中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の予想！レジェンド今村豊に捧げる名勝負を！

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)が、単なる地区のナンバーワンを決める開催には留まらないことは、ボートレース徳山(徳山競艇場)が用意した販促ポスターのデザインからも一目でわかります。

今村豊選手の肖像画を模したイラストが、堂々と正面を飾っています。登録番号2992、山口支部の伝説は、間違いなく今後も語り継がれていくでしょう。

この記事では、今村豊選手を取り巻く物語が中国地区選手権2021(徳山競艇G1)に与える影響を主軸として、本開催の舟券予想に役立つ情報を集めました。最後まで余すところなくお読みになり、偉大な選手たちの物語をすばらしい回収率とともに目撃してください。

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中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の詳細情報

中国地区選手権2020(宮島競艇G1)は、地元広島の29歳(当時28歳)、村松修二選手が劇的な5号艇5コースまくりでV。G1初優出で初優勝の快挙を成し遂げました。2020年にはボートレースクラシック2020(平和島競艇SG)でSG初出走、2日目にはSG初勝利と水神祭続きです。

そんな村松修二選手の圧巻の5コースまくりを動画で見ていただこうかと考えましたが、中国地区選手権に関してはどうしても外せないレースがありました。

それが、中国地区選手権2019(下関競艇G1)のドリーム戦で繰り広げられた、白井英治選手と茅原悠紀選手の激闘です。イン逃げを敢行した白井英治選手に対し、再三の好旋回で迫る茅原悠紀選手は圧巻の一言。最後の最後まで目が離せません。

なお、中国地区選手権2019(下関競艇G1)は、山口の31歳、海野康志郎選手が2号艇3コースまくりを成功させ、G1初優勝を飾りました。2着には6号艇6コースの松田憲幸選手、3着には3号艇4コースからコンマ01のトップスタートを放った島川光男選手が入り、3連単2-6-3は89番人気の45,130円という大波乱の優勝戦となりました。

毎年のようにドラマが起きる中国地区選手権。今年の開催も、「ただでは終わらない」展開が注目となります。舞台は徳山。予想しがいがある開催といえるでしょう。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の開催期間

2021年2月12日(金)～2月17日(水)

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の出場選手

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)に出場する選手の一覧です。近年の優勝者である白井英治選手、谷村一哉選手、茅原悠紀選手、海野康志郎選手、村松修二選手が名前を連ねてきましたが、中国地区選手権2018(児島競艇G1)の覇者である前本泰和選手が出場していません。

これは、前本泰和選手が福岡チャンピオンカップ2020(福岡競艇G1)の準優勝戦で痛恨のフライングを犯したため、1月4日からF休みに入るとともに、3ヶ月間はG1とG2に出場できない措置が取られているためです。

大レースの準優勝戦と優勝戦におけるスタート事故が、大きなペナルティとなってのしかかる事実を再認識させてくれます。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)のアクセス

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、山口県周南市にあるボートレース徳山(徳山競艇場)で開催されます。

本開催は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言のもとで実施されます。緊急事態宣言が発令されている地域は限られており、ボートレース徳山のある山口県はその対象から外れております。

しかし、近隣の福岡県は対象であるのみならず、宣言の出ていない自治体においても、感染拡大の予防措置を講ずることが求められているため、ボートレース徳山も開催にあたって多くの制限を設けました。

2021年2月4日現在は有観客開催が予定されていますが、常に最新の情報を確認するとともに、来場する方は以下の内容を守って安全な開催に協力していきましょう。

参考記事：緊急事態宣言中の開催につきまして – ボートレース徳山

ボートレース徳山(徳山競艇場)の住所・電話番号・問い合わせフォームURL

ボートレース徳山(徳山競艇場)への電車＆無料タクシー＆無料バスでのアクセス

ボートレース徳山(徳山競艇場)の最寄り駅は、JR徳山駅です。また、JR徳山駅を始め、JR櫛ヶ浜駅とJR下松駅からは無料タクシーが運行しています。

ただし、新型コロナウイルス対策により、往路の無料タクシーの運行時間は「9:00～13:00」に制限されているため、ご注意ください。これは開催期間すべてで共通しています。

また、復路の無料バスも、徳山行と下松行がそれぞれ「17:05発」の1本ずつのみに制限されています。利用を予定しておられる方は、乗り遅れがないように気をつけてください。

参考記事：第64回GⅠ中国地区選手権に伴うバス・タクシーの運行について – ボートレース徳山

ボートレース徳山(徳山競艇場)への車でのアクセス

ボートレース徳山(徳山競艇場)は、山陽自動車道の徳山東ICが最寄りです。県道366号線を経由し、案内看板に従って進みましょう。時間は徳山東ICから約15分ほどです。本場には、約2,000台収容できる無料駐車場があります。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)のレース展望

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、公式の特設サイトがパンフレットのPDF版をアップロードしており、そこに詳細なレース展望が記載されています。引用してみましょう。

徳山・中国地区選は岡山勢が2連覇中。64回目の“三国バトル”の勝者は…？

徳山で中国地区選が行われるのは4年ぶり。その4年前の第60回大会は茅原悠紀（岡山）が優勝。さらに4年前の第56回大会は平尾崇典（岡山）がＶと、徳山で行われた地区選は岡山勢が連覇中だ。今大会はどんな結末となるのか。山口、岡山、広島の三国バトルに注目だ。

寺田＆白井のＧＰ出場コンビが山口勢を引っ張る

地元でのタイトル奪還を目指す山口勢は、寺田祥（山口）と白井英治（山口）のグランプリ戦士が主役。寺田は昨年、1月の当地66周年を制して勢いに乗り、メモリアル、ＢＢＣトーナメントの大舞台で優勝。さらにグランプリ準Ｖとキャリアハイの結果を残した。16年ぶりとなる中国チャンプの称号を獲得し、今年もここ徳山でのＧⅠで勢いに乗るか。

白井はここまで地区選Ｖ3。過去の優勝は宮島（第51回）、下関（第57回）、児島（第58回）でまだ徳山での優勝がない。昨年引退した師匠の今村豊さんも達成していない“地区選グランドスラム”へ気迫の走りで挑む。

岡山勢は川崎、平尾、茅原ら当地巧者が多数参戦

岡山勢はベテラン勢が充実。川崎智幸（岡山）、平尾の歴代中国チャンプを中心に、山本寛久（岡山）、村上純（岡山）、寺田千恵（岡山）ら、当地を得意にしているメンバーが勢揃い。いずれも当地を走る機会が多く、地元勢にもヒケを取らない調整力で、モーター出しにも不安はない。
もちろん当地ＧⅠＶ3の実績を誇る茅原や、記念初タイトルを目指す村岡賢人（岡山）、白神優（岡山）ら若手陣も脅威で層の厚さを見せつける。

村松、大上ら若手の活躍に注目集まる広島勢

広島勢は若手に注目。前回宮島大会Ｖの村松修二（広島）が連覇を目指して登場。大上卓
人（広島）は昨年ＧⅡを初制覇。着実に力をつけていてＧⅠＶも射程圏内だ。
ベテラン勢も充実。辻栄蔵（広島）を筆頭に、西島義則（広島）、市川哲也（広島）が底力を発揮して大いに盛り上げてくれそうだ。

出典：GI第64回中国地区選手権競走 パンフレットPDF – ボートレース徳山

ボートレースグランプリ2020(平和島競艇SG)にも出場した、寺田祥選手と白井英治選手の2枚看板が特に目立ちます。ここはやはり地元勢の奮起という意味からも、注目が集まるところでしょう。

しかし、本サイトならびに本記事では、より違う部分にフォーカスしました。すなわち、2020年10月に引退した今村豊選手をめぐるドラマと物語です。後ほどたっぷりと解説しますので、ぜひとも最後までご覧になっていってください。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)が行われるボートレース徳山の特徴

ボートレース徳山(徳山競艇場)は、明確な特徴を持っています。それは「インが強い」というものです。1コース進入の1着率は60%を超え、戸田などのイン不利水面と比べると、10%以上の違いがあります。

粭島への入り口に位置し、笠戸湾の奥、瀬戸内海に面する立地条件も特色。太華山のふもとに位置する風光明媚な環境は、風が吹きやすいことも意味しています。ただ、冬場の季節風は太華山が受け止めてくれるため、極端な風が吹くパターンは少ないでしょう。

こうした要素から、ボートレース徳山(徳山競艇場)はボートレース大村(大村競艇場)と並んでイン有利の水面であり、予想の際には強く意識したほうがいいでしょう。

ただ、バックストレッチが全国有数の広さを誇るため、思い切ったまくりを打ちやすい環境でもあります。1マークで思い切って握る選手の企図がハマるパターンも見られ、まくりの成功が波乱を呼ぶ展開は、穴党にとっても魅力です。

さらに、笠戸湾の奥にあるため、干満の差がとても激しく、スタート時の景色が時間帯で大きく変わります。このため、地元選手や走り慣れた選手のアドバンテージが大きく、スタートとまくりへの寄与を深めているといえるでしょう。

もし、地元選手が人気薄であっても、スタートがうまく、まくりを打つ度胸があるタイプであれば、穴目に一考したいところです。

本サイトでは、ボートレース徳山(徳山競艇場)の詳しい情報について特集した記事を公開しています。中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の予想に役立つ内容ですので、ぜひあわせてご覧ください。

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中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の予想の中心に据えたい注目選手

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)に出場する選手の中でも、特に注目したい選手についてピックアップします。予想するうえでも軸に据えたい選手の紹介となるため、ご注目いただければと思います。

しかし、解説を始めるためには、ひとつの重大な事実について触れなければならないでしょう。すなわち、中国地区選手権2021(徳山競艇G1)が単なる地区選以上の価値を持つということです。今年はまさしくスペシャルな戦いです。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)はレジェンド今村豊の衣鉢を継ぐ戦い

2020年10月、競艇界のレジェンドレーサーである、今村豊選手(登録番号2992)が引退を表明しました。39年に及ぶ現役生活。デビュー戦でいきなりの初Vは、競艇の常識を覆し、今日のボートレースでは常識となった「全速ターン」が鮮烈に披露された瞬間でもありました。

デビューから半年で当時の最上級であるA級に昇格し、デビューから1年2ヶ月でのG1制覇という特別競走最短V記録を打ち立てます。さらに、笹川賞1984(浜名湖競艇SG)では2号艇6コースからのトップスタートの劇勝。デビューから2年11ヶ月でのSG優勝を成し遂げます。

これら2つの最年少記録は、2021年現在も破られていない、あまりにも偉大すぎる記録です。

歳とともに、「プリンス」、「ミスターボートレース」、「レジェンド」と呼ばれ方こそ変わったものの、常にトップレーサーであり続けました。そんな今村豊選手が最後までボートレースグランプリ、ひいては賞金王決定戦を勝てなかったことは、艇界の不思議ともいえるでしょう。

しかも、今村豊選手は1990年代前半に厚生労働省特定疾患であるメニエール症候群を発症し、強いめまいや耳鳴りに悩まされながらも勝ち星を重ねました。

通算2,880勝。SG優勝は7回。PG1を含むG1優勝は48回。全優勝は142回で、通算勝率は7.76点というハイアベレージです。ほかにも多くの記録を所持しており、果たして破られるかどうかもわからない至高のものまで含まれています。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、そうした偉大なレーサーである今村豊選手を強烈にリスペクトしたものになりました。ポスターを飾るのは、今村豊選手の肖像画風のイラストです。

キャッチフレーズは、「BEYOND THE LEGEND レジェンドを超えろ」。この戦いは今村豊選手さえも超える選手が出てきてほしいという、切なる願いが込められたものになるでしょう。

また、副題として「The Chugoku Derby」という言葉も添えられています。今川豊選手はボートレースダービー、かつての全日本選手権の最多優勝記録3回を保持していることから、まさしく最大級の尊敬が込められたフレーズです。

この中国ダービーは、例年以上に注目度が高く、ぜひとも取りたい戦いになるでしょう。なお、今村豊選手自身も、現役時に中国地区選手権を4回(1990,1992,1993,2002)制しています。下関で2回、徳山で1回に加え、アウェイである宮島でも1回勝っていることは、まさしく誉れというほかありません。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の大本命は白井英治

白井英治選手は、今村豊選手の2人いる弟子の1人です。そして、すばらしい成長を遂げた弟子であるといえるでしょう。2020年の勝率第2位であり、先日のボートレースグランプリ2020(平和島競艇SG)でも熱いレースを繰り広げました。

勝率は常に8点台をキープ。現在の期別成績も8.04を計上し、2連対率は59.60%、3連対率は72.80%に達しています。佐賀の峰竜太選手と同じく、「舟券外に飛ぶことがすなわち波乱」のレベルに達している選手です。

173cmとボートレーサーにとって不利な長身でありながら、ここまでのポテンシャルを発揮しているのはまさに驚異的です。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、白井英治選手が今村豊選手の「伝説を継げるか」「伝説を超えられるか」という戦いになるでしょう。地区選は賞金が安く、若手が活躍しやすい戦いであるとしても、思い入れが強くなるのは避けられないと考えられます。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の新勢力は海野康志郎

海野康志郎選手は33歳、山口の誇るベテランにしてSGウィナーの新良一規選手(登録番号2930)を師匠としています。

先に書いたとおり、中国地区選手権2019(下関競艇G1)の覇者であり、これがG1初制覇となりました。2019年は3つの優勝を重ねるものの、8月の多摩川での優勝を最後に、2020年12月まで長い苦闘の日々を過ごします。

しかし、2020年12月の「富士通フロンテック杯(唐津競艇一般)」、2021年1月の「下関市議会議長杯争奪クリスタルカップお正月特選(下関競艇一般)」、「三国巧者決定戦(三国競艇一般)」と立て続けに3度の優勝を重ねました。ここに来て、本来のポテンシャルを取り戻してきたといえるでしょう。

下関と三国の優勝の間、「第8回東洋観光グループ杯(宮島競艇一般)」では敗れこそしたものの、優出して3号艇3コースからコンマ06スタートを放ち、3着に入っています。

地区選こそが、海野康志郎選手にとっての出世の舞台でした。今またこのタイトル、しかも下関と同じく地元開催が巡ってきたことは、大きなチャンスになるでしょう。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)の予想で注目は女子選手と「ヴィーナスバトル」

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、山口の主力選手たちのほかにも、女子選手が6名登場する華やかな編成になっている点も注目です。出場するのは以下の6名です。ひいきの選手がいるかどうか、ご確認ください。

中でも注目は、岡山の守屋美穂選手でしょう。今期適用勝率では、画像のパンフレット時点では7.23、2021年2月4日現在ではさらに上がって7.27と、女子選手第1位を記録しています。

こうした絢爛なメンバーのため、初日のドリーム戦に続き、2日目にはヴィーナスバトルとして女子選手6名の戦いが第12Rに組まれており、ぜひ注目したいところです。

守屋美穂選手は堂々の1号艇に組まれました。2021年の女王戴冠を狙う意味でも負けられない一戦であり、さらに男女混合G1制覇の大物食いも狙います。

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)のまとめ

中国地区選手権2021(徳山競艇G1)は、各世代をまたぐ戦いであるとともに、勢いのある女子選手が複数そろった戦いとなります。

インが強い徳山とはいえ、風や天候などのコンディションや展開によっては、充分に高配当が期待できる番組がそろうでしょう。舟券の買い方に応じ、狙うレースを柔軟に変えていくことによって、高い回収率を狙っていきましょう。

予想を的中させ、舟券で勝ってこそ、ボートレースの織りなすドラマを思う存分楽しめます。徳山の水面の攻略は、ボートレーサーのみならず、ファンとしても挑みがいのある難題といえるでしょう。