競艇の得点率とは?得点の仕組みから算出方法まで徹底解説
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競艇の得点率とは?得点の仕組みから算出方法まで徹底解説

UPDATE:2024.02.08
競艇雑学

競艇の世界に様々ある指標の一つ「得点率」。特に競艇初心者のファンは、この数値の意味を正確に理解できているでしょうか?

今回は、得点率の算出方法について詳しく説明していくとともに、得点率などをレース展開の予想に活かす際の注意点などについても解説していきます。


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競艇の得点率とは

競艇 得点率

まずは、競艇における「得点」というスコアの意味と算出方法について解説していきます。

得点とは、レース大会の「優勝戦」へ進むためのスコアのこと

競艇における「得点」とは何かを端的に説明すると、ひとつのレース大会において選手が「準優勝戦」や「優勝戦」へ進むために積み重ねるスコアのことです。

競艇ではひとつのレース大会は数日間の期間を設けて開催されます。選手はレース大会期間中に何回か開催される予選レースに出場し、予選レースそれぞれで順位に応じた「得点」を獲得します。そして、予選レースで積み上げた得点が高い順に「準優勝戦」や「優勝戦」へと進出していく、という仕組みになっています。

競艇ではレースの着順ごとに得点が与えられる

レースの着順ごとに与えられる得点は、まず一般戦については1着が10点、2着が8点、3着が6点、4着が4点、5着が2点、6着が1点、それぞれ付与されます。さらにG1、G2競走ではこれらにもう1点、SG競走の場合は2点プラスされた点が付与されることになっています。

また、それぞれのレースの優勝戦はさらに1点プラスという設定もされているので、例えばSGの優勝戦で1着となった場合には「10点」にSG競走のプラス「2点」と優勝戦のプラス「1点」が加わり、合計13点が付与されることになります。

得点は減点されるケースもある

競艇の得点はレースの着順により加点されるだけではなく、事故や内規違反などにより以下の通り減点もされてしまいます。

・待機行動違反・・・7点減点
・不良航法・・・7点減点
・2回目以降の失速・・・7点減点
・転覆・・・5点減点
・落水・・・5点減点
・沈没・・・5点減点
・エンスト・・・5点減点

ちなみに、これらの事故などを起こしてしまうと「事故点」というスコアも積み重ねてしまいます。この事故点は大きくなりすぎるとレーサーのランクがB2級に落とされてしまうというものなのですが、今回ご説明している「得点」とは別のものなので注意してください。

得点率とは、予選レースの平均得点のこと

選手はレース大会期間中に何回か開催される予選レースに出場し、予選レースそれぞれで順位に応じた「得点」を獲得するということを先にご説明しました。

今回のメインテーマである「得点率」とは、予選レースにおいて選手それぞれが獲得した得点の平均点を意味します。先述のとおり予選レースにおける得点率が高い順から次の「準優勝戦」や「優勝戦」へと進出していく、という仕組みになっているので、選手にとっては大事なポイントといえます。
ちなみに、予選レースで得点率が同点となった選手はどちらが優先されるかというと、予選レースでの1着の回数が多い方が優先されます。

得点は期別の「勝率」としても算出される

さらに、得点は期別にも平均を算出され、こちらは「勝率」として選手の成績指標のひとつとなります。競艇の公式サイト「BOAT RACE」では選手全員の勝率を見ることができ、競艇ファンはこれを予想を組み立てる際の判断材料の一つとします。

選手の得点率や勝率は評価の目安

得点率 勝率

競艇において「得点率」や「勝率」は、予想を組み立てる際に選手の調子や実力を把握する判断材料となります。基本的には得点率はそれまでのレース結果が良ければ良いほど数字が大きくなるので、得点率が大きい選手ほど調子がよい選手だと見ることができます。
とはいえ、競艇初心者は具体的に得点率がいくつになっていれば良いのか、評価をすることは難しいでしょう。ここでは具体的な数値を示しながら評価の仕方を説明していきましょう。

得点率のボーダーラインは「6.0」

まず、一般的な得点率のボーダーラインは「6.0」だとされています。これは、得点率の算出対象となる全てのレースでもし3着となった場合に獲得できる得点率が6.0であることから目安だとされている数字です。得点率が「6.0」を超えてくる選手はレース出場者のうちおよそ3割~4割程度。まずはこの「6.0」が、選手の調子を評価する際にひとまずクリアしておいてほしいラインだと見ることができます。

得点率が「7.0」を超えると期待できるかも

得点率が「7.0」を超えてくる選手はレース出場者のうち上位およそ1割です。ですから、得点率が「7.0」を超えてくると、予想レースの段階でかなり調子が良い選手だと見ることができるでしょう。場合によっては得点率が「8.0」を超えるような選手が出てくることもありますから、要チェックです。

勝率の見方のめやす

続いては、期別の「勝率」の見方について説明していきましょう。まず、競艇選手全体の勝率の分布を見てみると、おおよそ以下のとおりになっています。

・8.0以上・・・1%
・7.0以上・・・5%
・6.0以上・・・20%
・5.0以上・・・25%
・4.0以上・・・25%
・3.0以上・・・12%
・2.0以上・・・6%
・2.0未満・・・6%

ご覧の通り、先述の得点率と同様に「7.0」を超えてくる選手は全体の6%ほどとかなりの少数派であることが分かります。「6.0」以上の選手は約26%とおよそ1/4です。ここでもやはり「6.0」が選手の調子を判断する一つの目安となっていることが分かります。
また、「5.0」以上の選手は全体の約51%です。すなわち、勝率についていえば「5.0」を超えていれば過去の戦績が「どちらかといえば良い」と判断することができる、と分かるのです。

得点率や勝率を予想の参考とする際の注意点

予想の参考

得点率や勝率がどのくらいの数値であれば評価できるのか、というおおよその目安はご理解いただけたと思います。しかし、競艇でレース展開を予想するときに得点率や勝率を参考にする際には、いくつか注意してほしいこともあります。

得点率や勝率はあくまで平均値!

まず最初に注意しておいてほしいのは、得点率や勝率といった数値はあくまで平均値である、という点です。確かに、特に得点率は予選レース突破がかかる重要な指標ですが、あくまで平均値であるため、極端なことをいえば予選レースの前半が絶好調で後半一気に調子が落ちてしまったような場合であっても予選を突破してしまう選手が出てくることもあります。

もちろん、これは理論上の話であって、前半と後半とで一気に調子が変わってしまうようなことは希ですが、得点率のみを見るのではなく、しっかりと選手の順位の変遷も見ておくことは重要といえるでしょう。

選手の実力を見るデータは他にもたくさんある

また、選手の実力を見るデータは他にもたくさんあることも覚えておくべきでしょう。例えば、競艇の公式サイト「BOAT RACE」にある「期別成績」というページを見ると、「2連対率」「3連対率」「出走回数」「優出回数」「優勝回数」「平均スタートタイミング」「フライング回数」「出遅れ回数」「能力指数」など、実に様々な指数が載っていることが分かります。

今回は「得点率」がメインテーマなのでこれらの指数について詳しい説明は避けますが、これらも数値の意味や計算方法を理解していないと分からないものばかりです。きちんと勉強して選手の実力などをロジカルに分析できるようになれば、予想の組み立て方もグッとレベルが上がるはずです。

競艇のレース展開に影響を与えるのは選手の実力だけではない

競艇のレース展開に影響を与えるのは、選手の持つ実力だけではありません。レースが行われる競艇場が持つ水面特性やコース形状などの特徴のほか、レース当日の風向きや気温などの天候条件も、レースの行方を左右します。これらの読み取り方もしっかりと勉強しておくことは予想の的中率アップには必要不可欠です。

まとめ

ボートレース 得点率

今回は、競艇において選手の調子や実力を把握するための指標である「得点率」について解説してきました。

得点率は、予選レースの着順ごとに選手に与えられた得点の平均値であり、準優勝戦や優勝戦への進出を決める重要な要素です。さらに、得点は選手の期別成績である「勝率」を算出するためにも使われます。

とはいえ、あくまで得点率や勝率は数多ある指標のひとつに過ぎません。得点率や勝率にも注意点はありますし、レース展開をロジカルに予想するためには、選手の実力に関する他の指数や競艇場が持つ特性、あるいはレース当日の天候といった要素も加味する必要があります。競艇初心者こそ最初は勉強が肝心です。面倒がらずにしっかりと勉強して、ロジカルに予想を組み立てられるようになりましょう。