江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の予想!西山貴浩が連覇を目指すが不安もあり!?
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江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の予想!西山貴浩が連覇を目指すが不安もあり!?

UPDATE:2021.10.22
ボートレース情報

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)。ボートレース江戸川の開設を祝う周年競走です。1月の開設65周年記念競走に続き、10月は開設66周年記念となります。

水色が映える特設サイトも用意され、気分がいよいよ高まってきました。

非常に乗り難しいことで知られる江戸川水面を攻略し、G1優勝の誉れを獲得するのは誰なのか。当記事では、優勝に近い注目選手をピックアップするとともに、江戸川水面の特徴、3連単出目の傾向、さらには東京都に発出されている「リバウンド防止措置」に伴う規制の状況などをお伝えしていきます。


▼三連単や転がしが当たる優良競艇予想サイト

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の詳細情報

江戸川大賞は2020年は開催がありませんでしたが、代わりに2021年は2回開催。その1回目の開催が、年明け早々の2021年1月に行われました。ここで優勝したのが、近年の充実度合いが著しい福岡の西山貴浩選手。イン盤石とはいえない江戸川にあって、優勝戦でもばっちりイン逃げを決め、G1の2勝目を勝ち取りました。

こうした活躍もあって、ボートレースオールスター2021(若松競艇SG)のファン投票では、佐賀の峰竜太選手に次ぐ第2位と非常に高い評価を集めることに。陸上の人気者が水上の実力者となり、さらなる進化を見せつけた一戦でした。

西山貴浩選手は、今回の開催でもディフェンディングチャンピオンとして登場します。当記事でも注目選手のひとりとして後段で取り扱いますので、近況の調子を含めて解説をご覧になっていってください。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の開催期間

2021年10月15日(金)~10月20日(水)

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の出場選手

級別 登録番号 選手名
A1 3685 荒井 輝年
A1 3716 石渡 鉄兵
A1 3822 平尾 崇典
A1 3874 山本 寛久
A1 3940 飯山 泰
A1 3944 山口 裕二
A1 3946 赤岩 善生
A1 3952 中澤 和志
A1 3959 坪井 康晴
A1 3983 須藤 博倫
A1 3996 秋山 直之
A1 4024 井口 佳典
A1 4044 湯川 浩司
A1 4061 萩原 秀人
A1 4074 柳沢 一
A1 4084 杉山 正樹
A1 4136 江夏 満
A1 4137 君島 秀三
A1 4148 枝尾 賢
A1 4171 榎 幸司
A1 4227 安達 裕樹
A1 4261 岡 祐臣
A1 4290 稲田 浩二
A1 4297 山田 哲也
A1 4335 若林 将
A1 4337 平本 真之
A1 4342 谷野 錬志
A1 4362 土屋 智則
A1 4366 前沢 丈史
A1 4371 西山 貴浩
A1 4397 西村 拓也
A1 4409 坂元 浩仁
A1 4415 下出 卓矢
A1 4430 永田 秀二
A1 4459 片岡 雅裕
A1 4468 大池 佑来
A1 4472 尾嶋 一広
A1 4494 河合 佑樹
A1 4500 山田 康二
A1 4543 重木 輝彦
A1 4544 松田 大志郎
A1 4610 佐藤 大佑
A1 4614 石倉 洋行
A1 4645 上村 純一
A1 4686 丸野 一樹
A1 4688 永井 彪也
A1 4734 安河内 将
A1 4739 中村 晃朋
A1 4748 渡邉 雄朗
A1 4908 上田 龍星
A1 4928 栗城 匠
A1 5042 畑田 汰一

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のアクセスと「リバウンド防止措置」による規制等のお知らせ

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のアクセスと「リバウンド防止措置」による規制等のお知らせ

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)は、東京都江戸川区にあるボートレース場であるとともに、全24場のなかでも特徴的な「河川型競艇場」に位置づけられます。江戸川の河口近くにコースが作られており、常に川の流れがレースに影響するとともに、海の干潮満潮による水位変動も攻略を難しくしています。詳しい水面特徴は、のちほどの特徴解説の項目をお待ちください。

2021年9月30日(木)をもって、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に対応するために東京都に発出されていた緊急事態宣言は終了しました。しかし、翌日の10月1日(金)からは代わりに「リバウンド防止措置」が発出されています。リバウンド防止措置そのものの詳細については、下記の東京都のウェブサイトをご覧ください。

参考ページ:東京都におけるリバウンド防止措置について(第2521報) – 東京都

リバウンド防止措置の発出を受け、ボートレース江戸川からはいくつかのお願いが出されています。特に重要な点として、「アルコール類の販売休止、および持ち込みの禁止の継続」「飲食は指定の『飲食スペース』限定の継続」が挙げられるでしょう。

全24場のなかには飲食の持ち込み許可やアルコール類の販売再開を決定したボートレース場もありますが、人口密度が高く、多くの来場者が想定されるボートレース江戸川については、リバウンド防止措置の趣旨に沿った感染拡大防止対策を実施しているといえます。

このほか、「マスク着用の徹底」「入場時の検温」「ソーシャルディスタンスの確保」「選手の入り待ち、出待ち、プレゼントの禁止」も継続しています。

また、これはボートレース江戸川に固有の問題であり、どんな状況でも不可能なこととして、横断幕の掲示があります。河川を利用したコースである江戸川では、選手を応援する横断幕を掲示することができません。こちらもあわせて確認し、スムーズな開催運営を妨げないようにしていきましょう。

参考記事1:「リバウンド防止措置」適用期間中の営業について – ボートレース江戸川
参考記事2:ボートレース江戸川では、横断幕の掲出はできません。 – ボートレース江戸川
参考記事3:場内での動画・写真撮影について – ボートレース江戸川
参考記事4:「未成年者」のご入場に関するお願い – ボートレース江戸川

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)の住所・電話番号

住所 東京都江戸川区東小松川3-1-1
電話番号 03-3656-0641

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への電車&無料送迎バスでのアクセス

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への電車&無料送迎バスでのアクセス

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)は、公共交通機関での来場が推奨されています。このため、当項目の情報を大いに参考にしていただければ幸いです。ボートレース江戸川の最寄り駅は、JR総武線の「平井駅」、または都営新宿線の「船堀駅」です。

いずれも徒歩でアクセスするには厳しい距離ながら、両駅とも無料送迎バスが運行しています。所要時間は、平井駅からは約15分、船堀駅からは約5分です。

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への自動車でのアクセス

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)への自動車でのアクセス

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)は公共交通機関が利用しやすい反面、車でのアクセスはあまり推奨されていません。直営の駐車場はありますが、いずれも有料で、1日1,000円となっています。アクセスの目印となるのは、船堀駅北にある「船堀駅」交差点です。東京都民銀行横の道から進むことで、本場へと到着できます。

また、最寄りインターチェンジは首都高速7号線の「小松川出口」、首都高速中央環状線の「船堀出口」、首都高速中央環状線の「清新町出口」です。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のレース展望

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のレース展望

レース展望。実は、ボートレース江戸川の「総展望」はとても力が入っていることがあります。今回の江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)も、その例に合致しました。非常に濃厚な内容を引用し、今回の開催を熟慮する材料にしていきましょう。

東京支部からは主役の石渡を筆頭に計「11名」が参戦!
歴代覇者の湯川・西山、江戸川の鬼・平尾も覇権争う!

全国屈指の「波乗り自慢」とSG常連の「超強豪」が一同に集結する「G1江戸川大賞・開設66周年記念」が、10月15日(金)に開幕を迎える(※6日間の3準優制で実施)。なお、例年どおり今回の周年も、初日と2日目の【12R】に「Wドリーム戦」が組まれている(※ドリーム戦出場選手と枠番は「特設サイト」を参照)。

さて、以前は梅雨時の6月から7月上旬に行われることの多かった「G1江戸川大賞」だが、今年は秋本番を迎える10月中旬の開催。ちなみに、気象条件の影響を受けやすく多種多様な「顔」を持つ江戸川の水面だが、10月中旬からの約1か月間は年間で最も水面が安定する時期。穏やかな「向かい風」基調で、基本的には「最高」に近い水面コンディションの下でレースが実施される可能性が高いだろう。

まず、地元の東京支部からは(登録番号順に)石渡鉄兵・飯山泰・山田哲也・若林将・前沢丈史・永田秀二・大池佑来・佐藤大佑・永井彪也・渡邉雄朗・栗城匠という計「11名」の精鋭が参戦を予定しているが、「江戸川キング」の石渡が絶対的な「大将格」として君臨する!

全国のボートレースファンに加えて、選手間においても「江戸川鉄兵」として強烈に認知されている石渡。実際に、江戸川ではG1戦2V(55・57周年記念)を含めて「21V」の実績に加えて、前人未到の当地通算「300勝以上(※9/20現在で321勝)」を達成している江戸川の「生きる伝説」は【2日目】の12Rに実施される「ゴールデンレーサー賞」の1号艇にエントリーしている。

その石渡は、卓越した「調整手腕」に加えて、目まぐるしく移り変わる水面状況を読み切った精巧な「スタート」+「ハンドリング」は他の追従を許さない。当シリーズも、久々となる「周年制覇」を目指すとともに、地元の東京支部勢を力強く牽引していくはずだ!

「一人横綱」の石渡に続く「大関格」は、山田・大池・前沢の3人。昨年は年間「5V」ながらSGクラシック出場を逃した山田は、現時点(※9/20現在)で今年すでに「5V」の順調航跡。また、当地も前回戦(7月のスカッとさわやか杯)で優勝を飾っており、機の仕上がり如何ではG1戦の当節も「スタート王」らしい強攻撃が火を噴くかも!?

大池は、石渡とともに8月の蒲郡「SGボートレースメモリアル」に江戸川推薦で出場。当地は通算「23優出&5V」の実績を誇る地元きっての「江戸川巧者」で、彼も前回戦(5月のJPF杯)では見事優勝を飾っている。さすがにG1戦ともなると良機の援護は欲しいが、随所に見せる巧みなハンドルワークは必見だ!

そして、大関格3者の江戸川における「安定感」なら、前沢が群を抜く存在。当地初優出だった2018年2月の「G1関東地区選手権」以来、江戸川を計14節走って「11優出&2V」と優出率は抜群に高く、機力が「中堅近辺」であっても、しぶとく着をまとめ上げてくる。波乗りのスキルも「超S級」で、記念実績では少々見劣っても「ドル箱水面」では、この前沢が「惑星候補」に躍り出る可能性もありそうだ。

さらに、当地の「63周年記念」を制している若林に、当地の「常連度NO.1」と言えるほど参戦機会の多い飯山、そして「記念」+「SG」で場数を踏んできた永井の3者も、モーターの仕上がり次第では、上位争いに食い込んでくるのは必至。

中でも、近況の当地戦において常に「快速モード」に仕上がる飯山は、調整の「ツボ」を確実に掴んでいる。得意の先行勝負に持ち込める「伸び足」が高いレベルに仕上がると、「記念でも!」の期待感を抱かせる。

そして、「一発大駆け」の魅力を秘めるのは佐藤&栗城の両者。今年5月の「平和島67周年」を堂々の王道逃げで制し「G1初制覇」を成し遂げた栗城は、地元期待の「スター候補」。当地の水面実績は少々物足りないが、勢いに乗った時の「S速攻」は破壊力十分だし、時期的に静水面で戦えそうなのも好材料と言えそうだ。

対する佐藤は、3年前の「浜名湖ヤングダービー」以来、3回目のG1参戦。さすがに記念では「格下感」が否めないものの、男気溢れる生粋の「捲り屋」で、「伸び一本」の調整がバシッと嵌ると相手云々に関係なく「穴候補」になり得る。大敗を恐れることのない「猪突猛進」の走りを貫いて、初の江戸川周年でアピールしたい!

一方の遠征勢も多種多彩な顔ぶれが揃ったが、井口佳典・湯川浩司・坪井康晴・平本真之・平尾崇典の5人は、いずれもSGタイトルを「2つ以上」持つ真の実力者だ!

中でも、「SG6冠」で最高峰の「グランプリ」も勝っている井口の実績は最上位。「強さ」に「巧さ」も兼ね備えたハンドルワークは今もなお一級品で、歴戦の猛者は「勝負処」も心得ている。なお、良機とのタッグだった前回戦(1月の65周年)は、よもやの予選敗退…。その際は調整に手こずったが、同じ轍を踏むことなく、初日からスパートを掛けたい。

井口と同じ「85期」の湯川は、何と言っても江戸川のG1戦通算「3V」という水面実績が一際輝く。実際のところ、当地で「鬼の強さ」を誇ったのは「持ちペラ制度」の時代だが、通算勝率も「7.52」と非常に高く、近年も当地では安定して好勝負を演じている。さらに、今年はSG+G1で計「5優出」とコンスタントに好走。昨年の平和島から、今年は地元の住之江に舞台が戻るグランプリ出場へ向けて、相性のいい江戸川で抜かりなく賞金の上積みを図っておきたい。

坪井は、4月の「住之江65周年」で4年ぶりとなるG1タイトルを獲得。今期も勝率が「8点」に届く勢いで、8月末時点における賞金ランクも「18位」と好位置に付けている。ちなみに、得意水面とまでは言い切れぬ江戸川だが、過去には「54周年記念」を制覇。名うての「調整巧者」で、モーターが「鬼噴き」する可能性もあるだけに、ここもパワー攻勢で「一発」を狙いたい。

6月の「蒲郡66周年」で優勝した平本は、その後「芦屋オーシャンカップ」で優出。さらに「蒲郡ボートレースメモリアル」で準Vと、一気にリズムアップを果たして、賞金ランキングも「7位」まで浮上。安定して機が出るタイプではないが、ターンの切れ味は鋭く、「波乗り手腕」もなかなかのもの。よって、良機を得れば確実に「争覇圏内」に浮上してくるはずだ。

そして、遠征組で人一倍気合が入っているのは平尾だろう。「江戸川は地元と同じ気持ちで走ってます!」と言うほど、当地に対する思い入れは深く、通算で「25優出&5V」と地元選手も顔負けの実績を残してきた。遠征勢きっての「江戸川の鬼」は、悲願である「周年制覇」へ全身全霊で立ち向かう!

さらに、直近の「江戸川周年」を勝っている枝尾賢(64周年)・西山貴浩(65周年)の福岡支部勢にとっても、周年タイトルホルダーとして力が入る6日間になってくる。

枝尾はSG戦で「2優出」とブレイクした昨年ほど、今年はG2以上の特別戦線で活躍できていないが、一般戦においては「優出ラッシュ」で今年はすでに「4V」。好調時の「攻めっぷり」は凄まじいものがあり、自身初の「G1タイトル」を奪取した江戸川の水面で再度の「大仕事」を狙ってくる!

対して、「ディフェンディングチャンピオン」の西山は【初日】12Rの「ドリームレーサー賞」の1号艇に抜擢されている。「整備」も「レース」も諦め知らずの「粘り強さ」が身上で、捌ける「出足」と最低限の「伸び」が仕上がれば、持ち味を存分に発揮する!

ちなみに、昨年は自身初の「グランプリ」出場でファイナリストにも名を連ねた西山。しかし、今年は1月に当地の「65周年記念」を制した以外、特別戦での優出は6月の「福岡68周年記念」のみで、SGの舞台では全て予選敗退に終わっている…。それでも、コツコツ稼いで現在の賞金ランクは「16位」。当節も最低ノルマの優出を果たして、粘り強く賞金を積み重ねたい。

「新興勢力」の丸野一樹・稲田浩二も楽しみな存在。丸野は年始から大ハッスル。1月の「尼崎68周年」に続いて、3月には「若松68周年」も制して、2つのG1タイトルを獲得。レース内容も素晴らしく、早くも「丸野の年」になることを予感させた。

しかし、丸野は7月のオーシャンカップの初日、試運転中に転覆して左手を3箇所も骨折するアクシデントに見舞われた…。それでも、驚異的な早さで回復した丸野は、たったの1か月で戦列に復帰。しかも、復帰初戦の「蒲郡メモリアル」で「SG初優出」の快挙を達成。2年ぶりの江戸川参戦でも、恐ろしく腕を上げている彼の走りが楽しみでならない!

対する稲田も、春先から好軌道に乗っている。準Vと奮闘した3月の「三国67周年」の直後に「福岡ボートレースクラシック」で優出。その後のSG3戦は予選敗退に終わっているが、今期だけで「4V」と一般戦では快進撃を演じている。さらに、当地は直近6節で「5優出&2V」と強さを発揮。前回戦(7月の東京中日スポーツ杯)も「準完全V」を飾っているだけに、周年制覇の目も十分にありそうだ!

その他、すでに通算「2,000勝」+「100V」+「全国24場制覇」の大偉業を達成している赤岩善生に、強烈な破壊力を誇る「スピードターン」が武器の秋山直之・萩原秀人も、記念実績十分の実力者。特に、今年「7V」の萩原と、7月の唐津から蒲郡・常滑で「3連続V」と夏場に調子を上げた赤岩は、G1戦でも期待感を抱かせる「勢い」を感じる!

最後に、当地の「62周年記念」を勝っている土屋智則に、柳沢一・須藤博倫も江戸川における特別戦のタイトルホルダー。さらに、岡山支部では平尾と並ぶ「江戸川巧者」の荒井輝年や、当地で「4V」の実績がある中澤和志も難水面の走り方を心得ている。この5人も、良機を引き当てることができれば、シリーズを大いに盛り上げる存在になってくるだろう。

(※出場予定選手・データは、すべて9月20日現在。)

出典:総展望 – ボートレース江戸川

もはや「選手みんな褒めてあげたい!」という気持ちさえ伝わってくる、パワフルなレース展望です。それでも、見出しには地元東京支部の石渡鉄兵選手がいて、この競走で勝ったことのある湯川浩司選手、西山貴浩選手がピックアップ。さらに当地で強い、「地蔵乗り」が特徴的な平尾崇典選手までが、大いに注目すべきレーサーとして挙げられています。

当記事の後半でも、これら4名の選手の近況を分析し、優勝候補たりえるかどうかを紐解いていきましょう。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)が行われるボートレース江戸川の特徴

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)が行われるボートレース江戸川の特徴

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)の水面の特徴、さらには江戸川の公式ウェブサイトで公開されている3連単の出目一覧から、江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の攻略の糸口を掴んでいきましょう。

江戸川はなんといっても「川にある競艇場」として、開設以来「荒れやすいコース」のひとつに数えられてきました。常に流れがあること。周囲がコンクリートの護岸のために返ってくる波が強いこと。風の影響を受けやすく、水面が暴れやすいこと。波乱の要素を挙げ始めたら、いくらでも出てきます。堅い水面でボートが激しく跳ねる様は実にダイナミックで、ボートレーサーの技量を感じる瞬間です。

裏を返せば、江戸川は当地に強い選手と弱い選手がはっきりしやすい水面といえます。あまり江戸川に来ない選手は、当地勝率が低いのが目に見える選手は、たとえ全国クラスのトップレーサーでも苦戦する傾向にあります。

当サイトでは、ボートレース江戸川(江戸川競艇場)を特集した記事を公開しています。あわせてご覧いただくことで、より江戸川の水面の特徴、さらに各施設の魅力を感じられるでしょう。

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)の3連単出目傾向

ボートレース江戸川(江戸川競艇場)の3連単出目傾向

ボートレース江戸川は公式で3連単の出目率が公開されています。ここで興味深いのは、1号艇がトップではない買い目も上位に来ている点です。上位10個の出目を抜き出してみましょう。

順位 出目 平均配当
第1位 1-2-3 1,436円
第2位 1-2-4 1,782円
第3位 1-3-2 1,979円
第4位 2-1-3 2,942円
第5位 1-2-5 3,094円
第6位 1-2-6 3,057円
第7位 1-3-5 2,423円
第8位 1-3-4 2,941円
第9位 1-4-2 2,489円
第10位 1-3-6 2,100円

出典:出目&進入コース別成績 – ボートレース江戸川

3連単の出目上位、ならびに平均配当を引用しました。こうして並べてみると、とてもユニークな傾向が見えてきます。

まず、2-1-3が第4位にランクインしていること。それほど出現するにもかかわらず、平均配当は第1位から第3位までに比べて、大きく跳ね上がっています。同様の傾向は第5位の1-2-5、および第6位の1-2-6にも言えるでしょう。「2号艇のアタマ」「3着への5号艇および6号艇の食い込み」が高配当を呼びやすい事実を示しています。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)を過去10回の結果から分析する

開催年 優勝選手
2011年 重野 哲之
2012年 石渡 鉄兵
2013年 岡村 仁
2014年 坪井 康晴
2015年 濱野谷 憲吾
2016年 村越 篤
2017年 土屋 智則
2019年(1月) 若林 将
2019年(9月) 枝尾 賢
2021年(1月) 西山 貴浩

ボートレース江戸川の周年競走、江戸川大賞の過去10回の優勝選手は上記のとおりです。今年の1月には西山貴浩選手が圧倒的な走りでG1競走V2を飾り、話題になりました。

ほかのビッグレースとの兼ね合いで、1年に2回開催されるケースが続いています。今年、2021年もその該当年となりました。悪天候で開催順延がよく見られるほど荒れやすい、全国屈指の難水面であるボートレース江戸川。果たして、どの選手が最も技術を輝かせるのか。ぜひ次の項目をご覧ください。レース展望でも名前が出ていた、今開催で注目すべき選手をピックアップして紹介していきます。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)でぜひ注目したい4人のトップレーサー!

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)でぜひ注目したい4人のトップレーサー!

今回のレースの注目選手のコーナー。レース展望の項目でもお伝えしたとおり、同展望で特にフォーカスされていた石渡鉄兵選手、湯川浩司選手、西山貴浩選手、平尾崇典選手にスポットを当て、最近の調子や江戸川水面との相性などを分析していきましょう。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー①/石渡鉄兵

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー①/石渡鉄兵

石渡鉄兵選手は1974年12月6日生まれの47歳。千葉県の出身で、地元東京支部に所属しています。これまでG1競走は3回制しており、G1初制覇となったのが2010年の江戸川大賞でした。

さらに、2012年の江戸川大賞も制し、この競走のV2を達成。関東地区選手権2014(平和島競艇G1)とあわせて、関東圏のG1を3勝という成績になっています。こうした実績からも、江戸川大賞というロケーションにおける信頼度は高いのは間違いありません。

ただ、最近の成績という意味では、やや苦戦気味です。宮島チャンピオンカップ2021(宮島競艇G1)では予選突破を果たせず、前節の第4回徳島の地ビール「あらたえエール杯」競走(鳴門競艇一般)では初日2走目に途中帰郷となり、今節を迎えることになりました。

コンディション面では心配な状況ですが、それでも適性の高さは数字に表れています。江戸川では110節走って66回の優出と20回の優勝。「石渡鉄兵は江戸川でこそ」という存在感を証明しています。昨今の成績のみをもって舟券で軽視すれば、痛い目を見る可能性は十分でしょう。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー②/湯川浩司

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー②/湯川浩司

最強大阪支部の一員である湯川浩司選手。SG競走は4回、G1競走は12回の優勝経験があるトップレーサーです。大阪支部のレーサーながら、なんと江戸川は得意中の得意。全24場のなかでも2番目に高い7.56の勝率をマークしており、27節走って10回の優出と3回の優勝が光ります。

しかも、これらの優勝はすべてG1。江戸川大賞2007(江戸川競艇G1)、江戸川大賞2009(江戸川競艇G1)、江戸川ダイヤモンドカップ2009(江戸川競艇G1)と、まさに大暴れしてきたといっていいでしょう。

近年こそ江戸川での優勝から遠ざかっているものの、決して侮れないことは事実であり、そもそもSGタイトルホルダーという部分からも、常に一目置くべき存在です。

一方、近況がやや苦戦気味ではあります。ビッグレース続きとはいえ、ボートレースメモリアル2021(蒲郡競艇SG)、びわこ大賞2021(びわこ競艇G1)では予選通過を逃しました。それでも、2節前の地元開催、高松宮記念2021(住之江競艇G1)では予選8位タイで準優勝戦に進出。環境が整えば、十分に上位へ進出できるところを示しました。

江戸川での実績があるという一事を考えても、湯川浩司選手がここで小さい着をまとめてくる可能性は考慮したほうがいいでしょう。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー③/西山貴浩

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー③/西山貴浩

ボートレース界を代表する人気レーサーとなった福岡の西山貴浩選手。2020年に初めてG1を制するにとどまらず、今年に入ってすぐに前回の江戸川大賞も優勝し、ディフェンディングチャンピオンとして今回の開催にやってきます。

最近の調子も上々。3節前の大渦大賞2021(鳴門競艇G1)では優勝戦まで進出し、2号艇2コースからの進入。仲良しとしても知られる1号艇1コースの池田浩二選手とV争いを演じ、ここは惜しくも2着だったものの、親友ワンツーを達成しました。

その勢いのままに、前節はびわこ大賞2021(びわこ競艇G1)へ遠征しましたが、ここでまさかのアクシデント。1号艇1コースで2号艇2コースの稲田浩二選手の直まくりに抵抗したところで転覆し、負傷してしまいました。3日目にて無念の途中帰郷。昨年は優勝戦1号艇を勝ち取った舞台でのリベンジを果たせずということになります。

途中帰郷になったのが10月5日で、今回の江戸川大賞の初日が10月15日。コンディションが戻ってくるかどうかが懸念されます。注目度が高いだけに、その走りに精彩を欠くようであれば、優勝候補が一転して「舟券から外したほうが妙味のある選手」になるでしょう。

力強い走りを見せる可能性もあれば、無理ができない状態でほどほどに終わる可能性もある。いずれかを見極められれば、舟券に効く予想が組み立てられます。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー④/平尾崇典

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)の注目レーサー④/平尾崇典

江戸川で強いとレース展望で紹介された平尾崇典選手。「地蔵乗り」のおかげか、江戸川水面にめっぽう強いのは間違いないのですが、実は関東や東海の選手ではなく、岡山支部に所属しています。

1972年10月19日生まれの48歳で、めでたいことに今回の開催中に49歳のバースデーを迎えます。昔からのファンも多くついている平尾選手ですので、こうした大舞台での活躍は世代を超えたファン層に勇気と元気を与えてくれるでしょう。

では、実際に平尾崇典選手が江戸川を得意としているのか。数字の面から見ると、「看板に偽りなし」の事実がありました。

まず、平尾崇典選手は江戸川に49節参戦しています。これは地元の児島の115節に次ぐ、2番めに多い数字です。隣県の宮島や同地区の徳山および下関よりも多いというのは、驚きの数字といえるでしょう。

さらに、江戸川での勝率は7.34にも達し、一流の数字であるだけでなく、ホーム水面の児島よりも良いというすばらしさです。49節で24回の優出と5回の優勝。その実績からも、「江戸川巧者」であることは間違いありません。

また、平尾崇典選手もまたSGを2勝しているトップレーサーです。しかも、勝ち取ったのが2012年と2018年。熟練の技がどんどん冴え渡っていることがわかります。今年も児島と丸亀で2回の優勝を重ねており、ここでビッグタイトルを2年強ぶりに手にする可能性も当然考えられます。

決して、侮ること能わず。その教訓を舟券予想の際には刻み込んでおきたいレーサー。それが江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)における平尾崇典選手です。

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のまとめ

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)のまとめ

江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)は、今年2回目となるボートレース江戸川の開設を祝う周年競走です。前回の優勝者である西山貴浩選手、当地で強い石渡鉄兵選手、この競走V2の湯川浩司選手に、江戸川で「地蔵乗り」が冴え渡る平尾崇典選手など、豪華なメンバーが集まりました。

江戸川の水面はとにかく特殊であり、どんなに熟練のレーサーであっても、容易に乗り越えられないほどのコンディションになることがあります。そんな江戸川に立ち向かう勇者にも似たトップレーサーたちの競演は、秋晴れの日本列島を熱く沸かせてくれるでしょう。

新型コロナウイルス(COVID-19)に関しては、東京都を含めて全国的に緊急事態宣言こそ解除されましたが、人口が密集している東京に関しては「リバウンド防止措置」が代わりに発出されています。このため、ボートレース江戸川では引き続き平常以上の警戒態勢をもって、感染拡大の防止に取り組んでいます。

もし現地での観戦を希望する場合は、ボートレース江戸川公式の最新情報を確認し、当地では係員の方々の指示に従いましょう。何事も起きずに開催が平穏に終わることこそ、最大の応援につながります。