です。
また、ボートレース宮島には、約700台が利用可能な無料駐車場、および有料駐車場が用意されています。状況に応じて使い分けていきましょう。
