広島県廿日市市にある宮島競艇場は、厳島神社で有名な、日本三景の一つである宮島(厳島)の対岸にあるボートレース場です。
世界遺産である厳島神社はもちろん、カキの養殖が盛んな地域としても知られており、観光をしながらボートレース場でを楽しむことが出来ます!今回はそんな宮島競艇場の特徴や傾向、お得な情報から予想に役立つサイトなどをご紹介していきます!
宮島競艇場とは?
宮島競艇場は広島県廿日市市にあるボートレース場です。名前は宮島ですが、場所は宮島内ではなく対岸の本州側(宮島口)に位置しています。宮島へ向かうフェリー乗り場のすぐ近くにあり、瀬戸内海の水面を利用したボートレース場になっています。
1954年の開場以来、広島県内唯一のボートレース場として、多くの人々に親しまれてきました。
マスコットキャラクターは宮島に数多く生息するサルがモチーフの「モン太くん」です。漫才師で競艇のアマチュア選手でもあった横山やすしさんの遺骨の一部が、死後に自身の意志により宮島競艇場の水面に散骨されたエピソードでも知られています。
レース場から厳島神社が見える!観光をしながらレースを楽しもう
景色の良い日には、競艇場のスタンドから対岸の宮島(厳島)を一望することができ、世界遺産にも登録されている厳島神社や、そのトレードマークである海上の大鳥居を眺めることが出来ます。
日本三景の一つ、「安芸の宮島」として知られる宮島は、カキ養殖の盛んな地域としても知られているので、ボートレースの後にそのまま宮島を観光することが出来ます。
また、最寄り(徒歩約3分)のJR宮島口駅は、広島駅からJR山陽本線で約30分程でアクセスできるので、広島観光とセットでボートレースをすることが出来ます。いわゆる旅打ち(競艇目的の旅行)に最適なボートレース場なので、ぜひ訪れてみてください!
また、広島電鉄の競艇場前駅からでも徒歩3分でアクセス出来るほか、山陽自動車道廿日市ICから車で約5分でアクセスすることも可能です。無料駐車場も994台設置されていますが、周辺の国道二号は渋滞も予想されるため、交通機関を利用してアクセスするのが無難です。
ポイントが貯まる専用キャッシュレスカード「MOMIJIカード」を活用しよう
宮島競艇場では、ポイントが貯まる専用キャッシュレスカード「MOMIJIカード」が発行されています。事前にチャージ(入金)すれば、カード一枚で気軽に舟券が購入できるだけでなく、舟券購入200円ごとにポイントが付与されます。
入会費・年会費ともに無料で、誰でもお得にボートレースを楽しむことが出来ます。また会員になれば、会員専用の席(もみじ席)をいつでも利用できるので、ぜひ登録しておきましょう!
宮島競艇場の特徴や傾向
では、宮島競艇場のレース面にはどのような特徴があるのでしょうか?宮島競艇場は全国的に見ても予想が難しい競艇場とされています。そのため、まずは宮島競艇場の特徴や傾向をしっかり掴んだ上でレースに臨む必要があります。今回は2つのポイントに分けて宮島競艇場の特徴について紹介していきます!
水質は海水、干満差がありうねりが発生しやすい
宮島競艇場は、瀬戸内海の、本州と宮島に挟まれた海面を利用したレース場となっており、瀬戸内海を利用した下関・徳山・児島・丸亀といったほかのレース場同様、潮の干満差の影響を強く受けます。
干潮時は防波堤が防風壁の役割を果たすため穏やかで走りやすい水面になることが多いのですが、満潮時は最大で4m以上の潮位差があり、大きなうねりが発生します。
海面のうねりを選手は目視で確認することが出来ないため、満潮時はボートが制御しづらくなってしまいます。また、潮位が大きく変動すると選手の視点も一転してしまうのです。
また海水なので浮力が大きく、体重の重い選手でもスピードが出せるようになります。
午前中は追い風に、午後は向かい風になりやすい
宮島競艇場では、沿岸部特有の海風と陸風の関係で、午前中と午後で大きく風向きが変化します。午前中は追い風になりやすく、逆に午後は向かい風になりやすい傾向にあります。追い風はスピードが出やすくなりインコースに有利になりやすい一方で、向かい風になるとレース展開も大きく乱れていきます。
潮の干満・風向きともに時間帯によって大きく変動するので、宮島競艇場は予想の難しいレース場と言われているのです。一方で高配当のレースも当然多くなるので、スリルを求める方にオススメできるレース場になっています。
宮島競艇場で勝つための3つのポイント
予想が難しい宮島競艇場ですが、しっかりとポイントを掴んで慎重に予想すれば、的中させる可能性もグッと上がってきます。そんな宮島競艇場の予想の際に注目すべき、3つのポイントについて紹介していきます!
1号艇の勝率が6割以上、2号艇・3号艇・4号艇の勝率にあまり差がない
2018年10月のレース結果のデータを確認してみると、宮島競艇場の1号艇の1着数は137回で、勝率は63.3%、全24の競艇場の中でも2位の好成績を収めています。それならばインコース全体の成績も良いはず、なんていう安易な考えが通用しないのが宮島競艇場の難しいところです。
実は1号艇の勝率が高いにもかかわらず、2号艇の2018年10月の勝率は9.4%で全24の競艇場の中でなんと最下位。勝率10.5%の3号艇よりも低く、勝率6.5%の4号艇と大差ない数字です。大きく変動するレース面の影響で、競艇において常に優勢な1号艇以外の勝率が安定しないのです。
また、実は3号艇・4号艇の勝率もそれぞれ全国22位・21位と低くなっています。逆にアウトコース勢がマクリを決めて活躍することもあるので、ますます予測が難しくなっているのです。
だからこそ、宮島競艇場では他の競艇場よりも一層、当日の選手情報や潮の干満、風向きを重視しなければなりません。幸いにも1号艇の勝率は高いので、1号艇を軸にしながら、当日の状況を見極めて予想を立てていく必要があります。
満潮時はインコースが有利、干潮時はアウトコースが有利
先述の通り、宮島競艇場は海面であり、潮の干満差の影響を強く受けます。満潮時は1マークに向かって追い潮となるため、スタート時に加速しづらくなり、インコース勢が逃げ切りやすい状況になります。
また海面のうねりも強くなり、思うようにボートを操作できなくなってスピードが出ないことが多いため、アウトコース勢のマクリが決まりにくくなるという側面もあります。
一方で、干潮時は第1ター1マークに向かい潮となり、インコース勢が逃げ切りにくくなるため、アウトコースのマクリが決まりやすい状況になります。
潮の満ち干きはおよそ6時間ごとに起こるため、第一レースと最終レースではまったく傾向が違うという場合もあります。また干潮時と満潮時では全く宮島競艇場のような海面をそのまま利用している競艇場では、当日の潮見表をチェックしながら予想を立てていく必要があります。
潮の干満差によるうねりに対応できる選手を重視しよう
このように、潮の干満によってレースの傾向は異なります。また干満差が最大で約4mある宮島競艇場では、干潮時と満潮時で水面の景色が変わってくるため、慣れていない選手はスタート勘がうまく掴めず加速できないこともあります。
潮の満ち引きや風向きの変化、海面特有のうねりなどの特性により、時間帯や日によって大きく状況が異なる宮島競艇場では、この変化に臨機応変に対応できる経験のある選手に注目して予想を立てましょう。
特に地元宮島の選手や、海面の競艇場に慣れた選手などがレースをひっくり返す活躍をすることがあるので、レース前には必ず選手の情報をチェックしておきましょう。例えば2018年獲得賞金ランキング22位の前本泰和選手のほか、2018年の宮島開催の優勝戦を2度制している大上卓人選手などは要チェックです。
宮島競艇場の予想や情報が無料で見られるサイトまとめ
これまで、宮島競艇場の特徴や傾向、予想のために注目すべきポイントを紹介してまいりましたが、それでも一人で予想を立てていくのは不安なのが正直なところでしょう。そんなみなさんへ向けて、無料でレース予想や情報を見ることが出来るサイトをまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
競馬情報専門サイト「マクール」で全レース予想・情報が見られる
ボートレース専門雑誌マクールが毎日更新している競艇情報専門サイト「マクール」では、レースに関する情報はもちろん、レースの予想も毎日無料で見ることが出来ます!スマートフォン向けのサイトになっているので、競艇場へ向かう途中や現地であっても、いつでも情報を確認することが出来ます!公式のツイッターも開設されているので、みなさんもチェックしておきましょう!
公式サイトの情報をチェックしよう
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」や宮島競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識・レース予想についても無料で見ることが出来るので、競艇初心者の皆さんはもちろん、データをチェックしてしっかり予想を組み立てたいみなさんもチェックしてみると良いでしょう。
競艇のデータ特集も参考にしてみよう
「競艇 予想 データ」で検索をかけると多くの記事が出てきます。過去1年のデータをまとめて表にして掲載しているものや、シーズンごとにまとめているもの、直近のデータをまとめているものと様々です。過去のデータを参考にしたいときや、選手の過去の戦績を一気に見たいときはぜひ活用してみましょう。
ただし、注意点もあります。多くの予想サイトはボートレース公式サイトのデータを参考にしていますが、中にはデータが古いものもあります。いつの時点のデータを参考にしているのかをきちんと確認しましょう。そして、一つのサイトではなくいくつかのサイトを確認することをオススメします。
まとめ
宮島競艇場は風向きや潮の干満など変化の多い側面を持つため予想が難しい競艇場とされていますが、しっかりと状況を見極め、傾向を掴めば、高配当を狙うこともできます。
対岸には「日本三景」の一つである宮島があり、天気の良い日には宮島やその北岸にある世界遺産、厳島神社を眺めながらレースを楽しめます。広島駅から電車で30分ほどでアクセス出来るので、広島・宮島観光をしながら訪れることが出来るのも宮島競艇場の魅力の一つです。ぜひ広島を訪れる機会がある時などに一度、宮島競艇場でのボートレースに挑戦してみてください!