常滑競艇場は風の影響がとても大きい競艇場です。季節によってインの勝率が変わったり、風の影響でインが崩れたりと予想が難しい競艇場です。それでも競艇の楽しみである予想はしたいですし、するなら勝ちたいですよね。そこでこの記事では予想に使えるポイントなどをご紹介していきます。
目次
常滑競艇場の概要
常滑競艇場は愛知県常滑市にあるボートレース場です。中部国際空港のすぐ近くにあり、伊勢湾に面しています。伊勢湾を利用して作られた競艇場なので、水質は海水で柔らかいです。前検日の干潮時間に合わせて水門を閉めているので、干満差の影響も少なく、走りやすい水面となっています。
レースコースはプール型水面になっているので、流れもありません。第1ターンマーク側から向こう正面にかけてが伊勢湾と隣接するようなレイアウトになっていましたが、中部臨空都市の埋め立てが進んだことで海からの距離が離れました。
常滑競艇場にはほかの競艇場の舟券が買える施設もあり、楽しみ方は多種多様です。
ところで「常滑」はなんと読む?
常滑競艇場のキャッチコピーは「とことんハッピー BOAT RACEとこなめ」です。知らない人にとっては「常滑」は読みづらいために、キャッチコピーでは平仮名になっているのかもしれません。他にも入口にあるレース場の名前が「BOAT RACE とこなめ」となっているなど、読み方がわからない方への配慮がなされています。同じ東海地区にある蒲郡(がまごおり)競艇場も難しい漢字なので、読みづらい競艇場としてセットで覚えてくのも良いかもしれません。
招き猫がモデルのマスコットキャラクター「トコタン」が大活躍
常滑市は焼き物の町で、招き猫などの焼き物が数多くあります。メインマスコットキャラクターの「トコタン」はもともと競艇場のマスコットキャラクターでしたが、市制60周年を記念して常滑市の公式マスコットキャラクターに昇進し、活躍の場が大きく広がっています。
同じ東海エリアの競艇場のマスコットキャラクターであるスワッキー(浜名湖競艇場)やトトまる(蒲郡競艇場)とは仲良しで、よく一緒にイベントに登場しています。
常滑競艇場で開催されるレースには、トコタンの名前を冠した「トコタン特別」や、周年記念(G1)の「トコタンキング決定戦」があり、トコタンが絶賛活躍中です!公式HPにもトコタンがよく登場しており、見た目にも楽しいHPとなっています。
【東海マスコット大集合!】
今日はボートレース蒲郡にみんなで遊びに行ってきましたニャ~♪
今度は東海マスコットのみんなに常滑まで遊びに来てもらうニャ♪
ファンのみんなもぜひきてニャ~!◆スケジュール(予定)
2月2日 ①10:30~ ②13:00~
2月3日 ①11:00~ ②14:00~ pic.twitter.com/onKSEnqu4H— トコタン/ボートレース とこなめ (@tokotan) 2019年1月20日
「ウィンボとこなめ」を利用しよう
常滑競艇場の本場スタジオの競走面を挟んだ反対側には、「ウィンボとこなめ」という施設があります。ウィンボとこなめでは、常滑競艇場が開催する全レースはもちろんのこと、全国で開催されているSGレースなど1日最大6場の舟券を販売しており、休憩所や売店も完備されています。常滑競艇場でレースが開催されていないときでも、ほかの競艇場の舟券を買って予想を楽しむことができます。
常滑競艇場のコース情報
常滑競艇場は第1ターンマークのバック側が128mと広く作られていることで、内側の選手もアクセルを握って回れるために有利となり、近年はインの1着率が高くなっています。コースは海水でプール型、干満差は水門で仕切っているためありません。波もないので、干満差や波による舟への影響はあまり気にする必要はありません。ただし、風の影響による水面状態の変化には注意です。
1年中風が吹き付ける競艇場
常滑競艇場では、一年を通して伊勢湾からの西風が吹いています。この風はちょうどスタート地点から見ると向かい風になります。この向かい風はかなり強いために、コース西側には防風ネットが設置されており、またあまりに風が強いときには安定板の出番もあります。
また、実は常滑競艇場はフライングが多い競艇場としても有名です。選手がフライングを避けようとするためにスタートが横並びになることもあり、そういった場合には2・4コースが不利になる傾向があります。
風の影響で気を付けたいのは、風の影響でスタートが難しいということです。季節によって風向きや風の強さが変わります。風の影響もあり季節によっては1コースの勝率が変わるので、季節ごとの特徴にも注意しましょう。
海水面ではあるが水面は1年を通して穏やか
前述のとおり、常滑競艇場は伊勢湾の海水を利用して作られています。ですが、前検日の干潮時間に合わせて水門を閉めているために、干満差や波の影響はあまりなくプール型の水面のような穏やかさとなります。
強い風が吹かない限りは水面が大荒れすることはないので、スピード勝負のレースになりやすいです。
スタートをつかめるかが重要
2009年12月に出力低減モーターが採用されてから、スタートが届かないという選手からの声が顕著に出てきているようです。スタートがつかめないと、せっかくコースの特徴としてイン側が強くても、その特徴を十分に活かせない可能性があります。
出力低減モーターの特徴を把握することでスタートを一早くつかめるかが勝負の分かれ目になってきそうです。スタート展示と周回展示をしっかりとみて、スタートがうまくいっている選手、乗れている選手を見極めましょう。
常滑競艇場の予想のポイント
常滑競艇場の予想において注意すべきは「風の影響」です。風の傾向は季節によって変化もあり、レース結果の傾向も季節によって変わります。また出力低減モーターが採用されてからは、スタートを一早くつかみコース上の特徴をつかめるかが勝負の分かれ目になってきています。それぞれ詳しく解説していきましょう。
春、夏、冬はインコース有利
前述のとおり、常滑競艇場は風の影響を受けやすい競艇場です。向かい風が強いと、第2ターンマークでの順位入れ替わりが起こりますし、第2ターンマークで白波が立つこともあるため乗りにくい水面となります。セオリー通りにいくと向かい風の時はアウトコースが強くなるのですが、常滑競艇場の場合は1マークバック側が広いため向かい風であっても恩恵は少なく、枠なりスタートになることが多いです。
このように風の影響からコースの行方を読むのは難しいのですが、ここでは季節ごとの勝率変化に注目しておきましょう。
まず、春、夏、冬は1コースの1着率が60%近くあり、全競艇場平均を6,7%上回ってきます。ただし春は風の向きが1番変化しやすく、思わぬ高配当が出る可能性があるので要チェックです。秋はインコース有利の傾向がやや薄まり、1コースの1着率も53%と他の季節と比べて低くなります。季節ごとの勝率変化は無視できない要素となりそうですね。
地元選手は外せない!
第1ターンマークのバック側が128mあるので、水面次第ではありますが安心して握って回ることができます。流れや水位の変化はないため、気にするべきところは水面と風が主な要素となりそうです。深インになってもインコースが強いため、地元の強豪選手やベテラン勢は積極的にインを狙ってきます。
地元選手に注目したい理由がもう1つあります。それは、本番ピットが長いということです。通常ピットはボート側面の1/3程度の長さです。しかし常滑のピットはボートを覆うくらいの長さがあり、出走がうまくいかないとピットにボートが当たってしまい遅れが生じます。通常の長さのピットに慣れていると、ピット離れで後れを取ることがあるかもしれませんので地元選手以外の時はスタート展示の際に様子を見ておくようにしましょう。
ピットの長さに慣れている地元選手にはぜひ注目しましょう。例えば2018年獲得賞金ランキング17位の赤岩善生選手や、選手歴40年2か月で通算勝利回数2,324回(2019年1月末時点)を誇る鈴木幸夫選手などは要チェックです。
ボートレース公式サイトや専門情報サイトをチェックしてみよう
常滑競艇場のコース特性やレースの傾向について理解していただけましたでしょうか?ですが、いきなり自分の予想だけで舟券を買うのはまだ不安が残りますよね。予想が難しいといわれるとなおさら舟券を買いづらいと思います。そこで初心者の方も、慣れている方も参考にしていただきたいのが公式サイトや競艇情報専門ウェブサイトです。
インターネット上には様々なボートレースの予想サイトがあります。これらは情報をまとめて分析もしてくれているので便利なのですが、もちろん注意も必要になってきます。そこで予想に使えるサイトを選ぶ基準もいくつかまとめてみました。参考にしてみてください!
まずは公式サイトで選手情報や予想をチェック!
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」や常滑競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識についても無料で見ることが出来るので、競艇初心者の皆さんはもちろん、データをチェックしてしっかり予想を組み立てたいみなさんもチェックしてみると良いでしょう。特に、ボートレースの基本が載っている「BOAT RACE」は初心者の方におすすめしたいサイトです。競艇の予想サイトに出てくる専門用語がわからないなど、知識面で不安があるときはぜひ参考にしてください。
マクールで全レースの予想を無料で公開
ボートレース専門誌マクールが毎日更新している競艇情報専門ウェブサイト「マクール」では、レースに関する情報はもちろんのこと、レースの予想も毎日無料で見ることができます!スマートフォン向けのサイトとなっているので、現地でもサイトを確認しながらレース展開を予想することが出来ます!公式ツイッターも開設されているので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
常滑競艇場は風の影響でレースの行方が左右されやすい、予想に気を付けたい競艇場です。その日の風の強さや方向を確認して、スタート展示やレースを見ましょう。その時にうまく乗れている選手や、波の状況をつかめている選手がいたら期待大です。
周辺施設や名物キャラクターなどの魅力もある競艇場なので、レジャー気分で予想を楽しんでみましょう!