競艇の予想における「蛭子買い」とは!?買い方と注意点について解説!
PR

競艇の予想における「蛭子買い」とは!?買い方と注意点について解説!

UPDATE:2019.07.22
予想家・YouTuber

競艇では様々な舟券の買い方の「スタイル」があります。なかでも有名なスタイルと言えば、競艇を愛する漫画家として広く知られている蛭子能収先生が考案した「蛭子買い」でしょう。今回は、競艇初心者の方にもわかりやすく「蛭子買い」について解説していくとともに、「蛭子買い」を駆使している?蛭子先生のこれまでの成績や「蛭子買い」を実践する際に気をつけて欲しいことなどを紹介していきます。

競艇を愛する漫画家・蛭子能収先生が考案!「蛭子買い」とは

蛭子能収先生と競艇

漫画家である蛭子能収先生は、無類のギャンブル好きとして知られています。特に競艇に対する愛情と熱量は物凄いものであり「人生の8割が競艇」とご自身で豪語するほど。競艇場で行われるイベントにゲストとして参加することはもちろんのこと、競艇の専門雑誌「マクール」でも連載を持っています。もちろん、ご自身で予想して舟券も購入しており、その際に用いる独特な舟券の買い方のスタイルは「蛭子買い」とあだ名がつけられるほど有名なものとなっています。

「蛭子買い」とは

「蛭子買い」とは、広い意味では1つのレースで多くの組み合わせの舟券を購入する買い方のことを言います。後述するとおりかなり手広い組み合わせで舟券を購入する蛭子先生のスタイルから名付けられました。

実は、公営ギャンブルにおいては、あまり多くの組み合わせを買いすぎることは、あまり良しとはされていません。なぜならば、組み合わせが多すぎると、的中しても払い戻し金が購入金額を下回る「トリガミ(詳細は後述)」が起きやすくなってしまうからです。

蛭子先生曰く、予想を絞り込めずについ買いすぎてしまうのは、外れるよりも少しでも当たって払戻金をゲットしたほうが良い、という考え方があってのこと。しかし、競艇のテレビ番組などでも弱気に見える蛭子先生のスタイルは、蛭子先生のキャラクターも相まって、いつしか「蛭子買い」と呼ばれて揶揄されるようになってしまったのです。

しかし、最近「蛭子買い」は的中のしやすさと、意外にも高額配当の可能性が高いことから、その良さが一部競艇ファンから認められてきています。実際に蛭子先生も後ほどご紹介するとおり、まさに「蛭子買い」にて万舟券を射止めた実績をお持ちです。

「蛭子買い」について徹底解説!!

「蛭子買い」は先述のとおり広義では「1つのレースで多くの組み合わせの舟券を購入する買い方」を意味しますが、より厳密にいうと、以下のような組み合わせで購入することを「蛭子買い」といいます。

“私が考えた必勝出目とは「1256」「235」「245」のボックス舟券である。全部で36点買いになるが全通りだと120点であり、約3分の1の舟券を買うことになる。買い目が多過ぎるよ、という人もいると思うが、120点の内36点だ。”

– ガイドワークス公式HP 蛭子能収のうきうきギャンブラー人生より引用

ここでいう「ボックス舟券」とは、3連単ボックスのことをいいます。つまり、「235」のボックス買いとは

「2-3-5」「2-5-3」「3-2-5」「3-5-2」「5-2-3」「5-3-2」

の6パターンの舟券をいっぺんに買うことです。「245」のボックス買いは

「2-4-5」「2-5-4」「4-2-5」「4-5-2」「5-2-4」「5-4-2」

さらに「1256」のボックス買いの場合は以下の24パターンになります。

「1-2-5」「1-2-6」「1-5-2」「1-5-6」「1-6-2」「1-6-5」
「2-1-5」「2-1-6」「2-5-1」「2-5-6」「2-6-1」「2-6-5」
「5-1-2」「5-1-6」「5-2-1」「5-2-6」「5-6-2」「5-6-1」
「6-1-2」「6-1-5」「6-2-1」「6-2-5」「6-5-1」「6-5-2」

これで合計36パターンです。競艇で購入できる3連単舟券のボックス買いは全部で120通りなので、実に全パターンの30%を網羅して購入していることになり、この手広さが「蛭子買い」の特徴にもなっています。

「蛭子買い」はダメな買い方!?能収先生の競艇予想結果

「蛭子買い」で万舟券を達成したこともある!!

賛否両論分かれる「蛭子買い」ですが、蛭子先生のこれまでの予想結果はどうなのでしょうか?まず、ギャンブル専門メディア「ガイドワークス」の連載記事によると、蛭子先生はこれまでにギャンブルで1億円以上負けていると明かしています。

一方で、これまたガイドワークスの記事などによると、蛭子先生の人生最高の高配当は2015年10月6日の戸田競艇場での第12Rであり、このレースでなんと27万250円の高配当を的中させています。このレースでは戸田競艇場では圧倒的な強さを誇っていた桐生順平選手と茅原悠選手が転覆し、さらに1着6号艇、2着5号艇、そして3着に2号艇という競艇の世界では極めて起こりづらい着順となっていました。蛭子先生はこのレースで「1256」「235」「245」を300円でボックス買い。まさに「蛭子買い」の王道といえる買い方を披露したのですが、獲得した払い戻し金はなんと80万オーバー。一時的かもしれませんが、「蛭子買い」へのネガティブな意見を吹き飛ばす?結果となりました。

最近はあまりうまくいっていない!?

しかし、2018年末のガイドワークスの記事で蛭子先生は「最近、本当にボートレースで勝てない日々が続いている。本命を買っても穴を買っても外れてばかり。ギャンブルはほぼボートレースだけしか買わないが、これだけ負けてばかりだと「ちょっと競馬に手を出してみるか」とも思ってしまう。」と話されています。上記のギャンブルで1億円以上負けているというエピソードと合わせて考えると、少なくとも最近は、蛭子先生の競艇予想は上手くはいっていないのかもしれません。

「蛭子買い」を実践する際に気をつけて欲しいこと

「蛭子買い」では「トリガミ」に要注意!!

先述のとおり「蛭子買い」の最大の弱点は、購入する組み合わせの数が多すぎることにより「トリガミ」という現象が起きやすい、ということです。公営ギャンブルにおいては「損をする」ことを「ガミる」といい、「払戻金額よりも購入金額が上回ってしまう」ことを「トリガミ」という言葉で表現するのですが、このトリガミをきちんと理解し、トリガミを極力さける舟券の買い方を意識することが、競艇で儲かる確率を上げていくための重要なポイントとなっています。

トリガミの発生メカニズム

それでは、トリガミの発生メカニズムについて説明していきましょう。例えば、6艇あるボートのうち1号艇、2号艇、3号艇の3ボートが強いとみて、この3ボートの3連単を100円×6パターンでボックス買いするとします。そして、この際のオッズは以下のとおりとなったとします。

・1-2-3:オッズ5.5
・1-3-2:オッズ5.8
・2-1-3:オッズ8.3
・2-3-1:オッズ9.8
・3-1-2:オッズ10.5
・3-2-1:オッズ11.2

ご覧のとおり、1号艇が1着となった場合のオッズは6を下回っています。この時、もし「1-2-3」の組み合わせで的中したとしても、払戻金額は550円。購入金額は100円×6パターンで600円でしたから、せっかく3連単が的中したのに、払戻金額が購入金額を下回ってしまいます。これがトリガミの発生メカニズムです。

「トリガミ」を極力避ける舟券の買い方

トリガミを避けるためには、どのように購入すればよいのでしょうか。例えば、以下のような購入方法を見てみてください。

・1-2-3:オッズ5.5
・1-3-2:オッズ5.8
・2-1-3:オッズ8.3
・2-3-1:オッズ9.8
・3-1-2:オッズ10.5⇐購入しない
・3-2-1:オッズ11.2⇐購入しない

3号艇が1着に入る確率は低いとみて、3号艇が1着となる2パターンを購入しない場合、購入金額は100円×4パターンで400円となります。すると、残った4パターンはオッズが4倍を超えているので、どの形のパターンでも的中さえすれば購入金額以上の払戻金を得られることになり、トリガミを避けられます。つまり、トリガミを避けるためには、「勝率が低いパターンは購入しないことで無駄な出費を押さえること」が有効だと分かるでしょう。

他にもトリガミを避けるためには「勝率が高いパターンの購入金額を上げる」という方法もあります。上の例でいえば、1号艇が1着となる確率は高いとみて、1号艇が1着となる2パターンのみ購入金額を倍の200円としておきます。購入金額は200円×2パターン+100円×4パターンで合計800円となりますが、1号艇1着の2パターンいずれかが的中しても、払戻金が購入金額を下回ることがなくなります。

まとめ

今回は、蛭子能収先生が考案した舟券の購入スタイル「蛭子買い」について、競艇初心者の方にもわかりやすく解説するとともに、蛭子先生のこれまでの成績や「蛭子買い」を実践する際に気をつけて欲しいことなどをご紹介してきました。

「蛭子買い」とは、3連単のボックス舟券を手広く購入することで、的中確率を上げる買い方のスタイルのこと。的中確率は確かに上がりますが、一方で「トリガミ」の危険性もある、ある意味ではギャンブルなスタイルともいえます。特に「トリガミ」は競艇初心者の方には特に気をつけて欲しいものですから、その発生メカニズムを理解して舟券を買うようにしましょう!