平和島競艇場は東京都に3つある競艇場の中でもトップの売上高を誇り、「東のメッカ」と呼ばれることもある代表的なボートレース場です。賞金王決定戦やSGレースなどの見ごたえのある大きな大会が多く開催されています。
予想の面ではインコースの勝率がワースト上位に毎回食い込んでくるほど1号艇が不利であり、その反面アウトコースの6号艇が日本一強いことで有名です。風の影響も大きくレースが乱れやすいために、舟券の予想がしにくく万舟券が出やすいとされています。
様々なイベントも開催されており家族での楽しむことができ、予想のしがいもあるのが平和島競艇場の良さです。今回は、平和島競艇場の楽しみ方やコースの特徴、予想ポイントをご紹介します。
目次
平和島競艇場はどんな競艇場?
平和島競艇場は東京の大田区にあります。1954年6月に大森競走場として始まり、1957年に平和島競艇場に改称しています。現在の開催は府中市が行っている一方で、施設の所有者は京浜急行電鉄グループの京急開発株式会社となっています。
家族でも楽しめる平和島競艇場
平和島競艇場の周囲には京急開発株式会社が所有するパチンコ店やゲームセンター、平和島クアハウス、飲食店などが入っている複合商業ビルやバッティングセンターがあり、平和島競艇場はこれらと合わせて「ビックファン平和島」というアミューズメント施設を構成しています。競艇に興味があるけど競艇場しかないところだと行きにくいな、と思っている方や、競艇以外にも遊べる場所があるといいな、と思っている方々には訪れやすいボートレース場です。
また、子どもでも楽しめる場所や家族で食事が楽しめる場所も多いので、休日に家族で過ごすこともできます。
イベントも目が離せない!
平和島競艇場では、ボートレースのVR体験やオリジナルノベルティ配布などファンが楽しめるようなイベントが多く開催されています。他にも、芸能人によるトークショーやお笑いなどのステージ、ライブも随時開催されており競艇ファンではない方向けにも楽しみが満載です。
また、子ども向けにお菓子を配布したり、戦隊もののイベントを開催したりなど家族連れでも楽しめる催し物も開催されています。戦隊ものは男の子向け、女の子向けそれぞれのものが用意されている徹底ぶりです。競艇が好きだけど家族がいるから、と思っている人はぜひとも平和島競艇場のイベント情報を確認してみましょう!
平和島競艇場のコース特徴と傾向
ここからは、平和島競艇場で予想を組み立てる際に役立つ情報をご紹介していきます。
高いビルやマンションに囲まれている平和島競艇場は「風」が重要なポイントとなっていますが、他にも様々な要素がレースに影響を与えます。平和島競艇場の特徴やレース傾向について解説していきます。
比較的穏やかな水面だが大型船が通るとうねりが発生することも
平和島競艇場は、平和島と大森の海岸の間の運河を利用して作られています。潮の満ち引きによる潮位差がありますが、東京湾からの波が直接入ってくることはないため比較的穏やかな水面といえるでしょう。
ただし、大型船などの船が近くを通ることがあり、その時に限っては第1ターンマーク近くでうねりが発生します。その場合は普段の水面と違い選手の走りに影響が出ます。
このうねりとその日吹いている風によって着順やレース展開に違いが出てきますから要注意です。逆に言えばなかなか読み切れない難しいレース展開こそが平和島競艇場での予想の醍醐味ともいえます。
変化が激しいビル風にご用心
平和島競艇場は周りを高いビルやマンションに囲われています。そのため、強風が吹きやすい春先にはビル風が吹き付けて水面が荒れやすくなります。風向きも季節によって変わり、春から夏または秋にかけては追い風、秋ごろから冬にかけては向かい風が吹きます。
特に注意したいのは、1レースから12レースの間によく風向きが変わるところです。前半のレースの風向きが同じで、コースごとの勝率が大体そろっていたとしても、急に自分が舟券を買ったレースから風向きが変わることもあります。
そうすると有利なボートも変わってきますから、レース展開も予測が難しくなります。
選手のほうも風には特に気を付けなければならず、向かい風だったものが急に追い風になった場合に、スタートに注意しないとフライングになってしまう光景が見られます。
バックストレッチでの斜行が厳しく指導されている
通常、競艇では第1ターンマークを先に回った選手は優位を守ろうと後続艇の進路を遮るように斜行します。しかし、平和島競艇場ではこの斜行が厳しく指導されているといわれています。
そのため、第1ターンマークを回ってからもすんなり内側を走れることにより、第2ターンマークでの逆転といった展開も起こりやすくなります。混戦になりやすく、インコースだけではなくアウトコースも走れるコースとなると、ボートレースでは珍しい最終ターンマークでの逆転やゴール直前決着も比較的多くなります。
平和島競艇場での予想ポイント
では、平和島競艇場では、どのように予想を組み立てれば良いでしょうか。レースの特徴や傾向を踏まえ、予想ポイントを4つにまとめて解説していきましょう!
1コースが比較的弱く6コースの勝率が全国で1位
平和島競艇場の特徴として、1コースの勝率が他の競艇場と比較してかなり低いということがあげられます。
毎年勝率が50%を超えることはほぼありません。基本的にボートレースではインコースが有利であり、例えば1コースの勝率が全国の競艇場で最も高い大村競艇場が60%後半という数値をたたき出していることと比べてみても、インコースの信頼度が低いのがわかるかと思います。
その代わりに平和島競艇場では6コースの一着率が全国で1位となっています。その他のアウトコースの勝率も、斜行が禁止されているという特徴から、高くなる傾向にあります。
もちろんこれらのことを考慮しても1号艇が他と比べて有利な状況ではあるのですが、高配当を狙いたいのであれば6コースを軸にした予想を組み立てると良いでしょう。
風の向きと強さの変化に注意
平和島競艇場では風の向きと強さの変化に注意しながら予想をしましょう。追い風の時、風速5m以内であればインコースが強くなり、逃げでの勝率が上がります。風速が5mを超えてくると、第1ターンマークを握って回った選手が流されやすくなり、差しが決まりやすくなる傾向があります。
向かい風の場合は、風速3m以内の風であればインコースが強く逃げやすいです。逆に風速3mを超えるとまくりが決まりやすくなってきます。
まくり差しやターンスピードに強い選手に注目
先述のとおり、平和島競艇場では斜行に対して厳しい指導が入ります。アウトコースの選手でもまくりを決めて上位にあがってくる可能性も、ほかの競艇場よりも高いのです。
まくりやまくり差しが得意な選手には注目しましょう。
また、ターンスピードが速い選手にも注目です。コースの特徴から、1番を走っている艇が進路を妨げてくることがないので、ターンで抜かすことも十分に可能なのです。なので、決まり技のほかにもターンスピードにも注目しましょう。
コース特徴やデータだけでなく、そのシーズン、その日の選手の調子を見ることで予想の組み立て方の幅が広がります。
モーターの交換時期にはデータの変動がある
予想をする際に、選手や展示レース、過去の勝率を見て予想を立てることが多いかと思いますが、その時に注意してほしい時期があります。
それは6月以降の2,3か月です。平和島競艇場のモーター交換時期が6月なので、7,8月ですとまだ新しいモーターのデータが定まっていません。
この時期のデータにはまだ変動があるので、データを加味して予想をする際には注意しておくべきでしょう。
予想するときの参考に
平和島競艇場の特徴や傾向、予想ポイントを紹介して参りましたが、やはり自分一人で予想をするのは不安なのが正直な本音でしょう。そんなみなさんへ向けて、無料でレース情報や予想をチェックできるサイトをまとめました。
是非参考にしてみてください!
競艇情報専門ウェブサイト「マクール」をチェック
ボートレース専門誌マクールが毎日更新している競艇情報専門ウェブサイト「マクール」では、レースに関する情報はもちろんのこと、レースの予想も毎日無料で見ることができます!スマートフォン向けのサイトとなっているので、現地でもサイトを確認しながらレース展開を予想することが出来ます!公式ツイッターも開設されているので、ぜひチェックしてみてください!
公式サイトで選手情報や予想をチェック
ボートレースの公式HP「BOAT RACE」や平和島競艇場の公式HPでは、競艇場のコース情報や、選手の試合結果などのデータ、競艇の基礎的な知識についても無料で見ることが出来るので、競艇初心者の皆さんはもちろん、データをチェックしてしっかり予想を組み立てたいみなさんもチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
平和島競艇場は平均よりもインコースの勝率が低く予想が難しい競艇場です。一日の中でも風向きが大きく変わりレースの行方が大きく左右されることもあります。競艇場の風向きや風の強さをチェックしながら、平和島競艇場の特徴を組み込んだ予想ができると楽しいですし、当たった時の満足感も上がるでしょう。
また平和島には家族連れでも楽しめる要素が多くあります。ボートレースに少しでも興味のある方はぜひ足を運んでみてください。